Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
AWS App Runnerがそろそろ本番環境でも使い物になりそう
Search
n1215
PRO
December 20, 2022
Programming
1
13k
AWS App Runnerがそろそろ本番環境でも使い物になりそう
LTで使ったAWS App Runnerのスライドです
n1215
PRO
December 20, 2022
Tweet
Share
More Decks by n1215
See All by n1215
面倒なのは嫌なのでコンテナのマネージドサービスの極振りしたいと思います。
n1215
PRO
6
2.9k
テスト環境のインフラ・運用コストを下げたい話〜全部入りEC2を超えていけ
n1215
PRO
3
1.6k
RoadRunnerの世界 〜 Yet Another Alt PHP-FPM
n1215
PRO
2
5k
ブラウザから始めるgRPC 〜 gRPC-WebにPHPを添えて
n1215
PRO
1
6k
PHP8時代のWebアプリケーションフレームワークの話をしよう
n1215
PRO
6
6.9k
PHPとEventSauceで始めるイベントソーシングアプリケーション
n1215
PRO
9
3.9k
形から入ったドメイン駆動設計によるゲーム開発の光と闇
n1215
PRO
13
7.7k
PHPでもgRPCサーバを立てたいだけの人生だった
n1215
PRO
7
9.3k
PSR-15 Request Handlerから理解するMiddlewareの仕組み
n1215
PRO
3
2.1k
Other Decks in Programming
See All in Programming
42 best practices for Symfony, a decade later
tucksaun
1
180
クリエイティブコーディングとRuby学習 / Creative Coding and Learning Ruby
chobishiba
0
3.9k
コンテナをたくさん詰め込んだシステムとランタイムの変化
makihiro
1
130
ドメインイベント増えすぎ問題
h0r15h0
2
290
Scalaから始めるOpenFeature入門 / Scalaわいわい勉強会 #4
arthur1
1
310
たのしいparse.y
ydah
3
120
StarlingMonkeyを触ってみた話 - 2024冬
syumai
3
270
PHPで作るWebSocketサーバー ~リアクティブなアプリケーションを知るために~ / WebSocket Server in PHP - To know reactive applications
seike460
PRO
2
230
テストケースの名前はどうつけるべきか?
orgachem
PRO
0
130
短期間での新規プロダクト開発における「コスパの良い」Goのテスト戦略」 / kamakura.go
n3xem
2
170
php-conference-japan-2024
tasuku43
0
250
Асинхронность неизбежна: как мы проектировали сервис уведомлений
lamodatech
0
740
Featured
See All Featured
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
38
1.9k
Making Projects Easy
brettharned
116
5.9k
KATA
mclloyd
29
14k
Being A Developer After 40
akosma
87
590k
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
33
3k
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
45
7k
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
169
14k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
169
50k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
33
1.9k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
28
9.1k
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
305
110k
Building an army of robots
kneath
302
44k
Transcript
AWS App Runnerがそろそろ本番環境でも使い物 になりそう 2022年12月20日 (火) 株式会社Nextat 中榮健二 1
1. AWS App Runner 概要 2
AWS App Runner概要 https://aws.amazon.com/jp/apprunner/ 2021年5月にリリース コンテナ化されたウェブアプリケーションのフルマネージドサービス GitHubのリポジトリからのソースコードベースのデプロイとECRからのコンテナ ベースのデプロイに対応 バックエンドはFargate(Firecracker VM)
3
構成 参考:https://dev.classmethod.jp/articles/report-con406-reinvent2022/ 4
ECSとの違い デプロイパイプラインを自前で用意する必要がない ロードバランサーも組込みなのでALBなどを別途使う必要がない 1つのサービスに対し複数のコンテナを組み合わせられない オートスケールの設定項目 最小/最大インスタンス数、1コンテナあたりの同時リクエスト数の3項目 その他設定項目もECSと比べると細やかさはないがかなり楽 ECSタスクに相当するジョブの機能はない ECS Execに相当する機能はない
Arm(Graviton)、Windowsコンテナ未対応 5
2. 今年の注目のアップデート3つ 6
2022/02/08 カスタマーVPCへの接続が可能に https://docs.aws.amazon.com/apprunner/latest/relnotes/release-2022- 02-08-vpc.html VPCコネクタ対応 DynamoDBなどグローバルなリソースだけでなく、RDSなどVPC内のリソースが 使えるようになった 7
8
2022/10/28 マネージドランタイムの言語対応追加 https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/10/aws-app- runner-support-php-go-dot-net-ruby-managed-runtimes/ GitHubからの自動デプロイで利用される JavaとNode.jsのみだったところにPHP、Go、.NET、Rubyが追加 9
2022/10/31 プライベートアクセスが可能に https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/11/aws-app- runner-supports-privately-accessible-services-amazon-vpc/ インターネット経由の公開アクセスに限定されていたが、プライベートサービスを 選択するとVPC内からのアクセスに限定できるようになった VPCエンドポイント経由のアクセス CloudFront + WAFによる防御時の迂回路がなくなった
VPC内からアクセスするマイクロサービスをApp Runnerで作成することも可能 になった 10
Before 11
After 12
3. 料金など 13
料金について CloudFront + WAF + VPCエンドポイント(2AZ) + App Runner vCPU
1、メモリ2GB ずっと待機状態とすると5500円くらい(リクエスト時間に応じて料金増) CloudFront + WAF + ALB + ECS/Fargate vCPU0.5、メモリ1GB 6,500円くらい DBは未考慮、デプロイ・ビルドの料金(誤差)は別 プライベート構成にするとENIが高い(AZを減らせばもうちょい減る)がALBと トントンくらいか アクセス数の少ない社内アプリくらいであればECSより安そうな感じ 趣味で使うには高いか 14
改善されてほしい点 ゼロスケール https://github.com/aws/apprunner-roadmap/issues/9 ENIからFargateにアクセスする構成だとECS on Fargateと大差ない コールドスタート30秒くらいになりそうなのでしばらく無理そう Secrets Managerからの環境変数の読込 https://github.com/aws/apprunner-
roadmap/issues/6 最低スペック変更 https://github.com/aws/apprunner-roadmap/issues/25 vCPU 1 + メモリ2GBが最低スペックなので Arm対応 https://github.com/aws/apprunner-roadmap/issues/98 サイドカー対応(無理そう) https://github.com/aws/apprunner- roadmap/issues/71 PHPのマネージドランタイムでビルトインウェブサーバーを使わせるのをやめろ https://github.com/aws/apprunner-roadmap/issues/157 15
まとめ VPCコネクタによりRDSなどVPC内リソースへの接続に対応 プライベートエンドポイントによりWAFでの完全防御やマイクロサービスに対応 マネージドランタイムがGoなどにも対応 ECS/Fargateの代替として十分アリ AWS縛りがなければ Fly.io、Render、RailwayのようなPaaSかGCPの Cloud Runのほうが良さそう スケーリングや料金面はまだまだAWS
Lambdaが強い エンドポイントの多いHTTP APIを全部Lambdaにする構成は正直アンチパタ ーンだと思うのでコンテナ系のサービスには頑張ってほしい 16
ご清聴ありがとうございました 17