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自社製CMSからmicroCMSへのリプレースがプロダクトグロースを加速させた話
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nextbeat-engineer
August 26, 2025
Technology
0
620
自社製CMSからmicroCMSへのリプレースがプロダクトグロースを加速させた話
microCMS Meetup 2025のSESSION1「microCMS ユーザーLT - 3つの実践に学ぶ、microCMS導入と運用のヒント」におけるLT資料
nextbeat-engineer
August 26, 2025
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Transcript
自社製CMSからmicroCMSへの リプレースがプロダクトグロースを 加速させた話 株式会社ネクストビート 執行役員 CPO 川井淳矢 2025年8月22日 microCMS Meetup
2025 SESSION1 「microCMS ユーザーLT - 3つの実践に学ぶ、microCMS導入と運用のヒント」
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. 2 microCMSユーザーLTのテーマ microCMS導入と運用のヒント
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. 3 microCMSユーザーLTのテーマ 自社製CMSから microCMSへのリプレース
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. 自己紹介 4 株式会社ネクストビート Product
& Marketing Division 執行役員CPO (Chief Product Officer) エンジニア 8年半 microCMS 2年半 CPO & PdM 1年半 X: @_jk_nb SNS 部署 経歴 所属 役割 川井淳矢 名前
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. 5 • リプレースの対象プロダクト、背景 •
苦労したこと、工夫したこと • リプレース後の変化 アジェンダ
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. 6 • リプレースの対象プロダクト、背景 •
苦労したこと、工夫したこと • リプレース後の変化 アジェンダ
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. 7 対象プロダクト
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. 8 対象プロダクト • KIDSNA
STYLE (子育て情報メディア ) • コンテンツのボリューム的には 約2万本の記事、ニュース、動画等を掲載
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. • いわゆる技術負債を解消したかった ◦ 言語、フレームワークもフルリアーキテクチャ
◦ 自社製のCMSもスコープに ▪ CMSをリッチに作り込んだ結果... • 新規開発、保守運用コストが増加 • コードが荒れてグロースが遅れる ◦ 納期は半年、パフォーマンス/機能劣化はNG 9 リプレースの背景
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. 移行の流れ 10 01 02
03 04 検証・修正 05 リリース 01〜04を何回か繰り返し、なんとか半年で完了 データの棚卸し 不要モデル削減 microCMS の設計 データ移行 アプリ開発
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. • 苦労したこと、工夫したこと ◦ データマイグレーション、S3連携
◦ 表示速度の課題と高速化 ◦ 便利なSDK開発 11 アジェンダ
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. • 苦労したこと、工夫したこと ◦ データマイグレーション、S3連携
◦ 表示速度の課題と高速化 ◦ 便利なSDK開発 12 アジェンダ
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. • microCMSのPUT APIを利用 ◦
全データを移行するスクリプトを作成 ▪ DB → json → microCMS • WriteAPIのRateLimitに注意 • 画像や動画はAWSのS3に格納していた ◦ 当時はAPIでメディアをアップできなかった ◦ そのままS3で運用する方針にした 13 データマイグレーション
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. 14 • 拡張フィールドを活用して microCMSからS3に画像アップロードす
る機能を開発した • S3にファイルをアップするアプリを作成 し、URLアクセスできるようにホスティン グ • 画像アップロード後、iframe経由で、画 像アクセスに必要な情報を取得し microCMSに渡して保存 S3とmicroCMSの連携
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. • ライターの体験を損なわないように トンマナをmicroCMSに合わせている トリミング
アップロード済みの画像の参照 なども可能 多分ライターさんには デフォルト機能だと思われている 15 S3とmicroCMSの連携
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. • 苦労したこと、工夫したこと ◦ データマイグレーション、S3連携
◦ 表示速度の課題と高速化 ◦ 便利なSDK開発 16 アジェンダ
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. • KIDSNA STYLEの仕様上の課題 ◦
コンテンツ参照の階層(depth)が深い ◦ コンテンツの量が多い ▪ depth=3でコンテンツ量が多いと データ取得時間が長くなる ◦ できるだけ表示速度は早くしたい ▪ なんとか高速化を...要件的にSSRで... 17 表示速度の課題
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. • メインコンテンツはdepth=0 or 1で取得
• カテゴリ、出演者、タグ、などの参照コンテンツを全件取 得してBFFでキャッシュする • BFFで記事と参照コンテンツをjoinする • 早ければ0.5s、遅くても1s弱くらいで 画面表示が可能になった 18 高速化
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. • 苦労したこと、工夫したこと ◦ データマイグレーション、S3連携
◦ 表示速度の課題と高速化 ◦ 便利なSDK開発 19 アジェンダ
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. • stringで複雑なfilter条件を書くのはちょっと怖い ◦ 型安全な関数を自作
20 便利なSDK開発
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. • 各フィルターを関数化 • and/orで簡単に条件を繋げるように
21 便利なSDK開発
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. 22 • リプレースの対象プロダクト、背景 •
苦労したこと、工夫したこと • リプレース後の変化 アジェンダ
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. • コンテンツ管理ではなく機能開発に集中できるように なった ◦
CMSの改修、メンテコストが発生しないのが こんなにも快適だとは思わなかった... • 新人のキャッチアップコストも大きく下がった ◦ 改修前:誰も触りたくない... ◦ 改修後:作りやすいですね! 23 リプレース後の変化
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. 24 開発ロードマップに ユーザーインサイトをしっかりと 反映いただいている!
どんどん移行しやすい 環境が整ってきている 多分そのうち移行スクリプトとか 不要になる...かも... 思い立ったら移行しよう! おまけ microCMSの進化
Copyright © nextbeat All Rights Reserved. 25 2 5 ご静聴ありがとうございました