内製化にまつわるちょっと技術的なはなし＠BizRobo!LAND 2018

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1. 内製化にまつわる ちょっと技術的な話 BizRobo! LAND 2018 2018. 9. 12 石井 勝也
2. 2/45 ことば 内製化 ⇒ITスキルのない人が開発すること ペルソナ：エクセルマクロはちょっと… という人
3. 3/45 当社の内製化状況 ２年前 半年前 現在 開発者 ４人で スタート 内製 絶滅 内製:９名 外部:３名 年間100業務 10,000時間削減 のロボ作成体制
6. 6/45 ことば 設計者 開発者 • 業務ヒアリング • 業務ドキュメント化 • As-Isフロー • To-Beフロー • ロジック発案 • BizRoboで開発 • テスト 平行検証 • 業務切り替え • 保守 メンテ
7. 7/45 本日３つの内容 内製化 コスト のはなし 手順 のはなし テクニカル なはなし
9. 9/45 半年前 － 問題を抱えた状態 問題１ 何でもRPA化 問題２ 何でも社外エンジニア頼り 問題３ 技術的 無法地帯
10. 10/45 本日３つの内容 内製化 コスト のはなし 手順 のはなし テクニカル なはなし
11. 11/45 コスト算出 あたりまえの 原価償却のはなし ＋ リアルな 実測値
12. 12/45 コスト算出 トータルコスト ＝ 開発コスト ＋ ランニングコスト 利用期間 ＝ ５年で算出（当社の場合）
13. 13/45 コスト算出（原価） モデル ・ロボットのライフサイクル（原価償却）は５年 ・保守工数は１人月（４５ロボットあたり） 開 発 人 数 開発期間 12ヶ月 運用期間 5年 ：開発・保守人件費 ：ライセンス費・HW償却費など
14. 14/45 結論（当社の場合） 年間 １００時間 の業務 RPA化 コスト ≒ RPA化前 RPA化後 内製化して５０にしたい
15. 15/45 内製化しないと RPA化が進む = 人があまる ≠ RPA化を進める = 人が要る ＝
16. 16/45 補足：作ったロボットは動き続ける ４５体 ９０体 １３５体 １８０体
17. 17/45 本日３つの内容 内製化 コスト のはなし 手順 のはなし テクニカル なはなし
18. 18/45 その前に － 本日の目的 情報孤島 からの脱出 求む 情報交換
19. 19/45 その前に － 本日の目的 katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya Slack 開設します 【subject】情報交換希望
20. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 20/45 内製化の手順 － どう内製化するか 仮説 • 開発工程のすべてが難しいわけではない • 内製スキルでできる部分が半分以上ある • 内製工程と外製工程に分割できる ⇒できること・できないことをベンチマーク
21. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 21/45 内製化の手順 － どう内製化するか できる できない できる • 業務フローを書く できない • フローチャートを書く できる • 業務フローを書く • サンプルを見て再現 できない • フローチャートを書く • リファレンスマニュアル利用 できる • 業務フローを書く • サンプルを見て再現 • テスト できない • フローチャートを書く • リファレンスマニュアル利用 • デバッグ できる • 業務フローを書く • サンプルを見て再現 • テスト • 運用 できない • フローチャートを書く • リファレンスマニュアル利用 • デバッグ • トラブルシューティング
22. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 22/45 基本的な役割分担 内製メンバー • 業務ヒアリング • 業務フロー作成 • 業務説明 • パーツ組み立て • テスト・運用切り替え エンジニア • ロジック立案 • 共通部品仕様立案 • 共通部品作成 • デバッグ支援
23. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 23/45 エンジニアとの作業分担イメージ
24. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 24/45 ツール１ 基本骨格
25. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 25/45 イメージは小学生用プログラミングツール Scratch
26. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 26/45 ツール２ リファレンスをみても やりたいことが 実現できない 10回ループする場合の例 → ↓
27. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 27/45 ツール２ 逆引きリファレンス BizRobo逆引きリファレンス 逆引き：やりたいことからやり方を調べる ドキュメントと基本骨格にマージできるサンプル （ロボット）でワンセット アクション単発で実現するものも記述する それをどう実現しているかも書く
28. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 28/45 ツール３ パーツライブラリ • 再利用の需要がありそう なコードをパーツ化して 共有 • ActionStep単体で実現で きることも登録
29. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 29/45 本日３つの内容 内製化 コスト のはなし 手順 のはなし テクニカル なはなし
30. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 30/45 内製時の役割分担 部品の作成 業務を 再利用可能 な部品 に分解 部品を利用した ロボットの組立 ＩＴエンジニア 内製メンバー 分業 内製メンバーの作業から 複雑さの排除が必要
31. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 31/45 複雑さの排除を阻む５つの要素 1. 部品化を阻む変数スコープ 2. try/catch によるエラー処理 3. 複雑な条件分岐 4. 表データの変形 5. GUIプログラミングのレビューの煩雑さ
32. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 32/45 １．部品化を阻む変数スコープ ２．try/catch によるエラー処理 • Globalオプションしかなく、再利用可能 部品内にデータの隠蔽ができない • パラメータ受け渡し、サブルーチン呼び 出しの機能がない • try/catch は非エンジニアにわかりにくい
33. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 33/45 １．部品化を阻む変数スコープ ２．try/catch によるエラー処理 • 再利用可能パーツの前後でパラメータを内部変数に変換 • エラー処理（try/catch）は後処理内に隠蔽 ⇒ コピペ感覚の組み立てが可能に Data Converter Data Converter 外部変数１ → 入力パラメータ１ 外部変数２ → 入力パラメータ２ 外部変数３ → 入力パラメータ３ 外部変数４ → 入力パラメータ４ エラー処理 出力パラメータ１ → 外部変数Ａ 復帰値 → 外部変数Ｂ 異常があればエラー番号をセット して冒頭のTryブロックに飛ばす
34. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 34/45 ３．複雑な条件 例）昨年１年間のデータにおいて • 偶数月にはレポートAを要す • 奇数月にはレポートBを要す • 四半期末にはレポートCを要す • レポートCがある月にはレポートA、Bは不要 • レポートAがない月にはレポートDを要す
35. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 35/45 ３．制御表 レポートA レポートB レポートC レポートD １月 ◦ ◦ ２月 ◦ ３月 ◦ ◦ ４月 ◦ ５月 ◦ ◦ ６月 ◦ ◦ ７月 ◦ ◦ ８月 ◦ ９月 ◦ ◦ 10月 ◦ 11月 ◦ ◦ 12月 ◦ ◦
36. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 36/45 ３．制御表
37. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 37/45 ４．表データの変形 例）ジャーナル レポート 販売月 支店 コード 販売員 番号 商品 カテ ゴリ 商品 サブカ テゴリ 売 上 数 量 売上 金額 201803 6600 910336 7711 243193 2 21,019 201803 4400 910910 7711 259181 2 22,900 201803 4400 910315 7711 243193 2 22,518 201803 7700 910012 7711 243193 1 9,167 201803 2200 910335 7711 243193 4 12,418 201803 1100 910392 7711 244442 1 20,000 201803 6600 910222 7711 243193 13 114,935 201803 7700 910050 7711 243193 1 11,500 201803 4400 910008 7711 243193 1 10,000 201803 4400 910465 7711 243193 2 21,945 201803 2200 910109 7711 243193 35 365,076 201803 3300 910023 7711 243193 6 58,297 201803 1100 910018 8811 243193 4 37,316 201803 6600 910356 8811 259181 3 53,000 201803 2200 910002 8811 243193 3 39,260
38. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 38/45 ４．表データの変形 SQLなら order by … asc distinct left outer join select * from jurnal … オートフィルター を使う手も
39. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 39/45 ４．表データの変形 SQLなら order by … asc distinct left outer join select * from jurnal … オートフィルター を使う手も どちらも、非エンジニアには難しい
40. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 40/45 ４．表データの変形 データの絞込み・並び替えパーツ パラメータシートを、内製者・エンジニアでレビュー パラメータ設定シート
41. 41/45 ５．レビューの難しさ 一般的なソースコード • 学習コストが高く、難易度が高い • 一度慣れてしまえば生産性は高い BizRobo • プログラミング言語の習得必要なし • 習熟しても生産性は上がらない • プログラムの見通しが悪い この例では１ブロックの内容確認に120回のクリックを要する
42. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 42/45 ツール４ ソースビュアー 作成中
43. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 43/45 その他 OCRパーツ クレジットカード管理ASPなど セキュリティ要件が厳しいもの ↓ Webアプリケーションでも 表示されているデータをロボットに取り出せない web画面を キャプチャ ⇒画像で保存 Call REST Web Serviceで GoogleAPI呼出し • 画像ファイル • 文字認識する矩形の座標 • 課金キー を渡す 文字列 取り出し Extract Screenshot
44. katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya 44/45 その他 OCRパーツ
45. 45/45 ご清聴 ありがとうごさいました katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya katsuya.ishii@jfr.co.jp sagamiya