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「引き算」で高めるアジリティ / Enhancing Agility through Subt...

Jaga
August 07, 2024

「引き算」で高めるアジリティ / Enhancing Agility through Subtraction

アジャイルにはアジリティの高いチームになるための、さまざまなプラクティスがあります。
一方で、アジリティの高いチームになるためには、プラクティスの足し算だけでなく、引き算も重要なのではないでしょうか。
筆者の所属する開発チームで「引き算」したプラクティスを振り返ります。

2024/8/6に開催された、Startup in Agile #1 みんなの「身の丈アジャイル」プラクティスを語ろう!の登壇資料です。
https://startup-in-agile.connpass.com/event/320346/

Jaga

August 07, 2024
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Transcript

  1. 足し算と同じくらい大事な「引き算」 Make the startup ecosystem AWESOME 04 © Nstock t

    チームがアジャイルになるための様々なプラクティスが存在す{ t チームで新たなケイパビリティをインストールす{ t 「身の丈アジャイル」をよりよいものへ変えていr t プラクティスを増やす = 運用コストやデメリットを飲• t 新しいことを試す心理的余白が減{ t プロダクト(ユーザー)に向き合う時間が減る
  2. 自己紹介 Make the startup ecosystem AWESOME 06 © Nstock じゃが

    Nstock株式会社のエンジニア 前職は AWS Japanでスタートアップの技術支援 最近、じゃがいもの原産地(ペルー)に行きました X: @jagaimogmog
  3. 前提 Make the startup ecosystem AWESOME 07 © Nstock ƒ

    7人の開発チーム (PO1 + デザイナー2 + エンジニア59 ƒ 2年ほど、1週間スプリントのスクラムで開c ƒ メンバーの半分は直近1年以内にジョイン
  4. Disclaimer Make the startup ecosystem AWESOME 08 © Nstock ™

    今回取り上げるプラクティスを否定する意図は全くありませe ™ むしろチームを成長させてくれたプラクティスにBIG感謝でw ™ 「やめる」ことがゴールではありません、揺り戻しもありえます

  5. はじめたモチベーション Make the startup ecosystem AWESOME 09 © Nstock e

    スクラムをはじめたとき、深く考えずはじめa e タスクの大きさの見積もりができるし、良さそう!
  6. チームに起こっていた3つの変化 Make the startup ecosystem AWESOME 11 © Nstock ­

    チームにとって程よいタスクのサイズがわかってき— ­ → プランニングポーカーがなくても共通認識が一定作れるよう ­ いろんな実装を経験し、未知の実装が減っ— ­ → 実装方針を擦り合わせる箇所が減っ— ­ 顧客価値を生むためにどのくらい時間を使うか、という考え方* ­ before: Scopeを固定してDeliveryを調整す– ­ after: Deliveryを固定してScopeを調整す– ­ → ストーリーポイントによるDeliveryの見積もりの必要が薄れた * Basecamp社のアジャイル手法、Shape Upに登場するAppetite(食欲)という考え方 https://basecamp.com/shapeup
  7. やめてみた! Make the startup ecosystem AWESOME 12 © Nstock 

    プランニングポーカーがなくなりリファインメントがコンパクト‡  もともとは1タスクあたり1 ~ 5分くらい時間をかけていたのが0‡  実装に使う時間が増えt  実装時の不確実性も変わらなそT  一方で新しいひとがキャッチアップするコストは上がっているかも
  8. はじめたモチベーション Make the startup ecosystem AWESOME 14 © Nstock 

    受注によりインシデント対応や急ぎの顧客対応が発’  新機能開発に集中することが困難になり、スプリントゴール未達*が増えW  スプリントゴール達成に責任を持つ役割を置いてみては...“  どうやらキャプテン制度**というプラクティスがあるらしい! * 新機能開発に関連するスプリントゴールを置くことが多かった ** サイボウズさんの記事から。ただしNstockのやり方とちょっと違う https://blog.cybozu.io/entry/2022/06/08/141944
  9. Nstockのキャプテン制度 Make the startup ecosystem AWESOME 15 © Nstock ’

    目y ’ スプリントゴールへの集中 + スウォーミングの促進 ’ やりかg ’ スプリントごとにキャプテンを決めr ’ キャプテンはスプリントゴールの達成にオーナーシップをもg ’ キャプテンからのモブプロ・相談・レビュー依頼があれば、他の
 メンバーは着手中の作業を止めて最優先で対応する * 特定のタスクに対しチーム全体が集中して取り組むプラクティス
  10. やってみた当初どうだったか Make the startup ecosystem AWESOME 16 © Nstock p

    キャプテンになった人が周りの助けを得やすくなっi p スプリントゴールに係る重要なタスクを引き受ける人が明確になっi p 特に新メンバーから声を上げやすくなっi p 突発的な顧客対応が必要な場合、キャプテンはゴール達成を優先しやすい
  11. キャプテン制度がチームにもたらした3つの変化 Make the startup ecosystem AWESOME 18 © Nstock Ÿ

    ゴールへ集中できるようになっv Ÿ 突発的な対応に際し、ゴール達成を考えた分担ができるようy Ÿ スウォーミングが浸透しv Ÿ スプリントゴール達成を左右するコードレビューの依w Ÿ 機動的なモブプロ・ペアプ‘ Ÿ キャプテンがゴール達成に向けて一際頑張らなきゃ!となってしんどŒ Ÿ スプリントゴールの達成はチームの責任のはずなのに... 得られる効果 < 心理的プレッシャーのデメリット
  12. やめてみた! Make the startup ecosystem AWESOME 19 © Nstock i

    余計な心理的プレッシャーが消え… i スプリントゴールの達成はチームの責任、というチームの考え方と実態 に齟齬がなくなっ… i キャプテン制度の運用にかかる時間的オーバーヘッドがなくなっ… i 休みや順番を考慮してキャプテンを決めるコスト
  13. プラクティスは新たなケイパビリティをチームにインストールするのに役立つ Make the startup ecosystem AWESOME 21 © Nstock ˜

    ストーリーポイントがタスク粒度や実装方針の共通認識h ˜ キャプテン制度がゴールへの集中とスウォーミングを
  14. インストール後は共通認識や当たり前の振る舞いになる Make the startup ecosystem AWESOME 22 © Nstock s

    毎度形式的にやらずとも、必要なときに必要な分だけ実施す“ s よりプロダクトに集中できる + ほかのプラクティスを試す余白が生まれ“ s 実際に新たにはじめたこj s イベントストーミン‡ s バグバッシp s ...
  15. インストールできたことに気づくには新陳代謝と心理的安全性 Make the startup ecosystem AWESOME 23 © Nstock “

    新しいメンバーはチームの「当たり前」を疑う感度が高f “ 新しいメンバーが疑問を気軽に話せるチームでいることが大事
  16. 揺り戻しはあるかもしれない Make the startup ecosystem AWESOME 24 © Nstock c

    大きくチームメンバーが変わるタイミンS c 作るものが大きく変わるタイミング
  17. まとめ Make the startup ecosystem AWESOME 26 © Nstock x

    プラクティスは何かのケイパビリティをインストールするためのもS x インストールされたことに気づくには新陳代謝と心理的安全性が大A x 引き算によってアジリティやケイパビリティが高まることもある