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インプロセスQAのための要因から捉えるプロジェクトリスクマネジメントnano #1 開発リソー...

インプロセスQAのための要因から捉えるプロジェクトリスクマネジメントnano #1 開発リソース効率状態への対処 #jasstnano

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May 19, 2026

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  1. 自己紹介 田邉 澄春 subaru tanabe / barus X: @barus_qa_dev •

    JaSST Niigata共同実行委員長 • HeySayアジャCity運営(平成生まれアジャイルコミュニティ) • JSTQB ALTA / ALTM、 • 前の現場 ◦ 某金融系ベンチャーf社でスクラムチームにQAを含めたOneTeamでアジャイルQAを実践(業務委託) • 現在 ◦ WingArc1st株式会社のデジタル帳票基盤プロダクトでPBI単位で複数のバックエンド機能に インプロセスQAでテストリード ◦ UI・UX改善チーム、自動化チーム、組織横断のカイゼンチーム、新卒研修など • インプロセスQA 計5年目くらい 最近の悩みは AI駆動テストプロセスの メンテに時間取られて 積み本消化できないこと
  2. 01 リソース効率について リソース効率...「各作業者のリソースに空きがあればタスクを与え、全員が何かしらの 手持ちタスクのある状態を作り、作業者の稼働率を100%にあげていくこと」 黒田 樹「フロー効率性と リソース効率性について XP祭 り2017で発表してきた #xpjug」

    https://i2key.hateblo.jp/entry/ 2017/10/02/081429 この例だと、一人1機能 が割り当てられ、3機能 が並行で開発される状態 縦一列を1日とした場 合、全ての機能が等しく 完成に3週間(15営業日) かかる
  3. 01 リソース効率/フロー効率について なぜリソース効率にするのか...従業員のスキルや稼働時間を最適に配分し、無駄を省いて 成果を最大化するという考え方(コストカット的側面) • リソース効率という言葉は出てこないが、経営学・経営管理の分野では人間の稼働を 「経営資源」と見なし、効率化の一側面からこの考え方を含むことがある。※ • PjM、場合によっては執行役員・取締役員などの経営層がこの考え方のもと組織体制を作っている ことも。

    ※古典的経営管理論だとテイラーの”The Principles of Scientific Management”(科学的管理法)やガントチャートでお馴染みガントの”Work, Wages, and Profits / Organizing for Work”など、個別資源の稼働率最大化を目指す考え方では、標準(作業にかかる時間平均)のもと、厳格に稼働率を重視する側面がある。 後者のガントの考え方はプロジェクト管理知識体系PMBOK(6版以前)など、ソフトウェア開発においても影響を与えていたと思われる。 1990年代のハマー&チャンピーの”Reengineering the Corporation: A Manifesto for Business Revolution”(BPR:ビジネスプロセスリエンジニアリング)でも共通? 一方、リソース効率を批判する考え方も存在し、デマルコの”Slack: Getting Past Burnout, Busywork, and the Myth of Total Efficiency”やモーディグ・オールストロー ムの”This is Lean: Resolving the Efficiency Paradox”などのAgileやLean分野での書籍で扱われている。(経営学の分野でメジャーかというとそうでもないかも?) 制約理論(組織全体のパフォーマンスを最も制限している要因(制約・ボトルネック)を特定し、その部分を集中的に改善することで、全体最適と生産性の最大化を 目指す考え方)やクリティカルチェーン(作業の順序だけでなく人員や機材などのリソース(資源)の奪い合いの考慮の必要性があるという考え方)も同様の認識。
  4. 03 リソース効率による問題の解消の仕方 フロー効率にもグラデーションがある 1. 1つのファイルに対してペアプロやモブプロを行う 2. 1つのフィーチャー(機能)をメインロジックとサブロジックで分担を分け、 同期コミュニケーションで行う(同一ファイルの編集をライブコーディングで行う) 3. 1つのタスクをメインロジックとサブロジックで分担を完全に分け、

    非同期コミュニケーションで行う 4. 1つのフィーチャー(エピック/ドメイン)内で分割し、分割した1つのタスク (メインロジック・サブロジックを含む)を一人が担当する 5. 1つのフィーチャー(エピック/ドメイン)を一人が担当する フロー効率 リソース効率 1に近づくほどフィーチャーの並列数は少なくなり、5に近づくほど多くなる 開発機能の並列数を 下げながら、1機能を 複数人で担当するのが ミソ
  5. 03 リソース効率による問題の解消の仕方 チームの状況によってフロー効率の進め方は異なる プロジェクトが立 ち上がり始め& アジャイル系のプ ラクティスに理解 があるなら、 1~2スタート すでにリソース効率状

    態になっているチーム は5からなるべく小さ い数字に進めて、成熟 した時点で元に戻る U字型のアプローチ 完全に一方向に進む必要 はなく、チームの人の入 れ替わりや担当するプロ ダクトの変更、大規模な リファクタリング、バグ が多発したりして気を引 き締め直す必要があるな ど、 状況に応じて行ったり来 たりを繰り返すもの
  6. 03 リソース効率による問題の解消の仕方 フロー効率を実現するための手段のステップ (SWEへの提案手法) • VSCodeのLive ShareやIntellj ideaのCode with meなどのライブコーディング(同時編集可能)なツールを

    用いる • 分担箇所についての合意形成手段を確立する...仕様に想定するメインロジック/サブロジックおよび 責務範囲を記載する(2.「1つのフィーチャー(機能)をメインロジックとサブロジックで分担を分け、 同期コミュニケーションで行う」で任意、3 .「1つのタスクをメインロジックとサブロジックで分担を完 全に分け、非同期コミュニケーションで行う」でほぼ必須) 〜ここまではすぐに実施しやすい〜 • 分担しやすいように疎結合化・モジュール化するなどリアーキテクティング、リファクタリングする ※ あくまで一例。他にも手段はあると思います。