本スライドでは、JavaScript パーサー Acorn における Explicit Resource Management (ERM) 構文サポートの実装について解説します。
• ECMAScript 提案の背景と目的
メモリやファイルハンドルなどのリソースを明示的に管理する仕組みを提供することで、コードの安全性・可読性を高める狙いがあります。
• 仕様書の読み解き方
ECMAScript 言語仕様の構文定義を実例を交えながら紹介し、using や await using などの新しい構文がどのように定義されているかを説明します 。
• 実装における課題
• using が 予約語でないことによるパース上の曖昧さ
• バックトラックのない Acorn での判定の難しさ
• 部分的に再解釈する実装手法やカバー文法の工夫
• 具体的な実装例
Acorn のコード断片を引用し、どのように await using を解釈しているかを詳細に解説します 。
この発表は、言語仕様やパーサー実装に関心のあるエンジニアを対象に、仕様書と実装の橋渡しを意識した内容となっています。