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atama plusがプロダクトの品質を大事にする上で 守ってきたこと、変えてきたこと

atama plusがプロダクトの品質を大事にする上で 守ってきたこと、変えてきたこと

2022年5月19日に開かれた第18回Ques(https://ques.connpass.com/event/244159/)にて、QAの橋上が登壇した際の資料です。ぜひご覧ください

#ques18

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atama plus

May 19, 2022
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Transcript

  1. ⾃⼰紹介 2003年 ⼤⼿美容サロン企業 取締役として国内外70店舗あまりの店舗開発、企画運営など 2017年 atama plus 創業メンバーとして、コーポレート・Business・開発と 幅広く携わる。創業2年⽬頃からQA専任に 現在

    学習アルゴリズムを開発するAlgoチーム専属QA QAメンバーの成⻑を⽀援するQA Unit のSuccess担当 2 橋 上 園 ⼦ 教育によって⾃分⾃⾝の⼈⽣の可能性が広がったという実体験 から教育に興味を持つも、出産後に現状の⽇本の教育環境の閉 そく感に課題意識を覚えていたところ、atama plus創業者であ る稲⽥と出会い⼊社
  2. ⓒ 2022 atama plus Inc. 会社概要 4 atama plusとは 社名

    atama plus株式会社 代表者 稲⽥ ⼤輔 設⽴ 2017年4⽉3⽇ 社員数 200名(2022年3⽉現在) 資⾦ 調達額 94億円 事業 内容 AI(⼈⼯知能)を活⽤した 教育プロダクトの開発およ び提供
  3. ⓒ 2022 atama plus Inc. 沿⾰ 5 atama plusとは 4⽉

    1⽉ 2019年 創業 6⽉ 10⽉ 9⽉ 5⽉ 2018年 社員数推移 10⽉ 7⽉ 10名 20名 40名 3⽉ 2020年 3⽉ 12⽉ 60名 200名 2021年 7⽉ 6⽉ 100名 12⽉ オフィス移転 2017年 DCMベンチャーズより シードラウンドで 5億円の資⾦調達 オフィス移転 オフィス移転 DCMベンチャーズ、 ジャフコ グループより シリーズAで 15億円の資⾦調達 オフィス移転 12⽉ 170名 3⽉ 2022年 DCMベンチャーズ、ジャフコ グルー プ、Pavilion Capital、T. Rowe Price などよりシリーズBで 51億円の資⾦調達 オフィス移転
  4. ⓒ 2022 atama plus Inc. Mission 7 atama plusとは 「基礎学⼒」の習得

    「基礎学⼒」の習得 「社会でいきる⼒」の習得 学習を⼀⼈ひとり最適化し、「基礎学⼒」を最短で⾝につけ、 そのぶん増える時間で、「社会でいきる⼒」を伸ばす。 そんな新しい学びを数億⼈の⽣徒に届け、社会のまんなかから変えていきます。
  5. ⓒ 2022 atama plus Inc. 3つのプロダクトを提供 10 atama plusとは ⼀⼈ひとりに合わせたカリキュラム。

    最短ルートの学びを提供。 塾 家 atama+ 全⽣徒の状況をリアルタイム把握。 最適なコーチングが可能に。 atama+ HOME atama+ COACH 学習状況に応じた宿題が配信 塾外の学びをサポート
  6. ⓒ 2022 atama plus Inc. atama+で学習した⽣徒の成績向上 11 atama plusとは 定期テスト

    模試 センター試験数IA 冬期講習(約2週間)受講⽣の平均伸び率 +50.4%⤴ K.Nさん(中2) 週2コマ通塾 68点 → 87点 T.K君(中3) 週1コマ通塾 73点 → 90点 S.Dさん(⾼3) 13時間0分学習 59点 → 81点 K.K君(⾼2) 19時間45分学習 43点 → 83点
  7. ⓒ 2022 atama plus Inc. ⾼⼤接続と⼤学⼊試の課題に関する共同研究の成果として、⽴命館⼤学の2022年度⼊試から atama+をAO⼊試の出願要件とする新しい⼊試が始まります。 ⽴命館⼤学でatama+を活⽤したAO⼊試が開始 atama plusとは

    対象学部は、経済学部・スポーツ健康科学部・⾷ マネジメント学部の3つ 新⽅式のAO⼊試を通じて 学びたい学部に必要な学⼒を事前に修得 事前に修得してもらう範囲は、各学部で⼊学後に 必要となる数学の単元
  8. ⓒ 2022 atama plus Inc. チーム体制 17 atama plusとは SM

    デザイナー エンジニア QA PO 「atama+」をはじめとしたプロダクト機能改善∕新機能開発。 複数チームに分かれ、エンジニアとデザイナーが各2-4名程度、 QAが1名程度の計5-7名程度で構成。 アプリチーム アルゴリズムチーム 模試チーム チーム付きQA アシスタントQA チーム付きQAのテスト実⾏補佐 技術基盤チーム など 各 開 発 ⽣徒の学習上の課題を洗い出し、 アルゴリズムによる解決策を考え実装。 オンライン模試のプロダクト機能改善∕新機能開発。
  9. ⓒ 2022 atama plus Inc. 守ってきたこと 19 atama plusが⼤切にしていること 資源が限られた中でユーザーが熱狂するプロダクトで勝負。

    メンバー全員がmissionに共感し、同じ⽅向を向いている状態。 mission実現に向かってメンバー全員が「Wow students. (⽣徒が熱狂する学びを)」を追求 スタートアップ 「Wow students.」のために良いプロダクトを出来るだけ 早く安定的にユーザーに届ける atama plus atama plusのQA
  10. ⓒ 2022 atama plus Inc. ① 創業から数か⽉(2017年9⽉頃)〜 ⼿探り&がむしゃらに頑張る品質保証 ユーザー⽬線で品質を守る最後の砦としてのQA 22

    QAチーム5年間の奇跡 QA 開発チーム PO エンジニア デザイナー 他業務と 兼任 • 1スプリント(1週間)が終わると数⽇間のリリーステスト (リグレッションテスト+新機能確認を⼿動で) • QAが機能について詳しく知るのは開発終了後の全社レビュー • QAは “品質の最後の砦” 的な存在
  11. ⓒ 2022 atama plus Inc. ① 創業から数か⽉(2017年9⽉頃)〜 品質観点で⼤切にしていたこと 23 QAチーム5年間の軌跡

    • 直接塾にも⾜を運んでユーザー理解を深める • ビジネスサイドからの塾で使っているユーザーのフィード バックをリアルタイムでもらう • 機能の仕様だけでなく、ユーザーにはどういうペインがあ り、機能開発によって何を改善しようとしているのかを理 解することで、ユーザー⽬線でもプロダクトをテストする ユーザー視点で 品質をとらえること
  12. ⓒ 2022 atama plus Inc. ① 創業から数か⽉(2017年9⽉頃)〜 品質観点で⼤切にしていたこと 24 QAチーム5年間の軌跡

    • JSTQBのシラバスでアジャイルテスティングの勉強会を ⾏う • 各種QAイベントに参加し社内でもラップアップを⾏う など QAメンバーの QA知識底上げ (個⼈のスキルアップ)
  13. ⓒ 2022 atama plus Inc. ① 創業から数か⽉(2017年9⽉頃)〜 仕組みとして取り⼊れたこと 25 QAチーム5年間の軌跡

    • QA経験浅いメンバーが開発に関する知識を効率的に吸収 • バグ修正の優先順位を⽇々⽬線合わせすることで共通認識 を持つ QA+Dev+POで 毎⽇Triage • 良かったこと、つらかったこと、改善が必要なことなどを 腹を割って話し、改善につなげる • お互いの感謝の気持ちを伝えることでチームワークを醸成 Dev+QAで リリーステストや バグに関するレトロ スペクティブ(振り返り)
  14. ⓒ 2022 atama plus Inc. ① 創業から数か⽉(2017年9⽉頃)〜 課題 26 QAチーム5年間の軌跡

    • 開発チームが増えるにしたがって、テスト期間が数⽇から 1週間以上に(2スプリント分をまとめて2週間に1度テス ト) リリーステストにかかる 時間の増⼤ • QAは全員、リリーステストを主業務としていたため⼤規 模な機能開発であっても • フィーチャーテストの実施が⼗分でなく、リリーステスト 時に確認⼤量のバグを発⾒ バグ発⾒がリリース 直前のため、 リリースタイミングに 影響するリスク
  15. ⓒ 2022 atama plus Inc. ② 創業から2年(2019年9⽉頃)〜 アジャイル開発におけるQAの模索 シフトレフト 27

    QAチーム5年間の奇跡 QA 開発チーム PO エンジニア デザイナー リリースQA チーム内 QA 開発チーム内にQAを配置(開発設計時からQAがフィードバックし、フィーチャーテストを拡充)
  16. ⓒ 2022 atama plus Inc. ② 創業から2年(2019年9⽉頃)〜 アジャイル開発におけるQAの模索 シフトレフト 28

    QAチーム5年間の奇跡 QA 開発チーム PO エンジニア デザイナー リリースQA チーム内 QA リリーステストを専任で⾏うリリースQAを置く(リリーステストの安定化を図る)
  17. ⓒ 2022 atama plus Inc. ② 創業から2年(2019年9⽉頃)〜 アジャイル開発におけるQAの模索 シフトレフト 29

    QAチーム5年間の奇跡 QA 開発チーム PO エンジニア デザイナー リリースQA チーム内 QA リリーステストで⾒つかるバグが減少し、リリースが安定
  18. ⓒ 2022 atama plus Inc. ② 創業から2年(2019年9⽉頃)〜 品質観点で⼤切にしていたこと 30 QAチーム5年間の軌跡

    • 全社で⾏われるスプリントレビューに加え、 開発チーム内のQA、リリースQA全員が参加する テスト計画で機能開発やその背景について理解する。 QA全員が全体を 俯瞰できるプロダクト 知識を維持する • QAだけでなく、Dev、UX、POも巻き込んで “Agile Testing condensed”の勉強会を継続して実施する など “品質はQAだけでなく チームで責任を持つも の”という認識の醸成
  19. ⓒ 2022 atama plus Inc. ② 創業から2年(2019年9⽉頃)〜 仕組みとして取り⼊れたこと 31 QAチーム5年間の軌跡

    • リリーステストの⼀部を⾃動化することでテストの 効率化を進める E2Eテストツールによる ⾃動化の推進
  20. ⓒ 2022 atama plus Inc. ② 創業から2年(2019年9⽉頃)〜 課題 32 QAチーム5年間の軌跡

    • ⾃動化推進以外でもケースの⾒直しなどによって、 リリーステストの効率化は出来た。 しかし、機能開発の波によってリリーステストの ボリュームに変動があり、変動幅をすべて社内で吸収 すると安定して毎週リリース出来る状態を作るのは 難しい状況。 リリーステスト 期間短縮の余地あり (1スプリント毎に テストして毎週 リリースしたい)
  21. ⓒ 2022 atama plus Inc. ② 創業から2年(2019年9⽉頃)〜 課題 33 QAチーム5年間の軌跡

    • 開発チームが8チームに増え、QA各⾃が個別最適化した 課題に取り組むよりも、QA全体で取り組むべき課題が 増加。 QA全体で取り組むべき 課題の増加 QAがネックで開発が 遅れるリスク • 開発チームのQAがフィーチャーテストに追われて余裕の ない状態になる場合があり、開発への影響が出やすく なった。
  22. ⓒ 2022 atama plus Inc. ③ 創業から4年(2021年6⽉頃)〜 Quality Promotionチームの発⾜ リリースサイクルを2週間から1週間へ

    34 QAチーム5年間の奇跡 QPチーム 開発 チーム 外注管理 … … … … チームオーナー リリーステスト管理 スタッフ管理 QA アシスタント 外部 テスト センター QA全体の課題に効率的に取り組める状況を作るべく、QPチームを発⾜
  23. ⓒ 2022 atama plus Inc. ③ 創業から4年(2021年6⽉頃)〜 Quality Promotionチームの発⾜ リリースサイクルを2週間から1週間へ

    35 QAチーム5年間の奇跡 QPチーム 開発 チーム 外注管理 … … … … チームオーナー リリーステスト管理 スタッフ管理 QA アシスタント 外部 テスト センター QAアシスタントにフィーチャーテストのテスト実⾏を依頼することで、 開発チーム内の機能開発を加速
  24. ⓒ 2022 atama plus Inc. ③ 創業から4年(2021年6⽉頃)〜 Quality Promotionチームの発⾜ リリースサイクルを2週間から1週間へ

    36 QAチーム5年間の奇跡 QPチーム 開発 チーム 外注管理 … … … … チームオーナー リリーステスト管理 スタッフ管理 QA アシスタント 外部 テスト センター リリーステストの内容を細分化して型化し、外部に委託できる状態にすることで ケースの変動を吸収し、期間を圧縮
  25. ⓒ 2022 atama plus Inc. ③ 創業から4年(2021年6⽉頃)〜 37 QAチーム5年間の奇跡 QPチーム発⾜にあたり、実施したこと

    チームが⽬指すべき ⽅向を再整理して ⽬線合わせ 体制を整えるために チームの⽬標を設定し 取り組み
  26. ⓒ 2022 atama plus Inc. ③ 創業から4年(2021年6⽉頃)〜 「Wow students.」のために良いプロダクトを出来るだけ早く安定的にユーザーに届ける 1.

    使う⼈にとっての使いやすさを追求すること (仕様の確認にとらわれない) 2. 持続可能な、⼀定のペースで提供し続けること 3. 組織全体でスケーラブル、スピードを意識した取り組みを続けること 4. QCDのバランスを⾒て、可能な限り素早く届けること 38 QAチーム5年間の奇跡 チームが⽬指すべき⽅向を再整理して⽬線合わせ
  27. ⓒ 2022 atama plus Inc. ③ 創業から4年(2021年6⽉頃)〜 「テスト品質の向上・安定」と「組織拡⼤に耐えうるQP体制を構築」することで、プロダク トリリースまでの時間の短縮と品質向上を⾏う 指標1:

    リリーステストの⼀部を外注化し、テスト期間を2週間から2⽇に圧縮して 安定稼働させた状態を作る 指標2: アシスタントQAの業務を構築する 指標3: 開発チームのQAの品質を安定させ、開発チームの増加に対応できる体制案を 考えてフィジビリティスタディを実施する 39 QAチーム5年間の奇跡 体制を整えるためにチームの⽬標を設定し取り組む
  28. ⓒ 2022 atama plus Inc. QAまとめ役の導⼊ • 仕事内容が属⼈化したり、品質にバラつきが出てしまうことを防ぐ。 • 新⼈のフォローの効率化。

    • チームに所属しているQA原則1⼈のため、急な⽋員やチーム増加により、QA不⾜で業務 をストップすることを防ぐ。 41 品質向上のこれから 開 発 … … … QAまとめ役 QA QA QA
  29. ⓒ 2022 atama plus Inc. テスト⾃動化の推進 • ⼿動、⾃動を含めてE2Eテストの⽐重が⾼い状態から正常なテストピラミットに整える。 • QA全員がフレームワークを利⽤してコードを書ける状態に。

    • 各環境でいつでも、どこでも、なんどでもテスト。 42 品質向上のこれから E2E Test Integration Test Unit Test E2E Test Integration Test Unit Test
  30. ⓒ 2022 atama plus Inc. まとめ • atama plusのQAは創業以来、良いプロダクト を出来るだけ早く安定的にユーザーに届けると

    いう思いは変えず、フォーカスする部分や仕組 みを変え続けてきた。ここまでの変化が可能 だったのは社員全員がmissionに共感している 状態を保ってきたからこそ。これがなければ実 現は不可能だった。 44 atama plusがプロダクトの品質を⼤事にする上で守ってきたこと、変えてきたこと mission実現に向かって⾼みを⽬指し、朝令暮改を歓迎する、 それが出来る状態を維持し続けることこそが重要!
  31. ⓒ 2022 atama plus Inc. missionに向かって⼀丸となるための全社の取り組み 45 atama plusがプロダクトの品質を⼤事にする上で守ってきたこと、変えてきたこと atama

    plusの⽬指している⽅向、業務やプロダクト知識、 現在の状況に⾄る背景等を、共通認識として持てる状態を作る。 全社で⾏う研修期間は 3ヶ⽉、延べ53個 新⼊社員が受け⼊れ られている状態を作る 数々のプログラム 職種・チームを超えた 交流 ⼊社3ヶ⽉以内の社員とのコミュニケーション促進のために 会社がランチ代を補助、新⼊社員+既存社員の1on2を頻繁に 実施。 ⽉1回、3名1チームを作り1時間の情報交換を⾏う。お互いの 現在の業務内容や課題を共有することで通常業務とは異なる視 点を得て視野を広げる。仲間意識を醸成する。
  32. ⓒ 2022 atama plus Inc. まずは、国内塾・予備校市場での拡⼤に注⼒ 47 利⽤教科・科⽬数 利⽤⽣徒数 国内塾向け市場における「伸びしろ」

    導⼊塾教室数 各教室での 利⽤⽣徒数を増やす 国内には、およそ 5万の塾教室が存在 ⽣徒あたりの 利⽤教科数を増やす 出典:2019 年経済構造実態調査報告書 「学習塾 」
  33. ⓒ 2022 atama plus Inc. 社会でいきる⼒、海外市場など、多くの伸びしろがある 49 教育市場における伸びしろ 基礎学⼒ 社会でいきる⼒

    グローバル市場 塾・予備校向け 学校向け ⽇本市場 幼稚園・保育園 ⼩学校 中学校 ⾼校 ⼤学 企業・社会⼈ atama+ ⼊ 試 模 試