Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Accessibility in CATS
Search
itome
September 10, 2019
Technology
4
2.3k
Accessibility in CATS
itome
September 10, 2019
Tweet
Share
More Decks by itome
See All by itome
Android accessibility and automated check tools
itome
1
4.6k
Introduce_Owl.pdf
itome
0
83
Introducing Android Accessibility Test with Accessibility Testing Framework
itome
1
650
Introduction of accessibility for mobile development
itome
0
230
Architecture_for_mobile_development.pdf
itome
0
250
Android_Accessibility_Suite.pdf
itome
0
140
Introducing Owl
itome
0
1k
Migrate to Koin
itome
2
310
Use MVI Architecture in Kotlin × Android
itome
1
1.4k
Other Decks in Technology
See All in Technology
.NET AspireでAzure Functionsやクラウドリソースを統合する
tsubakimoto_s
0
190
いま現場PMのあなたが、 経営と向き合うPMになるために 必要なこと、腹をくくること
hiro93n
9
7.8k
生成AI × 旅行 LLMを活用した旅行プラン生成・チャットボット
kominet_ava
0
160
Goで実践するBFP
hiroyaterui
1
120
GoogleのAIエージェント論 Authors: Julia Wiesinger, Patrick Marlow and Vladimir Vuskovic
customercloud
PRO
0
160
[IBM TechXchange Dojo]Watson Discoveryとwatsonx.aiでRAGを実現!事例のご紹介+座学②
siyuanzh09
0
110
Amazon Route 53, 待ちに待った TLSAレコードのサポート開始
kenichinakamura
0
170
My small contributions - Fujiwara Tech Conference 2025
ijin
0
1.5k
実践! ソフトウェアエンジニアリングの価値の計測 ── Effort、Output、Outcome、Impact
nomuson
0
2.1k
2025年に挑戦したいこと
molmolken
0
160
今から、 今だからこそ始める Terraform で Azure 管理 / Managing Azure with Terraform: The Perfect Time to Start
nnstt1
0
240
ABWGのRe:Cap!
hm5ug
1
120
Featured
See All Featured
Six Lessons from altMBA
skipperchong
27
3.6k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
328
38k
Become a Pro
speakerdeck
PRO
26
5.1k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
19
3.1k
How to Create Impact in a Changing Tech Landscape [PerfNow 2023]
tammyeverts
49
2.2k
Building Adaptive Systems
keathley
38
2.4k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
27
1.5k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
29
2.4k
Designing Experiences People Love
moore
139
23k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
366
19k
Side Projects
sachag
452
42k
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
280
13k
Transcript
CATS Android チームの アクセシビリティに関する 取り組み CA.apk #
⾃⼰紹介 https://twitter.com/itometeam https://github.com/itome https://itome.team . min 塚本武志 CyberAgent CATS
アクセシビリティって何? min
アクセシビリティって何? ⼀般にアクセシビリティとは、アクセスのしやすさを意味し ます。転じて、製品やサービスの利⽤しやすさという意味で も使われます。似た意味をもつ⾔葉にユーザビリティがあり ますが、アクセシビリティはユーザビリティより幅広い利⽤ 状況、多様な利⽤者を前提とします。 ウェブアクセシビリティ基盤委員会 (https://waic.jp/knowledge/accessibility/) min
アクセシビリティって何? ⼀般にアクセシビリティとは、アクセスのしやすさを意味し ます。転じて、製品やサービスの利⽤しやすさという意味で も使われます。似た意味をもつ⾔葉にユーザビリティがあり ますが、アクセシビリティはユーザビリティより幅広い利⽤ 状況、多様な利⽤者を前提とします。 ウェブアクセシビリティ基盤委員会 (https://waic.jp/knowledge/accessibility/) min
アクセシビリティって何? min アプリユーザーにはさまざまな属性がある ‧視覚に障害を抱えている⼈ ‧聴覚に障害を抱えている⼈ ‧ディスプレイの⾒⾟い屋外で使っている⼈ ‧スマホの操作に慣れていない⼈ ‧キーボードでアプリを操作している⼈ ‧etc ‧⼿が⼩さい⼈
/ ⼤きい⼈
アクセシビリティって何? min 様々なユーザーがアプリのすべての機能に (できるだけ簡単に)アクセスできること
アクセシビリティに 配慮することの意義 min
アクセシビリティに配慮することの意義 min 世界の⼈⼝の15%* が何らかの障害を抱えている → アクセシビリティに配慮することで、15%の潜在的 ユーザーに使ってもらえる可能性を広げられる * https://developer.android.com/guide/topics/ui/accessibility/index.html より
アクセシビリティに配慮することの意義 min 障害を持たないユーザーでも状況によって普段通りの操作が難しくなる → アクセシビリティに配慮することで、障害を持たない ユーザーにとっての使いやすさも向上する * https://developer.android.com/guide/topics/ui/accessibility/index.html より
開発者が気をつけるべきこと min
開発者が気をつけるべきこと min ヒューマンリーダビリティと マシンリーダビリティ https://speakerdeck.com/cybozuinsideout/ - -accessibility https://material.io/design/usability/accessibility.html
開発者が気をつけるべきこと min ヒューマンリーダビリティ すべての⼈が⾝体的に知覚‧理解‧操作できること ⽂字やアイコンの背景のコントラスト が低いと、コンテンツを判別しづらい
開発者が気をつけるべきこと min ヒューマンリーダビリティ すべての⼈が⾝体的に知覚‧理解‧操作できること ⽂字やアイコンの背景のコントラスト が低いと、コンテンツを判別しづらい
開発者が気をつけるべきこと min ヒューマンリーダビリティ すべての⼈が⾝体的に知覚‧理解‧操作できること エラーを⽰す⾚いラインを表⽰する だけでは、どう対応すればいいか 理解することができない
開発者が気をつけるべきこと min ヒューマンリーダビリティ すべての⼈が⾝体的に知覚‧理解‧操作できること エラーを⽰す⾚いラインを表⽰する だけでは、どう対応すればいいか 理解することができない
開発者が気をつけるべきこと min ヒューマンリーダビリティ すべての⼈が⾝体的に知覚‧理解‧操作できること ボタンのアイコンが⼩さい場合でも ⼗分なタッチ領域を確保する
開発者が気をつけるべきこと min マシンリーダビリティ コンテンツが機械によって解釈されうること レイアウトの適切なグルーピングに よって、コンテンツのまとまりを 機械が理解できる
開発者が気をつけるべきこと min マシンリーダビリティ コンテンツが機械によって解釈されうること アイコンにテキストによる説明が を追加することで、Talkbackなどに よる読み上げが可能になる
CATS Androidチームの取り組み min
CATS Androidチームの取り組み min 1⼈から始められること ‧⾃分で開発しているアプリを実際にTalkbackを オンにして⽬を瞑って使ってみる ‧ユーザー補助検証ツールを使って各画⾯のテストをしてみる ‧調べたこと、実践していることをドキュメントにまとめておく
CATS Androidチームの取り組み min 1⼈から始められること ‧ユーザー補助検証ツールを使って各画⾯のテストをしてみる 実機上で画⾯のスクリーンショット を取って⾃動的にテストしてくれる https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.apps.accessibility.auditor&hl=ja
CATS Androidチームの取り組み min チームで取り組んでいること ‧アクセシビリティの対応⽅針の統⼀ ‧conentDescriptionの命名規則の統⼀ ‧アクセシビリティに関する相互レビュー ‧Talkbackの挙動の統⼀(グルーピングなど)
CATS Androidチームの取り組み min アクセシビリティの⾃動テスト Android Test Framework for Androidを使ったUIテスト くわしくは
→ https://bit.ly/ iMw
CATS Androidチームの取り組み min アクセシビリティの⾃動テスト Android Test Framework for Androidを使ったUIテストのデメリット ‧テストのためにRobolectricを使ったUIテストを書く必要がある
‧画⾯を追加するたびに、Activityを表⽰→テストという コードの追加が必要 ‧テキストでしかエラーを確認できない
CATS Androidチームの取り組み min アクセシビリティの⾃動テスト
CATS Androidチームの取り組み min Google Play ConsoleのPre-launch report
CATS Androidチームの取り組み min Google Play ConsoleのPre-launch report ↑Test Labの結果からアクセシビリティのチェックをしているらしい
CATS Androidチームの取り組み min Test Labの出⼒ファイルを確認してみる 各画⾯のスクリーンショットの他に スクリーンショットに対応した “accessibility.meta” がある
CATS Androidチームの取り組み min Test Labの出⼒ファイルを確認してみる metaファイルの中⾝は不明なバイナリ ⾒た感じどうやらProtocolBufferのバイナリファイルっぽい ↓ ↓ もとのProtoファイルが不明なので復元できない
CATS Androidチームの取り組み min Android JetpackにAppCrawlerが追加される Firebase Test Labで使われているRoboテスト⽤のライブラリ ソースコードは公開されておらず、jarをダウンロードして利⽤
CATS Androidチームの取り組み min Android JetpackにAppCrawlerが追加される 配布されたjarファイルをデコンパイルしてみる Accessibility Test Frameworkがつかわれているらしい ↓
↓ Accessbility Test Frameworkのソースコードに含まれるprotoで metaファイルを復元できた
CATS Androidチームの取り組み min Android JetpackにAppCrawlerが追加される 復元したデータはテストの結果ではなく、テストを実⾏する前の View階層の抽象データ Accessibility Test Frameworkを使って復元したデータをテスト
↓ ↓ テスト結果をもとにimagemagickを使ってスクリーンショットに反映
CATS Androidチームの取り組み min
CATS Androidチームの取り組み min Firebase Test Labを使ったアクセシビリティテストのメリット ‧テストコードを書く必要がない ‧CIに組み込むことができる ‧グラフィカルに結果を確認できる
CATS Androidチームの取り組み min Fastlaneのプラグインとして使えるようにしました
まとめ min
まとめ min ‧CATS Androidチームはアクセシビリティ対応を進めています! ‧アクセシビリティ対応は1⼈でも始めることができる ‧Firebase Test Labを使った⾃動テストを導⼊することで ⼈がチェックするコストを減らすことができます
ありがとうございました https://twitter.com/itometeam https://github.com/itome https://itome.team 塚本 武志