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10社以上のCTO/技術顧問を経験してみえた 技術組織に起こる課題と対策

10社以上のCTO/技術顧問を経験してみえた 技術組織に起こる課題と対策

PHPカンファレンス2024の登壇資料です。

yuji.otani

June 22, 2024
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Transcript

  1. リリースからPMFまでのフェーズで起こった問題
 いきあたりばったりの開発が発生する
 - 営業が「顧客にこの機能を作るって言っちゃいました」
 - 社長が「投資家にこの機能が最優先だと言われちゃいました」
 - 「この機能があれば売れる」が頻発して、作って満足。利用状況をみない。
 解決に向けたアクション。
 -

    ちゃんと「データをみて判断」する。失注理由、解約理由、アクセスログなど。
 - 半年くらいのプロダクトロードマップを作り、適切に人員を割り振る。
 - 会議体をつくり、必ずその場所でプロダクトの方向性を決める。

  2. エンジニアが増えたけど、生産性が全然上がらない。
 - Webメインのサービスに、スマホアプリエンジニアが4名いて暇にしている。
 - 半年の予定だったリファクタリングを、2年以上やっている。。
 - 「退職者が開発して、誰も触れない部分」が、全体の50%ある。
 PMFを超えて、グロースするフェーズで起こった問題
 解決に向けたアクション。
 -

    「組織構成」「ミッション」を定義し直して、やるべきことをシンプルにする。
 - 「未経験へのチャレンジ」を推奨する組織にして、一人のカバー範囲を広げる。
 - (過剰になりすぎない)ドキュメント文化をつくり、ナレッジを残す。
 - 大胆に組織と権限を変え、初期からなぁなぁでやっている部分にテコ入れする。

  3. PMFを超えて、グロースするフェーズで起こった問題
 解決に向けたアクション。
 - CEOを巻き込んだプロダクト系のミーティングを頻繁に開催する。
 - 顧客のアポイントに同席してもらい、使っているユーザの声を聞いてもらう。
 - ただ、上記でも改善せずに、結果としてCTOが退職しました。
 CEOがプロダクトに興味がない。
 -

    投資家や起業家コミュニティにばかり時間を使い、プロダクトをみない。
 - かと思えば、思いついたように「この機能を今すぐ作れ」と言ってくる。
 - 確認依頼をしても全くみないが、プロダクトの責任者になっている。