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ドキュメントはAIの味方!スタートアップのアジャイルを加速するADR

 ドキュメントはAIの味方!スタートアップのアジャイルを加速するADR

スタートアップのアジャイルは生成AIでどう変わる?

かわうそ @_syoryu89
2024年11月にDress Code株式会社に中途入社。アーキテクチャ設計を中心にフルスタックに開発。採用や技術広報・組織設計にも挑戦中。趣味はお酒とゴルフとカワウソ鑑賞。

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かわうそ

August 26, 2025
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  1. © Dress Code Inc . • 業務 ◦ プロダクト開発 ◦

    アーキテクト ◦ 採用 ◦ 技術広報 ◦ 組織設計(最近、手出し始めました) • 特性 ◦ アーキテクチャ全般が好き ▪ 最近はモリモリEvent Sourcingやっています • 趣味 ◦ お酒 / ゴルフ / 競馬 / カワウソ鑑賞 自己紹介 かわうそ (@_syoryu89) 2
  2. © Dress Code Inc . 14.1億円  資金調達を実施 Pre Seed&Seed Round

    170+社 が利用中  Number of companies Number of countries 4カ国 で事業を展開  Dress Code 会社概要 Company Name / 会社名 Dress Code 株式会社 2024年9月(正式創業:2025年4月) 21名 東京都中央区築地2-1-4 銀座PREX East 8F CEO / 代表取締役 Date of establishment / 設立年月 Location / 所在地 江尻 祐樹 Member / メンバー数 3
  3. © Dress Code Inc . 14 AI時代に「対話・協調・変化」していくには? • 人間とAIと対話を継続的・正確に進める ◦

    「会話の橋渡し」ができるものが必要 • 知識を吸収・活用するための入力源 ◦ 人間とAIにおける「共有基盤」が必要 • 変化の軌跡を残し、それを基に適応(更新、提案)する仕組み ◦ 「履歴と適応」のツールになるものが必要
  4. © Dress Code Inc . 17 ドキュメントにどんな情報を残すべきか? • 対話をスケールするための情報:意思決定の「なぜ」と「何」 ◦

    対話を継続・補完するため • 協調を支える情報:人間とAIが共有できる「知識の種」 ◦ どんな小さな意思決定もスケールするための鍵になる • 変化に対応する情報:履歴と適応の「足跡」 ◦ 過去の履歴を元に適応(更新、提案)していく
  5. © Dress Code Inc . • 「探せない」 • 「バラバラ」 •

    「読まれない」 • 「残らない」 • 「更新されない」 • 「時間がかかる」 22 一般的なドキュメントの悩み
  6. © Dress Code Inc . • 「探せない」 👉 1つの場所に集約されていれば探しやすい •

    「バラバラ」 👉 フォーマットは整う • 「読まれない」 👉 機会があれば読む • 「残らない」 👉 文化として定着すれば残る • 「更新されない」 👉 文化として定着すれば更新される • 「時間がかかる」 👉 フォーマットがあれば多少楽になる 24 ADR(Architecture Decision Record)で変わる?
  7. © Dress Code Inc . 26 ADR(Architecture Decision Record)の悩み •

    「アーキテクチャ限定のバイアス」 ◦ アーキテクチャ以外の意思決定も残したい • 「粒度の不明瞭さ」 ◦ どれくらいの粒度で意思決定を残せばいいのか判断が難しい • 「組織の文化として定着しにくい」 ◦ 組織全体で定着させるのは難しい
  8. © Dress Code Inc . 28 AIによってドキュメントの悩みが減った • 「探せない」 👉

    AIが探してくれる • 「バラバラ」 👉 AIが整えてくれる • 「読まれない」 👉 AIが要約してくれる • 「残らない」 👉 人間がAIに指示しないと残らない • 「更新されない」 👉 人間がAIに指示しないと更新されない • 「時間がかかる」 👉 AIと一緒に書くことでかなり楽になる
  9. © Dress Code Inc . 33 Dress Codeにおけるドキュメンテーション • ドキュメントツールは「Notion」

    • 「Notion AI」を利用 • 探す時・書く時は「Notion AI」に頼る • フォーマットは作りつつもこだわりすぎない • 「Notion」にとにかく全部残す(文化として定着)
  10. © Dress Code Inc . 38 ドキュメントを書くきっかけを作る • 作った ADR

    をみんなにフィードバックしてもらう ◦ 週2回、作った ADR を共有してフィードバックしてもらう場を設ける • ”共有することがないことを異常である”と認識する
  11. © Dress Code Inc . 39 ADR(Any Decision Record)の良いところ •

    どんな小さな意思決定もドキュメントとして残る ◦ 「Notion AI」が代わりに探してくれるようになる • 書く粒度に困らない ◦ 領域や大小に関係なくドキュメントとして残す • 入社する方のオンボーディングが楽になる ◦ 「Notion AI」に聞けば、なぜそうなっているのかがわかる
  12. © Dress Code Inc . 40 ADR(Any Decision Record)の改善したいところ •

    (とはいえ)更新されない問題は残っている ◦ 最終更新日やら最終編集者とかは見えるようにはしているが... • 仕様を ADR か PBI に記載すべきなのか迷う ◦ 仕様は PBI (product backlog item) にあるべきかな~とか考えているが... ◦ 現状、ADR を書いて PBI にリンクさせておくことが多い • ドキュメントを書いた人が喜んでくれない... ◦ ドキュメントを作ってくれた人には盛大に感謝を捧げましょう