Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
古に学ぶ個人開発のススメ / My recommendation of personal de...
Search
Akira Morikawa
June 27, 2019
Technology
1
1.5k
古に学ぶ個人開発のススメ / My recommendation of personal development
個人開発(フリーソフト)に関するLT資料です。
個人開発Night #2
https://giftee.connpass.com/event/132142/
Akira Morikawa
June 27, 2019
Tweet
Share
More Decks by Akira Morikawa
See All by Akira Morikawa
コロナ禍だからこそ考えるオフラインコミュニティの意義 / significance of community
ariaki
0
1.9k
アウトプットの始め方/start output 20230121
ariaki
0
310
web-secure-phpcon2020
ariaki
3
3.5k
オブジェクトライフサイクルとメモリ管理を学ぼう / OOC 2020
ariaki
8
3.8k
エンジニアはアウトプットによって成長できるのか? / Grow with your output
ariaki
24
6.5k
アウトプットを始めよう / How to begin output jawsug-bgnr
ariaki
2
3.9k
参加者の安全を守れていますか? / Protecting community safety
ariaki
1
7.2k
タピオカに学ぶ二段階認証 / tapioca-mfa
ariaki
5
1.3k
アウトプットって何? / what is output replay
ariaki
1
2.5k
Other Decks in Technology
See All in Technology
AIとの協業で実現!レガシーコードをKotlinらしく生まれ変わらせる実践ガイド
zozotech
PRO
2
190
パフォーマンスチューニングのために普段からできること/Performance Tuning: Daily Practices
fujiwara3
2
170
Oracle Database@Google Cloud:サービス概要のご紹介
oracle4engineer
PRO
0
390
実践マルチモーダル検索!
shibuiwilliam
1
460
datadog-incident-management-intro
tetsuya28
0
100
dbtとAIエージェントを組み合わせて見えたデータ調査の新しい形
10xinc
7
1.6k
AI時代の発信活動 ~技術者として認知してもらうための発信法~ / 20251028 Masaki Okuda
shift_evolve
PRO
1
130
SREのキャリアから経営に近づく - Enterprise Risk Managementを基に -
shonansurvivors
1
500
組織全員で向き合うAI Readyなデータ利活用
gappy50
5
1.9k
How Fast Is Fast Enough? [PerfNow 2025]
tammyeverts
2
170
OpenCensusと歩んだ7年間
bgpat
0
260
Oracle Base Database Service 技術詳細
oracle4engineer
PRO
14
82k
Featured
See All Featured
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
51
51k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1371
200k
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
37
3.5k
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
9
1k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
31
2.7k
Easily Structure & Communicate Ideas using Wireframe
afnizarnur
194
16k
Unsuck your backbone
ammeep
671
58k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
31
6.3k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
57
6k
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
38
2.9k
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
359
30k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
75
5.1k
Transcript
個人開発のススメ 古に学ぶ June 27, 2019 #個人開発Night @ariaki4dev Photo © GREECETRAVEL
https://www.greecetravel.com/delphi/ancient-delphi.html
#個人開発Night ariaki #Webエンジニア #PHP #Java #PostgreSQL #AWS @ariaki4dev #技書博 #engineers_lt
2
#個人開発Night 3 本日話すこと/話さないこと 話すこと • なにを作ったか • なんで個人開発したか • 作ったらどうなったか
• 個人開発の楽しさ • エモめなやつ 話さないこと • プログラムの解説 • 売り上げ • 何を作るべきか
#個人開発Night 4 Borland Delphi
#個人開発Night 5 Borland Delphi Delphiとは • 1995年にボーランド社より初版が発売された • 当初は16bit Windows向けRAD-IDE
• Delphi 2以降は32bit Windows向けになった • もともとはOracleフロントエンドを目指して開発されていた • 神託(Oracle)を受ける場として人気だったDelphi神殿から名前をつけた • 現在はエンバカデロテクノロジーズから提供されている • 最新版ではデスクトップ/モバイルのクロスプラットフォーム開発ができる
#個人開発Night 6 何をつくったか? ランチャ 暗号ツール テキストエディタ その他、いくつかのWindows向けフリーソフトウェア NO IMAGE
#個人開発Night 7 いつつくったか? 1996 ~ 2000
#個人開発Night 8 いつつくったか? #古の個人開発 #Windows95 #高校生プログラマ #フリーソフト
#個人開発Night 9 どうなったか? 累計数十万DL (※正確な数値は計測できないので不明)
#個人開発Night 10 どうなったか? たくさんの雑誌やサイトに掲載していただきました ※本の画像は見本です(実際の掲載誌とは異なります)
#個人開発Night 11 どうなったか? 直接的なメリット • 雑誌掲載→見本誌ゲット ◦ 毎月大量に届くPC関連雑誌 ◦ 記念品(基本的にテレホンカード)
• ユーザから開発ソフトなど寄贈 ◦ Delphiアカデミックアップデート版(約30,000円) ◦ MSDNサブスクリプション ◦ ドメインやレンタルサーバ ◦ 技術書 基本的には赤字
#個人開発Night 12 どうなったか? 辞めた
#個人開発Night 13 どうなったか? 個人の趣味でつくるには いろいろ限界があった (詳細はのちほど・・・)
#個人開発Night 14 どうなったか? フリーソフト開発で得られたもの • 設計や開発に関する知識 • 思い出や体験や本 • 職業
#個人開発Night 15 どうなったか? フリーソフト開発で得られなかったもの • テストの成績 • 内申点 • お金
#個人開発Night 16 フリーソフト文化 なんでフリーソフトをつくるの? • お世話になっている業界への貢献 • 自己アピールや有名になりたい欲 • 自身のスキルアップ
• 人に使ってもらう喜び 基本的には採算度外視(赤字)
#個人開発Night 17 フリーソフト文化 なんでフリーソフトなの? • 当時はWebサービスなんてほぼなかった • オープンソース活動は一般的でなかった • シェアウェアの主流は銀行振込だった
◦ PayPal払いもあったよ(あんまり有名じゃなかったけど) ◦ 広告ウェアもわずかに存在した ◦ ビールウェアや絵はがきウェアもあった ▪ いつでも日本酒おごってください
#個人開発Night 18 フリーソフト文化 なんでフリーソフト作りをやめるの? • 開発リソースを割けないから • 金銭面で続かないから • サポートが辛いから
◦ 自分勝手な要望が多い ◦ ヘイトレビューが多い • ソースコードが吹っ飛ぶから(昔はGitHubなんてなかった) • より良いソフトが見つかるから • アイデアが沸かなくなるから
#個人開発Night 19 個人開発にあてはめると • なんで個人開発をはじめたの? • なんで個人開発なの? • どうなったら個人開発をやめるの? 続けるモチベーションが重要
#個人開発Night 20 個人開発にあてはめると なんではじめたの? なんで個人開発なの? なんでやめたの? • 興味があった • お金がなかった
• 便利になると思った • 俺カッコイイ • 仲間なんて居ないし • 他の人に需要ないし • 誰も作らないし • ひとりだと楽だし • PC壊れた • お金がなかった • 時間もなかった 続けるモチベーションが重要
#個人開発Night 21 さいごに フリーソフトはいまでも生きています • 世の中にはWebサービスが主流になったけど • ホビーユースがPCからタブレットやスマホに移ってきたけど • フリーソフトよりモバイルアプリが主流になったけど
• 大規模OSSが個人開発より主流になったけど • シェアウェアでの集金方法が容易になったけど • フリーソフトっていう言葉も聞かなくなってきたけど それでもまだ優秀なフリーソフトはたくさん提供されているし 個人開発の選択肢として充分ありえます
#個人開発Night 22 Borland Delphi Delphi神殿に書かれた名言 • 「汝自身を知れ」 • 「過剰の中の無」(過ぎたるは及ばざるがごとし、多くを求めるな) •
「誓約と破滅は紙一重」(無理な誓いはするな)
個人開発のススメ written by @ariaki4dev
【チェックポイント】 ★ 技術書オンリーの同人誌即売会 ★ 70サークル参加 / 10,000冊頒布予定 ★ 15:00以前の来場は無料チケット予約が必要です ★
詳細は公式Webサイトをチェックしてください 2019-07-27 (土) 11:00-17:00 大田区産業プラザ 小展示ホール(京急蒲田) 一般来場参加受付中 https://gishohaku.dev/