Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Ambient Agent on AWS!
Search
Har1101
May 19, 2025
3
370
Ambient Agent on AWS!
JAWS-UG東京 ランチタイムLT会 #23の登壇資料です
Har1101
May 19, 2025
Tweet
Share
More Decks by Har1101
See All by Har1101
Bedrockエージェントにおける MCP利用ケースについて考えてみる
har1101
4
300
AWS上でMCPを安全に使いたい ~Mastraを添えて~
har1101
7
1.5k
Bedrock×MCPで社内ブログ執筆文化を育てたい!
har1101
7
1.7k
Amazon Bedrock Agentsのマルチエージェント機能で競馬予想アプリ作ってみた!
har1101
5
880
re:Inventのアップデートを使ってRAGアプリ開発とRAGOpsに入門してみた!
har1101
1
310
BedrockのナレッジベースとLlamaIndexでGraphRAGを作って精度比較してみた!
har1101
3
460
Amazon Bedrock Agentsを用いてアプリ開発してみた!
har1101
0
790
脱・初心者!脱・マネコン!AWS CDKを使ってみませんか!?
har1101
0
520
Featured
See All Featured
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
172
14k
The Invisible Side of Design
smashingmag
299
50k
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
35
2.7k
Speed Design
sergeychernyshev
30
960
Docker and Python
trallard
44
3.4k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
693
190k
Making Projects Easy
brettharned
116
6.2k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
178
9.7k
Fireside Chat
paigeccino
37
3.5k
Rebuilding a faster, lazier Slack
samanthasiow
81
9k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
32
2.3k
It's Worth the Effort
3n
184
28k
Transcript
Ambient Agent on AWS! 2025/05/20 (火) JAWS-UG東京 ランチタイムLT会 #23 福地開
Who am I ? 福地 開 (ふくち はるき) @har1101mony 所属:NECソリューションイノベータ株式会社
年次:3年目 業務:インフラエンジニア(AWS) 活動:ITなんでも勉強会「つながりテック」 運営 表彰:AWS Community Builders(AI Engineering)
Ambient Agentとは?
Ambient Agentとは? ◆よくあるAIエージェント(チャットボットなど) • 人間からのメッセージをトリガーに、エージェントが動作する • 一度に1つの会話しかできない
Ambient Agentとは? ◆よくあるAIエージェント(チャットボットなど) • 人間からのメッセージをトリガーに、エージェントが動作する • 一度に1つの会話しかできない ◆Ambient Agent •
イベント駆動・スケジュール駆動で自動的にエージェントが動作 →周囲の環境(Ambient)により一層溶け込むAIエージェント • 一度に複数のタスクを依頼することが可能
Ambient Agentのユースケースを考える ◆生徒の評価を作成してくれる、教師向けAmbient Agent • 小学校教師(特に担任)は自クラスの生徒全員分の評価を行う • その際、一人あたり数百文字の評価文章も作成する必要がある • さらに学期末ごとに評価を実施する必要がある
→30人×400文字×3学期=36,000文字!?
Ambient Agentのユースケースを考える ◆生徒の評価を作成してくれる、教師向けAmbient Agent • 小学校教師(特に担任)は自クラスの生徒全員分の評価を行う • その際、一人あたり数百文字の評価文章も作成する必要がある • さらに学期末ごとに評価を実施する必要がある
→30人×400文字×3学期=36,000文字!? ◆その評価のたたき台を作成するエージェントがあれば良さそう! • 毎回教師が「この生徒の評価を作成して」と実行するのは大変 • イベント駆動で、自動的にエージェントが評価を作成しておく • 生成された評価文章を元に、教師が手直し(Human in the loopの一種?) • 教師に限らず、色んな管理者向けにも転用できる(かも?)
AWS上で簡単なAmbient Agentを構築してみる ◆アーキテクチャ • EventBridgeをトリガーに、Lambdaを呼び出す • Lambda内部でBedrock Agentを呼び出す • Bedrock
AgentがDynamoDBから該当生徒の情報を取得し、評価文を作成 • LambdaがDynamoDBに評価文を格納 • 教師は生成された評価を参照して、手直し
実装詳細 ◆EventBridge • 出席番号、評価対象期間をJSON形式で入力 • この出席番号を起点に、Lambda側で出席番号をループ処理するような形 • 現状は番号と期間をベタ書きしている。本当はここも良しなにやってほしい
実装詳細 ◆Lambda(エージェントを呼び出す) • 渡された出席番号を起点に、ループ処理を実装 • 10000→10001→10002…という流れで順々に評価を作成 • 連続してBedrock Agentを呼び出しすぎるとToo Many
Requestsエラーが 起こりやすいので注意(後述)
実装詳細 ◆Bedrock Agent • DynamoDBにアクセスするアクショングループを実装し、データ取得 • 指導要領を元に評価基準を作成 • 作成した評価は、エージェント呼び出しLambdaへ返す →エージェントによる評価データ格納はしない
実装詳細 ◆Lambda(データを格納する) • 渡された出席番号を起点に、ループ処理を実装 • 10000→10001→10002…という流れで順々に評価を作成 • 連続してBedrock Agentを呼び出しすぎるとToo Many
Requestsエラーが 起こりやすいので注意 • DynamoDBへデータを格納し、ユーザーへ通知する →AIエージェントの役割をできるだけ絞っておきたい
考慮ポイント1:エラーハンドリング ◆エージェントはバックエンドで自動的に動く ◆そのため、エラーに気づきにくい ◆エラーが起こった時にどうするか?を設計に入れておくことが重要 • SNSなどで通知する • 自動で再実行してくれるように仕込んでおく • (例)EventBridgeの再試行ポリシーやDLQを利用する
or Lambda側で処理
考慮ポイント2:1処理のエージェント呼び出し回数 ◆このエージェントは一回の実行で約30秒かかる ◆Lambdaの実行可能時間は最大15分 ◆長くなればなるほど、Bedrock側のエラーの確率が上がる ◆細かく分けすぎるとEventBridgeを膨大に作成する必要がある • 入力(出席番号、期間)をペイロードにベタ書きしているのが良くない? • 他に良い方法を模索中…
考慮ポイント3:データ格納方法 ◆正確な評価のためには、できるだけ詳細なデータが必要 ◆そのデータは誰がどうやって入力する? • 生徒がやると、粒度がまちまちになるかも • 教師がやると、データの入力が負担になる ◆解決案としては… • 選択式・定型文での入力
• 自然言語の入力をAIが構造化 • 音声でデータ入力 ◆データの入力もAIエージェントが行ってくれるのが理想
◆AWS上で簡易的なAmbient Agentを構築可能です! ◆Lambda+Bedrock Agentだけでなく、 Step Functions+Bedrockでも同じようなことができる (しかも実行時間の制限がないはず!) ◆裏側で勝手に動いてくれる優秀なAmbient Agentを作りましょう! 良いものができたらぜひ教えて下さい!
まとめ