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データ基盤の開発を全部AIに寄せるためにやっていること / leaning-into-ai-a...

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May 20, 2026
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データ基盤の開発を全部AIに寄せるためにやっていること / leaning-into-ai-agent-driven-development

2026-05-21「みんなの考えた最強のデータ基盤アーキテクチャ'26前期〜本祭」での発表資料。

AIエージェント主体の開発に振り切るために、開発環境をどう作り変えたかの実践記録。CARTA ZERO データ基盤での AI 導入前後で個人 PR マージ数が月平均 3件 → 210件(約70倍)に変化した実体験から、いま効くと賭けている4つの整備領域(標準に寄せる / CI/CD 最適化 / 判断と思想の明文化 / 権限最小化)を共有する。

イベント: https://datatech-jp.connpass.com/event/386874/

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May 20, 2026

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Transcript

  1. データ基盤開発における私の PR マージ数 AI 導入前の1 年間 2025 年通年: 36 件

    月平均: 3 件 0 件の月: 4 回 AI 導入後の3 ヶ月 2026 年2 〜4 月: 629 件 月平均: 210 件 月数百件が標準 そしてこれは、自分だけじゃない。チーム全体で不可逆な変化が起きている。 集計日: 2026-05-13
  2. AI 前提への変更も、AI で進める 例えば、AI に dbt モデルを開発させたい。 となると、モデルのメタデータがほしい。 でも、メタデータ整備は大変。 実際、人手で進めてきた充足率は

    約20% で止まっていた。 メタデータを読むのは AI 。それなら、整備も AI にやらせる。 最初は品質を心配したが、実際にやらせてみるとクオリティは高かった。 普段のメタデータ作成と同じ手順をスキル化して、並列で回しただけ。 一週間で 100% に。
  3. 自己紹介 ぺい / pei / 近森淳平 株式会社CARTA ZERO — VP

    of Data Snowflake Data Superheroes (2024-2026) X: @pei0804
  4. AI 活用が 混乱する 理由 これまでは、問題に対して、作られた道具を選ぶだけだった。 Snowflake 、dbt 、Terraform 。 いまは、最強っぽい道具がすでに手元にあって、

    何にでも効きそうに見える。 制約もルールも分からない。 我々は、これが何に効くのかを理解していない。
  5. AI が速くても、CI に引っ張られる AI がどれだけ速く PR を作っても、CI 待ち時間 からは逃げられない。 CI

    が遅いだけなら、開発スピードが落ちる。これだけなら、まだマシ。 本当にきついのは、rebase 必須ポリシーとの掛け算。 CI 待ちで他の PR がマージされたら、rebase でやり直し。 その間に、また別の PR がマージされる。 マージできない状態 が、ずっと続く。 人が書く時代は、PR 生成速度が遅く、問題になりにくかった。 そこに AI が大量の PR を作ると、CI の遅さが、一気に顕在化する。
  6. 判断は、粒度で書き分ける そして、どういう粒度で書くか も重要。 粒度 中身 場所 タスク単位 目的・成果物・スコープ Issue 設計判断

    選択肢・トレードオフ・構造 ADR / Design Doc ルール・手順 書き方・操作 AGENTS.md / skills 全てを AGENTS.md に書くのは、効果的ではない と考えている。 粒度を分けるのは確か。ただ、最適解はまだチームでも模索中。
  7. Issue が、全ての起点 3 つに分けた中で、特に重点を置くべきは Issue 。 判断 (ADR) も、実装 (

    コード) も、すべて Issue から始まる。 どれだけ AGENTS.md や ADR を書いても、 Issue が悪ければ、AI は違うものを作り切る。
  8. Issue は、 「何をやるか」を明確にする Issue で書くのは「何をやるか」 。 「どう作るか」は AGENTS.md 。 Issue

    を明確にするポイント スコープを絞る — 大きくなったら分割する 成果物を明示する — 目的と完成形を書く ただし「このように書きましょう」では、クオリティがブレる。 このクオリティ担保も、スキル化して AI にやらせる。
  9. Issue 粒度の、イメージ 原則は 1 Issue = 1 PR 。 一定の粒度を超えたら、サブ

    Issue に分割して、それぞれを 1 PR にする。 親 Issue サブ Issue 1 サブ Issue 2 サブ Issue 3 PR PR PR
  10. 人前提 から AI 前提 へ 観点 Before (人前提) After (AI

    前提) 標準 業務に合わせて独自実装する 標準に寄せる CI/CD CI は多少遅くても困らない CI は早い方が良い 判断 頭の中で判断する 判断軸を書き出す 権限 経験で気をつける 権限で防ぐ どれも、人前提でも大事だった。 AI 前提で、より重要になった領域、と捉えている。