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クラウドエース 技術ブログの変遷

Cloud Ace
October 05, 2023

クラウドエース 技術ブログの変遷

Jagu'e'r Tech Writers Meetup #1 で発表した際に使用したスライドです。
弊社のブログ運営の変遷と2023年現在の運営について記載しています。

Cloud Ace

October 05, 2023
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Transcript

  1. 自己紹介 Shohei Abe(阿部 正平) クラウドエース株式会社 主なミッション: 様々な業界における Google Cloud を主とする

    システムの設計・構築 保有資格: • Google Cloud Certified Fellow • Google Cloud Authorized Trainer • Champion Innovators : Hybrid Multi-Cloud • Google Cloud Partner Top Engineer (2022, 2023)
  2. クラウドエース技術ブログ黎明期 • クラウドエースでは「apps-gcp」という 技術ブログを運営していました • 運営の主な目的は「ビジネスとしての 企業ブランディング」「Google 専業ベン ダーとして No.1

    をアピール」 • apps-gcp は元々、2014 年頃から 吉積情報株式会社が主体で運営 • クラウドエース発足から 1 年経過した 2017 年 11 月に移管
  3. apps-gcp 移管以降の運営 2018 2019.4 2019.9 2020 ブログ更新頻度が低迷し始める … ブログ更新に関する施策を開始 (

    Apps-RPG ) Apps-RPG 施策の終了を宣言 ほぼ更新されないブログに… 上期までの更新頻度は月 5 ~ 6 件(週 1 件以上)だったが、 下期から以降は徐々に頻度が下がり、月 1件も出ない状態に ゲーミフィケーションによるモチベーション向上施策 期間毎に記事更新目標があり、達成できるとボーナス 記事作成数と PV に応じてレベルが上がり、評価に繋がる仕組み 半年運用したが、更新頻度や PV向上に繋がらなかった
  4. 運営上の問題点① レビューフローの不透明性 メンバーに対して特に説明のないまま なんとなく運用開始 … レビューレスポンスの遅さ レビュアは CEO のみ (ワンオペ)

    会社立ち上げ後は多忙の一途 レビューも曖昧なコメントばかり ご多忙だし……、と執筆者も催促や質問が できず、心理的安全性は低下 レビューフローを周知 レビュアを増員 apps-gcp で記事を何度も書いた エース級メンバー複数名 をアサイン (CEO はオブザーバに ) レビューコメントはなるべく丁寧に (心理的安全性をたいせつに) レビュー管理表で運用  + Slack 通知機能実装
  5. 運営上の問題点② メンバーも忙しくて記事が書けない エンジニア全員がそれなりに案件を受け持ち、 多忙な人が多く、 新技術検証や記事作成する時間がとれない レビュア増員しても レスポンスが改善しない レビュアがエース級メンバーで多忙で、以前ほど ではないが、レビューレスポンスは遅い Apps-RPG

    施策を実施 作業時間確保には至らなかった 記事作成の時間確保や、一部のレビュー レスポンスはどうしようもなかった Apps-RPG 施策はあくまで個人のモチ ベーション向上施策に留まり、 根本的に案件作業による多忙までは改善 できなかった モチベーション向上や評価への反映を図る
  6. 運営上の問題点③ apps-gcp 固有の問題点 WordPress ベースのブログを使っていたが、 記事レビューでは Google Docs を使用 Google

    Docs → WordPress への変換は ツール化されておらず手作業 ただでさえ面倒な記事作成に余計な作業が …… 執筆者視点の作成しやすさに 関する改善に至らず WordPress のエディタを Markdown ベースで書けるようにする 試みを実施 ただし、当時の Google Docs は Markdown に変換する手段がなく、 結局手作業は必要
  7. 新技術ブログの立ち上げ • 2022年8月、ついにエンジニア主体の 技術ブログ再スタート ◦ 最初の記事: 会社のテックブログを Zenn で再始動します •

    技術ブログは Zenn で運用 ◦ 他の候補としては Qiita Team, Medium, 独自サイト, etc… ◦ 運営・運用コストが安く、 「GitHub + Markdown」で執筆でき、 エンジニアファーストであることを重視 https://zenn.dev/cloud_ace
  8. 新技術ブログの運用 GitHub のリポジトリに Pull Request を 使って記事を作成し、レビュー依頼 (普段のプログラム開発と同じ手順) 記事の執筆方法 レビュー方法

    システム開発部 TUM※ 陣が実施 • GitHub の自動レビューアサイン機能でラウンドロビン対応 • 1次レビューは 5 営業日以内を目標 • レビュー観点を明確にしてルールを公開 • GitHub Slack 通知を使ってレビュー漏れを検知 ※ユニット=数人を 1つにした組織単位、一般的な会社の「係」「チーム」「グループ」くらいの規模 ※TUM=テクニカルユニットマネージャー、ユニットの長 できるだけ執筆者のモチベーションを下げない工夫
  9. 新技術ブログの運営状況 (2022年度) Zennブログの記事公開件数 • 2022/08: 3 件 • 2022/09: 12

    件 • 2022/10: 10 件 • 2022/11: 12件 • 2022/12: 8 件 9 月以降は月平均 10 件程度の記事作成を維持しており、 リブートとしては十分な実績。
  10. 初期運用体制の問題点、改善案 しかし、Zenn ブログの運営も、初めはいくつかの問題点がありました。 レビュアの決定がラウンドロビン方式のため、次のような問題が発生 • レビュアが専門外の技術のレビュー依頼が来た場合の負担が大きい • 執筆者と TUM が別ユニットの場合、執筆者とレビュア同士の連携が薄い

    • 執筆者とレビュアの連携が薄いと、 互いに多忙なのかわからない 自分の記事がどれくらい注目されているか PV 等が公開されていない 運営内部の利用目的で当初から Google Analytics を有効化していたが、 PV 公開がアンダーマイニング効果 につながる可能性を危惧して公開していなかった
  11. 現在の運用 GitHub を使った記事執筆の運用は維持 • Pull Request ベースで記事を執筆 • レビューは同じユニット内で TUM

    が対応、長期不在等はディビジョンマネージャー※がフォロー 【施策1】社内の Tech Blog Challenge でモチベーション向上 • ディビジョン※間で記事作成数で競う • あくまで補助的な施策 (アンダーマイニング効果にならない程度 ) 【施策2】月毎に CTO による「今月のイチオシブログ」紹介 • 全体ミーティングで、独自の寸評でお褒めの言葉をもらえる • 執筆のモチベーションに寄与 …… しているはず ※ディビジョン=複数ユニットを1つにした組織単位、一般的な会社の「課」に相当 ※ディビジョンマネージャー=「課長」に相当