Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
はじめてのGraphQLスキーマ設計
Search
rikuson298
September 04, 2019
Technology
13
8.2k
はじめてのGraphQLスキーマ設計
GraphQLのよいスキーマ設計についてです。
rikuson298
September 04, 2019
Tweet
Share
Other Decks in Technology
See All in Technology
re:Invent をおうちで楽しんでみた ~CloudWatch のオブザーバビリティ機能がスゴい!/ Enjoyed AWS re:Invent from Home and CloudWatch Observability Feature is Amazing!
yuj1osm
0
120
KubeCon NA 2024 Recap: How to Move from Ingress to Gateway API with Minimal Hassle
ysakotch
0
200
Amazon SageMaker Unified Studio(Preview)、Lakehouse と Amazon S3 Tables
ishikawa_satoru
0
150
ガバメントクラウドのセキュリティ対策事例について
fujisawaryohei
0
530
コンテナセキュリティのためのLandlock入門
nullpo_head
2
320
ずっと昔に Star をつけたはずの思い出せない GitHub リポジトリを見つけたい!
rokuosan
0
150
NW-JAWS #14 re:Invent 2024(予選落ち含)で 発表された推しアップデートについて
nagisa53
0
260
サイバー攻撃を想定したセキュリティガイドライン 策定とASM及びCNAPPの活用方法
syoshie
3
1.3k
Jetpack Composeで始めるServer Cache State
ogaclejapan
2
170
バクラクのドキュメント解析技術と実データにおける課題 / layerx-ccc-winter-2024
shimacos
2
1.1k
生成AIのガバナンスの全体像と現実解
fnifni
1
190
開発生産性向上! 育成を「改善」と捉えるエンジニア育成戦略
shoota
2
350
Featured
See All Featured
The Language of Interfaces
destraynor
154
24k
ReactJS: Keep Simple. Everything can be a component!
pedronauck
665
120k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
49
11k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
45
2.2k
A Philosophy of Restraint
colly
203
16k
Visualization
eitanlees
146
15k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
250
12k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
51
7.3k
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
229
52k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
789
250k
Designing on Purpose - Digital PM Summit 2013
jponch
116
7k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
28
900
Transcript
はじめての GraphQLスキーマ設計 2019/9/5 フロントエンドNight #1@ギフティ A1A株式会社 住奥 陸
2 自己紹介 Name Company Career Twitter Other 住奥 陸(すみおくりく) A1A株式会社(エイワンエイ)
ワークス → ジラフ → A1A @rikuson298 フロント, バックエンド, データモデリングなどア プリ開発を担当
3 Vision A1A(社名の由来) B2B をワンランク上に
4 技術スタック Frontend Backend API
5 はじめに GraphQLといえば 何を思い浮かべるでしょうか?
6 GraphQLといえば スキーマ定義の型付けによる 堅牢な開発
7 GraphQLといえば スキーマ駆動開発による 開発効率の向上
8 GraphQLといえば GraphQLではスキーマ定義によって フロントとバックエンドの依存を減らせる
9 GraphQLといえば 良いスキーマ設計されていれば...
10 これから話すこと メリットを効果的に享受するための スキーマ設計のポイントを説明します。
11 Agenda 1. 実装の詳細を含めない 2. ビジネスロジックを提供する 3. まとめ
12 サンプルの説明 簡単なカンバンツールの実装を例に説明します(Trelloみたいな)
13 サンプルのテーブル構造 List - id - title Card - id
- label - list_id
14 サンプルのスキーマ
15 Agenda 1. 実装の詳細を含めない 2. ビジネスロジックを提供する 3. まとめ
16 サンプルに仕様追加 カードにタグを設定できる仕様に
17 サンプルのテーブル構造 List - id - title Card - id
- label - list_id CardTag - id - card_id - tag_id Tag - id - title 追加
18 スキーマ設計:NGパターン テーブル構造をそのまま スキーマに反映する
19 スキーマ設計:NGパターン CardTagは多対多を実現する 関連テーブルであるため 機能には関係がない
20 スキーマ設計:NGパターン また、多対多の実装方法が 変更された際に修正が必要に
21 スキーマ設計:NGパターン 実装の詳細をスキーマに含めると バックエンドの実装変更によって フロントエンドが影響を受けやすくなってしまう
22 スキーマ設計:GOODパターン Card 型に tags フィールドを追加する
23 スキーマ設計:GOODパターン 関連テーブルを挟まないので フロント側で扱いやすくなる
24 スキーマ設計:GOODパターン 実装の詳細が含まない ↓ バックエンドの実装変更による影響を受けづらい
25 Agenda 1. 実装の詳細を含めない 2. ビジネスロジックを提供する 3. まとめ
26 サンプルに仕様追加 カードが作成から一定期間経過すると変色し、通知される仕様に
27 サンプルのテーブル構造 List - id - title Card - id
- label - list_id - created_at
28 スキーマ設計:NGパターン Card 型のフィールドに created_at のみ追加する
29 スキーマ設計:NGパターン カードを変色させるために created_at を元に 一定期間経過したかを判定する ビジネスロジックをフロントに持つ必要がある
30 スキーマ設計:NGパターン 一方、カードの変色を通知するために バックエンドでも同じビジネスロジックが必要に
31 スキーマ設計:NGパターン created_at のみ提供する ↓ バックエンドとフロントエンドで ビジネスロジックの二重管理になりバグの温床に
32 スキーマ設計:GOODパターン Card 型のフィールドに created_atをもとに一定期間をど のくらい経過したか判定した corrosion_rateを提供する
33 スキーマ設計:GOODパターン 統一の corrosion_rate を元にカードの変色と 変色通知を実装できる
34 スキーマ設計:GOODパターン バックエンドにビジネスロジックを統一でき フロントエンドとの二重管理を防げる
35 Agenda 1. 実装の詳細を含めない 2. ビジネスロジックを提供する 3. まとめ
36 まとめ • 適切なスキーマ設計により、バックエンドとフロントエンドの依存を 減らせて幸せになれる • スキーマに実装の詳細を含めない ◦ 安直にテーブル構造と同じにするのはダメゼッタイ •
ビジネスロジックも提供する ◦ ロジックの二重管理から開放される
37 We Are Hiring! A1A