Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
金融領域のマルチプロダクトを効率よく開発・運用するためのシステム基盤と組織設計について / 2...
Search
Satoshi Tajima
July 30, 2022
Technology
0
470
金融領域のマルチプロダクトを効率よく開発・運用するためのシステム基盤と組織設計について / 2022-07-28-multi-product-platform
2022年7月28日「マルチプロダクトを支えるインフラ基盤設計〜境界線の作り方~」の登壇資料です。
https://andpad.connpass.com/event/252776/
Satoshi Tajima
July 30, 2022
Tweet
Share
More Decks by Satoshi Tajima
See All by Satoshi Tajima
Finatextによる セキュリティとアジリティを両立する為の秘訣 / the-secret-to-balancing-security-and-agility
stajima
2
460
金融スタートアップの上場準備で大事にしたマインドセット / 2022-08-04-the-mindset-in-preparing-for-ipo
stajima
0
570
金融スタートアップにおけるコンテナ・ECSの活用事例 / container-fest-summer-fintech
stajima
0
1.2k
金融スタートアップにおける セキュアなAWSの運用 / fin-jaws-11-secure-aws-operation
stajima
7
5.3k
AWSにおけるクラウドネイティブでセキュアな証券システムの運用 / aws-summit-tokyo-2019-l2-03-finatext
stajima
5
9k
Other Decks in Technology
See All in Technology
分布で見る効果検証入門 / ai-distributional-effect
cyberagentdevelopers
PRO
4
700
新卒1年目が挑む!生成AI × マルチエージェントで実現する次世代オンボーディング / operation-ai-onboarding
cyberagentdevelopers
PRO
1
170
サイバーエージェントにおける生成AIのリスキリング施策の取り組み / cyber-ai-reskilling
cyberagentdevelopers
PRO
2
200
プロダクトエンジニアが活躍する環境を作りたくて 事業責任者になった話 ~プロダクトエンジニアの行き着く先~
gimupop
1
480
チームを主語にしてみる / Making "Team" the Subject
ar_tama
4
310
新卒1年目が向き合う生成AI事業の開発を加速させる技術選定 / ai-web-launcher
cyberagentdevelopers
PRO
7
1.5k
リンクアンドモチベーション ソフトウェアエンジニア向け紹介資料 / Introduction to Link and Motivation for Software Engineers
lmi
4
290k
とあるユーザー企業におけるリスクベースで考えるセキュリティ業務のお話し
4su_para
3
330
CAMERA-Suite: 広告文生成のための評価スイート / ai-camera-suite
cyberagentdevelopers
PRO
3
270
ネット広告に未来はあるか?「3rd Party Cookie廃止とPrivacy Sandboxの効果検証の裏側」 / third-party-cookie-privacy
cyberagentdevelopers
PRO
1
130
事業者間調整の行間を読む 調整の具体事例
sugiim
0
1.5k
AWSコンテナ本出版から3年経った今、もし改めて執筆し直すなら / If I revise our container book
iselegant
15
4k
Featured
See All Featured
Art, The Web, and Tiny UX
lynnandtonic
296
20k
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
229
18k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
50
2.8k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
243
12k
4 Signs Your Business is Dying
shpigford
180
21k
Code Review Best Practice
trishagee
64
17k
Teambox: Starting and Learning
jrom
132
8.7k
Being A Developer After 40
akosma
86
590k
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
355
29k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
364
22k
How GitHub (no longer) Works
holman
311
140k
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
107
49k
Transcript
© 2022 Finatext Holdings Ltd. ⾦融融領域のマルチプロダクトを効率よく開発・運⽤ するためのシステム基盤と組織設計 マルチプロダクトを⽀えるインフラ基盤設計 〜境界線の作り⽅〜 2022年7⽉28⽇
Satoshi Tajima
© 2022 Finatext Holdings Ltd. • Satoshi Tajima / Twitter:
@s_tajima • 2019年2⽉にFinatextに⼊社 • 2022年6⽉よりFinatextホールディングスの取締役CTO/CISO • エンジニアとしては、Platform Teamという⽴ち位置で全社共有のシステム基盤を管理 • 『Platform Teamはなぜ “インフラ” ではなく “プラットフォーム” を冠しているのか』 • https://techblog.finatext.com/why-not-infra-but-platform-ecb1166bd4ef ⾃⼰紹介
© 2022 Finatext Holdings Ltd. Finatextグループの紹介
© 2022 Finatext Holdings Ltd. グループ概要 創業から短期間ながら、急速に成⻑中 2021年末、マザーズ市場へ上場
© 2022 Finatext Holdings Ltd. Finatextグループのビジョン ⾦融がもっと暮らしに寄り添う世の中にする
© 2022 Finatext Holdings Ltd. Finatextグループのミッション ⾦融を“サービス”として再発明する
© 2022 Finatext Holdings Ltd. レガシーな基幹システムの制約に縛られ、 ⾦融サービスのユーザー満⾜度は低い ⾦融サービスが抱える根本的な課題 ⾦融セクターの低いNPS* 出所:⾦融庁「リスク性⾦融商品にかかる顧客意識調査について」(2019年8⽉)
*Net Promoter Score テ " マ パ " ク ホ テ ル 航 空 会 社 旅 ⾏ 会 社 5 サ イ ト 百 貨 店 ⾐ 料 品 ク レ ジ 9 ト カ " ド 通 信 会 社 ⽣ 命 保 険 損 害 保 険 証 券 銀 ⾏ 消 費 者 ⾦ 融 -41 -41 -44 -46 -64 -70 -60 -50 -40 -30 -20 -10 0 10 20 レガシーな基幹システムに伴う制約 • 複雑にカスタマイズされた レガシーなパッケージソフトウェア à ⾼額な維持運⽤費⽤ • 基幹システムに密結合したフロントエンド サービス à ⾮効率なサービス改善 システム ベンダーへ アウトソース
© 2022 Finatext Holdings Ltd. Finatextグループの解決策 ⾦融の基幹システムをクラウド化し、SaaS型で提供する
© 2022 Finatext Holdings Ltd. ⾦融インフラストラクチャ事業 ‒ BaaS(Brokerage as a
Service) “オーダーメイド型”の証券サービスを 低コスト・低リスクで提供できるプラットフォーム
© 2022 Finatext Holdings Ltd. ⾦融インフラストラクチャ事業 - Inspire 保険商品の登録から募集、⽀払いまでを ワンストップで⾏えるSaaS
© 2022 Finatext Holdings Ltd. ⾦融インフラストラクチャ事業での⾃社サービス BaaS Inspire
© 2022 Finatext Holdings Ltd. ⾦融インフラストラクチャ事業での協業事例 BaaS Inspire
© 2022 Finatext Holdings Ltd. Finatextグループのシステムアーキテクチャ
© 2022 Finatext Holdings Ltd. システムの全体像 1. 証券・保険・データのプラットフォーム
© 2022 Finatext Holdings Ltd. システムの全体像 2. それらのプラットフォームを利⽤して構築されたフロントシステム
© 2022 Finatext Holdings Ltd. システムの全体像 3. 証券・保険・データのプラットフォーム・フロントシステム含む、 すべてのシステムで共通して必要になるシステム基盤・ツール類
© 2022 Finatext Holdings Ltd. • 国内のエンジニアは現在約50名。 • チーム単位で複数のプロジェクトを担当。1チームは3名〜8名。現在全部で約10チーム。 •
設計・開発・テスト・デプロイ・運⽤・サポートまでフルサイクルで担う。 • 利⽤技術や開発⼿法などはチームの裁量で選定する。 • 1⼈ですべての領域をカバーする必要はなく、チーム全体として全領域がカバーできればよい。 • チームをまたいで共通して必要になるシステム基盤・ツール類は、Platform Teamが提供する。 チーム毎の担当領域
© 2022 Finatext Holdings Ltd. 基本的な技術スタック
© 2022 Finatext Holdings Ltd. Platform Teamが管理するシステム基盤の例 1. 権限管理基盤 •
AWSをはじめとする様々なシステムの権限付与やその承認作業の仕組みを提供 2. ログ管理基盤 • 社内で扱われる様々なログを⼀元管理し、保存はもちろん、分析環境やモニタリングの仕組みを提供 3. Opserver / Pritunl Zero • 本番環境への安全なシェルアクセスを提供するいわゆる踏み台システムの基盤 4. TARP (Temporary Assume Role Policy) • AWSアカウントの(主に)本番環境のアクセス権限を、承認プロセス+時間制限付きで付与する仕組み 5. CloudTrail Monitor • AWSで危険・適切でない操作が⾏われた場合に通知する仕組み 6. Cloudflare Access • 安全で快適に社内リソースにリモートアクセスするための基盤 (VPNの代替) 7. Boilerplate Repositories • TerraformやCI/CD Pipelineの環境を⼿軽に素早く構築できるようにするための参照実装リポジトリ
None