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「自分は研究者志望ではないかもしれない?」という人向けのPhD留学という選択肢

 「自分は研究者志望ではないかもしれない?」という人向けのPhD留学という選択肢

東京科学大学の講義「オンライングローバルキャリアセミナー」にて登壇した際の資料です。

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Haruka Kiyohara

March 14, 2026
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  1. PhD留学という選択肢 清原 明加(Haruka Kiyohara) @ 東京科学大学オンライングローバルキャリアセミナー February 2026 海外大学院留学 @

    グローバルキャリアセミナー(東京科学大) 1 自分は研究者志望ではないかもしれない? という人向けの
  2. 簡単に自己紹介 February 2026 海外大学院留学 @ グローバルキャリアセミナー(東京科学大) 2 • 2015-2018: 福岡県立修猷館高校(普通科)

    • 2018-2023: 東京工業大学(学士, 経営工学) • 渡米 • 2023秋-現在: コーネル大学院 Ph.D.課程, コンピュータサイエンス専攻 (意思決定 x 最適化 x 機械学習の融合領域で研究) (船井情報科学振興財団奨学生・Quad Fellowship採択生) 清原 明加 Haruka Kiyohara [email protected]
  3. 突然ですが、皆さんが留学と聞いて思い浮かべるのは? • グローバル理工人コースの短期研修 • 派遣交換留学 • 語学留学 … February 2026

    海外大学院留学 @ グローバルキャリアセミナー(東京科学大) 5 大学でも経験者に 会うことも多い
  4. 突然ですが、皆さんが留学と聞いて思い浮かべるのは? • グローバル理工人コースの短期研修 • 派遣交換留学 • 語学留学 … • 学位取得型留学(Ph.D.課程,

    MS, ダブルディグリー) February 2026 海外大学院留学 @ グローバルキャリアセミナー(東京科学大) 6 特にPhD留学は、主に研究を行うことを目的に長期的(年単位)に留学を行う あんまり知らない ..!!!
  5. Ph.D.課程はどんなもの? Ph.D.課程は端的に言うと、研究能力を養成する期間であり、 日本でいう修士+博士に相当します。 February 2026 海外大学院留学 @ グローバルキャリアセミナー(東京科学大) 8 学士

    (4年) 修士 (2年) 博士 (3年) 日 本 米 国 Bachelor (4年) Master (2年) Ph.D. (5,6年) 日本から行く場合のパス ① 学士 -> Ph.D. ② 学士 -> 修士 -> Ph.D. ③ 学士 -> Master -> Ph.D. ④ 学士 -> 修士 -> Master -> Ph.D. ※ どこかで社会人をはさむこともある ※ 博士を中退(休学)していくのも可
  6. Ph.D.課程はどんなもの? Ph.D.課程は端的に言うと、研究能力を養成する期間であり、 日本でいう修士+博士に相当します。 February 2026 海外大学院留学 @ グローバルキャリアセミナー(東京科学大) 9 (個人的には年単位の有給インターンのイメージ)

    学士 (4年) 修士 (2年) 博士 (3年) 日 本 米 国 Bachelor (4年) Master (2年) Ph.D. (5,6年) 日本から行く場合のパス ① 学士 -> Ph.D. ② 学士 -> 修士 -> Ph.D. ③ 学士 -> Master -> Ph.D. ④ 学士 -> 修士 -> Master -> Ph.D. ※ どこかで社会人をはさむこともある ※ 博士を中退(休学)していくのも可 (多くの場合、授業料・生活費など大学から出ます)
  7. よくある一日の流れ 時期などによりかなりばらつきがありますが、ざっくりと.. February 2026 海外大学院留学 @ グローバルキャリアセミナー(東京科学大) 10 朝 昼

    夜 4:30-6:00 起床 布団の中でゲーム(目覚まし) ↓ 軽食 + ワークアウト(VR) ↓ お風呂 + ご飯(三食分作る) ↓ 軽めの作業(時間があれば) ↓ 出勤 9:30-10:00 出勤 研究ミーティング or 論文読み・執筆 or 理論分析 or 実験実装 or 授業やTA (かなり日による) 17:00-18:30 退勤 ご飯 ↓ 宿題など(時々だけ) ↓ のんびり 21:00-22:30 就寝
  8. 今日お話しすること ちょっと主張強めのタイトルにしてしまいましたが.. PhD課程ってそもそもどんな人が行くと思いますか? (私が大学2年時に持っていたイメージ) • 小さい頃から研究者になりたいって思ってる人? • 研究者や大学教授になるぞーって決めてる人? • なんかすごい研究経験ある人?

    February 2026 海外大学院留学 @ グローバルキャリアセミナー(東京科学大) 14 多分これ、大体偏見です (私は違います、研究者が具体的な 選択肢になったの大学入学後だし) (PhD進学時は6割くらい思ってた、 でも違うキャリアを選ぶかも) (最近一部若干インフレしているが、 本来そういうものではない)
  9. 今日お話しすること ちょっと主張強めのタイトルにしてしまいましたが.. PhD課程ってそもそもどんな人が行くと思いますか? (実際のPhD取得後の進路の実態) February 2026 海外大学院留学 @ グローバルキャリアセミナー(東京科学大) 16

    研究者 (70%) 非研究者 (30%) .. という感じで、 研究者以外のキャリアを選ぶ人は 結構いるし、 そもそもPhD期間でガッツリ研究しないと 研究者が向いているか分からなくない? MIT生物学科の統計(2005-2020)より https://biology.mit.edu/graduate/why-mit-biology/career-outcomes/
  10. ちゃんとしている方の理由 大きく分けて3つの「真面目な」理由 February 2026 海外大学院留学 @ グローバルキャリアセミナー(東京科学大) 20 Ph.D.進学の理由 Ph.D.進学の理由

    米国留学の理由 米国留学の理由 もう少し 研究をしてみたい 自分の研究興味に 合っているのが 現所属の大学だった 結果的に研究者・ 教授にならなくても メリットがありそう 研究インターン 経営工学 一番重要.. !!(後述)
  11. 実際に留学して分かったこと(1/2) • 現状、素晴らしい環境で研究できている • 指導教官二人との興味の一致、専門的なアドバイス • 学科が和気藹々とした雰囲気で、指導教官もとても supportive • 財政の安定したラボで、計算資源や学会参加、GRAに困らない

    • 住環境も大きな問題はない • 住んでいる街は小規模で治安がとても良い、のどか • 多様性に寛容で、コミュニケーションに支障があってもなんとかなる • 物価は高いが、大学からの stipend で生活には困らない February 2026 海外大学院留学 @ グローバルキャリアセミナー(東京科学大) 23 (RA: Research Assistant)
  12. 実際に留学して分かったこと(1/2) • 現状、素晴らしい環境で研究できている • 指導教官二人との興味の一致、専門的なアドバイス • 学科が和気藹々とした雰囲気で、指導教官もとても supportive • 財政の安定したラボで、計算資源や学会参加、GRAに困らない

    • 住環境も大きな問題はない • 住んでいる街は小規模で治安がとても良い、のどか • 多様性に寛容で、コミュニケーションに支障があってもなんとかなる • 物価は高いが、大学からの stipend で生活には困らない February 2026 海外大学院留学 @ グローバルキャリアセミナー(東京科学大) 24 ただし例外もある (相性は重要) (RA: Research Assistant)
  13. 実際に留学して分かったこと(2/2) 実は.. February 2026 海外大学院留学 @ グローバルキャリアセミナー(東京科学大) 26 研究を基礎からしっかりやりたい人ほど Ph.D.留学はおすすめ!

    (日本の博士課程は既に研究できる人がいくイメージだが、米国のPhD課程は研究を教育する機関) (最初から研究ができる必要はないが、研究が苦でないかどうかの見極めは事前にできていると良さげ) (あと、出願の準備としてやりたいことの解像度は上げておけるとチャンスを掴みやすいかも)
  14. 実際にPhD課程で培える汎用的な能力 • 課題解決 • なぜこの実験結果が得られたか、論理的思考力が鍛えられる • 仮説と検証のプロセスを繰り返し、検証のための手札が増える • コミュニケーション •

    英語に限らない、「自分だけが知っていること」を伝えるための力 • 特に留学中は、視覚的効果や数字を交えたプレゼン力が爆上がりする • 研究資金獲得のためには、問題設定を社会的ニーズに結びつける必要 February 2026 海外大学院留学 @ グローバルキャリアセミナー(東京科学大) 28
  15. 実際にPhD課程で培える汎用的な能力 • 課題解決 • なぜこの実験結果が得られたか、論理的思考力が鍛えられる • 仮説と検証のプロセスを繰り返し、検証のための手札が増える • コミュニケーション •

    英語に限らない、「自分だけが知っていること」を伝えるための力 • 特に留学中は、視覚的効果や数字を交えたプレゼン力が爆上がりする • 研究資金獲得のためには、問題設定を社会的ニーズに結びつける必要 February 2026 海外大学院留学 @ グローバルキャリアセミナー(東京科学大) 29 もしかして、研究者にならなくてもかなり有用なのでは..?
  16. 留学前と留学中で考え方が変わった部分 • 留学前 • なんとなく研究者には興味や憧れを持っている • ただし向いているか分からないので、とりあえず5,6年試してみよう • 現在(3年目) •

    研究とは一口に言っても、やることいっぱいあった • 向いている部分もあれば、向いていない部分もあることが分かった • 研究者の他にも、「好き x 向いている」ができる仕事があるかも February 2026 海外大学院留学 @ グローバルキャリアセミナー(東京科学大) 31
  17. 留学前と留学中で考え方が変わった部分 • 留学前 • なんとなく研究者には興味や憧れを持っている • ただし向いているか分からないので、とりあえず5,6年試してみよう • 現在(3年目) •

    研究とは一口に言っても、やることいっぱいあった • 向いている部分もあれば、向いていない部分もあることが分かった • 研究者の他にも、「好き x 向いている」ができる仕事があるかも February 2026 海外大学院留学 @ グローバルキャリアセミナー(東京科学大) 32 今は、研究者を「サポート」したり、 研究をもっと広く世に「伝える」仕事にも興味。 • 大学の産学連携やリサーチアドミニストレータ • 技術/研究寄りのプロダクトマネジャー • 技術広報 など
  18. 留学前と留学中で考え方が変わった部分 • 留学前 • なんとなく研究者には興味や憧れを持っている • ただし向いているか分からないので、とりあえず5,6年試してみよう • 現在(3年目) •

    研究とは一口に言っても、やることいっぱいあった • 向いている部分もあれば、向いていない部分もあることが分かった • 研究者の他にも、「好き x 向いている」ができる仕事があるかも February 2026 海外大学院留学 @ グローバルキャリアセミナー(東京科学大) 33 きっと、PhD課程に進学してガッツリ研究しないと見つからなかった 今は、研究者を「サポート」したり、 研究をもっと広く世に「伝える」仕事にも興味。 • 大学の産学連携やリサーチアドミニストレータ • 技術/研究寄りのプロダクトマネジャー • 技術広報 など
  19. どうして留学しようと思ったのか(細分化) 大きく分けて3つの「真面目な」理由 February 2026 海外大学院留学 @ グローバルキャリアセミナー(東京科学大) 38 Ph.D.進学の理由 もう少し

    研究をしてみたい • 学部3年から4年の間に1年間休学し、 研究インターン(国内企業)していた。 • 環境に恵まれたこともあり、 もう少しやってみたいという気持ちに。 • 経営工学が割と広く学部時代は探索的だったので、 より専門性を深めてみたいという気持ちもあった。
  20. どうして留学しようと思ったのか(細分化) 大きく分けて3つの「真面目な」理由 February 2026 海外大学院留学 @ グローバルキャリアセミナー(東京科学大) 39 Ph.D.進学の理由 もう少し

    研究をしてみたい • 意思決定の最適化をやりたいと思った時に、 より多角的かつ専門的に取り組める。 • 例えば、機械学習の授業でも 適応的な環境 (Feedback system) での議論など。 • あと、CS学科で経済に近いゲーム理論や メカニズムデザインなどもあるのも魅力的。 米国留学の理由 自分の研究興味に 合っているのが 現所属の大学だった
  21. どうして留学しようと思ったのか(細分化) 大きく分けて3つの「真面目な」理由 February 2026 海外大学院留学 @ グローバルキャリアセミナー(東京科学大) 40 Ph.D.進学の理由 もう少し

    研究をしてみたい • 休学中の研究活動を通じて、 Ph.D.課程で汎用的な能力を養えそうと思った。 • 例えば、論理的思考や言語化能力、 (英語に限らない)コミュニケーション力など。 • 特に米国はPh.D.学生が多く、 Ph.D.取得後のキャリアパスが多様なのも魅力的。 Ph.D.進学の理由 米国留学の理由 結果的に研究者・ 教授にならなくても メリットがありそう