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ゆもつよがこの30年間自ら経験してきたQA、テストの歴史と未来
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February 05, 2025
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ゆもつよがこの30年間自ら経験してきたQA、テストの歴史と未来
ymty
February 05, 2025
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Transcript
ゆもつよがこの30年間⾃ら経験してきた QA、テストの歴史と未来 湯本剛 2025.2.7 © YTTELAB LTD 2025
© YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 ⾃⼰紹介 株式会社ytte Lab 湯本 剛
(ゆもつよ) q経歴 1991年 ⼯作機器メーカーで経理部に所属し、⽣産管理システムの受⼊テストに従事 1995年 メーカー系列ソフトハウスにてテストリーダーとしてアプリ開発に従事 財務会計のパッケージソフト、プリンタ、スキャナ、製造業受託開発(在庫管理、⽣産管理など)、顧客向けプロダクト 販売Webサイト構築など 2003年 ソフトウェアテストコンサルタントとなりテストプロセス改善コンサル、テストツール導⼊⽀援、テスト教育に従事 2010年 外資系ITソフトウェア部⾨にて、テスト管理、⾃動テスト、性能テストツールのプリセールスに従事 2014年 上記の外資系ITサービス部⾨にて、デリバリー案件のテストマネジメント、QA組織⽴ち上げのコンサル&デリバリーに従事 2017年 外資系損保 ソリューションデリバリー部テスティング課 課⻑(合併によるシステム統合のテストマネージャー兼務) 2019年 SaaS型クラウドサービス QAエンジニアに従事 q現在(2025年2⽉) 株式会社ytte Lab 代表取締役/コンサルタント フリー株式会社 QAマネージャー NPO法⼈ ASTER︓ソフトウェアテスト技術振興協会 理事、JSTQB(認定ソフトウェアテスト技術者資格制度)技術委員 ISO/IEC JTC1/SC7 WG26 エキスパート(ISO29119︓テストプロセス標準の策定) q著書 §書籍(6冊)︓ ビジネス主導のテストプロセス改善、現場の仕事がバリバリ進むテスト⼿法、ソフトウェアテストの基礎、 JSTQBソフトウェアテスト教科書、基本から学ぶソフトウェアテスト、ソフトウェアテスト293の鉄則 §学術論⽂︓ 「データ共有タスク間の順序組合せテストケース抽出⼿法」電気学会 論⽂誌C Vol. 137 No. 7 §国際学会︓ A Test Analysis Method for Black Box Testing Using AUT and Fault Knowledge など多数 §雑誌、ネット記事︓ ⽇経ITProなど多数
© YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 ⾃⼰紹介のサマリー •30年以上IT業界にいるが、ソフトウェアテストに関わる仕事しかしたことがない、ソフトウェアテ ストの専⾨家 •ソフトウェアテストに関わりながら多くの職種、業種を経験 •ITベンダー企業のテスト担当者,テストマネージャー,テストコンサルタント,テストツールプリセールス、ユー
ザー企業の受⼊テスト担当者(製造業),テスト部⾨ラインマネージャー(⾦融業) , QAエンジニア/QAマネー ジャー(SaaS) •⾖蔵(ITコンサルベンチャー)にて、コンサルタント売上No1を達成(しかもテスト案件のみ で︕)..テスト分析の⼿法「ゆもつよメソッド」を提唱 •当時、携帯電話のIT化,家電のIT化の波で多くの企業がテストに課題を抱えていた︕ •⽇本のソフトウェアテスト技術向上に貢献するため、国際ソフトウェアテスト資格制度ISTQBの⽇本 導⼊を技術⾯でリード •現在,ISTQBは130カ国で99.5万⼈以上が有資格者となるところまで成⻑(⽇本では2.7万⼈の有資格者) •プロジェクトマネジメント的な経験としては.. •HPにて2つの⼤規模デリバリー案件でテストマネジメントを⾏い、プロジェクトを無事Go-Liveさせることに貢献(3/4 が外⼈の国際プロジェクト,約600⼈が投⼊されたトラブルプロジェクト) •⾦融事業会社にて、課⻑職と兼任で数百⼈規模のプロジェクトデリバリー案件のテストマネージャー •ソフトウェアテストの専⾨家であることを対外的に証明するために⼤学院博⼠課程にてソフトウェア テストの研究に従事し、博⼠号を取得(ゆもつよメソッドの研究)
© YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 はじめに •⻑い間私が携わってきたソフトウェアテストと品質保証(QA)の仕事の 必要性や価値は、過去30年間でどのように変化してきたのか? •これらを私が直接⽬の当たりにした事例を交えて語ります •未来を⾒据え、QAとソフトウェアテストの未来について私の⾒解を語り
ます •今⽇の話は、基本的に私の知ってる範囲で、私の希望的観測で話します︕
ソフトウェ アテストの 歴史 © YTTELAB LTD 2025 5
© YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 ソフトウェアエンジニアリングとテストの歴史 ソフトウェアテストの歴史と近年の動向 ⾠⺒敬三 2019 https://www.slideshare.net/slideshow/ss-139696080/139696080#22
CBT形式の試験 予防指向とは︖ テストプロセスで⽋陥を予防する •広義のテストファーストの考え⽅(テストケースを実装フェーズより 先に作る)で⽋陥(になる可能性のあるところ)を⾒つける テスト 分析 要件 定義書 テストがピアレビューと同じ効果を発揮する︕
レビュー テスト 設計 テスト 実装 テスト 実⾏ テスト 計画 基本 設計書 レビュー ソフト ウェア テスト © YTTELAB LTD 2024-
CBT形式の試験 予防指向の⼿法︓リスクベースドテスト テストプロセスで品質リスクを早期に⾒極める •有限なリソースでより効果的にテストするためにはテストの優先度付 けが必要(テストをリスクマネジメントの⼿段と位置づける) テスト 分析 要件 定義書 「どれだけ多くテストするか」から「何をテストするか」へ
→テストへの適正な投資と最⼤限の効果をもたらす レビュー︓リスク識別、アセスメント、対策 テスト 設計 テスト 実装 テスト 実⾏ テスト 計画 基本 設計書 ソフト ウェア テスト︓リスク軽減の測定 レビュー (リスク識別) テスト結果評価 (リスク削減、測定) © YTTELAB LTD 2024-
© YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 ゆもつよの年表 ⼯作機器 メーカー 製造メーカー系 ソフトハウス
ITコンサル2社 1990 2000 2010 2020 外資系企業2社 クラウドSaaS 事務員 テスター テストコンサル ツール セールス テスト マネジャー QA エンジニア 社会⼈ 1991 2025 ⻑崎QDG
© YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 世界的なソフトウェアテストのトレンド ⼯作機器 メーカー 製造メーカー系 ソフトハウス
ITコンサル2社 1990 2000 2010 2020 外資系企業2社 クラウドSaaS 事務員 テスター テストコンサル ツール セールス テスト マネジャー QA エンジニア 世界的には1988年から予防指向(テストは開発ライフサイクルと並⾏して進められるもの) ⽇本では「体系的ソフトウェアテスト⼊⾨(2004)」にてリス クベースドテストが紹介され、2006年に著者がJaSSTにて基 調講演もしたが、実際に根付いてきたのはごく最近である 紹介された 2004 社会⼈ 1991 2025 ⻑崎QDG
© YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 ⽇本のテストはどう変わっていったか︖ •1990年代〜2000年代初頭 •専任のテストチームは⼀般的ではなく、⾦融や公共分野など他の業界ではソフトウェア開発チームが テストを担うことが多かった •⼀⽅、製造業系のソフトウェア開発ではハードウェアの検査の延⻑として存在
•製造業の検査の考え⽅が適⽤されたことによる誤解が後に⼤きな問題となる •外資IT企業の⽇本進出に伴い「独⽴した組織によるテスト」が輸⼊され、増えていく •2000年代前半 •ソフトウェアの肥⼤化とCMMI(後で説明する)の導⼊により、トレーサビリティ確保や網羅的なテ スト設計が求められてテストケースが膨⼤になり、(数をこなす)耐久試験のようになっていく •テストコミュニティができて、ソフトウェアテストの技術を⾼めるための動きが始まる •2000年代後半 •組込み開発を中⼼に、膨⼤になるテストの効率化に向けた⽇本発のテスト設計⽅法論が活発になる •2010年代以降 •スタートアップでは欧⽶のやり⽅が輸⼊されて、QAが開発チームに統合しテストを⾏うようになる •依然として旧来のテストのやり⽅が維持されたままのところも多い 製造ラインでの検査と違い「いつ も同じものを作っていることをテ ストする」必要はない 製造業の延⻑ではない、ソフトウェアに特 化したテスト技術が必要だという意識改⾰
2025 © YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 ゆもつよから⾒た⽇本のソフトウェアテストの歴史 ⼯作機器 メーカー 製造メーカー系
ソフトハウス ITコンサル2社 1990 2000 2010 2020 外資系企業2社 クラウドSaaS 事務員 テスター テストコンサル ツール セールス テスト マネジャー QA エンジニア 世界的には1988年から予防指向(テストは開発ライフサイクルと並⾏して進められるもの) テストをするときに テストケースを作る ことを知らなかった テストケースを作る ⼯程は「テスト準備」 だった バグレポートは⼿書き だった ⾃動テスト を始める 1998 TEF開始 →テスト設計! 2003 JaSST東京 2006 JSTQB ゆもつよメ ソッド 2007 WACATE 2011 テスト設計 コンテスト テストアーキ テクチャー の議論に⼊る ex.智美塾 2013 テスト⾃動化 カンファレンス テストの研究 で博⼠号取得 2015年からJaSSTのセッションに「QA」 が⼊ってくる QAエンジニア になる 各企業それぞれで進化 テスト技術は閉鎖的 テスト コミュニティ 黎明期 QA ⼈気職種 ISO、ISTQB ASTA、⼤学 院、外資企業 を通じて世界 のテスト業界 の実情を知る テスト コミュニティ 成⻑期 テスト→QA コミュニティ 変換期 2020年頃からアジャイル 系イベントでQA の発信が増えてくる 1991 1996 1999 2007 2009 2010以降 2019 2018 TEFのテス ト本を2冊 翻訳に参加 2001-3 社会⼈ 1991 ⻑崎QDG
© YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 ゆもつよから⾒た⽇本のソフトウェアテストの歴史 ⼯作機器 メーカー 製造メーカー系 ソフトハウス
ITコンサル2社 1990 2000 2010 2020 外資系企業2社 クラウドSaaS 事務員 テスター テストコンサル ツール セールス テスト マネジャー QA エンジニア 世界的には1988年から予防指向(テストは開発ライフサイクルと並⾏して進められるもの) テストをするときに テストケースを作る ことを知らなかった テストケースを作る ⼯程は「テスト準備」 だった バグレポートは⼿書き だった 1991 1996 1999 ⾃動テスト を始める 1998 TEF開始 →テスト設計! 2003 JaSST東京 2006 JSTQB 2007 ゆもつよメ ソッド 2007 WACATE 2011 テスト設計 コンテスト 2009 テストアーキ テクチャー の議論に⼊る ex.智美塾 2013 テスト⾃動化 カンファレンス 2018 テストの研究 で博⼠号取得 2019 QAエンジニア になる 2001-3 TEFのテス ト本を2冊 翻訳に参加 各企業それぞれで進化 テスト技術は閉鎖的 テスト コミュニティ 黎明期 QA ⼈気職種 ISO、ISTQB ASTA、⼤学 院、外資企業 を通じて世界 のテスト業界 の実情を知る 2010以降 テスト コミュニティ 成⻑期 テスト→QA コミュニティ 変換期 コミュニティによって、各企業の中だけで語られてたテスト技術をオープン に話せるように仕向けて、テストの担当者が技術者として成⻑できる道がで きた︕ 社会⼈ 1991 2025 ⻑崎QDG
© YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 そして、近年、QAエンジニアは⼤⼈気 YOUTRUST、2024年に多くのスカウトを受けた「注⽬職 種ランキングTOP10の第⼀位(2024/12/27) フリーランスエンジニアの⽉額受注平均単価調査にて QAエンジニアの単価が第⼀位(2023/5/26)
QA : Quality Assurance って何︖ © YTTELAB LTD 2025 15
© YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 ソフトウェア業界のQA : Quality Assuranceの歴史 •⽇本
•品質保証(QA)は製造業の品質管理(QC)の延⻑線にある信頼獲得 の活動 •補償(損害があったら補填)から保証(出荷時に⼤丈夫と伝える)へ •製造業で始まった、現場の顧客第⼀主義や責任感の強い職⼈⽂化=QC活動(1962頃〜) •「カイゼン」「5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)」「7つ道具」「PDCA」「全員参加」 •フィールド保証(市場からのクレームを処理して開発へフィードバックして改善していく) •欧⽶ •契約⽂化が根強く、QA(品質保証)は契約書や規格に基づいた証拠 の提⽰と確認 •発注通りに作られない状況から脱却するため、2社間で合意したことを監査する •標準化されたプロセス管理、⽂書化=ISO9001(1987) •ISO9001の元になったのは英国の企画であるBS 5750(1979) •⽶国国防総省がベンダーの能⼒を評価する仕組みとして開発依頼した改善モデル=CMM(1987)
© YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 ソフトウェア業界のQA : Quality Assuranceの歴史 •現代(2000年以降)
•アジャイル開発の広がりとともに、考え⽅が変わってくる •ソフトウェア特有の迅速な開発サイクルが求められる中で、QAが単なる監視業務から、製 品の品質を改善していくための実務的な役割を担う⽅向へとシフト •「特に欧⽶では、品質保証の代表的な⽅式としてQAチームによる受⼊テストが⼀般的である」 (アジャイル品質保証の動向︓2016 ) •「品質保証チームはテストチームに当てはめられる⼀般的な⽤語になっている」 (実践アジャイルテスト P60︓2010) •「アジャイル開発によりリグレッションテストがプロジェクト成功の鍵であることがわかった」 (アジャイルイントロダクション P21︓2018)
© YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 ⽇本のQAとSPI(ソフトウェアプロセス改善)歴史 1990 2000 2010 2020
QC/TQC期 1970-1990 20年 モデルベース期 1991-2006 15年 モデルベース/課題ベース 混在期 2007-(2024だと17年) 1980 3つの区分に関しては以下の論⽂を引⽤ ⽇本におけるソフトウェアプロセス改善の歴史的意義と今後の展開 安達賢⼆、古畑慶次、伊藤裕⼦、⼩笠原秀⼈、⾋薙匠 SQuBOK Review 2016 1990 ⽇本で最初の ISO9001認証 2000 ⽇本ではこの あたりから CMMの認証が 始まる 2001 SPI シンポジウム 2009 品質保証部⻑の会 2010 派⽣開発カンファンレス 1981 ソフトウェア品質 シンポジウム 2008 ソフトウェア品質 技術者資格認定 (JCSQE) 製造業のQCの延⻑ ISO、CMM(I)のような欧⽶輸⼊のモデル 振り返りのような活動による改善 社会⼈ 1991 2025 ⻑崎QDG
© YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 ⽇本のSPIの時代区分 •QC/TQC期︓1970-1990 20年 •現場の課題を取り上げて現場で改善するスタイル、製造業でのやり⽅をベース にしており、ソフトウェア規模が⼩さいこともあり効果が出たが、ソフトウェア
の特徴を理解せず製造業で得た管理⼿法だけ適⽤する改善も散⾒し、結果的に 属⼈的になってしまった時期 •モデルベース期︓1991-2006 15年 •ISO,CMMIのようなモデルをベースに組織的にプロセス改善を進めるやり⽅が欧⽶から輸⼊ されるが、作業を⼿順化して⼿順を守れれば品質が良くなると勘違いをして形骸化した時期 •開発技術、ツール、⼈のノウハウを含めて考えないといけないことがすっぽり抜けた •SQAは監視、SEPGはプロセス改善の専任で固定的かつ画⼀的 •モデルベース/課題ベース混在期︓2007-(2024で17年) •医療⽤や⾞載⽤など産業分野、および要件定義やテストなど個別活動のプロセスモデルへの 特化、およびモデルベースから課題ベース(アジャイル開発のような改善をな内包するもの)へ の回帰をする時期 •テスト専⽤の改善モデル(TPINEXT)もこの流れに位置付けられる •アジャイル開発では、QAは現場統合型でプロセス全体をサポートする柔軟な役割に進化 ある意味、現代版のQC活 動のようなもの
© YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 モデルベースの代表例であるCMM(I)とは︖ CMM[I](Capability Maturity Model [Integration])は、組織のプロセス成熟度を
評価・改善するフレームワークであり、品質向上、効率化、リスク削減を⽬的とし、 5段階の成熟度モデルに基づいてプロセスを体系化 •開発チームとは独⽴したチームである、SEPGがプロセスを設計し、SQAがその実 践を保証することで、組織全体の継続的な改善を実現していく •SEPG(Software Engineering Process Group) •標準プロセスの設計と展開 •改善活動の推進 •SQA(Software Quality Assurance) •プロセス遵守の監視 •品質リスクの特定と対応 •成果物のレビュー(とテスト) 継続的な改善、かつ統計を 使うという意味で、実は CMMは⽇本のTQCを参考 にしている 欧⽶では昔からテストは開 発とは独⽴した品質保証が ⾏うという⽂化だった
© YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 [参考]モデルベース期のプロセスへの誤解 エンジニアリングの三要素の関係を理解してなかった 技術 技法、ツール(上⼿いやり⽅)の発⾒、発明 プロセス
活動、⼿順の明確化(上⼿いやり⽅の適⽤箇所や適⽤⽅法の共有) ⼈ 使う 使う 作る 組み 込む エンジニアリング三要素で初めて現場で実践できる
© YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 アメリカではQAの役割はどう変わったか︖ •1990年代〜2000年代初頭 •CMMIやISOの導⼊が進み、固定的なSEPGやSQAチームが広く存在 •ウォーターフォール型開発が主流であり、SQAは「監査役」的な位置付け •2000年代前半
•SEPGがCMMI導⼊の中⼼として活躍し、プロセス標準化が進む⼀⽅で、CMMIの導⼊・運⽤コス トの⾼さが課題となる •アジャイル宣⾔の普及により、柔軟性とスピードが求められるようになる •初期のアジャイルではSEPGやSQAの役割があいまいになり、⼀時的に混乱 •2000年代後半 •アジャイル開発の普及により、固定的なプロセスよりも柔軟性が求められるように •プロセス改善のスピード感が重要視され、SEPGの役割が縮⼩ •DevOpsやCI/CDの普及により、SQAが現場に統合され、テストも⾏うように •2010年代以降 •DevOpsや継続的デリバリー(Continuous Delivery)の普及に伴い、リアルタイムでのプロセ ス改善が求められる •SQAがプロセス改善にも関与するようになり、従来のSEPGの役割を吸収 プロセス標準化とアジャ イルの価値観が衝突 テスト活動が品質保証活 動の⼀環として再認識 もともとはQAがテストを していたが、この頃から テストチームはQAと分離 した独⽴チームとなった
© YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 ゆもつよから⾒た⽇本のQAの歴史 ⼯作機器 メーカー 製造メーカー系 ソフトハウス
ITコンサル2社 1990 2000 2010 2020 外資系企業2社 クラウドSaaS 事務員 テスター テストコンサル ツール セールス テスト マネジャー QA エンジニア 所属会社にて QCサークル 活動で表彰 所属会社が ISO9001 を取得 1990 ⽇本で最初の ISO9001認証 2001 SPI シンポジウム 清⽔吉男さ んのコンサ ルでCMM を知る テストプロセ ス改善のコン サル絶頂期 2010 派⽣開発カンファンレス TPINEXT (ビジネス主 導のテストプ ロセス改善) 翻訳 QAエンジニア になる モデルベース期 1991-2006 15年 モデルベース/課題ベース 混在期 2007-(2024だと17年) 2000 ⽇本ではこの あたりから CMMの認証が 始まる 2015年からJaSSTのセッションに「QA」 が⼊ってくる 2020年頃からアジャイル 系イベントでQA の発信が増えてくる 2012 Ques開催 QA向けイベント 2009 品質保証部⻑の会 テストする役割の⼈ をQAエンジニアと 呼ぶことを知る 2008 JCSQE まだQC 活動中 ⽇本の ソフトウエア 品質保証 を学ぶ モデルベース直撃 誤ったプロセスの認識から脱却 QAエンジニアの役割 テストだけ︖ そうでない場合は 何をする︖ 1992 ⽇科技連で 品質保証の 講義を受講 1997 2000 2002 2007-9 2011 2015 2019 2015〜 JaSSTでQA のセッション 2020〜 アジャイル系のイベント のQA発信増加 2005 ⾖蔵でソフ トウェアエ ンジニアリ ング学ぶ 所属会社が ISO9001取得活 動を開始(取得前 に転職) 1993 社会⼈ 1991 2025 ⻑崎QDG
© YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 ⽇本ではQAの役割はどう変わったか︖ •1990年代〜2000年代初頭 •ISOが輸⼊され、SQAは「プロセス監視」と「成果物レビュー」が主な役割となる •2000年代前半 •ソフトウェアの肥⼤化とCMMIの導⼊により、トレーサビリティ確保や網羅的なテストケース設計
が求められてテストケースが膨⼤化し、外部委託が増加 •SQAは監視役としての役割を維持しつつ、外部委託されたテストの品質保証やプロセス監視も強化 •2000年代後半 •⼤企業ではウォーターフォール型開発が続き、SEPGやSQAの役割に⼤きな変化は⾒られない •2010年代以降 •スタートアップでは欧⽶のやり⽅が輸⼊されて、開発チームに統合したSQAをQAと呼ぶようにな り、テストを⾏うようになる。しかし、スピード優先の開発環境では業務がテスト中⼼に留まり、 品質戦略やプロセス改善へのリソースが不⾜している •⼤企業では依然として旧来のSQAの役割が維持され、プロセス監視や監査に留まる傾向が強い
© YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 ゆもつよからみた⽇本のテスト、QAの歴史まとめ ⼯作機器 メーカー 製造メーカー系 ソフトハウス
ITコンサル2社 1990 2000 2010 2020 外資系企業2社 クラウドSaaS 事務員 テスター テストコンサル ツール セールス テスト マネジャー QA エンジニア 開発組織内でテストを⾏う(⾦融、公共など) 新⼈の仕事としてテストさせる 独⽴した組織がテストを⾏う(製造系) ソフトウェア肥⼤化で外部委託増える(第三者検証) テスト QA(品質保証) ISO,CMMIといったモデルベース改善のSQAが輸⼊︓ルールの準拠を監視 QAテスト︓アジャイル開発とともに輸⼊ 製造業の流れをくむ品質保証(QC活動、フィールド保証) 「ツールの⼒で効率化」が本格化 ソフトウェア開発では、QC/TQCは⼤企業のみで、 モデルベースの導⼊でソフトウェアのQAが本格化 ⽇本でも調達の基準として利⽤されていたこともある 外資IT企業が⽇本進出で 「独⽴した組織のテスト」が輸⼊ 社会⼈ 1991 2025 ⻑崎QDG
© YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 ゆもつよからみた⽇本のテスト、QAの未来予測 2020 外資系企業2社 クラウドSaaS ツール
ールス テスト マネジャー QA エンジニア 開発組織内でテストを⾏う 独⽴した組織がテストを⾏う テスト QA(品質保証) ルールの準拠を監視 QAテスト モデルはQC活動の全体像 の枠組みとなる 総合的な品質のためのQC活動 [PQCDSME]指標=経営指標 ツールのおかげで、品質指標の 元データの計測が容易になる 開発ツールに合わせてバグの パターンが変化するので、テス ト観点は変化し続ける テストがどこまでも効率化したとしても ツールへのインプットと ツールからのアウトプットには エンジニアリングスキルが必要となる 全指標のバランスを保って改善を続ける 開発だけでなく全組織を巻き込んだ活動 テスト作業の多くはツールでできるよう になるがテストは専⾨技術であり続け、 チームの⼀員として製品開発の現場に携 わることで品質保証が可能になる 1つの側⾯の監視だけを⾏なったQAのア ンチパターンからは脱却する QAの業務にプロセス改善が⼊るが、計測と 監視は多くがツールで⾏う 実際に指標を⾒て改善をするのは現場の全員 別 々 だ と 考 え る の は も う 終 わ り 本 質 は 変 わ ら な い が 作 業 は ツ 9 ル と と も に 進 化 最重要判断材料 ナレッジベース 2025 ⻑崎QDG
CBT形式の試験 [参考]PQCDSME=総合的品質指標は経営指標 •P︓Productivity(⽣産性) •Q︓Quality(品質) - ミスなく正確に提供する狭義の品質 •C︓Cost (コスト) •D︓Delivery(納期) •S︓Safety(安全)
•M︓Morale(⼠気) •E︓Environment(環境) © YTTELAB LTD 2025 30歳までに⾝に付けたい品質管理の考え⽅ 吉⽥ 和弘 2024 Kindle
QAの⽬指す 姿 © YTTELAB LTD 2025 28
© YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 [参考]テスターのキャリアパスも⽬指すはQA Tester professionalism(テスト担当者のプロ意識)TPI NEXTより その組織のテストを⾏う⼈たちは、⾃分はプロだという⾃覚を持つべきであり、組織として、そうい
う⼈たちでテストチームが構成されるべき アドホック (⾏き当たりばったり) 適切なことを ⾏う 適切な⽅法で ⾏う 刻々と変わる 状況に絶えず 対応する 品質保証(QA)の観点で⾏動で き、継続的に⾃分のスキル向 上に取り組んでいる 選択したやり⽅の良し悪しを説明で き、開発の他の⼈たちと補完し合い ながら良好に仕事を進められる テストの基礎的なスキルやテスト 対象の知識があり、決めたやり⽅ をちゃんとやることができる
CBT形式の試験 現代のQAに必要なこと(ゆもつよ持論) © YTTELAB LTD 2025 事実から積み上げ るマインドセット •事実を集めて周りに(⼤丈夫かどうかを)伝える •テストが重要な品質保証活動
•プロダクトを知る、ユーザーを知る (お客さんが品質を決める) 開発の柔軟性とスピード に⾜並みを揃える⾏動 •事実を集めて周りに伝えるやり⽅を効率的にしていく •リスクベース、テストアーキテクチャー、⾃動化 •使⽤している開発技術のリスクを知る 改善サイクルを回すリーダーの 役割(だという⾃覚) •状況に合わせた品質保証戦略⽴案、継続的な改善を⾏う •現状把握して、課題を発⾒し、解決をしていき、 みんなで成⻑していく •ムーブメントを起こす/乗る(みんなで動く)
CBT形式の試験 [参考]SQAの4つの役割 •ミツバチ︓「いいこと」を⽔平展開をする •ペースメーカー ︓「取り組み」のレベルを評価して勇気を与える •ブレーキ︓「まずいとき」は、⽴ち⽌まらせる •コンサルタント︓「取り組みに挫けそうな時」の駆け込み寺 © YTTELAB LTD
2025 SQAの活⽤ 清⽔吉男 2006 •https://affordd.jp/koha_hp/process/Proc.Square/Proc.Square.SQA.htm #Anchor1415374
CBT形式の試験 30年後のQAに向けてどう考えるべきか︖ •お客さんが品質を決めることは変わらない •プロダクト利⽤者や開発技術/ツールが変わると課題が変わる •お客さんにとっての当たり前が変化する •(例えばAIを使った)効率的なソフトウェア開発が急速に広がる •ハードウェア検査の考え⽅をソフトウェアに適⽤した過去の過ちを思い出そう •歴史に学び同じ間違いを繰り返さない •結局、⽇本⼈が⾃分たちでやっていたQC/TQC活動が正攻法だった •⽇本で⽣まれたTQCを参考にしたCMMIやアジャイルを⽇本は逆輸⼊している
•QAが決まったことやればいい単純な仕事だというアンチパターンに陥らない © YTTELAB LTD 2025
© YTTELAB LTD 2025 33 未来は⾃分たちで作る 30年後のQAは︖ テストコミュニティを作った男 の⾔葉
© YTTELAB LTD 2025 ありがとう ございました︕
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© YTTELAB LTD 2025 CBT形式の試験 参考⽂献 •ソフトウェアテストの歴史と近年の動向 ⾠⺒敬三 2019 •https://www.slideshare.net/slideshow/ss139696080/139696080#22
•PRタイムス「2023年4⽉、フリーランスエンジニアの⽉額受注平均単価は平均61万円」 •https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000083818.html •PRタイムス「YOUTRUST、2024年に多くのスカウトを受けた「注⽬職種ランキングTOP10」を発表」 •https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000112.000040832.html •品質保証の歴史学 at「リリカルの質問全部答えます」 •https://speakerdeck.com/nihonbuson/history-of-quality-assurance?slide=6 •体系的ソフトウェアテスト⼊⾨ リック・クレイグなど 2003 ⽇経BP社 •現代品質管理総論 飯塚悦功 2009 朝倉書店 •⽇本におけるソフトウェアプロセス改善の歴史的意義と今後の展開 安達賢⼆など SQuBOK Review 2016 •アジャイル品質保証の動向 誉⽥直美など SQuBOK Review 2016 •実践アジャイルテスト リサ・クリスピン、ジャネット・グレゴリー 2010 翔泳社 •アジャイルイントロダクション バートランド・メイヤー 2018 近代科学社 •30歳までに⾝に付けたい品質管理の考え⽅ 吉⽥ 和弘 2024 Kindle •ソフトウェア品質知識体系ガイド(第3版): SQuBOK Guide V3 飯泉紀⼦、鷲崎弘宜など 2020 オーム社 •TPINEXT ビジネス主導のテストプロセス改善 リック・マルセルズなど 2015 トリフォリオ •ソフトウェア品質保証⼊⾨ 保⽥勝道、奈良隆正 2008 ⽇科技連出版 •【連載】QAの変遷を語る︓ベリサーブ・佐々⽊⽅規さん「QA・テスト業界の共通⾔語が不可⽋だった」 •https://www.veriserve.co.jp/helloqualityworld/media/20241108001/ •SQAの活⽤ 清⽔吉男 2006 •https://affordd.jp/koha_hp/process/Proc.Square/Proc.Square.SQA.htm#Anchor1415374 •CMMI(noteマガジン) 秋⼭浩⼀ 2024 •https://note.com/akiyama924/m/m0314203ed54 •Special Thanks ︓社会⼈⼈⽣でお世話になった全ての⼈にありがとう︕/ChatGPTに常に相談、情報提供をしてもらいながらしながら作りました!