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RSJ2025 ランチョンセミナー 一歩ずつ世界へ:学生・若手研究者のための等身大の国際化の始め方

RSJ2025 ランチョンセミナー 一歩ずつ世界へ:学生・若手研究者のための等身大の国際化の始め方

世界の第一線で活躍している「トップランナー」には到底及ばない...英語が苦手だから自分にはそんな国際的な活躍は難しい...そんな心の声が聞こえてしまった人いませんか?本ランチョンセミナーでは,これを読んでドキッとしてしまった学生・若手研究者に向けて,自分の研究を世界に発信し,国際ネットワークを創り上げるための最初の一歩の踏み出し方を等身大で解説します.英語論文の執筆法や英語でのコミュニケーションなどの理想論だけでなく,マインドセットや習慣化のコツまで話題を拡げつつ,あなたの日々の研究活動が変わるきっかけを提供します.

題目「才能より試行,完璧より誠実:スモールステップで始める国際ネットワーク」

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Tetsunari Inamura

September 03, 2025
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Transcript

  1. そもそも国際化とは︖ • 研究の議論の範囲,研究を遂⾏するチームの幅を広げる だけのこと • 学術研究はそもそも⼈類全体でやるもの – 指導教員との 1vs1 の議論

    – 研究室内での議論/研究室単位での研究遂⾏ – ⼤学内での発表会/他の指導教員の先⽣からのコメント – 学会での発表/様々な⼈からのコメント/研究コミュニティへの参加と研究規模の拡⼤ – 海外での発表/様々な⼈からのコメント/研究コミュニティへの参加と研究規模の拡⼤
  2. ⾃分でコントロールできる指標を⾒る • @tanichu 先⽣発案の Hitto Point • セッションで質問した回数 • 誰かと議論した回数

    • 論⽂執筆をした⽇のカウント数 https://speakerdeck.com/tanichu/hp-hitto-point-bi-tou-pointo
  3. マインドセット︓プロテウス効果を味⽅に • 『⾃分は英語で議論する⼈だ』と“役割”を インストール • 発⾳の上⼿さより、誠実に聞き合う姿勢で のぞむ • 世界には多様なアクセントの⼈がいる.完 璧な英語でなくても⼗分通じる

    • やろうと思えば毎⽇英語を聞いて話せる • YouTube / Duolingo • RSJ にも International Session がある アインシュタインのアバターを使うと 数理的なテストのスコアが上昇する
  4. ロールモデル × メンター × 仲間の⼒ • 『あなたが最も⻑く時間を共にする5⼈の平均があなたである』 • 理想像の⼈の輪に 「⼊れてもらう」/「ドアをノックしに⾏く」

    • 理想像は⾃分で創る︓⾃分に近いスタイルの凄い⼈を探す • 「後輩から学ぶ」を当たり前に︓申請書/発表/論⽂の相互添削 • 「相談できる⼈リスト」を作り、悩んだらすぐ相談
  5. ⾔い訳を“⾏動の⾔葉”に書き換える よくある⼼の声 ⾔い換え(⾏動に直結) 時間がない 「5分だけやるぞ」 と,タイマー回してやる 英語が苦⼿ ⾃分は英語が下⼿だが,「積極的に伝える⼈」なんだよね.と 思って話す.発⾳⽂法よりロジック 相⼿に失礼かも

    敬意ある前置き,具体的な質問なら歓迎される 知り合うチャンスがないなぁ ⾃分で作る.機会はありふれている. 懇親会,SNS,セッション後の休憩時間,オンライン聴講,研究 会,メールでコンタクト 準備をしっかりしてからやろう まず⾶び込んでから考える.スモールステップで,誠実に⾏動を すればOK
  6. まとめ • あなたの国際化にブレーキをかけているのは,あなたの⼼の声かも • 才能より試⾏︓ひたすら⾏動を継続するのが鍵 • 完璧より誠実︓素晴らしい英語なんて必要無し.伝えて聞く気持ちを⼤切に • 国際化とは,⼈類全体で研究を推進すること.あなた⼀⼈でできる研究はと ても⼩さい

    • コンフォートゾーンの外側に出ると,ワクワクする世界が待っている • RO-MAN 2026 は⽇本開催.Workshop オーガナイズの絶好のチャンス • コンタクト⼤歓迎.メンター役も引き受けます – メール: [email protected] – X.com: @t_Inamura – Facebook: https://www.facebook.com/tetsunari.inamura ※本スライドで使用したイラストはChatGPTで生成しています