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”信頼性”の使い方
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gr1m0h
August 23, 2023
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”信頼性”の使い方
gr1m0h
August 23, 2023
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Transcript
“信頼性”の使い方 2023年8月23日 すごい広島535 with Unity & IT系の濃ゆい話をする会 LT Wataru Tsuda
/ gr1m0h
whoami Wataru Tsuda / gr1m0h SRE @ Luup,inc. SRE Lounge
/ SRE NEXT 運営メンバー Platform Engineering Meetup 運営メンバー SRE NEXT 2023 Chair
“信頼性”とは 「[システムが]求められる機能を、定められた条件の下で、定められた期間 にわたり、障害を起こすことなく実行する確率」 P.O’Connor and A.Kleyner, Practical Reliability Engineering, 5th
edition: Wiley, 2012. https://sre.google/sre-book/preface/#id-gA2u2Iyh4 システムが予期した機能を提供し、約束された条件で動作すること システムが安全なデータ保管方法を使用し、データ漏洩のリスクを最小限に 抑えていること
“信頼性”とは 人を選ぶ時は“信頼”が必要 サービスを選ぶ時も”信頼”が必要(信頼性) 信頼できるかは”期待に応えられるか”がある 期待値
“信頼性”の辛さ • コストがかかる ◦ 100%に近づけるためにコストがどんどん跳ね上がる ◦ 直線ではなく急な曲線を描いて増加していく • 100%は不可能 ◦
世の中に完全なものはない....よく言われるやつ ◦ (実際100%は不要です) • 「非機能」「守り」的アプローチなので「機能」開発と反する ◦ 機能開発してリリースしてユーザーに価値を届けたい by 開発者vs 機 能開発のスピードを落として障害を起こさないようにしたい by 運用者
“信頼性”の辛さ • コストがかかる ◦ 100%に近づけるためにコストがどんどん跳ね上がる ◦ 直線ではなく急な曲線を描いて増加していく • 100%は不可能 ◦
世の中に完全なものはない....よく言われるやつ ◦ (実際100%は不要です) • 「非機能」「守り」的アプローチなので「機能」開発と反する ◦ 機能開発してリリースしてユーザーに価値を届けたい by 開発者vs 機 能開発のスピードを落として障害を起こさないようにしたい by 運用者 ”信頼性”をコントロールする必要がある!
“信頼性工学”を実践する! 信頼性工学 = SRE:Site Reliability Enginnering SREとは? • 本番環境を信頼性高く開発/運用していくための一連の手法/考え方 •
class SRE implements DevOps 信頼性のコントロールのためにSREが必要 = 開発チームが信頼性という観点を獲得するためにSREが必要
“信頼性工学”を実践する! 信頼性工学 = SRE:Site Reliability Enginnering SREとは? • 本番環境を信頼性高く開発/運用していくための一連の手法/考え方 •
class SRE implements DevOps 信頼性のコントロールのためにSREが必要 = 開発チームが信頼性という観点を獲得するためにSREが必要 ”SRE”をどうやって活用すれば、 信頼性をコントロールできるのか?
“信頼性指標”を使う! 信頼性指標 = SLI:Service Level Indicator SLIとは? • 信頼性をメトリクスにできる形で測定する •
数値にすることで意思決定が容易になる ◦ 目標を設定してそれを達成しているかどうか(よくやるやつ SLIの目標値(SLO)
SLI/SLOを使うことで.... • “サービスがユーザーの期待値に答えているか” を測定し、定量的な判断を 可能にする • 監視をSLI/SLOベースにすると、アラートを常にアクショナブルなものにできる • SLI/SLOを組織全体の意思決定指標として活用することができる
さいごに
whoami Wataru Tsuda / gr1m0h SRE @ Luup,inc. SRE Lounge
/ SRE NEXT 運営メンバー Platform Engineering Meetup 運営メンバー SRE NEXT 2023 Chair
whoami Wataru Tsuda / gr1m0h SRE @ Luup,inc. SRE Lounge
/ SRE NEXT 運営メンバー Platform Engineering Meetup 運営メンバー SRE NEXT 2023 Chair ロール(役割)としてのSREは信頼性工学の専門家という立場 SREを実践、活用していくのは開発組織全体!会社全体!