一式未来-統合コミュニケーション事例.pdf

Transcript

1. 大阪の歴史・シンボル再定義による ワールドベストアワーNO.1入賞戦略 一式未来 http://isshiki-mirai.com/ ―ケーススタディ：統合コミュニケーション検討事例―
2. プロローグ：そもそも何故、大阪は１位になれないのか？ 大阪はコンテンツ豊富なのに、何故1位になれない？ 認知度？訴求点？ 1
3. ①現状分析1：認知度想定（某サイトアクセス数＋来訪数） 京都に近しい認知度と想定される為、課題は訴求点にあると仮定する。 毎月約180万人が訪れる、世界一の 訪日外国人向け日本情報ポータルサイト (2017年4月時点) ＜ジャパンガイドへのアクセス数＞ 順位 都道府県 訪問者/月 1 東京 1,373,711 2 京都 672,778 3 大阪 399,405 4 神奈川 390,254 5 北海道 381,874 順位 都道府県 1 千葉 2 東京 3 京都 4 大阪 5 神奈川 ＜アメリカ人訪日者数＞ 政府観光局(JNTO)による 調査データ （2016年度時点） 2
4. ①現状分析2：競合分析による「あるべき訴求点」の傾向 大阪は古の歴史とそれを表現するシンボル(遺産・景観)の訴求が不十分？ ＜前提：ワールドベストアワード選出条件＞ 投票者（顧客ターゲット） 採点基準 旅行経験豊富な北米の富裕層 風景/名所、文化、食、人、買い物、価値 1位 サン・ミゲル・デ・アジェンデ （メキシコ） 「街自体が世界遺産として登録」 2位 チェンマイ （タイ） 「北方のバラと称される古都」 ３位 チャールストン （アメリカ） 「17世紀の建物が一体化した街」 ４位 京都 （日本） 「17もの資産が世界遺産登録」 世界 遺産 あり 世界 遺産 あり 歴史的 景観 あり 歴史的 景観 あり 歴史的 景観 あり 歴史的 景観 あり 3
5. ②施策目的の設定＋③KPIカスケードによる大課題の抽出 課題は検討⇒投票であり、ここをクリアする為の施策を検討する。 【施策目的】 大阪をワールドベストアワードNO.1にする。 「古の歴史とそれを表現するシンボルの再定義」 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 認知 興味・関心 理解・好意 検討 投票 リピート クチコミ KPIカスケード 4
6. ④インビジブルギアによる小課題抽出とコンセプトの立案 世界最大墳墓「仁徳天皇陵」を筆頭とする百舌鳥・古市古墳群を訴求する。 投票者に関する課題 大阪に関する課題 競合に関する課題 ✔世界遺産がない ✔歴史的景観がない ✔歓楽街のイメージが先行 ✔街から古き歴史を 感じ取れない ✔遺産的価値が解らない ✔世界遺産を保有している ✔歴史的景観を持っている 王家の谷をも凌ぐ 世界最大墳墓群を 遺した街「大阪」 コンセプト 5
7. 補足：世界三大墳墓と仁徳天皇陵とは 仁徳天皇陵等の古墳群は、古墳時代と現代を結ぶ歴史シンボルとも言える。 世界三大墳墓 全長(m) 高さ(m) 仁徳天皇陵 486 ※濠も含めると840 35.8 クフ王のピラミッド 230 146 秦の始皇帝陵 350 76 5世紀中頃築造とされる日本最大の前方後円墳。 1500年以上もの長い間、地域に守られてきた。 そして、現代でも多くの人に守られ続けている。 仁徳陵をまもり隊による清掃活動 6
8. 補足：百舌鳥・古市古墳群とは①（概要） クフ王のピラミッドより大きな古墳が集積しており、王家の谷に匹敵する。 巨大な前方後円墳を核として、様々な墳形と規模に富む、堺市～羽曳野市・藤井寺市に跨る最大級の古墳群。 日本古墳ランキング（規模）のトップ10を席巻。現存の古墳は、4世紀後半～6世紀前半に造られた計89基。 順位 古墳名 全長(約m) 所在地 1 仁徳天皇陵古墳（大山古墳） 486 百舌鳥 2 応神天皇陵古墳(誉田御廟山古墳) 425 古市 3 履中天皇陵古墳（石津ヶ丘古墳） 365 百舌鳥 4 造山古墳 350 岡山 5 河内大塚山古墳 335 古市 6 五条野丸山古墳 310 奈良 7 ニサンザイ古墳 300以上 百舌鳥 8 渋谷向山古墳(景行陵) 300 奈良 9 仲姫命陵古墳(仲津山古墳) 290 古市 10 作山古墳 286 岡山 7
9. 補足：百舌鳥・古市古墳群とは②（世界遺産化への取り組み） 大阪府・堺市・羽曳野市・藤井寺市が総力を挙げ、世界遺産化を推進中。 平成22年11月 世界遺産暫定一覧表記載 平成29年7月 世界文化遺産推薦候補選出 平成31年（予定） 世界遺産へ登録 平成27年6月 世界遺産化推進の為の 堺市民の会設立(1万人越え) 平成29年10月 第44回堺まつりで 世界遺産登録PRパレード実施 平成29年6月 履中天皇陵古墳北側に ビュースポットオープン 平成29年8月 堺市博物館に 古墳空中遊覧VRスタート 平成31年度末（予定） 仁徳天皇陵西側に 古墳群ガイダンス施設開設 平成27年11月 上空から古墳群を楽しむ 古墳遊覧飛行スタート 8
10. ⑤コアアイデアから統合コミュニケーション（祭り）へ昇華 世界遺産化推進⇔ベストアワードNO.1推進が、共に相乗効果を生み出す。 統合コミュニケーションのコア ◎目的 ：大阪の歴史とシンボルの再定義 ◎コピー：王家の谷をも凌ぐ大阪 ◎シンボル：百舌鳥・古市古墳群 3つのストーリー ◎ゲーム性：打倒京都、インスタいいね競争 ◎意外性：歓楽街から世界遺産の街へ ◎共感性：ワールドベストアワードNO.1 3つの仕掛け ◎プロセス共有：みんなで世界遺産に ◎感動体験：気球+AR・MRで古墳鑑賞 ◎感動伝幡：戦略PR(マスメディア取材) インスタ いいね競争 シーズンごとの MR 【古墳型気球＋MR遊覧祭り】 9 王家の谷をも凌ぐ 世界最大墳墓群を 遺した街「大阪」 コンセプト
11. ⑥統合コミュニケーション（祭り）を促進する個別施策 AR・MR等の現代技術と古の歴史の融合を図り、戦略的PRを行っていく。 インスタ いいね競争 シーズンごとの MR 【気球＋AR・MR古墳施策】 夏（古代） 春（桜） 秋（紅葉） 冬（ライトアップ） 【個別施策②】MR（ 複合現実）により、 シーズンに合わせた疑似効果を古墳に施す 【個別施策①】認知度向上を目的とした、 インスタ投稿促進キャンペーン 多くのいいねを獲得した上位10名に 下記特典を進呈。古墳編・気球編を実施。 ①百舌鳥・古市古墳群大使に任命 ②古墳上空遊覧永久無料権利付託 ③古墳周辺施設永久無料権利付託 【個別施策③】地上からの古墳観光用の、 古墳ARアプリ開発 上空遊覧と同等の感動を与える為の AR（拡張現実）アプリを提供。 10
12. エピローグ：古墳で大阪をワールドベストアワードNO.1へ… 古墳で大阪の歴史・シンボルを再定義し、ベストアワードNO.1を志す。 また、それを核とした上で、新たな文化を吸収し成長を続ける街としても 適宜訴求を行う事で、ベストアワードNO.1に向けた二段構えとしたい。 11