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モニタリングからオブザーバビリティへ _X-Ray使ったことありますか?

r_mak_uta
April 15, 2025
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モニタリングからオブザーバビリティへ _X-Ray使ったことありますか?

r_mak_uta

April 15, 2025
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  1. ©Copyright 2024 SKYARCH, an IBM Company 2 自己紹介 幕田 亮介

    Makuta Ryosuke 所属 認定 ・2024 Japan AWS Top Engineer ・2025 AWS Community Builders - CloudOperations ・2025 Japan All AWS Certifications Engineers (予定) ・ 株式会社スカイアーチネットワークス(2015年入社) ・ システムアーキテクト部 デベロップメント課 ・ 社内CCoE 兼任 ・ インフラエンジニア AWS全般の設計・構築・アドバ イザリ ・ オブザーバビリティ導入推進 主な業務 ようやく、Xはじめました @r_mak_uta
  2. ©Copyright 2024 SKYARCH, an IBM Company 10 Agenda 1. 時代はモニタリングからオブザーバビリティへ

    2. トレース: AWS X-Ray ってなに? ・ AWS X-Rayでできること ・ 導入方法 3. まとめ
  3. ©Copyright 2024 SKYARCH, an IBM Company re: Invent 2024 カテゴリ:

    [Monitoring & Observability] 125セッション ※[Generative AI]は 1037セッション 11
  4. ©Copyright 2024 SKYARCH, an IBM Company 従来のモニタリング ❏ CPU使用率、メモリ使用率などの基本指標の監視 ❏

    あるべき姿を、しきい値ベースでモニタリング サーバのCPU使用率80%以上になったら通知を... Webページが5xxになったら障害対応を... 12 従来のモニタリング 時代はモニタリングからオブザーバビリティへ
  5. ©Copyright 2024 SKYARCH, an IBM Company 従来のモニタリング ❏ CPU使用率、メモリ使用率などの基本指標の監視 ❏

    あるべき姿を、しきい値ベースでモニタリング サーバのCPU使用率80%以上になったら通知を... Webページが5xxになったら障害対応を... →「何が起きたか」は分かるが「なぜ起きたか」が分からない! 13 従来のモニタリング 時代はモニタリングからオブザーバビリティへ
  6. ©Copyright 2024 SKYARCH, an IBM Company 14 時代はモニタリングからオブザーバビリティへ システム監視の現状と課題 ❏

    マイクロサービス化、複雑化するシステム構成 ❏ それにともない、増加する障害対応時間 → 従来のモニタリングでは追いつかない現状
  7. ©Copyright 2024 SKYARCH, an IBM Company 15 時代はモニタリングからオブザーバビリティへ モニタリングからオブザーバビリティへ Observability(可観測性)

    = Observe(観察する) x Ability(能 力) ❏ システムの内部状態を外部から理解する能力 ❏ 「なぜそれが起きたのか」を理解できるシステム
  8. ©Copyright 2024 SKYARCH, an IBM Company 16 時代はモニタリングからオブザーバビリティへ オブザーバビリティ導入に必要な要素 参考:Amazon

    CloudWatch の概要と基本【AWS Black Belt】 https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/AWS-Black-Belt_2023_AmazonCloudWatch_0330_v1.pdf
  9. ©Copyright 2024 SKYARCH, an IBM Company 17 時代はモニタリングからオブザーバビリティへ オブザーバビリティ導入に必要な要素 参考:Amazon

    CloudWatch の概要と基本【AWS Black Belt】 https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/AWS-Black-Belt_2023_AmazonCloudWatch_0330_v1.pdf 本日は、 あまり馴染みがないであろう X-Rayについて深掘りします
  10. ©Copyright 2024 SKYARCH, an IBM Company AWS X-Ray ってなに? AWS

    X-Rayでできること ➢ アプリケーションのパフォーマンス分析 ◦ リクエスト追跡 ◦ レイテンシーの特定 ◦ エラーの原因特定 ➢ マイクロサービスアーキテクチャの可視化 ◦ サービス間の依存関係の把握 ◦ ボトルネックの特定 ➢ 統合可能なAWSサービス ◦ EC2 / ECS / Lambda / API Gateway など 18 AWS X-Ray SDK for Python 実践ガイド: トレース設定から可視化まで深堀りしてみた セグメント トレース
  11. ©Copyright 2024 SKYARCH, an IBM Company AWS X-Ray ってなに? AWS

    X-Rayでできること 19 ➢ アプリケーションのパフォーマンス分析 ◦ リクエスト追跡 ◦ レイテンシーの特定 ◦ エラーの原因特定 APIリクエスト毎の 全体の処理時間/ステータス
  12. ©Copyright 2024 SKYARCH, an IBM Company AWS X-Ray ってなに? AWS

    X-Rayでできること 20 全体処理のうち どの処理に、何秒かかった か 詳細を追跡可能 ➢ アプリケーションのパフォーマンス分析 ◦ リクエスト追跡 ◦ レイテンシーの特定 ◦ エラーの原因特定
  13. ©Copyright 2024 SKYARCH, an IBM Company AWS X-Ray ってなに? AWS

    X-Rayでできること 21 ➢ マイクロサービスアーキテクチャの可視化 ◦ サービス間の依存関係の把握 ◦ ボトルネックの特定 構成の依存関係を 自動で可視化
  14. ©Copyright 2024 SKYARCH, an IBM Company AWS X-Ray ってなに? AWS

    X-Ray導入方法: サポートされるAWSサービスの場合 22 Lambda API Gateway ➢ 統合可能なAWSサービス ◦ EC2 / ECS / Lambda / API Gateway など
  15. ©Copyright 2024 SKYARCH, an IBM Company AWS X-Ray ってなに? AWS

    X-Ray導入方法: サポートされる言語の場合 23 ➢ Java / .NET / Node.js / Python / Ruby / Goなどの言語に対応 ※PHPも利用可能です ➢ X-Ray SDKをインストールし、 トレースのためのコードを埋め込む ◦ 1. begin~end間を計測(手動) ◦ 2. 関数の実行時間の計測(手動) ◦ 3. サポートされるライブラリの計測(自動) ※Pythonでサポートされるライブラリ例 boto3/requests/mysql/psycopg2…
  16. ©Copyright 2024 SKYARCH, an IBM Company AWS X-Ray ってなに? 1.

    begin〜end間を計測 24 Lambda(Python)スクリプト X-Ray の表示
  17. ©Copyright 2024 SKYARCH, an IBM Company AWS X-Ray ってなに? 2.

    関数の実行時間の計測 25 X-Ray の表示 Lambda(Python)スクリプト
  18. ©Copyright 2024 SKYARCH, an IBM Company AWS X-Ray ってなに? 3.

    サポートされるライブラリの計測 26 X-Ray の表示 Lambda(Python)スクリプト ※Pythonでサポートされるライブラリ例 boto3/requests/mysql/psycopg2…
  19. ©Copyright 2024 SKYARCH, an IBM Company AWS X-Ray ってなに? AWS

    X-Rayで恩恵をうける人 27 ➢ 開発者 ➢ パフォーマンス問題の特定が容易に ➢ デバッグ時間の短縮 ➢ コード最適化の判断材料として利用可能 ➢ 運用者 ➢ システム全体の健全性チェック ➢ アプリケーションの問題箇所を早期発見 ➢ パフォーマンス改善の提案材料に ➢ マイクロサービスの依存関係管理 → 継続的なアプリ開発を行なっているシステムは恩恵を受けやすい
  20. ©Copyright 2024 SKYARCH, an IBM Company まとめ オブザーバビリティの導入でシステムの可視性を高め、ビジネスKPIの向上を実現 30 ➢

    オブザーバビリティを導入し様々なデータを収集することで、 リソースモニタリングだけではわからない原因特定が可能に! ➢ オブザーバビリティによって得られるデータを活用し、 ビジネスの可視性を高めることで、組織としてのアクションの判断材料に ビジネスの安定性や継続性、さらには顧客満足度の維持向上します!