$30 off During Our Annual Pro Sale. View Details »
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
”信頼性”の使い方
Search
gr1m0h
August 23, 2023
Technology
0
270
”信頼性”の使い方
gr1m0h
August 23, 2023
Tweet
Share
More Decks by gr1m0h
See All by gr1m0h
フルリモートを支える技術
grimoh
0
30
マイクロモビリティシェアサービスを支える プラットフォームアーキテクチャ
grimoh
1
520
"君は見ているが観察していない"で考えるインシデントマネジメント
grimoh
4
3.7k
Enabling Client-side SLO
grimoh
7
5.2k
Luupの開発組織におけるインシデントマネジメントの変遷 ver.RoadtoSRENEXT2024
grimoh
2
1k
Luupの開発組織におけるインシデントマネジメントの変遷
grimoh
2
1.8k
IoTサービスにおけるSLI設計とLUUPでの実践
grimoh
1
2.1k
Luupの開発組織におけるインシデントマネジメントのこれから
grimoh
2
1.4k
電動マイクロモビリティのシェアサービス「LUUP」におけるEnabling SLOの実践
grimoh
3
2.2k
Other Decks in Technology
See All in Technology
生成AI・AIエージェント時代、データサイエンティストは何をする人なのか?そして、今学生であるあなたは何を学ぶべきか?
kuri8ive
2
1.9k
eBPFとwaruiBPF
sat
PRO
4
1.5k
法人支出管理領域におけるソフトウェアアーキテクチャに基づいたテスト戦略の実践
ogugu9
1
130
M5UnifiedとPicoRubyで楽しむM5シリーズ
kishima
0
110
形式手法特論:CEGAR を用いたモデル検査の状態空間削減 #kernelvm / Kernel VM Study Hokuriku Part 8
ytaka23
1
230
生成AI時代の自動E2Eテスト運用とPlaywright実践知_引持力哉
legalontechnologies
PRO
0
110
AI時代の開発フローとともに気を付けたいこと
kkamegawa
0
360
Master Dataグループ紹介資料
sansan33
PRO
1
4k
pmconf2025 - 他社事例を"自社仕様化"する技術_iRAFT法
daichi_yamashita
0
530
プラットフォームエンジニアリングとは何であり、なぜプラットフォームエンジニアリングなのか
doublemarket
1
550
MS Ignite 2025で発表されたFoundry IQをRecap
satodayo
3
230
ブロックテーマとこれからの WordPress サイト制作 / Toyama WordPress Meetup Vol.81
torounit
0
310
Featured
See All Featured
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
135
9.6k
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
73
11k
Side Projects
sachag
455
43k
Unsuck your backbone
ammeep
671
58k
Thoughts on Productivity
jonyablonski
73
5k
RailsConf 2023
tenderlove
30
1.3k
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
51
51k
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
72
12k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
127
17k
How to Ace a Technical Interview
jacobian
280
24k
Refactoring Trust on Your Teams (GOTO; Chicago 2020)
rmw
35
3.3k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
120
20k
Transcript
“信頼性”の使い方 2023年8月23日 すごい広島535 with Unity & IT系の濃ゆい話をする会 LT Wataru Tsuda
/ gr1m0h
whoami Wataru Tsuda / gr1m0h SRE @ Luup,inc. SRE Lounge
/ SRE NEXT 運営メンバー Platform Engineering Meetup 運営メンバー SRE NEXT 2023 Chair
“信頼性”とは 「[システムが]求められる機能を、定められた条件の下で、定められた期間 にわたり、障害を起こすことなく実行する確率」 P.O’Connor and A.Kleyner, Practical Reliability Engineering, 5th
edition: Wiley, 2012. https://sre.google/sre-book/preface/#id-gA2u2Iyh4 システムが予期した機能を提供し、約束された条件で動作すること システムが安全なデータ保管方法を使用し、データ漏洩のリスクを最小限に 抑えていること
“信頼性”とは 人を選ぶ時は“信頼”が必要 サービスを選ぶ時も”信頼”が必要(信頼性) 信頼できるかは”期待に応えられるか”がある 期待値
“信頼性”の辛さ • コストがかかる ◦ 100%に近づけるためにコストがどんどん跳ね上がる ◦ 直線ではなく急な曲線を描いて増加していく • 100%は不可能 ◦
世の中に完全なものはない....よく言われるやつ ◦ (実際100%は不要です) • 「非機能」「守り」的アプローチなので「機能」開発と反する ◦ 機能開発してリリースしてユーザーに価値を届けたい by 開発者vs 機 能開発のスピードを落として障害を起こさないようにしたい by 運用者
“信頼性”の辛さ • コストがかかる ◦ 100%に近づけるためにコストがどんどん跳ね上がる ◦ 直線ではなく急な曲線を描いて増加していく • 100%は不可能 ◦
世の中に完全なものはない....よく言われるやつ ◦ (実際100%は不要です) • 「非機能」「守り」的アプローチなので「機能」開発と反する ◦ 機能開発してリリースしてユーザーに価値を届けたい by 開発者vs 機 能開発のスピードを落として障害を起こさないようにしたい by 運用者 ”信頼性”をコントロールする必要がある!
“信頼性工学”を実践する! 信頼性工学 = SRE:Site Reliability Enginnering SREとは? • 本番環境を信頼性高く開発/運用していくための一連の手法/考え方 •
class SRE implements DevOps 信頼性のコントロールのためにSREが必要 = 開発チームが信頼性という観点を獲得するためにSREが必要
“信頼性工学”を実践する! 信頼性工学 = SRE:Site Reliability Enginnering SREとは? • 本番環境を信頼性高く開発/運用していくための一連の手法/考え方 •
class SRE implements DevOps 信頼性のコントロールのためにSREが必要 = 開発チームが信頼性という観点を獲得するためにSREが必要 ”SRE”をどうやって活用すれば、 信頼性をコントロールできるのか?
“信頼性指標”を使う! 信頼性指標 = SLI:Service Level Indicator SLIとは? • 信頼性をメトリクスにできる形で測定する •
数値にすることで意思決定が容易になる ◦ 目標を設定してそれを達成しているかどうか(よくやるやつ SLIの目標値(SLO)
SLI/SLOを使うことで.... • “サービスがユーザーの期待値に答えているか” を測定し、定量的な判断を 可能にする • 監視をSLI/SLOベースにすると、アラートを常にアクショナブルなものにできる • SLI/SLOを組織全体の意思決定指標として活用することができる
さいごに
whoami Wataru Tsuda / gr1m0h SRE @ Luup,inc. SRE Lounge
/ SRE NEXT 運営メンバー Platform Engineering Meetup 運営メンバー SRE NEXT 2023 Chair
whoami Wataru Tsuda / gr1m0h SRE @ Luup,inc. SRE Lounge
/ SRE NEXT 運営メンバー Platform Engineering Meetup 運営メンバー SRE NEXT 2023 Chair ロール(役割)としてのSREは信頼性工学の専門家という立場 SREを実践、活用していくのは開発組織全体!会社全体!