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HRカンファレンス2023春──「社会人の学び」から考える 企業は従業員のリスキリングをどう促進すべきなのか

 HRカンファレンス2023春──「社会人の学び」から考える 企業は従業員のリスキリングをどう促進すべきなのか

仲山進也

May 18, 2023
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Transcript

  1. ・主な所属: 仲山考材/楽天 ・ヤッホーブルーイングなど数社でエア社員 ・社員20人の楽天へ。初代ECコンサルタント ・楽天大学(出店者の学び合いの場)設立 →店舗さんと遊ぶ係(コミュニティができた) ・ヴィッセル神戸へ非公式お手伝いとして 派遣(ネットショップ立ち上げ) ・20人から数千人になる「組織の成長痛体験」を もとにチームビルディング講座(07年〜)

    ・なぜか兼業自由、勤怠自由の正社員になる(07年) ・『ジャイアントキリング』 『アオアシ』とコラボで出版 ・なぜか横浜F・マリノスとプロ契約 (コーチのコーチ、ジュニアユースのコーチ) ・「子どもが憧れる、夢中で仕事する大人を増やす」 自己紹介 仲山進也
  2. これまで これから OSアップデート(足し算) OS入れ替え(引き算) 組織のイヌ(組織に忠実) 組織のネコ(自分に忠実) 働きアリ(work) うろうろアリ(play) 弥生 縄文2.0

    機械を動かす(技術的問題) 人が動きやすくする(適応課題) リーダーが学ぶ(個人) みんなで学ぶ(実践コミュニティ) 昭和98年型 令和5年型 野球型 サッカー型 みんなと同じことをする みんなと違うことをやる 自己犠牲的利他 自己中心的利他 リスキリングの前に、OS入れ替えが必要かもしれない
  3. 縄文文化 弥生文化 仕事の内容 (村の取れ高の最大化) 他の村との関係 得意なことをやる (強みを活かした収穫) やるべきことをやる (稲作の分担) 共創する

    (強みの物々交換) 競争する (土地や鉄の奪い合い) 弥生の流れから縄文2.0へらせん的発展? 組織のカタチ ボスがいない (フラットな共同体) ボスがいる (ヒエラルキーな組織体) チームのカタチ 変化に合わせて プロジェクトを組む 計画に合わせて 役割を果たす 土器のデザイン 芸術的 実用的 世界観(自然との関わり) 自然と共生する 土地を占有する
  4. 出典: オムロンさんのコーポレートサイト https://www.omron.co.jp/about/corporate/vision/sinic/theory.html ↑ 出典: ヒューマン・ルネッサンス 研究所 中間真一さんのスライド オムロン創業者・立石一真さんが提唱した「SINIC理論」は 時代の変遷を表しているのですが、平面図だとS字の川の

    ように描かれているけど、実は3次元にすると「らせん」で、 現在の「最適化社会」のあとは 「自律社会→自然社会」と展開 しています。縄文2.0ですよね! 弥生の流れから縄文2.0へらせん的発展?
  5. 縄文から弥生化を経て、縄文回帰へ? ①縄文 ②弥生 ③縄文2.0 所有化 組織化 階層化 規律化 競争化 計画化

    共有化 遊動化 フラット化 自由化 共創化 流動化 らせんを 上から見た ところ 弥 生 化 縄 文 化
  6. あてはまるものに、◯をつけてみてください(組織で働く人向け) 【 】 ① 「仕事は苦役であり給料はガマン料」という考え方にモヤモヤを感じる 【 】 ②お客さんに喜ばれない(意味のある価値を提供しない)仕事はやりたくない 【 】

    ③指示された範囲外(KPIと直接関係ないこと)でも、よいと思ったことはやる 【 】 ④自分の信念に反する指示は、しれっとスルーすることがある 【 】 ⑤肩書きや出世競争を勝ち上がることに、興味がない 【 】 ⑥向いていないし自分でなくてもよい仕事をずっとやらされるのは、ムリ 【 】 ⑦いま乗っているレールの先がそろそろ見えてきたが、すでにそこへ 到達している人の姿にワクワクしない 【 】 ⑧失敗しないことより、怒られたとしてもチャレンジすることのほうが大事 【 】 ⑨同調圧力をかけられるのも、かけるのもキライ 【 】 ⑩群れに組み込まれるのがニガテ 「組織のネコ」度チェック ネコな人が イヌみたいに働くと しんどくなるかも 犬小屋のネコは 健康によくない
  7. その1 はたらきアリは 「会社」がフィールド。 うろうろアリは 「社会」がフィールド。 その2 はたらきアリは 「上」を見て仕事をする。 うろうろアリは 「周囲」を見て仕事をする。

    その3 はたらきアリは 「肩書き」で自己紹介する。 うろうろアリは 「志」で他己紹介される。 その4 はたらきアリは 「組織」をベースに仕事をする。 うろうろアリは 「個人」をベースに仕事をする。 その5 はたらきアリは 「群れる」ことで安心する。 うろうろアリは 「孤独」を味方にする。 その6 はたらきアリは 「自分の城を積み上げ守る」。 うろうろアリは 「積み上げたものを壊しても飛び出していく」。 その7 はたらきアリは 「誰にでもわかりやすい成果」を求める。 うろうろアリは 「一見ではわかりにくい成果」を求める。 その8 はたらきアリは 「相手に勝つ競争」を目指す。 うろうろアリは 「相手と創る共創」を目指す。 その9 はたらきアリは 「チャレンジすること」を恐れる。 うろうろアリは 「チャレンジできなくなること」を恐れる。 その10 はたらきアリは ワークとライフを「バランス」させる。 うろうろアリは ワークとライフを「融合」する。 「はたらきアリ」 と 「うろうろアリ」 © 唐川靖弘さん
  8. 野球 サッカー 仕事のしかた① 分業型 協働型 野球型からサッカー型へ 攻守の入れ替え ターン制 流動的 仕事のしかた②

    監督の指示に従う (従わないと怒られる) 自分たちで考える (指示し切れない) ゲームの世界観 安定 カオス ポジション 固定的 流動的 チームワーク 他者の邪魔をしない 意見をすり合わせる 評価 個人主義・成果主義 複雑系 エラー 記録される(個人) エラーしかない
  9. 技術問題 適応課題 知識や技術で解決できる 正解がある問題 問題(problem)は 解決するもの ティーチングが有効 関係性によって生じる 複雑な課題 課題(challenge)は関係性を

    チューニングするもの コーチングが有効 問題には2種類ある (technical problem) (adaptive challenge) 本当は適応課題なのに、技術問題として解決しようとしてしまうと いつまで経ってもうまくいかない
  10. 得意 (強み) やりたい (プロセス目的的) 喜ばれる (利他的価値) 夢中状態に 入るための条件 たまごち (魂のごちそう)

    夢中になるための3条件 夢中状態を 長続きさせる ための条件 (エネルギー) 「自己中心的利他」をめざそう 自己 中心的 利他 お客さんからの 「ありがとう」を と呼んでいます たまごちを もらえると次の 「やりたい」に つながっていく 「自分がやりたくて得意なことをやっていると、喜んでもらえて うれしいからもっとやりたくなる」状態が「自己中心的利他」
  11. 【1】 20代 加ステージ 【2】 30代 減ステージ 【3】 40代 乗ステージ 【4】

    50代 除ステージ 働き方の4ステージ 「加減乗除の法則」 ・できることを増やす。苦手なことをやる。量稽古 ・仕事の報酬は仕事 ・好みでない作業を減らして、強みに集中する ・仕事の報酬は強み ・磨き上げた強みに、別の強みを掛け合わせる ・仕事の報酬は仲間 ・(因数分解して)一つの作業をしていると 複数の仕事が同時に進むようにする ・仕事の報酬は自由 出典:仲山進也 『組織にいながら、自由に働く。』
  12. ① ニガテな仕事を徹底的にやるうちに、人並み以上にできるよう になった経験がある いいえ→「加」 はい → ②へ 「加減乗除」ステージ診断 ④ 複数の仕事が中途半端になることなく、自由な働き方ができて

    いる いいえ→「除」 はい→連絡をください ③ 自分が中心メンバーとなっているプロジェクトが増えすぎて、 中途半端になった経験がある いいえ→「乗」 はい → ④へ ② 本を書けるレベルで得意な分野が2つ以上ある。かつ、社外の 人とプロジェクトベースで強みを活かして仕事した経験がある いいえ→「減」 はい → ③へ