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レガシーな広告配信システムでのAI駆動開発/運用の挑戦

 レガシーな広告配信システムでのAI駆動開発/運用の挑戦

技術祭 2026【九州】のミニセッション発表した内容です。
近年、AIは進化とともに、段々とユーザの意図や他のコンテキストを汲み取ってコードを生成できるようになってきました。では、10年分の「暗黙知」が染み込んだレガシーなシステムにおいても、AIエージェントに実装を任せられるのか? ドキュメント化されていない仕様、誰も全体像を知らない依存関係、止められない広告配信、そんな現場に、AI 駆動での要件定義から実装,リリースまでの開発フローや、運用フローを導入してみました。新しいモダンなシステムにおいても AI活用は思うほど簡単ではありません。それがレガシーなシステムとなればなおさらです。導入した中でもいくつか今後解決すべき課題があります。私たちがどんな壁にぶつかり、今何に挑戦しているのか。現場での実践とこれからのAI化計画について紹介します。

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りゅうせい

June 21, 2026

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Transcript

  1. 1 ©CyberAgent, Inc. All Rights Reserved 技育祭2026【九州】 (株) サイバーエージェント AI事業本部

    ProFit-X バックエンド/データエンジニア 藤本 隆晟 レガシーな広告配信システムでの AI駆動開発/運用の挑戦 2026/06/20 (土)
  2. 2 ©CyberAgent, Inc. All Rights Reserved AGENDA 00 自己紹介 01 AI事業本部におけるアドテクDiv /

    SSP事業について 02 サイバーエージェントでのAI活用事情 03 レガシーシステムでのAI活用の挑戦 04 まとめ
  3. 3 ©CyberAgent, Inc. All Rights Reserved 自己紹介 @fujiryu0202 i16fujimoto AI事業本部

    ProFit-X バックエンド/データエンジニア 藤本 隆晟 Fujimoto Ryusei 経歴 2025.3 九州大学大学院 修士課程 修了 2025.4 サイバーエージェント新卒入社      小売向けリワード型広告サービス立ち上げ 2025.12 AI事業本部 最優秀新人賞 受賞 2026.5  SSP事業 ProFit-Xのグロース ゴルフ アイドル エレクトーン Go AWS AI駆動開発
  4. 5 ©CyberAgent, Inc. All Rights Reserved 協業DX 小売DX AIクリエイティブ アドテク

    自社で開発した ADNW/DSP/SSPの事業 を運営。ユーザーの新規 獲得やリテンションに寄 与し、各プロダクト独自 の運用ロジックで広告効 果を最大化する 事業会社が持つ、データ や店舗や自社メディアな どの経営アセットと、当 社が持つ開発力や営業力 や運用力をかけ合わせて 行う協業型のデジタル新 規事業 小売企業の事業を進化さ せる、アプリ開発/オフ ライン広告事業(デジタル サイネージ)/オンライン 広告事業を創出 「効果予測AI」を活用し 動画・静止画のクリエイ ティブ制作を行い広告効 果の最大化に貢献
  5. 6 ©CyberAgent, Inc. All Rights Reserved アドテクDiv プロダクト DSP SSP

    広告配信 広告枠 アドネットワーク 広告主 メディア
  6. 7 ©CyberAgent, Inc. All Rights Reserved 広告主 メディア DSP 広告配信

    広告枠 SSP アドネットワーク 広告主の効果 に向き合う メディアの 収益に向き合う 双方に向き合う
  7. 8 ©CyberAgent, Inc. All Rights Reserved アドテクDiv プロダクト DSP SSP

    広告配信 広告枠 アドネットワーク 広告主 メディア 自分の所属はここ
  8. 9 ©CyberAgent, Inc. All Rights Reserved 2026年で11年目の プロダクト!!! ProFit-Xはスマートフォンに特化した ネイティブ広告SSPとして2015年

    に サービス開始。10年以上の実績を積み、 メディアの最大収益化を支援し続けています。 出典: https://markezine.jp/news/detail/22134
  9. 10 ©CyberAgent, Inc. All Rights Reserved 数字で見る事業規模 📈 RPS (秒間リクエスト数)

    約 4 万 requests / sec 👁 月間 imp 数 1 億〜 imp / month ➕ 月新規枠発行数 約 300 枠 new slots / month
  10. 11 ©CyberAgent, Inc. All Rights Reserved レガシーの現実、そしてモダン化へ 暗黙知が多く、スケールが難しい現実 … 11年目

    国内のSSPの中でも古い 33 リポジトリ 全体像を1人で追うのが難しい Scala 主言語 書ける人材が少ない 現在の課題 • セキュリティ要件 が100%満たせるような実装になっていない • データを横断して分析する基盤がない • サポート終了間近なものが多く存在し、アップデートが追いつけていない • 開発フローがAI駆動時代に最適化できていない
  11. 12 ©CyberAgent, Inc. All Rights Reserved レガシーの現実、そしてモダン化へ 暗黙知が多く、スケールが難しい現実 … 11年目

    国内のSSPの中でも古い 33 リポジトリ 全体像を1人で追うのが難しい Scala 主言語 書ける人材が少ない 現在の課題 • セキュリティ要件 が100%満たせるような実装になっていない • データを横断して分析する基盤がない • サポート終了間近なものが多く存在し、アップデートが追いつけていない • 開発フローがAI駆動時代に最適化できていない 現在、モダンなシステムへリプレイス中 絶対に止めることが許されないシステムを 要件定義から実装・運用までAIフル活用で刷新中
  12. 14 ©CyberAgent, Inc. All Rights Reserved AI番付 全社共通のAI活用指標を定義 全社でAI活用の知見を 番付で共有し引き上げ合う

    • 各部署のAI活用状況 を可視化 • AI活用レベルを底上げ 目的 参考: 「競争ではなく共闘」 AIドリブン推進室が語る、エンジニア版「 AI番付」の熱量と裏側 https://www.cyberagent.co.jp/way/list/detail/id=33439
  13. 15 ©CyberAgent, Inc. All Rights Reserved 2028年 開発プロセスの自動化 参考: 2028年までに全社の開発プロセスを自動化する。サイバーエージェント

    AI活用のこれまでとこれから https://www.cyberagent.co.jp/way/list/detail/id=32624 エンジニアと AIが協働し、プロダクトを共創する開発組織へ
  14. 16 ©CyberAgent, Inc. All Rights Reserved 2028年 開発プロセスの自動化 参考: 2028年までに全社の開発プロセスを自動化する。サイバーエージェント

    AI活用のこれまでとこれから https://www.cyberagent.co.jp/way/list/detail/id=32624 エンジニアと AIが協働し、プロダクトを共創する開発組織へ 🛠 開発生産性 󰳕 開発業務 既存 × 2~3倍 新規 × 3~5倍 (ミドルクラス業務) 7~8割をAIに代替
  15. 17 ©CyberAgent, Inc. All Rights Reserved AI活用とは? 道具 → 実行者

    → 自動化。成熟段階で人の関わり方が変わる
  16. 21 ©CyberAgent, Inc. All Rights Reserved AI活用とは?(再掲) 道具 → 実行者

    → 自動化。成熟段階で人の関わり方が変わる
  17. 22 ©CyberAgent, Inc. All Rights Reserved 暗黙知をAIに調査させる工夫 33 repo を一気に調査

    /分析してDesignDoc化 + issue化 legacy/: 旧33repo projects/: 新repo オーケストレーションリポジトリ profit-x(仮): AI作業スペース clone clone メリット • 過去の暗黙知を集約可能 • 複数repoを並列作業可能 • worktreeで並列度を 上げることも可能 デメリット • 調査も膨大になるため、 コンテキストが膨大にな る → トークン消費も多い
  18. 23 ©CyberAgent, Inc. All Rights Reserved スキルやルール、サブエージェント定義をオーケストレーション repoに 集約させて、 複数リポジトリを並列的に

    AIエージェント実装 させる AI駆動開発フローの定義 Linear → Notion → GitHub を駆使した開発ワークフロー
  19. 25 ©CyberAgent, Inc. All Rights Reserved AI活用とは?(再掲) 道具 → 実行者

    → 自動化。成熟段階で人の関わり方が変わる
  20. 32 ©CyberAgent, Inc. All Rights Reserved これからのAI化 今、学生のみなさんへ AIは「答えを出す道具」から「一緒に実装するメンバー」に変化 AIへの

    “任せ方”(マネジメント)を設計できる人がこれから強い そしてエンジニアの役割の変化