Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
”信頼性”の使い方
Search
gr1m0h
August 23, 2023
Technology
0
190
”信頼性”の使い方
gr1m0h
August 23, 2023
Tweet
Share
More Decks by gr1m0h
See All by gr1m0h
"君は見ているが観察していない"で考えるインシデントマネジメント
grimoh
4
3.2k
Enabling Client-side SLO
grimoh
7
4.2k
Luupの開発組織におけるインシデントマネジメントの変遷 ver.RoadtoSRENEXT2024
grimoh
2
770
Luupの開発組織におけるインシデントマネジメントの変遷
grimoh
2
1.3k
IoTサービスにおけるSLI設計とLUUPでの実践
grimoh
2
1.5k
Luupの開発組織におけるインシデントマネジメントのこれから
grimoh
2
1.2k
電動マイクロモビリティのシェアサービス「LUUP」におけるEnabling SLOの実践
grimoh
3
1.8k
SRE NEXT 2023への招待
grimoh
0
5.8k
LuupにおけるSLOの物語
grimoh
2
6.1k
Other Decks in Technology
See All in Technology
20250116_自部署内でAmazon Nova体験会をやってみた話
riz3f7
1
100
AWSの生成AIサービス Amazon Bedrock入門!(2025年1月版)
minorun365
PRO
7
470
メンバーがオーナーシップを発揮しやすいチームづくり
ham0215
2
140
Amazon Route 53, 待ちに待った TLSAレコードのサポート開始
kenichinakamura
0
170
EMConf JP の楽しみ方 / How to enjoy EMConf JP
pauli
2
150
東京Ruby会議12 Ruby と Rust と私 / Tokyo RubyKaigi 12 Ruby, Rust and me
eagletmt
3
870
Building Scalable Backend Services with Firebase
wisdommatt
0
110
JAWS-UG20250116_iOSアプリエンジニアがAWSreInventに行ってきた(真面目編)
totokit4
0
140
ABWGのRe:Cap!
hm5ug
1
120
[IBM TechXchange Dojo]Watson Discoveryとwatsonx.aiでRAGを実現!座学①
siyuanzh09
0
110
あなたの人生も変わるかも?AWS認定2つで始まったウソみたいな話
iwamot
3
860
あなたの知らないクラフトビールの世界
miura55
0
130
Featured
See All Featured
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
7
570
Practical Orchestrator
shlominoach
186
10k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
205
24k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
54
9.1k
The Art of Delivering Value - GDevCon NA Keynote
reverentgeek
8
1.2k
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
66
11k
Fireside Chat
paigeccino
34
3.1k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
28
9.2k
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
47
5.1k
How to train your dragon (web standard)
notwaldorf
89
5.8k
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
410
22k
Fontdeck: Realign not Redesign
paulrobertlloyd
82
5.3k
Transcript
“信頼性”の使い方 2023年8月23日 すごい広島535 with Unity & IT系の濃ゆい話をする会 LT Wataru Tsuda
/ gr1m0h
whoami Wataru Tsuda / gr1m0h SRE @ Luup,inc. SRE Lounge
/ SRE NEXT 運営メンバー Platform Engineering Meetup 運営メンバー SRE NEXT 2023 Chair
“信頼性”とは 「[システムが]求められる機能を、定められた条件の下で、定められた期間 にわたり、障害を起こすことなく実行する確率」 P.O’Connor and A.Kleyner, Practical Reliability Engineering, 5th
edition: Wiley, 2012. https://sre.google/sre-book/preface/#id-gA2u2Iyh4 システムが予期した機能を提供し、約束された条件で動作すること システムが安全なデータ保管方法を使用し、データ漏洩のリスクを最小限に 抑えていること
“信頼性”とは 人を選ぶ時は“信頼”が必要 サービスを選ぶ時も”信頼”が必要(信頼性) 信頼できるかは”期待に応えられるか”がある 期待値
“信頼性”の辛さ • コストがかかる ◦ 100%に近づけるためにコストがどんどん跳ね上がる ◦ 直線ではなく急な曲線を描いて増加していく • 100%は不可能 ◦
世の中に完全なものはない....よく言われるやつ ◦ (実際100%は不要です) • 「非機能」「守り」的アプローチなので「機能」開発と反する ◦ 機能開発してリリースしてユーザーに価値を届けたい by 開発者vs 機 能開発のスピードを落として障害を起こさないようにしたい by 運用者
“信頼性”の辛さ • コストがかかる ◦ 100%に近づけるためにコストがどんどん跳ね上がる ◦ 直線ではなく急な曲線を描いて増加していく • 100%は不可能 ◦
世の中に完全なものはない....よく言われるやつ ◦ (実際100%は不要です) • 「非機能」「守り」的アプローチなので「機能」開発と反する ◦ 機能開発してリリースしてユーザーに価値を届けたい by 開発者vs 機 能開発のスピードを落として障害を起こさないようにしたい by 運用者 ”信頼性”をコントロールする必要がある!
“信頼性工学”を実践する! 信頼性工学 = SRE:Site Reliability Enginnering SREとは? • 本番環境を信頼性高く開発/運用していくための一連の手法/考え方 •
class SRE implements DevOps 信頼性のコントロールのためにSREが必要 = 開発チームが信頼性という観点を獲得するためにSREが必要
“信頼性工学”を実践する! 信頼性工学 = SRE:Site Reliability Enginnering SREとは? • 本番環境を信頼性高く開発/運用していくための一連の手法/考え方 •
class SRE implements DevOps 信頼性のコントロールのためにSREが必要 = 開発チームが信頼性という観点を獲得するためにSREが必要 ”SRE”をどうやって活用すれば、 信頼性をコントロールできるのか?
“信頼性指標”を使う! 信頼性指標 = SLI:Service Level Indicator SLIとは? • 信頼性をメトリクスにできる形で測定する •
数値にすることで意思決定が容易になる ◦ 目標を設定してそれを達成しているかどうか(よくやるやつ SLIの目標値(SLO)
SLI/SLOを使うことで.... • “サービスがユーザーの期待値に答えているか” を測定し、定量的な判断を 可能にする • 監視をSLI/SLOベースにすると、アラートを常にアクショナブルなものにできる • SLI/SLOを組織全体の意思決定指標として活用することができる
さいごに
whoami Wataru Tsuda / gr1m0h SRE @ Luup,inc. SRE Lounge
/ SRE NEXT 運営メンバー Platform Engineering Meetup 運営メンバー SRE NEXT 2023 Chair
whoami Wataru Tsuda / gr1m0h SRE @ Luup,inc. SRE Lounge
/ SRE NEXT 運営メンバー Platform Engineering Meetup 運営メンバー SRE NEXT 2023 Chair ロール(役割)としてのSREは信頼性工学の専門家という立場 SREを実践、活用していくのは開発組織全体!会社全体!