Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
機械学習実用化失敗黙示録
Search
shibuiwilliam
April 20, 2022
Programming
0
170
機械学習実用化失敗黙示録
機械学習実用化の失敗経験談
shibuiwilliam
April 20, 2022
Tweet
Share
More Decks by shibuiwilliam
See All by shibuiwilliam
生成AIのためのデータ収集とデータエンジニアリング
shibuiwilliam
4
410
LLMで推論するライブラリを整理する
shibuiwilliam
5
1.2k
生成AIの研究開発を事業につなげる データ、仕組み、コミュニケーション
shibuiwilliam
1
68
デプロイして本番システムで使うことから考えるAI
shibuiwilliam
2
600
今日からRAGを 始めることを考える
shibuiwilliam
2
1.6k
2024年生成AI新年会登壇資料
shibuiwilliam
0
310
Creative as Software Engineering
shibuiwilliam
2
630
Kubernetesクラスターを引き継ぐ技術
shibuiwilliam
3
320
機械学習システム構築実践ガイド
shibuiwilliam
1
900
Other Decks in Programming
See All in Programming
テストコードのガイドライン 〜作成から運用まで〜
riku929hr
7
1.4k
Lookerは可視化だけじゃない。UIコンポーネントもあるんだ!
ymd65536
1
130
『改訂新版 良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門』活用方法−爆速でスキルアップする!効果的な学習アプローチ / effective-learning-of-good-code
minodriven
28
4.2k
月刊 競技プログラミングをお仕事に役立てるには
terryu16
1
1.2k
20241217 競争力強化とビジネス価値創出への挑戦:モノタロウのシステムモダナイズ、開発組織の進化と今後の展望
monotaro
PRO
0
290
ASP.NET Core の OpenAPIサポート
h455h1
0
120
ゼロからの、レトロゲームエンジンの作り方
tokujiros
3
1.1k
DevFest - Serverless 101 with Google Cloud Functions
tunmise
0
140
ドメインイベント増えすぎ問題
h0r15h0
2
570
Асинхронность неизбежна: как мы проектировали сервис уведомлений
lamodatech
0
1.3k
Azure AI Foundryのご紹介
qt_luigi
1
210
PHPとAPI Platformで作る本格的なWeb APIアプリケーション(入門編) / phpcon 2024 Intro to API Platform
ttskch
0
390
Featured
See All Featured
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
27
1.5k
Navigating Team Friction
lara
183
15k
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
160
15k
Building Applications with DynamoDB
mza
93
6.2k
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
132
33k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
173
51k
Optimizing for Happiness
mojombo
376
70k
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
66
11k
Designing for Performance
lara
604
68k
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
47
5.1k
Done Done
chrislema
182
16k
Rebuilding a faster, lazier Slack
samanthasiow
79
8.8k
Transcript
機械学習実用化失敗黙示録 2022/04/20 しぶい
自己紹介 shibui yusuke • いろいろ → Launchable(いまここ) • MLOpsとかいろいろエンジニア •
もともとクラウド基盤の開発、運用 • ここ6年くらいMLOpsとバックエンドとインフラとたまに データ分析とAndroidで仕事 • Github: @shibuiwilliam • FB: yusuke.shibui • Meety: https://meety.net/matches/OPJgijxiEMHE • 最近の趣味:本の執筆と副業と ARとネコ cat : 0.55 dog: 0.45 human : 0.70 gorilla : 0.30 物体検知 2
MLOps勉強会を毎月開催してます! https://mlops.connpass.com/
ワシの失敗談は百八式まであるぞ • 成功の裏には多くの失敗が存在する。 • 成功しなくても多くの失敗は存在する。 • 機械学習の実用化関係の仕事を続けてきて犯した大小の失敗のうち、 代表的な1個を説明します。
機械学習を実用化するためのエンジニアリング 学習 コード 学習 データ 学習 評価 モデル レポート 推論
コード CI テスト データ 評価 コード CD システム A A/B テスト システム B 負荷 試験 ログ 収集 評価 データ ユニット テスト ユニット テスト 機械学習エンジニアが得意 ソフトウェアエンジニアが得意 SREが得意
機械学習を実用化するためのエンジニアリング 学習 コード 学習 データ 学習 評価 モデル レポート 推論
コード CI テスト データ 評価 コード CD システム A A/B テスト システム B 負荷 試験 ログ 収集 評価 データ ユニット テスト ユニット テスト 機械学習エンジニアが得意 ソフトウェアエンジニアが得意 SREが得意 機械学習のエンジニアリングには 機械学習の知識が必要
0->1 フェーズのよくある失敗 全部できるスーパーエンジニアが全部作る ・・・けど作るだけで終わる 機械学習を実用化するためのエンジニアリング 学習 コード 学習 データ 学習
評価 モデル レポート 推論 コード CI テスト データ 評価 コード CD システム A A/B テスト システム B 負荷 試験 ログ 収集 評価 データ ユニット テスト ユニット テスト 機械学習エンジニアが得意 ソフトウェアエンジニアが得意 SREが得意
機械学習黎明期に謎の機械学習システムが出来上がる コード管理 DWH CI CRD 学習 パイプライン ビルド パイプライン マイクロサービス
CRD デプロイ パイプライン CRD 学習 クラスター サービス クラスター cron リソース コントローラ
チームメンバー モチベーション 俺は0->1が得意! 新しいプロダクトを考 えたよ♪ どうにか運用せねば ・・・ 作った人の尻拭いは 嫌だ。無駄に複雑で 不安定だし。
作った人 PdM EM
作り直すことのエンジニアリング • 目標を立てる:チームメンバーが技術選定して小さな変更でまともな運用を目指す ◦ 独自パイプラインCRDをマネージドサービスとサーバレスに寄せる • モチベーションを作る:作ったときに存在しなかった新しい技術を取り入れる ◦ Vertex AIやMLflowの導入
• フルスタックを目指さない:エンジニアとして今得たい技術に集中する ◦ 機械学習Kubernetesクラスターをインフラチームクラスターに移行 • 技術的負債をビジネス的に説明する:運用負荷を下げたほうが開発効率は上がる ◦ 開発vs運用工数の指標化
開発のチームワークはフェーズによって異なる 機械学習 導入開始 実用化 開発自動化 リリース 自動化 機械学習 エンジニア一人 機械学習
エンジニア複数 機械学習エンジニア + バックエンドエンジニア プロダクト別・事業別 チーム 頑張れ! 一番自由な時期! 阿吽の呼吸で わいわい楽しい ♪ 軋轢が生まれ始める コード品質 vs Jupyter 各チームの独自運用 他チームはあまり知らない スーパーエンジニア レガシー企業は 実はこのステージが多い 動いてるけどメンテナンスが 難しいことが多い バックエンドエンジニアの 支援がありがたいフェーズ 素晴らしいチームワーク!
学び • 作りたいものや作ってほしいものが、本当に作るべきものとは限らない。 • 作り直しは必ず発生する。新技術を扱ったプロダクトでは特に。 • 組織とプロダクトのフェーズによって突破志向と安定志向を使い分ける。
昨年出版した本の宣伝 • AIエンジニアのための 機械学習システムデザインパターン • 2021年5月17日発売 • https://www.amazon.co.jp/dp/4798169447/ • 機械学習よりもKubernetesとIstioに詳しくなれる一冊!
• Amazon.co.jp 情報学・情報科学部門 1位! 人工知能部門 1位! • 韓国語版も発売中! • 英語版出したい!