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マネジメントは怖くない?〜エンジニアが“チームリード”になるまでの葛藤と成長〜

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July 19, 2025
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 マネジメントは怖くない?〜エンジニアが“チームリード”になるまでの葛藤と成長〜

詳細:https://confengine.com/conferences/scrum-fest-osaka-2025/proposal/22707

私は「一生手を動かして技術者として生きていきたい」という強い思いから、マネジメントやビジネスの問題にはできるだけ関わらずに済む道を選び、エンジニアとしてのキャリアを歩んできました。むしろ、そういった領域を避けたいからこそエンジニアという職種を選んだ、と言っても過言ではありません。

しかしキャリアを重ねていくうちに、技術的な課題に集中しようとすればするほど、技術だけでは解決できない問題や、チーム・組織の壁に直面することが増えていきました。そんな中、多くの仲間と出会い、アジャイルの考え方に触れることで、自分の価値観が少しずつ変化していくのを感じました。仲間との別れや組織の変化の中で無力感を覚えることもありましたが、これまでの出会いやアジャイルの学びが自分を支え、壁を乗り越える力になってくれました。

そしてアジャイルコーチのOyobeさんが組織に来てくれてからは、コミュニティでの繋がりをきっかけに毎週1-on-1を実施し、チームの課題や自分自身の成長、現在取り組んでいるプロジェクトについて壁打ちしながら伴走してもらいました。その中で、少しずつ「技術だけ」にこだわっていた自分が変わっていくのを実感し、チームを良くすることや職種を超えたコラボレーションに邁進することも「ソフトウェアエンジニアリング」なのだと考えられるようになりました。

このセッションでは、エンジニアとしてマネジメントやビジネスの問題を避けてきた私が、どのようにして“チームのリード”としての役割や成長に向き合うようになったのか、その葛藤と変化、そしてアジャイルコーチとの伴走を通じて得た気づきをお話しします。

及部(アジャイルコーチ)からのメッセージ
今回のセッションでは、Kinjoさんのエンジニア人生においてとても大切な時期の内容を話してくれます。そんな時期に伴走することができ、アジャイルコーチ冥利に尽きる経験をすることができました。

私自身もエンジニアからキャリアをスタートしました。そのため、コーチングを通してKinjoさんのエンジニアとしての葛藤の話を聞いたときはとても共感しました。エンジニア経験がある方や今もエンジニアをされている方にとって、とても参考になる内容だと思います。

Kinjoさんがメインスピーカーですが、近くで見ていたアジャイルコーチとして第三者目線でどう見えていたのかという視点でガヤを入れ、彼の話に華を添えたいと思います。

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sho14kim

July 19, 2025
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Transcript

  1. 制御不能なアジャイルモンスター 及部 敬雄 @TAKAKING22 AGILE-MONSTER.COM アジャイルコーチ 株式会社ホロラボ 執行役員 • Silver

    Bullet Club(チーム)でチーム転職 ◦ 楽天→デンソー→現職 • 2025年4月に福岡に移住したよ!
  2. 最初に話しておきたいこと 6 • 私は現在Individual Contributorでマネジメントの経験はない ◦ Individual Contributor(IC)とは、一般的に「管理職ではない専門職」を指す言葉 • チームリードの経験

    • 私の体験・経験ベースで話しますので、方法論やプラクティスではありません。 • 「ソフトウェアエンジニアリング」と「エンジニアリング」という言葉を入れ替え可能な形で使 います
  3. これは誰にも拾われないボールとなるという例です 29 機能A 担当チーム 機能B 担当チーム Bチームの ものだな Aチームの ものだな

    誰にも拾われない この状態やチームを責めたい訳ではなく このボールを拾えるようになった方が みんな幸せなのではと考え じゃあどうすれば拾えるようになるのだろう と考えました
  4. そんな時ある発表を思い出す 82 “チームにノリをもたらした時にいた「二人目に踊る人」の共通点 ” by piyonakajima-san Scrum Fest Osaka 2023

    https://speakerdeck.com/piyonakajima/timuninoriwomotarasitashi-niita- er-ren-mu-niyong-ruren-nogong-tong-dian?slide=144 これは私がいつも 思ってることだ
  5. ソフトウェアエンジニアリング 110 スクラム・アジャイル開発 マネジメント プログラミング コミュニケーション NVC マインドフルネス EQ 教育心理学

    モブプロ・ペアプロ XP TDD AI サーバントリーダーシップ デザインパターン 設計力 コンピューターサイエンス 心理的安全性 プロジェクトマネジメント ビジネス
  6. ソフトウェアエンジニアリング 111 スクラム・アジャイル開発 マネジメント プログラミング コミュニケーション NVC マインドフルネス EQ 教育心理学

    モブプロ・ペアプロ XP TDD AI サーバントリーダーシップ デザインパターン 設計力 コンピューターサイエンス 心理的安全性 プロジェクトマネジメント ビジネス 私にとってここの全てが ソフトウェアエンジニアリングの一 部 だという考えになりました。
  7. ソフトウェアエンジニアリング 114 スクラム・アジャイル開発 マネジメント プログラミング コミュニケーション NVC マインドフルネス EQ 教育心理学

    モブプロ・ペアプロ XP TDD AI サーバントリーダーシップ デザインパターン 設計力 コンピューターサイエンス 心理的安全性 プロジェクトマネジメント
  8. まとめ 117 • エンジニアリングから離れたくなくてマネジメントを避けてた • 仲間との出会いでスクラム・アジャイル開発に学びの価値観に共感し た • アジャイルコーチ(Oyobeさん)との伴走でエンジニアリングの視野が 広がった

    • 扱える変数を広げられる事の面白さと手応え • マネジメント・スクラムは恐怖の対象ではなくエンジニアリングのため のパズルのピース でしかないという考えに変わった