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振り返れば奴(Cline)がいる

ygk
January 17, 2025

 振り返れば奴(Cline)がいる

最近、AIエージェントの進歩と注目性があったので、奴(Cline)について調べた記事第一弾です。
Clineの概要および、セットアップに必要な手順と、軽くお題を用意して作ってもらった時の所感を書いています。

- Clineについて
- Clineの特徴
- Clineのセットアップ
- Clineの使い方
- 使ってみた

なお、使ってみた上でこれからClineをはじめとしたAIエージェントが業界や人材、ツール方面にどう関わっていくかを個人的にまとめています。

ygk

January 17, 2025
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Transcript

  1. Clineの機能 コーディング支援系ツールCursorと比較して、 オープンソース、拡張機能、従量課金、対応するAIエージェントが主な特徴 Cline Cursor 運営 オープンソース Anysphere社 提供形態 拡張機能

    専用エディタ 料金体系 従量課金性 定額制 (月額固定) AIプロバイダー Anthropic, OpenAI, Google Gemini, AWS Bedrock など 内臓AIモデルを利用
  2. 使ってみた - お題と結果 Clineにリクエストしたお題 記事を作成、公開するアプリをTypeScriptで作ってください フロントエンド、サーバサイドにコードを分けて、記事の作成には WYSIWYGを使ったインターフェース を用意すること • 最初、ClineがTinyMCEを使おうとしてオープンソースの

    Tiptapに変更してもらった • 見た目がややイマイチ、デザイン改善どこまでできるか • 基本的な機能は、1時間もかからず割とできている • 作ったものもClineで動作確認してくれる • エラーになったらその対応も進めてくれる • 費用感は、実装と確認含め約$0.82 (日本円にして127円近く ※現時点の為替レートより)
  3. これからどうなる? - プログラムの敷居・人材面 単純にプログラム書ける=エンジニアの価値ではなくなる ◦ 誰でもAIエージェントを使ってできる、デザイナーや PM、マーケターなど ◦ 採用の選択基準で「〇〇ができるエンジニア」が薄くなる ◦

    日本も少子化になりつつあり、人材の再配置的な流れになり得そう ▪ エンジニア養成やリスキリングなど関連事業に影響しそう ◦ 固有の技術、フレームワーク、ライブラリのこだわりはどこまで続くか ▪ AI駆動開発が進むとオープンソース界隈にどう影響するのか Webサービスなどで顧客側でAIエージェント使ってなんとかしようとする ◦ まだ知らないこともあるのだろうけど時間の問題 ◦ 下手したら中身わからずコードの中がごちゃついて改修不能になったら ... ▪ なんちゃって的にサービス作ってそんな事例も出てくるのかもしれない
  4. これからどうなる? - AIツールの方向性 専用ツール、あるいはプラグインとして ◦ Chat GPTやClaudeのようなプロンプトで返すだけだと、アウトプットをエディタなどの専 用ツールに移す作業が煩雑化する ◦ AIモデル内蔵型の専用ツールだったり、既存の専用ツールのプラグインへの活路

    固定課金から従量課金の可能性 ◦ レンサバ→AWSのような流れでオンデマンド的に使う ◦ 全て任せる分だけ課金が増える ▪ 想定予算内に出来上がるか • 的確な状況説明と指示、コスト抑制のアプローチを知る必要がある