詳細:https://confengine.com/conferences/scrum-fest-osaka-2025/proposal/22707
私は「一生手を動かして技術者として生きていきたい」という強い思いから、マネジメントやビジネスの問題にはできるだけ関わらずに済む道を選び、エンジニアとしてのキャリアを歩んできました。むしろ、そういった領域を避けたいからこそエンジニアという職種を選んだ、と言っても過言ではありません。
しかしキャリアを重ねていくうちに、技術的な課題に集中しようとすればするほど、技術だけでは解決できない問題や、チーム・組織の壁に直面することが増えていきました。そんな中、多くの仲間と出会い、アジャイルの考え方に触れることで、自分の価値観が少しずつ変化していくのを感じました。仲間との別れや組織の変化の中で無力感を覚えることもありましたが、これまでの出会いやアジャイルの学びが自分を支え、壁を乗り越える力になってくれました。
そしてアジャイルコーチのOyobeさんが組織に来てくれてからは、コミュニティでの繋がりをきっかけに毎週1-on-1を実施し、チームの課題や自分自身の成長、現在取り組んでいるプロジェクトについて壁打ちしながら伴走してもらいました。その中で、少しずつ「技術だけ」にこだわっていた自分が変わっていくのを実感し、チームを良くすることや職種を超えたコラボレーションに邁進することも「ソフトウェアエンジニアリング」なのだと考えられるようになりました。
このセッションでは、エンジニアとしてマネジメントやビジネスの問題を避けてきた私が、どのようにして“チームのリード”としての役割や成長に向き合うようになったのか、その葛藤と変化、そしてアジャイルコーチとの伴走を通じて得た気づきをお話しします。
及部(アジャイルコーチ)からのメッセージ
今回のセッションでは、Kinjoさんのエンジニア人生においてとても大切な時期の内容を話してくれます。そんな時期に伴走することができ、アジャイルコーチ冥利に尽きる経験をすることができました。
私自身もエンジニアからキャリアをスタートしました。そのため、コーチングを通してKinjoさんのエンジニアとしての葛藤の話を聞いたときはとても共感しました。エンジニア経験がある方や今もエンジニアをされている方にとって、とても参考になる内容だと思います。
Kinjoさんがメインスピーカーですが、近くで見ていたアジャイルコーチとして第三者目線でどう見えていたのかという視点でガヤを入れ、彼の話に華を添えたいと思います。