Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ChatGPTなどの言語モデルは どのようにシステムで使えるか / How to use LL...
Search
Naoki Kishida
June 14, 2023
Programming
4
1.6k
ChatGPTなどの言語モデルは どのようにシステムで使えるか / How to use LLM in System
2023/6/14に開催されたFukuoka Integration Xでの登壇資料です
https://fix.connpass.com/event/283871/
Naoki Kishida
June 14, 2023
Tweet
Share
More Decks by Naoki Kishida
See All by Naoki Kishida
LLMベースAIの基本 / basics of LLM based AI
kishida
11
3k
Java 24まとめ / Java 24 summary
kishida
3
610
AI時代のプログラミング教育 / programming education in ai era
kishida
25
25k
Java Webフレームワークの現状 / java web framework at burikaigi
kishida
10
2.5k
AI時代に求められるプログラマの能力 / ability of programmer in AI era
kishida
19
13k
Java 23の概要とJava Web Frameworkの現状 / Java 23 and Java web framework
kishida
2
530
Java Webフレームワークの現状 / java web framework
kishida
10
11k
Is Object Oriented nesessary? COSCUP 2024
kishida
0
190
プログラムに組み込みたい人向けLLMの概要 / LLM for programmers
kishida
3
760
Other Decks in Programming
See All in Programming
Create a website using Spatial Web
akkeylab
0
280
つよそうにふるまい、つよい成果を出すのなら、つよいのかもしれない
irof
1
290
Java on Azure で LangGraph!
kohei3110
0
120
生成AIで日々のエラー調査を進めたい
yuyaabo
0
570
GraphRAGの仕組みまるわかり
tosuri13
5
210
Development of an App for Intuitive AI Learning - Blockly Summit 2025
teba_eleven
0
110
Parallel::Pipesの紹介
skaji
2
910
F#で自在につくる静的ブログサイト - 関数型まつり2025
pizzacat83
0
300
ReadMoreTextView
fornewid
1
400
データベースコネクションプール(DBCP)の変遷と理解
fujikawa8
1
250
「ElixirでIoT!!」のこれまでとこれから
takasehideki
0
360
UPDATEがシステムを複雑にする? イミュータブルデータモデルのすすめ
shimomura
1
550
Featured
See All Featured
Site-Speed That Sticks
csswizardry
10
640
Bash Introduction
62gerente
614
210k
Statistics for Hackers
jakevdp
799
220k
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
137
34k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
79
6.4k
RailsConf 2023
tenderlove
30
1.1k
Optimizing for Happiness
mojombo
379
70k
Stop Working from a Prison Cell
hatefulcrawdad
269
20k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
46
9.6k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
223
9.7k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
790
250k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
35
6.7k
Transcript
ChatGPTなどの言語モデルは どのようにシステムで使えるか LINE Fukuoka きしだ なおき 2023/6/14 Fukuoka Integration X
2023/06/14 2 自己紹介 • きしだ なおき • LINE Fukuoka •
twitter: @kis • 「プロになるJava」という Java入門書を書いてます
ChatGPTとは • サービスとして • Webやアプリでチャットを行う • APIとして • プログラムからChatGPTを呼び出す •
言語モデルとして • ChatGPTの基盤になるTransformerをベースにした言語モデル • 文章のどこが大事か注目する • 実際には2つのモデル • gpt-4 • gpt-3.5-turbo(サービスとしては無償で利用可能)
ChatGPTによって「AI」開発が活発に • 研究者から技術者へ • 日本でも独自モデルを作ろうという動き • 富岳での言語モデル開発 • 日本語特化モデルの相次ぐ発表
リスクの議論も始まる • 著作権 • 日本の著作権ではモデル作成がやりやすい • 利用時は人間の手による創作と変わらない基準 • ただし量が多い •
個人情報 • 利用時の問い合わせに個人情報を含めてしまう • 意図せずモデル作成に使われる • 有害情報 • モデル作成時の偏り • 思いがけない出力
ChatGPTの使いかた • サービスとして使う • APIとして使う
ChatGPTの利用方法 • 「言語の計算機」 • 文章の変換 • 文章の解析 • 一般知識の解説 •
テキスト生成(プログラムを含む)
文章の変換 • 箇条書きからメール文 • 要約 • 文体の変換 • 翻訳
文章の解析 • 文章の妥当性のチェック • 特性の判断 • プログラムの解説
特性判断の例 • ブログ著者のプロファイリング
プログラムの解説 • よくわからないプログラムを解説してくれる
一般知識の解説 • 検索がわり • 業務フローなどの解説
文章の生成 • 物語 • 詩 • プログラム
プロンプトの技術 • プロンプトエンジニアリング • Chain Of Thought(CoT) • Zero Shot
CoT
Chain Of Thought(CoT) • 考え方を提示すると正しい答えが出やすくなる
Zero Shot CoT • 「Let’s Think Step by Step」をつけるだけでいい
システムからの利用 • APIを利用 • 関数定義が可能になった • 文章から適切な機能呼び出しの抽出 • プラグイン •
ChatGPTのサービスから自分たちのサービスを呼び出す • Embedding(埋め込み) • 文章をベクトル化 • 近い文章を見つける
Embedding(埋め込み) • 文章の特徴をあらわすベクトルに変換 • 方向が近いベクトルは似た文章 • 文章検索に利用できる
ChatGPT以外の言語モデル • Google • PaLM2 • Bardで使われる • Meta •
LLaMA • OPT •
日本語特化LLM(発表順) • B=10億 • ChatGPTのGPT-3.5が355Bと言われている 提供元 名称 パラメータ数 オープン利用 LINE,
Naver ワークスモバイルジャパン HyperCLOVA 39B, 82B開発中 オルツ LHTM-2 160B ABEJA ABEJA LLM 13B Open版ABEJA LLM 2.7B 〇 CyberAgent 極予測AI 13B OpenCALM 6.8B 〇 Rinna Rinna 3.6B 〇 AI Inside PolyShere-1 140B
必要なメモリ • 32bit Floatだとパラメータ数の4倍 • 16bit Floatだとパラメータ数の2倍 • Rinna 3.6Bは8GB程度のGPUメモリが必要
使いやすくする • 小さいメモリで動かす • Int8 • パラメータ数と同じ量のメモリ • 4bit量子化 •
パラメータ数の半分のメモリ • Rinna 3.6Bだと2GB • CPUで動かす • llama.cpp • スマホで動かせる
ローカルLLMのメリット • 実験がやりやすい • LLMの動きを体感しやすい • 独自の学習ができる • Fine Tuning
FineTuningとプロンプトの違い • プロンプトは台本 • シナリオに沿った応答をしてくれるけど、「素」がでる • Fine Tuningは教育 • 「素」を変える
Fine Tuningの技術 • Fine Tuningを素直にやると大量のメモリが必要 • LoRA • Low Rank
Adaptation • 少ないメモリでFine Tuneできる
Fine Tuningにはデータセットが必要 • データセットはプロンプトの集合体 • プロンプトエンジニアリングのスケールアップ
まとめ • 現状は実験段階 • ChatGPTが出て半年で多くのサービス • つまり半年で実装できる • プログラミング的には難しくない •
現状は「思ったより使える」 • 「使える」になるにはもうしばらくかかる • 実験して、何ができるか、どのような制約があるか体感するのが 大切