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【20260206 AI×DevOpsStudy #4】AI駆動で構築する_AI駆動開発のた...

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【20260206 AI×DevOpsStudy #4】AI駆動で構築する_AI駆動開発のためのマイクロサービスCI_CD基盤の作り方

■AI×DevOps Study #4 の概要
2026年2月06日に開催した「AI×DevOps Study」第4回のアーカイブ動画です。

「AI×DevOps Study」は、AI駆動開発やそこに関係するマイクロサービスについて理解を深める場になります。
株式会社ScalarではAIを使ったチーム開発を進めており、参画しているメンバーや協力会社の方から、具体的なAI駆動開発を実施する方法、その中で生まれたマイクロサービスアーキテクチャを使用したAI駆動開発の事例や実際に使えるエージェントについてお話頂き、参加者の皆様と知識の共有や交換を目的としています。
(弊社製品であるScalarDBも絡んだお話も一部出てきますが、汎用的な内容となっておりますのでフラットにお楽しみいいただけます)

■今回のテーマ
「AI駆動で構築する、AI駆動開発のためのマイクロサービスCI/CD基盤の作り方」

【背景と課題】
マイクロサービスアーキテクチャの採用において、Kubernetes(K8s)を中心としたコンテナ環境と、堅牢なCI/CDパイプラインの構築は不可欠です。しかし、K8s特有の学習コストの高さや設定の複雑さは、多くのエンジニア、特に経験の浅い層にとって大きな参入障壁となっています。また、AWS、Google Cloud、Azureなど、異なるクラウド間で同様の環境を再現・維持することも容易ではありません。

【AIによる解決策】
本セッションでは、生成AIを「熟練のインフラエンジニア」のようなパートナーとして活用し、これらの課題を突破する手法を解説します。AIを活用することで、複雑なマニフェスト作成やパイプライン定義を自動化・標準化し、深い専門知識がなくとも高度な基盤を構築できることを示します。

【使っている技術】
GitLab.
Terraform.
Ansible.
AWS, Azure, GCP.
AntiGravity + Terraform MCP.

■登壇者情報(敬称略)
岩崎准矢
株式会社ラクスパートナーズ クラウドエンジニア。異業界の営業職を経て、2025年7月よりエンジニアとしてのキャリアをスタートし、エンジニア歴7ヶ月。現在は株式会社Scalarにて、ScalarDBをCI/CDパイプラインに組み込んだクラウドインフラ構築テンプレートの開発に従事している。GitLabを活用した自動化の実践を通じ、ScalarDBの導入をより円滑にするための最適なアーキテクチャ設計と運用の効率化を探求中。

■勉強会動画
AI駆動で構築する、AI駆動開発のためのマイクロサービスCI/CD基盤の作り方【20260206 AI×DevOpsStudy #4】
https://youtu.be/pDaqmLa1onI?si=q4hJwSL53oVZ6d9I

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Scalar, Inc.

February 14, 2026
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Transcript

  1. 2 岩崎 准⽮ (Junya Iwasaki) 株式会社ラクスパートナーズ所属 / 株式会社Scalar アサイン中 ▪

    キャリアの歩み:営業からエンジニアへの転⾝ 「知らない」を「仕組み」で補完する 専⾨知識が追いつかない部分は、AI(Gemini/AntiGravity)による 「知識の補助」と、GitLabによる「⾃動的な検証」を徹底して活⽤。 「エンジニア歴が短くても、AIとツールを正しく使いこなせば、ここ まで⾼度なインフラを安全に構築できる」という実体験を共有したい と考えたため。 私のスタンス:IT未経験という特性 なぜこのテーマで登壇するのか 2023.04  2025.05 リユース業界での買取営業 IT業界とは全く無縁の世界で、2年間 接客‧査定業務に従事。 2025.07 株式会社ラクスパートナーズ ⼊社 「未経験」からエンジニアとしてのキャリア をスタート。3ヶ⽉間の集中研修でITの基礎 (NW/Server/Cloud)を習得。 2025.11 - 現在 株式会社Scalarへアサイン 実務初案件として、いきなり「マルチクラウ ドでのKubernetes(K8s)基盤構築」という ミッションに直⾯。 ⾃⼰紹介 (Profile)
  2. マルチクラウドでのk8s環境の構築 GitLab Azure - AKS AWS - EKS GCP -

    GKE クラウドに依存しないデプロイの仕組みを構築するために GitLab Runnerを 使って、開発したアプリケーションを⾃動で各クラウドに展開できるようにする。
  3. AI駆動開発のためのCI/CD環境の構築 Dev Test Staging 単体テスト (ローカル) 結合テスト ⾮機能テスト (性能、障害) Blue

    Green 本番環境 ローリング アップデート 切り替え Merge Request ⼿動 ⼿動 AI駆動開発では、ローカルテスト実⾏後、GitLabのコードリポジトリのmain ブランチにマージした後、各環境に順次デプロイし 最後にBlue/Greenを切り替えて本番環境で公開することを⾃動化する。
  4. ⽐較で⾒えた「クラウド間のハードル」の差 9 クラウド 構築時の所感(初⼼者視点) 共通の課題 AWS (EKS) 設定項⽬が多く、依存関係の理解に 時間がかかる クラウド間の差異(⽅⾔)

    各クラウド独⾃の作法をすべて 覚えるのは極めて困難であり 再現性の維持も容易ではない。 GCP (GKE) ⽐較的設定が簡潔で、UIでの構築が スムーズ Azure (AKS) 独⾃の設定体系があり、サイズ選択 等がやや複雑 AWSに比べ、GCPのUIは設定事項が整理されており、手動構築時の「優しさ」に大きな差を感じた。ま た、共通の課題も浮き彫りになった。
  5. WHY 01:なぜAIを「パートナー」に選んだのか 10 調査‧環境構築の理解を深める⼀助として ・ 独⼒では数⽇かかるような調査や⼿順の理解を、AIが整理して提⽰してくれることで、学習の質とスピードが向上した。 ‧AIが⽰す正解を元に、公式ドキュメント等で「なぜこうなるのか」を裏取りしながら書き直す学習プロセスが、⾃⾝の知識 定着に寄与した。 「実装のドラフト」としてのAIへの期待 ・

    複雑なマニフェスト(YAML)作成やパイプライン定義をAIが⽀援することで、経験の浅い私でも⾼度な基盤構築の全体像 を把握しやすくなると考えた。 AIとの「対話」を通じた思考の整理 ・エラーメッセージや構成上の悩みについてAIと壁打ちを⾏うことで、問題の切り分けがスムーズになり、構築作業の停滞を 防ぐことができた。
  6. WHY 02:なぜGitLabによる「統合管理」が必要か 11 情報の分断を解消 タスク、コード、CI/CD環境がバラバラだと、情報の⾏き 来だけで時間が費やされ、「なぜこの設定にしたのか」 という⽂脈が失われやすい。 Single Source of

    Truth 企画からセキュリティ、デプロイ、運⽤改善までを⼀つ のプラットフォームで完結させることで、迷いのない開 発体験を⽬指す。 属⼈性の排除と⽇本語化 ⾃分が苦労した⼿順やデバッグの記録をWikiに集約し、 情報を最適化することで、組織的な基盤作りを可能にす る。 チーム開発への布⽯ 単なるツールの統合ではなく、開発の⽂脈をチーム全員 が共有できる状態(透明性)を確保することが重要と考 えた。
  7. 使⽤した技術 15 • Gemini • GitLab • Terraform • Ansible

    • AWS, Azure, GCP • AntiGravity + Terraform MCP
  8. 再現性を⾼めるための反復検証とタイムアタック 29 構築⼿法 所要時間 備考 ⼿動構築 (GUI等) 27分 ⼿順の漏れやミスのリスクが⾼い GitLab

    CI 化後 18分 約33%の短縮。 再現性が100%担保された状態 結果:初⼼者であっても、安定して成功するまで検証を繰り返すことで、 再現性の⾼い⼿順を確⽴できた。
  9. 情報の外部化:Wikiによる知⾒の集約と標準化 30 Wikiに書き留める意義 実体験に基づくトラブルシュート: EKSのノード作 成失敗、Ansibleエラー、証明書設定ミスなど、直 ⾯した課題と解決策を詳細に記録。 ドキュメントの⽇本語化: 公式情報を⾃⾝の⾔葉で まとめ、チームメンバーが迷わず作業できる環境を

    整備。 属⼈化の徹底排除: 特定個⼈への依存を減らし、将 来的な教育コストを削減するための「重要な投資」 として位置づけ。 ※Wiki作成の⼯数は、将来のデバッグ時間と教育コストを⼤幅に削減 する先⾏投資になる。
  10. Azureにおける構築成果:AKS独⾃性への対応 36 独⾃仕様の壁とIaCによる解決 ⾃⾝にとって最も難易度が⾼かったAzureにおいても、 Terraformによる⾃動構築を完遂。複雑な設定体系をコード 化することで再現性を担保した。 主な成果 苦労した点と対策 VMサイズの枯渇やDNS設定の要件など、Azure特 有の挙動への対処法をWikiに集約。これにより、

    初⼼者でも迷わない再構築フローを維持。 VNet統合: PostgreSQLをVNet内に閉じ、外部から遮断 されたプライベート通信経路を構築。 サービスプリンシパル: 最短スコープの権限で、GitLab CIからAzureへ安全に認証するフローを確⽴。
  11. データ層の抽象化:ScalarDBによる共通化 38 インフラ⾮依存のデータ管理の実現 コンテナ基盤(Kubernetes)だけでなく、データベースへのアク セス層まで「ScalarDB Cluster」で抽象化し、マルチクラウド対 応の質を⾼めた。 アプリ開発への集中 アプリ側からクラウド固有のDB SDK(DynamoDB

    SDK等) を意識せずに開発が可能となるため、コードのポータビリ ティが⼤幅に向上した。 将来的な価値: これにより、将来的な環境移⾏や複数クラウドの併⽤に対 する、実装レベルの障壁を下げることが可能になると考えて いる。 共通インターフェースによるポータビリティ: AWS(DynamoDB + RDS)やGCP(AlloyDB等)といった、 クラウドごとに異なるストレージの仕様をScalarDBで吸収し ている。
  12. 振り返り 53 「難しい」を財産に変える 複雑な依存関係を根性で乗り越えるのではなく、ツー ルと仕組みで「誰でも再現可能」な形に落とし込むプ ロセスこそが、⾃⾝の成⻑に繋がった。 「属⼈化」から「コードによる管理」へ CLIでの成功に満⾜せず、GitLab CI上に環境を移したこ とで、誰が実⾏しても

    18分 でサンプルレコード確認ま で到達できる再現性を確保した。 当初、AWSマネジメントコンソールで設定ミスを繰り 返し、ノードが起動しない状況に直⾯した際の「難し さ」が、現在の⾃動化‧再現性を重視する姿勢の原動 ⼒となった。 曖昧な記憶や⼿元の環境に依存せず、常にコードを正 解(マスター)として扱う⽂化の重要性を、最初の失 敗から学んだと考えている。
  13. AIとの関係:あくまで「判断」の主体は⾃分に置く 55 AIのおかしな挙動:具体例 ‧GKEのNAT構成:その時の構成には必要なかった Cloud NATを無理やり組み込んでデプロイしようと していた ‧YAMLのハルシネーション: AIが「構⽂は正しい」 と回答したYAMLに潜むインデントミスを、⽬視の

    デバッグで⾒つけ出した。 ‧141MBの誤コミット: Commitが重いという直感 を信じて確認した結果、AIが⾒落とした .terraform ディレクトリの混⼊を防ぐことができた。 改⾏必須 このままだと エラーの原因に