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2025/3/1 公共交通オープンデータデイ2025

2025/3/1 公共交通オープンデータデイ2025

2025/3/1に開催された「公共交通オープンデータ最前線2025」に登壇した際の資料となります。

Kenji Morohoshi

March 01, 2025
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Transcript

  1. <今の仕事> ◼GTFSを中心とした公共交通オープンデータに関する事業 ◼行政機関や交通事業者とシステム会社のマッチング ◼MaaSディレクション ◼ICT技術を活用した公共交通の情報提供/計画策定支援 等 自己紹介 2 合同会社MoDip 代表

    諸星 賢治 • 東京生まれ、旅好き、非交通マニア • プログラム技術はほぼ無し(VBAとSQL程度) • 2003~2020年にヴァル研究所に在籍 • 2021年7月に合同会社MoDipを立ち上げ、年間出張160~170日をこなす • 筑波大学 公共心理研究室 非常勤研究員 • 栃木県 地域公共交通活性化協議会 委員 • 沖縄県 観光2次交通の利便性向上に向けた検討委員会委員 • 広島県 新モビリティサービス検討会 委員 • つくばエクスプレス駅機能のあり方勉強会 委員 • 一般社団法人 日本バス情報協会 理事 など • 「情報提供を通じて、移動と生活を豊かに」 (2000年夏インターン→) 地域公共交通のトリセツ 編集会議メンバー
  2. データ整備が進む背景 • 公共交通施策や計画は誰が考えるのか? • 行政機関主体で計画を立てようとしも必要な情報やデータが不足する という不満 • 特にヨーロッパでは、交通や日常生活に関する多くのデータが、 GAFA等の大手IT企業に独占されているという懸念が広がる 6

    EUは、2017年5月マルチモーダル旅行情報サービスの利用可能 性に関する規則によって、各国家に対してモビリティデータを参 照する国家アクセスポイント(NAP)を作成することを義務付け フランス政府・モビリティ移行省は、 EU規則に従いポータルサイト 「transport.data.gouv.fr」をマルチモーダル情報データのNAPに指定
  3. パリ市はボトムアップ型の官民データ連携を実施 10 • 政府が届かないところで民間企業が多くのデータを保有して いるという不満から、EU、国からのトップダウンだけでな く、地域からのボトムアップでもオープン化が進む • パリ市ではポータルサイト(ParisData)を開設し、データ カタログやダッシュボード、可視化プラットフォームを公開 •

    国のポータルサイト『data.gouv.fr』に自動的にデータが渡 されてしまう前に、市側でデータを整えることも目的の1つ • データを通して、行政の取り組みの透明性を高め るとともに、市民との対話のツールとして、オー プンデータのポータルサイトの役割の重要性は高 まっていまる https://mobility-chiebukuro.jp/20250228_1/
  4. 「d‘Île-de-France」のデータダッシュボード 21 データの機械的な品質チェック • 可用性:リソースの可用性を 1 時間ごとにチェック • コンプライアンス: 機械的な方法でエラーチェック

    • 鮮度ー: 期限切れになっていないかどうか データの品質指標は3種類、機械的にチェックを実施 https://transport.data.gouv.fr/datasets/reseau-urbain-et-interurbain-dile-de-france-mobilites
  5. 「Base nationale consolidée des lieux de covoiturage」 のデータダッシュボード 24 データを再利用している

    アプリケーションを事業者の データダッシュボードで公開 https://transport.data.gouv.fr/datasets/base-nationale-des-lieux-de-covoiturage