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生成AI時代教育とICT支援員への期待

 生成AI時代教育とICT支援員への期待

2025/3/9 13:30-16:30
合同会社かんがえる 5周年パーティ
生成AI時代教育とICT支援員への期待
https://note.com/o_ob/n/n8804d29f0aad

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Transcript

  1. 生成AI時代教育と ICT支援員への期待 Akihiko SHIRAI, Ph.D 白井暁彦/しらいはかせ AICU Japan 株式会社 代表取締役

    デジタルハリウッド大学大学院 特任教授 X@o_ob 2025/3/9 13:30-16:30 合同会社かんがえる 5周年パーティ Generated by NijiJourney Prompt by Akihiko Shirai
  2. アジェンダ オープニング:私が白井博士をお招きした理由 🏫 • 画像生成AIへの戸惑いから活用へ 白井博士の活動紹介 🔬 • 生成AI・VR分野での研究と実績 ICT支援員のリアル

    ⚖ • 低賃金・不安定な現状と品質低下の課題 対談:生成AI × 教育 × ICT支援の未来 💡 • 課題①:学校での生成AI活用の現状と理想 • 課題②:ICT支援員の新たな収入源とキャリアモデル 未来への提案 🚀 • 生成AIを活用したライター・ものづくり支援員の育成 質疑応答 ❓(5分) • 参加者とのディスカッション
  3. Akihiko SHIRAI, Ph.D in a Manga Manga from my book

    ”The future of game design - Science in Entertainment systems” (2013) 2010-2018 [Teacher] Associate Professor In Information Media in KAIT, Japan. “Creating people who creates!” 2018- Visiting Professor in Digital Hollywood University Graduate School
  4. GREE VR Studio Laboratory, Director 2018年からグリーグループに Join。世界1000万ダウンロードを達成したスマホ向けメタバース「 REALITY」を開発運 営するREALITY株式会社の研究開発部門「 GREE

    VR Studio Laboratory」のR&Dマネジメント業務やデジタルハリ ウッド大学の教授を行いながら業務外で話題の AI画像生成「Stable Diffusion」のリリースから2ヵ月で2冊の技術書 「AIとコラボして神絵師になる」を執筆。
  5. property of AICU Japan [AICU Japan] 生成AI時代に「つくる人をつくる」 クリエイティブAI技術と標準化のナレッジを持つ企業 AICU: ⽣成AI時代における「つくる⼈をつくる」をミッションとする国際企業。

    • [MEDIA] メディア部⾨は教育コンテンツの開発配信 • [AIDX] B2B向けクリエイティブAI実装⽀援 • [CERT] 認証部⾨は国際画像⽣成従事者検定を開発運営 ⽇本が得意とするアニメ‧漫画‧ゲーム分野の知的財産を活⽤した市場創出、 企業‧⼤学等の共同研究開発において、標準化と⼈材育成を強⼒に推進します。 [主要取引先] • 電通、Stability AI、韓国Coloso、SBクリエイティブなど国内外の有⼒企業とパートナーシップを構築。 • ⽩井暁彦CEO(⼯学博⼠)を筆頭に、技術‧⾦融‧クリエイティブの専⾨家で構成される経営陣が事業推進 [今後の展望] • アニメ‧エンタメ業界向けAIソリューションを主軸に、5年以内に3億円〜3000億円規模の事業成⻑を⽬指す • 2030年のIPOを⾒据え、メディア事業は公的‧銀⾏融資、技術開発はVC資⾦で成⻑を加速
  6. property of AICU Japan [事例] 社内向けクリエイティブワークショップ(電通) Case: Cloud Creative Workshop

    in Ad Agency [Dentsu] ▪The true value of AI is not cheap or fast, but "making the impossible possible" Dentsu News 2024/10/04 https://dentsu-ho.com/articles/9068 AIの真価は安い‧速いではなく「不可能を可能にする」こと 電通報 2024/10/04 斧 涼之介 株式会社 電通‧⽩井 暁彦 AICU Inc. ▪Workshop and hackathon using cloud GPU for 175 Dentsu employees at the same time! ▼Art-photo by AICU Creative ▼Textbook [Stable Diffusion Start Guide」(published by Softbank Creative)
  7. property of AICU Japan アカデミアと圧倒的な技術力、速度感で開拓中 一般向け Webメディア (自主事業 ) X@AICUai

    [一般member] note.com [グローバル ] medium [オウンメディア ] ja.aicu.ai [窓の杜]生成AIストリーム 中高生向け AIメディア KDP [AICUマガジン ] KDP LINE [全力肯定彼氏くん ] @LuC4 ワークショップ実施 (全年齢向け ) LINE[AI確定申告さん ]@ChaTax つくる⼈をつくる クリエイティブAIの 「陽のあたる場所」 の 拡⼤による 事業フィールド AICU media AIDX Lab 国際CreativeAI 従事者検定試験(準備中) B2Bコーポレート向け Web/メーリング [corp.aicu.ai] AIDXコンテンツ開発 [SBクリエイティブ ] [某国際ラーニングメディア ] AITuber/Metaverseコンサル PoC/人材/WS開発/Advocacy [Stability AI][電通][ADK] [グリーグループ ][神奈川県 ] [プロ漫画家スタジオ (秘)] [某AITuber事務所] [某有名国際 AIモデルSNS]
  8. property of AICU Japan AICU Japan株式会社 社名     AICU Japan株式会社 設⽴年⽉⽇  2024年11⽉11⽇ 代表者    ⽩井暁彦

    資本⾦    100万円 所在地    108-0023 東京都港区芝浦3-3-6 東京科学⼤学INDEST 事業内容   クリエイティブAIメディア, AIDX, 検定事業 Webサイト  https://aicu.jp https://corp.aicu.ai/ja/products
  9. 五十嵐が現場で先生から言われる生成AIへの不安 • LLMは子供が使うと自分で考えるちからが なくなるのでは? • 画像生成AIや音楽生成AIでかなり完成度 の高いものができるので、今の絵描きや作 曲者は仕事がなくなる? • 生成AIで作ったものを「自分の作品」と言っ

    て公開しているのは、努力もしないでずる いし、本当に苦労して作っている人に失礼 だ • こどもに自由に生成させたら、ろくなものを 作らないと思うので、人を傷つけたり、不適 切なものばかり作るのではと思うから、規 制したい。 これらのことについて白井博士のご意見をお聞 きしたい。
  10. リスクを分解する 【基本】 法的リスク と 倫理的リスク を混ぜないこと! 【法的リスク】学習と⽣成段階で分けて考える (1)⽣成段階 ‧既存の著作権法に基づいて考える「依拠性、類似性」   =⼿で描いて起きる問題は同じ(AIだから特別ではない)

    (2)学習段階:30条の4「基本的に合法」 ‧ただし適⽤は解釈に幅がある ‧「不当に害する」⽇本での判例がなく、まだ時期尚早。 ‧imageToimage, LoRAについては⼗分注意する。 ‧異議が発⽣しそうな当事者がいる場合は⼗分注意して  契約書等を準備する(=許可を取る)
  11. リスクを分解する 【基本】 法的リスク と 倫理的リスク を混ぜないこと! 【法的リスク】学習と⽣成段階で分けて考える (1)⽣成段階 =⼿で描いて起きる問題は同じ(AIだから特別ではない) (2)学習段階:30条の4「基本的に合法」だが

    ‧imageToimage, LoRAについては⼗分注意する。 ‧アップロードする権利(複製権の侵害)私的利⽤と⾔えない ‧契約クリエイター等がいる場合は明⽂化していく
  12. 画像⽣成AIクリエイター仕草(v.1.0) AICU media では、⽣成 AI 時代のク リエイターがすべきでないこと‧すべ きことを「⽣成 AI しぐさ」と呼んで

    います。倫理や法律に従い、考え⽅を 柔軟にアップデートしていくことが 求められています。 #SD⻩⾊本 p.200「 画像⽣成AIクリエ イター仕草(v.1.0)」より 「画像生成AI Stable Diffusionスタートガイド」より引用
  13. OpenAIのCEO - Sam Altman CEO頭の中を覗きたい StrictlyVCによるOpenAIのCEO、Sam Altmanに対するConnie Loizos (@Cookie, StrictlyVC/TechCrunch)

    による長めのインタビュー(2023/01/18)が面白かったので個人ブロ グで紹介しています。 https://note.com/o_ob/n/n9493438e24fb
  14. OpenAIのCEO - Sam Altman CEO頭の中を覗いた • マネタイズを最初から考えていたわけではない • AGI(汎用人工知能)が出てくるまでは市場の原理 が有効に働くし、OpenAIは歓迎

    • 社会から様々な意見が出てくることは想定済みで、 そこの理解が得られることに意味がある • AGIができないことについては法律が定めるべき • エージェント同士が遊んだり(つまりAI vs AI)は既 に想定されている • 「人々がAIに何を許可させたいのか?」を知ること が重要。 • しかしこれを調べるためにはエッジの効いたシステ ムが必要で、創造的で探索的である必要があるが、 それらに対して「気に入らない」「不快に思う」とい う人々もいる。 • AIそのものをパーソナライズしていく必要がある (個々のTech企業が1つのルールで1つのシステム を作ることよりもはるかに優れている) • (Microsoftとの提携などに関係なく) OpenAIは人々がトークンを支払う価値があ ることを開発すべき • 「書籍を読むよりChatGPTを通して読んだほ うがいい→論文をこれで書いたら楽になる」は 子供でも分かる • 教育の現場でGPTが使われることは想定済み であり、学校側がそれを検出する技術を必要と している、そのほうが健康な社会である • →ウォーターマーキング技術が必要に • 国の政策や個々の学校や何かへの依存は政府 のポリシーで決まるがこれを完璧にすることは 不可能 • 個人やグループの自由な言語モデルとポリシー 設定と、企業や政府の設定は異なる • 動画生成についても確実に来る (いつとは言わない)
  15. OpenAIのCEO - Sam Altman 質疑応答から(抜粋) Q:人類の進化(7万年規模ではなく1年規模で)での良い ケースと悪いケースとは。 • (良いケースは信じられないぐらいいいものである のでおいておくが)悪いケースについて、AGIがど

    のようなものになるか、普通の人よりも深く細かく 知りたい。システムを安全にするためにはその逆を 知ることが非常に重要。 Q:AGIのタイムラインは? • AGIの離陸の「速い/遅い」と向かっている「完全に 安全な世界」のタイムラインを「長い/短い」の2x2マ トリックスで表現すると「短いタイムラインでゆっくり と離陸する(short timeline-slow takeoff)」。 一方でAGIに対して人々が「AIの勝利宣言」には 様々な意見を抱くだろう。 Q:ChatGPTの誇大広告、規模について。 • 印象的ですが100回使えばわかるので。人々 がフェイクニュースの存在を理解するのと同じ。 Q:Googleと社会貢献について。 • 大きな企業が終わるというのはまあ間違い。検 索には変化が起きる。人々が思うような衝撃的 な変わり方はしないが。 • AGIが経済に寄与するのは時間の問題。 • 人々が創造的なことをやめることはない。 • 科学の進歩は我々(人類)全体が進歩する方法 なので我々はそういう社会貢献をしている。
  16. OpenAIのCEO - Sam Altman 質疑応答から(抜粋) Q:テックワーカーの働く場所について。 • 個人的にはハイブリッド。しかし40年後も人々がそ れを望んでいるか?「その場にいない人」は取り残 されるようなものではないだろうか。

    Q:安全性について。 • たくさんの問題が新技術、特に狭い分野のAIにはあ る。過去数十年、70-80年、安全システムと安全プ ロセスを構築する方法を研究する。間違いない。 • AGI安全工学については独自のカテゴリーとして研 究する価値がある。投資が十分に必要であり (stakes is high)不可逆的な状況が続くことは簡 単に想像できるので、そうする必要がある。それを 別の方法で扱う安全プロセスとスタンダードについ ても研究する必要がある。 • 2012-2021の終わりにかけたメガバブル で人を雇うのが大変で、競合他社との差異 を出すのが大変だった。資本金が安く、永続 的な価値を創造するのが難しかった。現在 は資本はタフで、はるかに簡単になった。 • 才能がある人や、顧客であるかどうかにか かわらず、ユーザーを知っている人。 • 資金を調達するのは大変だが、他のことは 楽になった。垂直のAIを実行したい。 • たぶんAIスタートアップは、他の企業と差異 をつけるために、顧客に寄り添った深いネッ トワークを構築して効果を上げていると思 います。OpenAIは年々より良くなってい くと思いますが、プラットフォームとして基 盤部分に高い価値を持つ存在でいたい。 喋り方がChatGPTそっくりなのが印象的 …
  17. OpenAIのCEO - Sam Altman 質疑応答の最後に Q:今後「何が来るか」? • これまでのように 「価値を作り出していく方法こそが価値」であり (way

    way more new value created) これが黄金の時代になることを感じています。 • 「価値を作り出していく方法こそが価 値」 「これが黄金の時代になる」