Simple Strategy to Read PHP More Easily

『ちょこっとラクするPHPコード読解術』

Qiita Night〜PHP〜
2023/11/10 19:15～
https://increments.connpass.com/event/297095/

Transcript

1. 2023/11/10 Qiita Night〜PHP〜 ちょこっとラクするPHPコード読解術
2. 2 • Hiroki Inoue • Software Engineer • Engineering Manager @ WHITEPLUS, Inc. About Me
3. 3 PHPで書かれたコードの読み方に興味がある方向けのトークです。 恐らく主に初心者の方向けだと思います。 誰向けのLT？
4. 4 アジェンダ 前提 伝えたいこと 01 02 結論 解決したい課題 03 04 Xxxxxxの活用方法 05 まとめ 06
5. 5 静的解析（Psalm, PHPStan, RectorやPHP Parser）等の仕様を理解する目的で読むことが多いです。 IDEはPHPStormです。 前提
6. 6 あなたのコードの読み方を教えて下さい！ でもその前に私のやり方を紹介します。 #QiitaNight 伝えたいこと
7. 7 Xdebugを活用しよう！ 結論
8. 8 Xdebugを活用しよう！ デバッグ以外に利用したっていいじゃない。 結論
9. 9 解決したい課題
10. 10 コードが込み入ってくると迷子になりやすい。 覚えることと考えることを同時にやるのは負担が大きい。 覚えることを減らして、考えることに集中したい。 解決したい課題
11. 11 解決したい課題 コードが込み入ってくると迷子になりやすい。 覚えることと考えることを同時にやるのは負担が大きい。 覚えることを減らして、考えることに集中したい。 ↓ • コードベース全体を理解しようとしない。 • 思考過程やメモをコード中に書きながら読み進める。 • 確認したいことをどこかに箇条書きしながら読み進める。 • 簡単化する。 • 機械に委譲する。☜本日のスコープ
12. 12 解決策（再掲） • コードベース全体を理解しようとしない。 ◦ 目的を絞る、確認する機能を絞る。 ◦ issueを起点に読み始めるようにしている。 • 思考過程やメモをコード中に書きながら読み進める。 ◦ コードの外に書こうとすると、メモと該当箇所の紐付けが煩わしい。 • 確認したいことをどこかに箇条書きしながら読み進める。 ◦ 読んでいる内に目的を忘れるのを防ぐ。読むのに集中できる。 • 簡単化する。 ◦ シンプルな処理で挙動を確認する。 ◦ 徐々に複雑にしながら、挙動の差異に着目して処理を追う。 • 機械に委譲する。☜本日のスコープ
13. 13 解決策（再掲） • コードベース全体を理解しようとしない。 ◦ 目的を絞る、確認する機能を絞る。 ◦ issueを起点に読み始めるようにしている。 • 思考過程やメモをコード中に書きながら読み進める。 ◦ コードの外に書こうとすると、メモと該当箇所の紐付けが煩わしい。 • 確認したいことをどこかに箇条書きしながら読み進める。 ◦ 読んでいる内に目的を忘れるのを防ぐ。読むのに集中できる。 • 簡単化する。 ◦ シンプルな処理で挙動を確認する。 ◦ 徐々に複雑にしながら、挙動の差異に着目して処理を追う。 • 機械に委譲する。☜本日のスコープ
14. 14 Xxxxxxの活用方法 Xdebugの活用方法
15. 15 1行ずつ読み間違うことなく読み進められる。 ステップ実行
16. 16 例えばLaravelの起動処理を知りたいと思った時 ステップ実行
17. 17 index.phpを読みに行くと… ステップ実行 $app = require_once __DIR__.'/../bootstrap/app.php'; $kernel = $app->make(Kernel::class); $response = $kernel->handle( $request = Request::capture() )->send(); $kernel->terminate($request, $response);
18. 18 ジャンプできない… ステップ実行 $app = require_once __DIR__.'/../bootstrap/app.php'; $kernel = $app->make(Kernel::class); $response = $kernel->handle( $request = Request::capture() )->send(); $kernel->terminate($request, $response);
19. 19 ジャンプできない⇨前の処理を読みクラスを特定してメソッドを探すという手間と脳内メモリ消費… ステップ実行 $app = require_once __DIR__.'/../bootstrap/app.php'; $kernel = $app->make(Kernel::class); $response = $kernel->handle( $request = Request::capture() )->send(); $kernel->terminate($request, $response);
20. 20 ステップ実行すると… ステップ実行 $app = require_once __DIR__.'/../bootstrap/app.php'; $kernel = $app->make(Kernel::class);_____________________________________________________ $response = $kernel->handle( $request = Request::capture() )->send(); $kernel->terminate($request, $response);
21. 21 ステップ実行 class Application public function make($abstract, array $parameters = []) { $this->loadDeferredProviderIfNeeded($abstract = $this->getAlias($abstract));__________ return parent::make($abstract, $parameters); } 実際の処理順に従いメソッドの中に進む
22. 22 ステップ実行 if文があると… protected function loadDeferredProviderIfNeeded($abstract) { if ($this->isDeferredService($abstract) && ! isset($this->instances[$abstract])) { $this->loadDeferredProvider($abstract); } }
23. 23 ステップ実行 if文があると… protected function loadDeferredProviderIfNeeded($abstract) { if ($this->isDeferredService($abstract) && ! isset($this->instances[$abstract])) { $this->loadDeferredProvider($abstract); } } メソッド
24. 24 ステップ実行 if文があると… protected function loadDeferredProviderIfNeeded($abstract) { if ($this->isDeferredService($abstract) && ! isset($this->instances[$abstract])) { $this->loadDeferredProvider($abstract); } } メソッド 変数 変数
25. 25 ステップ実行 if文があると… protected function loadDeferredProviderIfNeeded($abstract) { if ($this->isDeferredService($abstract) && ! isset($this->instances[$abstract])) { $this->loadDeferredProvider($abstract); } } メソッド 変数 変数 プロパティ
26. 26 ステップ実行 trueなのかfalseなのか目で確認できる protected function loadDeferredProviderIfNeeded($abstract) { if ($this->isDeferredService($abstract) && ! isset($this->instances[$abstract])) { $this->loadDeferredProvider($abstract);__________________________________________ } }
27. 27 ステップ実行 処理が複雑になると、もうどこから手をつけようか…という気分に
28. 28 ステップ実行 処理が複雑になると、もうどこから手をつけようか…という気分に 1行ずつ着実にみていける
29. 29 変数の中身が見れる⇨変数を覚えておく必要がない 変数
30. 30 変数
31. 31 変数
32. 32 変数 とてもじゃないが覚えきれない
33. 33 スタックトレースがみれる⇨処理経路に気づける。また、それを覚える必要がない。 スタックトレース
34. 34 例えばEloquentのscopeがどのように呼び出されるのかを知りたい時 スタックトレース
35. 35 scopeメソッドの中にブレークポイントを仕掛けて処理を実行すると… スタックトレース class Post extends Model { use HasFactory; public function scopeTitle($query, $str) { ⚫ return $query->where('name', $str);__________________________________________ } }
36. 36 スタックトレース
37. 37 一つ遡ると、scopeTitle()メソッドを組み立てていることがわかる スタックトレース public function callNamedScope($scope, array $parameters = []) { return $this->{'scope'.ucfirst($scope)}(...$parameters); }
38. 38 更にいくつか遡ると、Post::title("xxxx");からマジックメソッドがトリガーされていることがわかる スタックトレース public static function __callStatic($method, $parameters) { return (new static)->$method(...$parameters); }
39. 39 スタックトレースから当該箇所にジャンプできる。 スタックトレースからのジャンプ
40. 40 スタックトレースから当該箇所にジャンプできる。 スタックトレースからのジャンプ ☜ click!!_
41. 41 スタックトレースから当該箇所にジャンプできるし、変数の中身も見れる。 スタックトレースからのジャンプからの変数
42. 42 • Xdebugを使って静的解析を読む時は並列処理をoffにしましょう。 • Xdebug以外にも便利なツールたち。 ◦ IDE ◦ ChatGPT ◦ PHPUnit and more... • とはいえ前提知識が多いに越したことはない。 ◦ 例えば、PHPのマジックメソッドを知らないとなぜ呼び出されるのかわからない おまけのTips
43. 43 まとめ
44. 44 まとめ • コードは読むものじゃない、（機械に）読ませるものだ。 • Xdebugに助けてもらいましょう。
45. ご清聴ありがとうございました