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AI時代に取り残されないために:開発の歴史が語るキャリアチェンジの勘所 #エンジニア転職_Findy

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June 12, 2025
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AI時代に取り残されないために:開発の歴史が語るキャリアチェンジの勘所 #エンジニア転職_Findy

”生成AIの進化が加速する中、「このままでいいのか?」「この先どうキャリアを築いていけばいいのか?」そんな声も耳にします。

本イベントでは、30年以上のキャリアをもち、今なお現場と組織の両方を支えるファインディ CTO室・高橋より、エンジニアリングの歴史と個人のキャリアの交差点にある“気づき”をお話しいただきます。

ウォーターフォールからアジャイル、DevOps、そして生成AIまで。技術と環境の変化に向き合ってきた実体験から、今を生きる私たちがキャリアをどう選び、何を磨いていくべきか、リアルなヒントが得られるセッションです。”

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Hiroyuki TAKAHASHI

June 12, 2025
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  1. ◆ 1989 株式会社ジェーシーイ SESとして日立通信システム株式会社に常駐。NTT交換機ソフトウェア開発や、TRONプロジェク トに参加し国産OSのCTRON開発に従事。その後、会社が倒産。 ◆ 1993 フリーランス 日立通信システム株式会社と準委任契約を結び、NTT交換機開発プロジェクトに参画。基本OSや通 信プロトコルソフト開発に従事。

    ◆ 1995 株式会社メイテック SESとしてJUKI株式会社に常駐。ICチップマウンターの組み込み開発に従事。 ◆ 1996 日立通信システム株式会社(現・株式会社日立情報通信エンジニアリング) 正社員として復帰。携帯電話のCDMA2000交換機やIPv6機器開発に従事。また、システムエンジニ アとしてJP1の導入支援を担当。 ◆ 2002 ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社 RTOSや組み込みLinuxの専門家として、主にコンシューマ向けカメラ開発に従事。 また、ソフトウェア開発の諸問題に取り組むため、組織横断型プロセス改善(SEPG)に従事。 ◆ 2013 ウイングアーク1st株式会社 プロセス改善コーチ兼アジャイルコーチとして活動。2018年よりソフトウェアプロセス&品質改善 部部長、製品品質管理責任者、オープンソース管理責任者を務める。 ◆ 2021 株式会社ビズリーチ プロセス改善コーチ兼アジャイルコーチとして活動。QAとプロセス改善部門のマネジャーとして、 DevOpsアプローチによる開発透明性向上とDORA(Four Keys)メトリクスを用いた開発生産性によ る改善活動を実施。SODA(Software Outcome Delivery Architecture)構想を立案し、プロダクト の事業影響を定量化・可視化する組織変革をリード。 ◆ 2024 ファインディ株式会社 ソフトウェアプロセス改善コーチ兼アジャイルコーチとして活動。チームトポロジー(Team Topology)の思想に則り、自組織全体の新技術・方法論導入支援のイネーブルメントを担当。 1989年より組込みエンジニアとして、OS開発、通信プロトコル 開発、RTOSや組込みLinuxを基盤としたガジェット開発に16年 携わる。2005年、それまでの経験を活かし、エンジニア人材と 組織の課題解決に特化したSPI(ソフトウェアプロセス改善)の 専門家へ転身。現在は、SPIコーチおよびアジャイルコーチとし て活動し、DORAメトリクスを活用したプロセス改善活動を得 意とする。ソフトウェアエンジニアリングの潜在能力向上支援 (イネーブルメント)に注力し、組織のパフォーマンス最適化 に貢献している。 高橋 裕之 / Hiroyuki Takahashi ファインディ株式会社 CTO室 Software Engineer, SPI Coach, Agile Coach @Taka_bow takabow hiroyukitakah 2
  2. 10年前 20年前 30年前 40年前 50年前 2018: マイ ク ロソ フ

    ト 、 GitHub を 75 億ド ルで買収 2001/2/11: アジャ イ ルソ フ ト ウェ ア開発宣⾔ 2005/10 1991〜: バブル崩壊「 失われた◦◦年」 1988〜: ⽇本を含む諸外国へ「 通商法スーパー301条」 発動 ソ フ ト ウェ ア開発現代史年表 Ver2.08 © 2025 フ ァ イ ンディ 株式会社. All rights reserved. ( 写真および他社ロゴを除く ) 本資料はフ ァ イ ンディ 株式会社が独⾃に編集‧ 作成し たも のです( ⼀部、 パブリ ッ ク ド メ イ ン素材を含みます) 。 Findy™ および Team +™ はフ ァ イ ンディ 株式会社の商標です。 使⽤さ れている写真や他社ロゴは、 各権利者に帰属し 、 説明⽬的でのみ使⽤し ています。 その他の商品名やロゴは、 各社の商標または登録商標です。 1974 2024 1976 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020 2022 Linux 0.01 リ リ ース UNIXが商業化‧ 断⽚化し ていく 中、 Linuxはオープンソ ースの⼒で 統⼀的な開発基盤と なり 、 世界中の技術⾰新を⽀えた ( 1991/9/17) CVS 誕⽣ ( 1990) Subversionリ リ ース ( 2000) ( 2005) GitHub リ リ ース ( 2008) Bugzilla リ リ ース ( 2000) Jira リ リ ース ( 2002) AWS サービス開始 ( 2006) Jenkins 誕⽣ ( 2011) GitHub Actions ( 2018) ChatGPT ⼀般公開 ( 2022/11/30) GitHub Copilot ( 2021/6/29) Java v1.0 正式リ リ ース Javaはオブジェ ク ト 指向と 仮想マシン技術を普及さ せ、 後の⾔語設計にも 影響を与えた ( 1996) 1980年代後半〜1990年代前半: UNIX戦争 1970〜1980年代: 多く の企業や政府機関が「 ウォ ータ ーフ ォ ールモデル」 を公式な開発プロセスと し て採⽤。 同時に、 Royceの思惑と 違う 、 誤解さ れた「 ウォ ータ ーフ ォ ール」 が広まる Azure サービス開始 ( 2010) 1990〜2000: 第⼀次ブラ ウザ戦争。 Internet Explorerの躍進、 Netscape Navigatorの消滅 2009〜2020: 第⼆次ブラ ウザ戦争 Google Chrom eの躍進、 Internet Explorerの衰退 ( 2018) ( 2004) Google Cloud サービス開始 ( 2008) 欧州の⾃動⾞メ ーカ が中⼼と なっ て公開( 2005) ( 2011) 1985〜1990: 国家プロジェ ク ト 「 Σ 計画」 が頓挫 ( 2006) ( 2004) 1975 1999 2018/11/22 2004/11/16 2006/10/19 1977 1986 2002 1995 2010〜 2017/6/22 1994/10/31 1989 2024/7/11 1987 1970 1989/02/01 1982 1979 2019/9/17 1992/3/13 1996/4/1 2010/10/12 2011/7/16 2022/12/17 2011/10/18 2021/3/15 2001/5/18 1996/8 1979 2004/7/16 2013/8/1 2014/4/22 2019/9/30 2021/12/10 1978 2024/9/13 1972 2026 1997〜2010年代: ⽶国防総省(DoD)が CMMレベル3以上を防衛関連のソ フ ト ウェ ア調達 条件と し て要求し 始める。 2000年代〜: ⽶国を中⼼にでアジャ イ ル⼿法が急速に広まり 、 ウォ ータ ーフ ォ ールは特にWeb系‧ スタ ート アッ プ企業ではほぼ使われなく なる。 1990年代: ウォ ータ ーフ ォ ールのリ スク を軽減する開発⼿法が次々 と 誕⽣( イ ンク リ メ ンタ ル、 スパイ ラ ル、 RUP など) 1980年後半〜1990年前半: ⽶国防総省(DoD)の発注し たソ フ ト ウェ アに問題が多 発。 ⽶会計局でも 多く の遅延∕ 途中での挫折が発⽣‵ 主 な 出 来 事 ソ フ ト ウ ェ ア 関 連 の 論 ⽂ ‧ ⽂ 献 2010年〜: ⽶国議会は2010会計年度国防権限法(NDAA 2010)において「 迅速なITシステム獲得のための新たな取得プロセス の実施」 (第804条)をDoDに命じ 、 事実上アジャ イ ル型開発の原則を法制化 * 1980年〜: ⽶国防総省(DoD) がウォ ータ ーフ ォ ールを採⽤ 初代iPhone発表 (2007/1/9) PC/AT互換機が誕⽣( 1981〜) ワーク ステーショ ンの時代: Sun SPARCstation ( 1989〜1994) Window s95 リ リ ース コ ンシュ ーマ向けOSに TCP/IPが標準搭載さ れ ワーク ステーショ ン並みに ( 1995) 初代iMac ( 1998〜) Apple Macintosh ( 1984〜) DynaBook ( 1994〜) 家庭向けADSL‧ FTTHの普及、 ブロード バンド 時代に突⼊ (2001〜) ICT の 進 化 メ イ ンフ レーム時代: IBM System 360と VT100( 1970〜1980) MacBook Pro M4 Max ( 2024) 2018/3/27 2000/12/1 2010/7/27 2016/10/6 2005/10/7 1990/10/10 1978/5/1 1988/3/1 1984 2021/8/1 1995/10/1 2003/9/1 1976 リ リ ース ( 2004/2) Point: ⽶国防総省(DoD)が与えた影響 1981 2021/12/1 2025/1/3: Agile AllianceがPMBOK などを策定するPMIに加盟 Claude 1 ( 2023/3/14) Team + ( 2021/10) Gem ini 1 ( 2023/12/6) Devin ( 2024/3/12) Cline ( 2024/7) 2021〜: AI( GenAI) が前提の時代へ 2000年代〜: ⽇本は⼤企業を中⼼に、 ウォ ータ フ ォ ールモデルを採⽤し 続ける。 2018/4/1 数字送信の開始による ポケベルブーム( ⽇本) ( 1992〜1996) F501i HYPER iモード 開始 ( 1999/2/22) テレホーダイ ( 1995〜2023) PC-9800シリ ーズ( 1982〜2003) 初代iPad発表 (2010/4/3) Sam sung Galaxy S II (2011/5/2) 2020/3〜2023/5: COVID-19 ARMアーキテク チャ のSoC Apple M1 ⽣産( 2020) 1970年代後半〜1980年代末: ⽇本⾞と 家電がアメ リ カ 市場を席巻。 こ れが、 徐々に⽇⽶貿易摩擦の⽕種に…… "ウォ ーク マン” 1号機 TPS-L2 ( 1979) 世界初のポータ ブル CDプレーヤー D-50( 1984) Toyota Corolla Liftback SR5 001 ( 1980〜) “ト リ ニト ロン” ⽇本製品が欧⽶で⼈気 1979〜: ⽇本の製造業の⾼品質、 も のづく り の強さ を研究。 2024/12/25 2013/1/10 2014/8/18 2023/11/21 2000/3〜: ITバブル崩壊 パソコン通信 携帯電話・PHSの普及、インターネット黎明期 携帯電話の多機能化、ブロードバンド時代 スマートフォン普及時代(2010年、モバイル端末利⽤率がパソコン利⽤率を超える) 1974年: 「 TCP/IP」 の最初の仕様がRFC 675と し て公開 1982年〜: ⽶国防総省(DoD)は全ての軍⽤コ ンピュ ータ 網のためにTCP/IP標準を作成。 その後、 コ ンピュ ータ ー産業に開放さ れ、 4.2 BSD UNIXを⽪切り にほと んどの商⽤OSにTCP/IPが実装さ れた。 2017/10/14 2003/9/1 2002/11/8 2009: Flickrのエンジニアである John Allspaw と Paul Ham m ondが初めてDevOpsに繋がる伝説的な講演を⾏う 2000年代後半〜: ク ラ ウド フ ァ ースト ‧ ク ラ ウド ネイ ティ ブ時代に突⼊ 2008/9〜: リ ーマンショ ッ ク 2010年以降〜: ⽇本のスタ ート アッ プはク ラ ウド フ ァ ースト で事業を⽴ち上げ、 初期から アジャ イ ル⼿法を採⽤ ★ピアソ ンショ ッ ク ( 2013年8⽉1⽇) 2012/3/15 2009/11/27 2008/12/30 2023/11/28 ⻄ 暦 Netflixが⽇本に上陸(2015/9/2) ※ では2007/1にサービスイ ン © The Deming Institute
  3. 10年前 20年前 30年前 40年前 50年前 2018: マイ ク ロソ フ

    ト 、 GitHub を 75 億ド ルで買収 2001/2/11: アジャ イ ルソ フ ト ウェ ア開発宣⾔ 2005/10 1991〜: バブル崩壊「 失われた◦◦年」 1988〜: ⽇本を含む諸外国へ「 通商法スーパー301条」 発動 ソ フ ト ウェ ア開発現代史年表 Ver2.08 © 2025 フ ァ イ ンディ 株式会社. All rights reserved. ( 写真および他社ロゴを除く ) 本資料はフ ァ イ ンディ 株式会社が独⾃に編集‧ 作成し たも のです( ⼀部、 パブリ ッ ク ド メ イ ン素材を含みます) 。 Findy™ および Team +™ はフ ァ イ ンディ 株式会社の商標です。 使⽤さ れている写真や他社ロゴは、 各権利者に帰属し 、 説明⽬的でのみ使⽤し ています。 その他の商品名やロゴは、 各社の商標または登録商標です。 1974 2024 1976 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020 2022 Linux 0.01 リ リ ース UNIXが商業化‧ 断⽚化し ていく 中、 Linuxはオープンソ ースの⼒で 統⼀的な開発基盤と なり 、 世界中の技術⾰新を⽀えた ( 1991/9/17) CVS 誕⽣ ( 1990) Subversionリ リ ース ( 2000) ( 2005) GitHub リ リ ース ( 2008) Bugzilla リ リ ース ( 2000) Jira リ リ ース ( 2002) AWS サービス開始 ( 2006) Jenkins 誕⽣ ( 2011) GitHub Actions ( 2018) ChatGPT ⼀般公開 ( 2022/11/30) GitHub Copilot ( 2021/6/29) Java v1.0 正式リ リ ース Javaはオブジェ ク ト 指向と 仮想マシン技術を普及さ せ、 後の⾔語設計にも 影響を与えた ( 1996) 1980年代後半〜1990年代前半: UNIX戦争 1970〜1980年代: 多く の企業や政府機関が「 ウォ ータ ーフ ォ ールモデル」 を公式な開発プロセスと し て採⽤。 同時に、 Royceの思惑と 違う 、 誤解さ れた「 ウォ ータ ーフ ォ ール」 が広まる Azure サービス開始 ( 2010) 1990〜2000: 第⼀次ブラ ウザ戦争。 Internet Explorerの躍進、 Netscape Navigatorの消滅 2009〜2020: 第⼆次ブラ ウザ戦争 Google Chrom eの躍進、 Internet Explorerの衰退 ( 2018) ( 2004) Google Cloud サービス開始 ( 2008) 欧州の⾃動⾞メ ーカ が中⼼と なっ て公開( 2005) ( 2011) 1985〜1990: 国家プロジェ ク ト 「 Σ 計画」 が頓挫 ( 2006) ( 2004) 1975 1999 2018/11/22 2004/11/16 2006/10/19 1977 1986 2002 1995 2010〜 2017/6/22 1994/10/31 1989 2024/7/11 1987 1970 1989/02/01 1982 1979 2019/9/17 1992/3/13 1996/4/1 2010/10/12 2011/7/16 2022/12/17 2011/10/18 2021/3/15 2001/5/18 1996/8 1979 2004/7/16 2013/8/1 2014/4/22 2019/9/30 2021/12/10 1978 2024/9/13 1972 2026 1997〜2010年代: ⽶国防総省(DoD)が CMMレベル3以上を防衛関連のソ フ ト ウェ ア調達 条件と し て要求し 始める。 2000年代〜: ⽶国を中⼼にでアジャ イ ル⼿法が急速に広まり 、 ウォ ータ ーフ ォ ールは特にWeb系‧ スタ ート アッ プ企業ではほぼ使われなく なる。 1990年代: ウォ ータ ーフ ォ ールのリ スク を軽減する開発⼿法が次々 と 誕⽣( イ ンク リ メ ンタ ル、 スパイ ラ ル、 RUP など) 1980年後半〜1990年前半: ⽶国防総省(DoD)の発注し たソ フ ト ウェ アに問題が多 発。 ⽶会計局でも 多く の遅延∕ 途中での挫折が発⽣‵ 主 な 出 来 事 ソ フ ト ウ ェ ア 関 連 の 論 ⽂ ‧ ⽂ 献 2010年〜: ⽶国議会は2010会計年度国防権限法(NDAA 2010)において「 迅速なITシステム獲得のための新たな取得プロセス の実施」 (第804条)をDoDに命じ 、 事実上アジャ イ ル型開発の原則を法制化 * 1980年〜: ⽶国防総省(DoD) がウォ ータ ーフ ォ ールを採⽤ 初代iPhone発表 (2007/1/9) PC/AT互換機が誕⽣( 1981〜) ワーク ステーショ ンの時代: Sun SPARCstation ( 1989〜1994) Window s95 リ リ ース コ ンシュ ーマ向けOSに TCP/IPが標準搭載さ れ ワーク ステーショ ン並みに ( 1995) 初代iMac ( 1998〜) Apple Macintosh ( 1984〜) DynaBook ( 1994〜) 家庭向けADSL‧ FTTHの普及、 ブロード バンド 時代に突⼊ (2001〜) ICT の 進 化 メ イ ンフ レーム時代: IBM System 360と VT100( 1970〜1980) MacBook Pro M4 Max ( 2024) 2018/3/27 2000/12/1 2010/7/27 2016/10/6 2005/10/7 1990/10/10 1978/5/1 1988/3/1 1984 2021/8/1 1995/10/1 2003/9/1 1976 リ リ ース ( 2004/2) Point: ⽶国防総省(DoD)が与えた影響 1981 2021/12/1 2025/1/3: Agile AllianceがPMBOK などを策定するPMIに加盟 Claude 1 ( 2023/3/14) Team + ( 2021/10) Gem ini 1 ( 2023/12/6) Devin ( 2024/3/12) Cline ( 2024/7) 2021〜: AI( GenAI) が前提の時代へ 2000年代〜: ⽇本は⼤企業を中⼼に、 ウォ ータ フ ォ ールモデルを採⽤し 続ける。 2018/4/1 数字送信の開始による ポケベルブーム( ⽇本) ( 1992〜1996) F501i HYPER iモード 開始 ( 1999/2/22) テレホーダイ ( 1995〜2023) PC-9800シリ ーズ( 1982〜2003) 初代iPad発表 (2010/4/3) Sam sung Galaxy S II (2011/5/2) 2020/3〜2023/5: COVID-19 ARMアーキテク チャ のSoC Apple M1 ⽣産( 2020) 1970年代後半〜1980年代末: ⽇本⾞と 家電がアメ リ カ 市場を席巻。 こ れが、 徐々に⽇⽶貿易摩擦の⽕種に…… "ウォ ーク マン” 1号機 TPS-L2 ( 1979) 世界初のポータ ブル CDプレーヤー D-50( 1984) Toyota Corolla Liftback SR5 001 ( 1980〜) “ト リ ニト ロン” ⽇本製品が欧⽶で⼈気 1979〜: ⽇本の製造業の⾼品質、 も のづく り の強さ を研究。 2024/12/25 2013/1/10 2014/8/18 2023/11/21 2000/3〜: ITバブル崩壊 パソコン通信 携帯電話・PHSの普及、インターネット黎明期 携帯電話の多機能化、ブロードバンド時代 スマートフォン普及時代(2010年、モバイル端末利⽤率がパソコン利⽤率を超える) 1974年: 「 TCP/IP」 の最初の仕様がRFC 675と し て公開 1982年〜: ⽶国防総省(DoD)は全ての軍⽤コ ンピュ ータ 網のためにTCP/IP標準を作成。 その後、 コ ンピュ ータ ー産業に開放さ れ、 4.2 BSD UNIXを⽪切り にほと んどの商⽤OSにTCP/IPが実装さ れた。 2017/10/14 2003/9/1 2002/11/8 2009: Flickrのエンジニアである John Allspaw と Paul Ham m ondが初めてDevOpsに繋がる伝説的な講演を⾏う 2000年代後半〜: ク ラ ウド フ ァ ースト ‧ ク ラ ウド ネイ ティ ブ時代に突⼊ 2008/9〜: リ ーマンショ ッ ク 2010年以降〜: ⽇本のスタ ート アッ プはク ラ ウド フ ァ ースト で事業を⽴ち上げ、 初期から アジャ イ ル⼿法を採⽤ ★ピアソ ンショ ッ ク ( 2013年8⽉1⽇) 2012/3/15 2009/11/27 2008/12/30 2023/11/28 ⻄ 暦 Netflixが⽇本に上陸(2015/9/2) ※ では2007/1にサービスイ ン © The Deming Institute
  4. 30年前 40年前 1991〜: バブル崩壊「 失われた◦◦年」 1988〜: ⽇本を含む諸外国へ「 通商法スーパー301条」 発動 0

    1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 1980年代後半〜1990年代前半: UNIX戦争 ルモデル」 を公式な開発プロセスと し て採⽤。 が広まる 1997〜2010年代 条件と し て要求し 1990年代: ウォ ータ ーフ ォ ールのリ スク を軽減する開発⼿法が次々 と 誕⽣( イ ンク リ メ ンタ ル、 スパイ ラ ル、 RUP など) 1980年後半〜1990年前半: ⽶国防総省(DoD)の発注し たソ フ ト ウェ アに問題が多 発。 ⽶会計局でも 多く の遅延∕ 途中での挫折が発⽣‵ 980年〜: ⽶国防総省(DoD) がウォ ータ ーフ ォ ールを採⽤ 機が誕⽣( 1981〜) ワーク ステーショ ンの時代: Sun SPARCstation ( 1989〜1994) 初代iMac ( 1998〜) Apple Macintosh ( 1984〜) DynaBook ( 1994〜) 数字送信の開始による ポケベルブーム( ⽇本) ( 1992〜1996) F501i iモー ( 1999 テレホーダイ ( 1995〜2023) PC-9800シリ ーズ( 1982〜2003) 巻。 こ れが、 徐々に⽇⽶貿易摩擦の⽕種に…… : ⽇本の製造業の⾼品質、 も のづく り の強さ を研究。 パソコン通信 携帯電話・PHSの普及、インタ 75と し て公開 1982年〜: ⽶国防総省(DoD)は全ての軍⽤コ ンピュ ータ 網のためにTCP/IP標準を作成。 その後、 コ ンピュ ータ ー産業に開放
  5. 10年前 2018: マイ ク ロソ フ ト 、 GitHub を

    75 億ド ルで買収 2024 8 2010 2012 2014 2016 2018 2020 2022 2026 ア調達 り 、 ウォ ータ ーフ ォ ールは特にWeb系‧ スタ ート アッ プ企業ではほぼ使われなく なる。 2010年〜: ⽶国議会は2010会計年度国防権限法(NDAA 2010)において「 迅速なITシステム獲得のための新たな取得プロセス の実施」 (第804条)をDoDに命じ 、 事実上アジャ イ ル型開発の原則を法制化 * MacBook Pro M4 Max ( 2024) 2021〜: AI( GenAI) が前提の時代へ デルを採⽤し 続ける。 初代iPad発表 (2010/4/3) Sam sung Galaxy S II (2011/5/2) 2020/3〜2023/5: COVID-19 ARMアーキテク チャ のSoC Apple M1 ⽣産( 2020) ンド時代 スマートフォン普及時代(2010年、モバイル端末利⽤率がパソコン利⽤率を超える) 装さ れた。 : ク ラ ウド フ ァ ースト ‧ ク ラ ウド ネイ ティ ブ時代に突⼊ 2008/9〜: リ ーマンショ ッ ク 2010年以降〜: ⽇本のスタ ート アッ プはク ラ ウド フ ァ ースト で事業を⽴ち上げ、 初期から アジャ イ ル⼿法を採⽤ ★ピアソ ンショ ッ ク ( 2013年8⽉1⽇) Netflixが⽇本に上陸(2015/9/2) ※ では2007/1にサービスイ ン
  6. 10年前 20年前 30年前 40年前 50年前 2018: マイ ク ロソ フ

    ト 、 GitHub を 75 億ド ルで買収 2001/2/11: アジャ イ ルソ フ ト ウェ ア開発宣⾔ 2005/10 1991〜: バブル崩壊「 失われた◦◦年」 1988〜: ⽇本を含む諸外国へ「 通商法スーパー301条」 発動 ソ フ ト ウェ ア開発現代史年表 Ver2.08 © 2025 フ ァ イ ンディ 株式会社. All rights reserved. ( 写真および他社ロゴを除く ) 本資料はフ ァ イ ンディ 株式会社が独⾃に編集‧ 作成し たも のです( ⼀部、 パブリ ッ ク ド メ イ ン素材を含みます) 。 Findy™ および Team +™ はフ ァ イ ンディ 株式会社の商標です。 使⽤さ れている写真や他社ロゴは、 各権利者に帰属し 、 説明⽬的でのみ使⽤し ています。 その他の商品名やロゴは、 各社の商標または登録商標です。 1974 2024 1976 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020 2022 Linux 0.01 リ リ ース UNIXが商業化‧ 断⽚化し ていく 中、 Linuxはオープンソ ースの⼒で 統⼀的な開発基盤と なり 、 世界中の技術⾰新を⽀えた ( 1991/9/17) CVS 誕⽣ ( 1990) Subversionリ リ ース ( 2000) ( 2005) GitHub リ リ ース ( 2008) Bugzilla リ リ ース ( 2000) Jira リ リ ース ( 2002) AWS サービス開始 ( 2006) Jenkins 誕⽣ ( 2011) GitHub Actions ( 2018) ChatGPT ⼀般公開 ( 2022/11/30) GitHub Copilot ( 2021/6/29) Java v1.0 正式リ リ ース Javaはオブジェ ク ト 指向と 仮想マシン技術を普及さ せ、 後の⾔語設計にも 影響を与えた ( 1996) 1980年代後半〜1990年代前半: UNIX戦争 1970〜1980年代: 多く の企業や政府機関が「 ウォ ータ ーフ ォ ールモデル」 を公式な開発プロセスと し て採⽤。 同時に、 Royceの思惑と 違う 、 誤解さ れた「 ウォ ータ ーフ ォ ール」 が広まる Azure サービス開始 ( 2010) 1990〜2000: 第⼀次ブラ ウザ戦争。 Internet Explorerの躍進、 Netscape Navigatorの消滅 2009〜2020: 第⼆次ブラ ウザ戦争 Google Chrom eの躍進、 Internet Explorerの衰退 ( 2018) ( 2004) Google Cloud サービス開始 ( 2008) 欧州の⾃動⾞メ ーカ が中⼼と なっ て公開( 2005) ( 2011) 1985〜1990: 国家プロジェ ク ト 「 Σ 計画」 が頓挫 ( 2006) ( 2004) 1975 1999 2018/11/22 2004/11/16 2006/10/19 1977 1986 2002 1995 2010〜 2017/6/22 1994/10/31 1989 2024/7/11 1987 1970 1989/02/01 1982 1979 2019/9/17 1992/3/13 1996/4/1 2010/10/12 2011/7/16 2022/12/17 2011/10/18 2021/3/15 2001/5/18 1996/8 1979 2004/7/16 2013/8/1 2014/4/22 2019/9/30 2021/12/10 1978 2024/9/13 1972 2026 1997〜2010年代: ⽶国防総省(DoD)が CMMレベル3以上を防衛関連のソ フ ト ウェ ア調達 条件と し て要求し 始める。 2000年代〜: ⽶国を中⼼にでアジャ イ ル⼿法が急速に広まり 、 ウォ ータ ーフ ォ ールは特にWeb系‧ スタ ート アッ プ企業ではほぼ使われなく なる。 1990年代: ウォ ータ ーフ ォ ールのリ スク を軽減する開発⼿法が次々 と 誕⽣( イ ンク リ メ ンタ ル、 スパイ ラ ル、 RUP など) 1980年後半〜1990年前半: ⽶国防総省(DoD)の発注し たソ フ ト ウェ アに問題が多 発。 ⽶会計局でも 多く の遅延∕ 途中での挫折が発⽣‵ 主 な 出 来 事 ソ フ ト ウ ェ ア 関 連 の 論 ⽂ ‧ ⽂ 献 2010年〜: ⽶国議会は2010会計年度国防権限法(NDAA 2010)において「 迅速なITシステム獲得のための新たな取得プロセス の実施」 (第804条)をDoDに命じ 、 事実上アジャ イ ル型開発の原則を法制化 * 1980年〜: ⽶国防総省(DoD) がウォ ータ ーフ ォ ールを採⽤ 初代iPhone発表 (2007/1/9) PC/AT互換機が誕⽣( 1981〜) ワーク ステーショ ンの時代: Sun SPARCstation ( 1989〜1994) Window s95 リ リ ース コ ンシュ ーマ向けOSに TCP/IPが標準搭載さ れ ワーク ステーショ ン並みに ( 1995) 初代iMac ( 1998〜) Apple Macintosh ( 1984〜) DynaBook ( 1994〜) 家庭向けADSL‧ FTTHの普及、 ブロード バンド 時代に突⼊ (2001〜) ICT の 進 化 メ イ ンフ レーム時代: IBM System 360と VT100( 1970〜1980) MacBook Pro M4 Max ( 2024) 2018/3/27 2000/12/1 2010/7/27 2016/10/6 2005/10/7 1990/10/10 1978/5/1 1988/3/1 1984 2021/8/1 1995/10/1 2003/9/1 1976 リ リ ース ( 2004/2) Point: ⽶国防総省(DoD)が与えた影響 1981 2021/12/1 2025/1/3: Agile AllianceがPMBOK などを策定するPMIに加盟 Claude 1 ( 2023/3/14) Team + ( 2021/10) Gem ini 1 ( 2023/12/6) Devin ( 2024/3/12) Cline ( 2024/7) 2021〜: AI( GenAI) が前提の時代へ 2000年代〜: ⽇本は⼤企業を中⼼に、 ウォ ータ フ ォ ールモデルを採⽤し 続ける。 2018/4/1 数字送信の開始による ポケベルブーム( ⽇本) ( 1992〜1996) F501i HYPER iモード 開始 ( 1999/2/22) テレホーダイ ( 1995〜2023) PC-9800シリ ーズ( 1982〜2003) 初代iPad発表 (2010/4/3) Sam sung Galaxy S II (2011/5/2) 2020/3〜2023/5: COVID-19 ARMアーキテク チャ のSoC Apple M1 ⽣産( 2020) 1970年代後半〜1980年代末: ⽇本⾞と 家電がアメ リ カ 市場を席巻。 こ れが、 徐々に⽇⽶貿易摩擦の⽕種に…… "ウォ ーク マン” 1号機 TPS-L2 ( 1979) 世界初のポータ ブル CDプレーヤー D-50( 1984) Toyota Corolla Liftback SR5 001 ( 1980〜) “ト リ ニト ロン” ⽇本製品が欧⽶で⼈気 1979〜: ⽇本の製造業の⾼品質、 も のづく り の強さ を研究。 2024/12/25 2013/1/10 2014/8/18 2023/11/21 2000/3〜: ITバブル崩壊 パソコン通信 携帯電話・PHSの普及、インターネット黎明期 携帯電話の多機能化、ブロードバンド時代 スマートフォン普及時代(2010年、モバイル端末利⽤率がパソコン利⽤率を超える) 1974年: 「 TCP/IP」 の最初の仕様がRFC 675と し て公開 1982年〜: ⽶国防総省(DoD)は全ての軍⽤コ ンピュ ータ 網のためにTCP/IP標準を作成。 その後、 コ ンピュ ータ ー産業に開放さ れ、 4.2 BSD UNIXを⽪切り にほと んどの商⽤OSにTCP/IPが実装さ れた。 2017/10/14 2003/9/1 2002/11/8 2009: Flickrのエンジニアである John Allspaw と Paul Ham m ondが初めてDevOpsに繋がる伝説的な講演を⾏う 2000年代後半〜: ク ラ ウド フ ァ ースト ‧ ク ラ ウド ネイ ティ ブ時代に突⼊ 2008/9〜: リ ーマンショ ッ ク 2010年以降〜: ⽇本のスタ ート アッ プはク ラ ウド フ ァ ースト で事業を⽴ち上げ、 初期から アジャ イ ル⼿法を採⽤ ★ピアソ ンショ ッ ク ( 2013年8⽉1⽇) 2012/3/15 2009/11/27 2008/12/30 2023/11/28 ⻄ 暦 Netflixが⽇本に上陸(2015/9/2) ※ では2007/1にサービスイ ン © The Deming Institute
  7. 10年前 20年前 30年前 40年前 50年前 2018: マイクロソフト、GitHub を 75 億ドルで買収

    2001/2/11: アジャイルソフ トウェア開発宣言 2005/10 1991〜: バブル崩壊「失われた◦◦年」 1988〜: 日本を含む諸外国へ「通商法スーパー301条」発動 ソフト ウェア開発現 代史年表 Ver2.08 © 2025 ファ インデ ィ株式 会社. All rights reserved. (写真 および 他社ロ ゴを除 く) 本資 料はフ ァイン ディ株 式会社 が独自 に編集 ・作成 したも のです (一部 、パブ リック ドメイ ン素材 を含み ます) 。 Findy およ び Team+ はフ ァイン ディ株 式会社 の商標 です。 使用 されて いる写 真や他 社ロゴ は、各 権利者 に帰属 し、説 明目的 でのみ 使用し ていま す。そ の他の 商品名 やロゴ は、各 社の商 標また は登録 商標で す。 1974 2024 1976 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020 2022 Linux 0.01 リリース UNIXが商業化・断片化していく中、 Linuxはオープンソースの力で 統一的な開発基盤となり、 世界中の技術革新を支えた (1991/9/17) CVS 誕生 (1990) Subversionリリース (2000) (2005) GitHub リリース (2008) Bugzilla リリース (2000) Jira リリース (2002) AWS サービス開始 (2006) Jenkins 誕生 (2011) GitHub Actions (2018) ChatGPT 一般公開 (2022/11/30) GitHub Copilot (2021/6/29) Java v1.0 正式リリース Javaはオブジェクト指向と 仮想マシン技術を普及させ、 後の言語設計にも影響を与えた (1996) 1980年代後半〜1990年代前半: UNIX戦争 1970〜1980年代: 多くの企業や政府機関が「ウォーターフォールモデル」を公式な開発プロセスとして採用。 同時に、Royceの思惑と違う、誤解された「ウォーターフォール」が広まる Azure サービス開始 (2010) 1990〜2000: 第一次ブラウザ戦争。Internet Explorerの躍進、 Netscape Navigatorの消滅 2009〜2020: 第二次ブラウザ戦争 Google Chromeの躍進、 Internet Explorerの衰退 (2018) (2004) Google Cloud サービス開始 (2008) 欧州の自動車メーカ が中心となって公開(2005) (2011) 1985〜1990: 国家プロジェクト 「Σ計画」が頓挫 (2006) (2004) 1975 1999 2018/11/22 2004/11/16 2006/10/19 1977 1986 2002 1995 2010〜 2017/6/22 1994/10/31 1989 2024/7/11 1987 1970 1989/02/01 1982 1979 2019/9/17 1992/3/13 1996/4/1 2010/10/12 2011/7/16 2022/12/17 2011/10/18 2021/3/15 2001/5/18 1996/8 1979 2004/7/16 2013/8/1 2014/4/22 2019/9/30 2021/12/10 1978 2024/9/13 1972 2026 1997〜2010年代: 米国防総省(DoD)が CMMレベル3以上を防衛関連のソフトウェア調達 条件として要求し始める。 2000年代〜: 米国を中心にでアジャイル手法が急速に広まり、ウォーターフォールは特にWeb系・スタートアップ企業ではほぼ使われなくなる。 1990年代: ウォーターフォールのリスクを軽減する開発手法が次々 と誕生(インクリメンタル、スパイラル、RUP など) 1980年後半〜1990年前半: 米国防総省(DoD)の発注したソフトウェアに問題が多発。 米会計局でも多くの遅延/途中での挫折が発生` 主 な 出 来 事 ソ フ ト ウ ェ ア 関 連 の 論 文 ・ 文 献 2010年〜: 米国議会は2010会計年度国防権限法(NDAA 2010)において「迅速なITシステム獲得のための新たな取得プロセス の実施」(第804条)をDoDに命じ、事実上アジャイル型開発の原則を法制化* 1980年〜: 米国防総省(DoD) がウォーターフォールを採用 初代iPhone発表 (2007/1/9) PC/AT互換機が誕生(1981〜) ワークステーションの時代:Sun SPARCstation (1989〜1994) Windows95 リリース コンシューマ向けOSに TCP/IPが標準搭載され ワークステーション並みに (1995) 初代iMac (1998〜) Apple Macintosh (1984〜) DynaBook (1994〜) 家庭向けADSL・FTTHの普及、 ブロードバンド時代に突入 (2001〜) ICT の 進 化 メインフレーム時代: IBM System 360とVT100(1970〜1980) MacBook Pro M4 Max (2024) 2018/3/27 2000/12/1 2010/7/27 2016/10/6 2005/10/7 1990/10/10 1978/5/1 1988/3/1 1984 2021/8/1 1995/10/1 2003/9/1 1976 リリース (2004/2) Point: 米国防総省(DoD)が与えた影響 1981 2021/12/1 2025/1/3: Agile AllianceがPMBOK などを策定するPMIに加盟 Claude 1 (2023/3/14) Team+ (2021/10) Gemini 1 (2023/12/6) Devin (2024/3/12) Cline (2024/7) 2021〜: AI(GenAI)が前提の時代へ 2000年代〜: 日本は大企業を中心に、ウォータフォールモデルを採用し続ける。 2018/4/1 数字送信の開始による ポケベルブーム(日本) (1992〜1996) F501i HYPER iモード開始 (1999/2/22) テレホーダイ(1995〜2023) PC-9800シリーズ(1982〜2003) 初代iPad発表 (2010/4/3) Samsung Galaxy S II (2011/5/2) 2020/3〜2023/5: COVID-19 ARMアーキテクチャのSoC Apple M1 生産(2020) 1970年代後半〜1980年代末: 日本車と家電がアメリカ市場を席巻。これが、徐々に日米貿易摩擦の火種に…… "ウォークマン” 1号機 TPS-L2 (1979) 世界初のポータブル CDプレーヤー D-50(1984) Toyota Corolla Liftback SR5 001 (1980〜) “トリニトロン” 日本製品が欧米で人気 1979〜: 日本の製造業の高品質、ものづくりの強さを研究。 2024/12/25 2013/1/10 2014/8/18 2023/11/21 2000/3〜: ITバブル崩壊 パソコン通信 携帯電話・PHSの普及、インターネット黎明期 携帯電話の多機能化、ブロードバンド時代 スマートフォン普及時代(2010年、モバイル端末利用率がパソコン利用率を超える) 1974年: 「TCP/IP」の最初の仕様がRFC 675として公開 1982年〜: 米国防総省(DoD)は全ての軍用コンピュータ網のためにTCP/IP標準を作成。その後、コンピューター産業に開放され、4.2 BSD UNIXを皮切りにほとんどの商用OSにTCP/IPが実装された。 2017/10/14 2003/9/1 2002/11/8 2009: Flickrのエンジニアである John AllspawとPaul Hammondが初めてDevOpsに繋がる伝説的な講演を行う 2000年代後半〜: クラウドファースト・クラウドネイティブ時代に突入 2008/9〜: リーマンショック 2010年以降〜: 日本のスタートアップはクラウドファーストで事業を立ち上げ、初期からアジャイル手法を採用 ★ピアソンショック(2013年8月1日) 2012/3/15 2009/11/27 2008/12/30 2023/11/28 西 暦 Netflixが日本に上陸(2015/9/2) ※ では2007/1にサービスイン © T he Deming In stitute
  8. 高 低 A社 フリーランス B社 C社 ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ ウイングアーク1st D社 ファインディ

    1993年7月 1995年7月 1996年8月 2002年4月 2013年3月 2021年7月 2024年6月 2000年 1998年 2008年9月 2015年 2017年 2019年 私のモチベーショングラフ
  9. 高 低 倒産&ハローワーク(転職2回目) 転職3回目 転職4回目 リーマンショック グループ経営危機 転職6回目 転職7回目 A社

    フリーランス B社 C社 ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ ウイングアーク1st D社 ファインディ 生かされているう ちに為すべきこと を為そうと決意 転職8回目 人事部長からの いじめに遭う 武闘派エンジニア 死ぬほど残業 長女誕生 1993年7月 1995年7月 1996年8月 2002年4月 2013年3月 2021年7月 2024年6月 2000年 1998年 2008年9月 C社Gp 経営危機 転職5回目 アドレナリンジャンキー 同僚が心身のバランスを崩す 自分も帯状疱疹が発症 次女誕生 専門領域をチェンジ! • 疲弊しない現場づくり • プロマネ力の向上 • 上流で品質作り込み 品質問題との 戦い 全社プロセス 完成 PC事業の衰退・内製開発PJ中止 社内JIRA コンサル PlayStation Store • 入社初日に会社名変更 • 上場廃止!? • ボスから放置自由裁量 を与えられる • 工数入力推進係 • 怪しい契約見直し係 SPI活動本格始動 長女成人式 2015年 2017年 2019年 次女成人式 QA部門 責任者 東証 一部上場 組織改革 で苦しむ (QAはもう見ないって言ったのに) QA部門責任者 組織改革 で苦しむ2 社長の 突然の訃報 QA業界でお世 話になった方の 突然の訃報 組織改革 やり切る 組織改革 頓挫 私のモチベーショングラフ 非公開
  10. 高 低 A社 フリーランス B社 C社 ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ ウイングアーク1st D社 ファインディ

    1993年7月 1995年7月 1996年8月 2002年4月 2013年3月 2021年7月 2024年6月 2000年 1998年 2008年9月 2015年 2017年 2019年 私のモチベーショングラフ
  11. “Life is 10 percent what happens to you and ninety

    percent how you respond to it.” ― Lou Holtz 「人生とは、我が身に起こることが10%、それにどう対応するかが90%だ。」 ― ルー・ホルツ(アメリカンフットボールコーチ) ※最初に言ったのはチャールズ・R・スウィンドル(Charles R. Swindoll)という説もある
  12. 高 低 A社 フリーランス B社 C社 ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ ウイングアーク1st D社 ファインディ

    1993年7月 1995年7月 1996年8月 2002年4月 2013年3月 2021年7月 2024年6月 2000年 1998年 2008年9月 2015年 2017年 2019年 CTRON VxWorks BSD UNIX Solaris Sun C言語 アセンブラ TCP/IP Layer2 Switch WS2050 CDMA2000 MC68000 SH-2 オブジェクト指向 ウォーターフォール エンジニアは状況に合わせアンラーニングしないと生き残れない
  13. そのうち、人間がわかりやすい言語が出てきた!画期的だった! 18 org 100h msg: db 'Hello, World!$', 0 start:

    ld de, msg call print ret print: ld c, 9 int 21h ret #include <stdio.h> int main() { printf("Hello, World!\n"); return 0; } Z80 アッセンブリ C言語
  14. 高 低 A社 フリーランス B社 C社 ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ ウイングアーク1st D社 ファインディ

    1993年7月 1995年7月 1996年8月 2002年4月 2013年3月 2021年7月 2024年6月 2000年 1998年 2008年9月 2015年 2017年 2019年 CTRON VxWorks BSD UNIX Solaris Sun C言語 アセンブラ TCP/IP Layer2 Switch WS2050 CDMA2000 MC68000 SH-2 オブジェクト指向 ウォーターフォール エンジニアは状況に合わせアンラーニングしないと生き残れない
  15. 高 低 A社 フリーランス B社 C社 ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ ウイングアーク1st D社 ファインディ

    1993年7月 1995年7月 1996年8月 2002年4月 2013年3月 2021年7月 2024年6月 2000年 1998年 2008年9月 2015年 2017年 2019年 μITRON Linux WindowsCE C# Java IPv6 Android Cell ARM JP1 CTRON VxWorks BSD UNIX Solaris Sun C言語 アセンブラ TCP/IP Layer2 Switch WS2050 CDMA2000 MC68000 SH-2 オブジェクト指向 ウォーターフォール エンジニアは状況に合わせアンラーニングしないと生き残れない
  16. そのうち、手続き型からオブジェクト指向プログラミングへ変化!画期的だった! 28 #include <stdio.h> #include <string.h> // "クラス"構造体の定義 typedef struct

    { char message[50]; void (*print)(struct HelloWorld*); // メソッドを指す関数ポインタ } HelloWorld; // メソッド関数の定義 void printMessage(HelloWorld *self) { printf("%s\n", self->message); } // "コンストラクタ"関数 void HelloWorld_init(HelloWorld *self, const char *msg) { strncpy(self->message, msg, sizeof(self->message) - 1); self->message[sizeof(self->message) - 1] = '\0'; // 文字列終端の確保 self->print = printMessage; } int main() { // オブジェクトの生成と初期化 HelloWorld hw; HelloWorld_init(&hw, "Hello, World!"); // メソッドの呼び出し hw.print(&hw); return 0; } C言語 class HelloWorld { private String message; public HelloWorld(String message) { this.message = message; } public void print() { System.out.println(message); } public static void main(String[] args) { HelloWorld hw = new HelloWorld("Hello, World!"); hw.print(); } } Java
  17. やってみた!「モデルを書けばコードが自動生成される」ツールに翻弄された 32 ⚫ 複雑なソフトは図だけでは表現しきれない ⚫ 自動生成されるコードが冗長/パフォーマンス悪い/メンテしづらい ⚫ アジャイル開発の登場で 「包括的なドキュメント <

    動くソフトウェア」 の価値観に転換 ⚫ モデルとコードの同期がすぐズレる問題が頻発 ⚫ IDE(Eclipse/IntelliJ/Visual Studioなど)が高機能化 → モデルを別途維持するモチベーションが低下 注:モデル駆動は組込み系や規制産業(航空宇宙/自動車/医療機器) では今も活きている(厳格な文書化要求があるため)
  18. 高 低 A社 フリーランス B社 C社 ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ ウイングアーク1st D社 ファインディ

    1993年7月 1995年7月 1996年8月 2002年4月 2013年3月 2021年7月 2024年6月 2000年 1998年 2008年9月 2015年 2017年 2019年 CMMI SEPG SPI PPQA PMBOK 5th Project Management Conflict Management Risk Management Agile XP Lean XDDP/USDM/PFD ISO25000 Series SQuBOK コーチング ファシリテーション 認知心理学 社会学 哲学 SECIモデル μITRON Linux WindowsCE C# Java IPv6 Android Cell ARM JP1 CTRON VxWorks BSD UNIX Solaris Sun C言語 アセンブラ TCP/IP Layer2 Switch WS2050 CDMA2000 MC68000 SH-2 オブジェクト指向 ウォーターフォール エンジニアは状況に合わせアンラーニングしないと生き残れない
  19. 高 低 A社 フリーランス B社 C社 ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ ウイングアーク1st D社 ファインディ

    1993年7月 1995年7月 1996年8月 2002年4月 2013年3月 2021年7月 2024年6月 2000年 1998年 2008年9月 2015年 2017年 2019年 Product Management Change Management Scrum DevOps Management 3.0 グラフィックファシリ テーション サーヴァントリーダー シップ Agile Testing 大人の発達障害支援 Active Listening L.E.T.(Leader Effectiveness Training) 非言語行動論 インストラクショナル デザイン PMBOK 7th AWS GCP CMMI SEPG SPI PPQA PMBOK 5th Project Management Conflict Management Risk Management Agile XP Lean XDDP/USDM/PFD ISO25000 Series SQuBOK コーチング ファシリテーション 認知心理学 社会学 哲学 SECIモデル μITRON Linux WindowsCE C# Java IPv6 Android Cell ARM JP1 CTRON VxWorks BSD UNIX Solaris Sun C言語 アセンブラ TCP/IP Layer2 Switch WS2050 CDMA2000 MC68000 SH-2 オブジェクト指向 ウォーターフォール エンジニアは状況に合わせアンラーニングしないと生き残れない
  20. 高 低 A社 フリーランス B社 C社 ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ ウイングアーク1st D社 ファインディ

    1993年7月 1995年7月 1996年8月 2002年4月 2013年3月 2021年7月 2024年6月 2000年 1998年 2008年9月 2015年 2017年 2019年 Product Management Change Management Scrum DevOps Management 3.0 グラフィックファシリ テーション サーヴァントリーダー シップ Agile Testing 大人の発達障害支援 Active Listening L.E.T.(Leader Effectiveness Training) 非言語行動論 インストラクショナル デザイン PMBOK 7th AWS GCP CMMI SEPG SPI PPQA PMBOK 5th Project Management Conflict Management Risk Management Agile XP Lean XDDP/USDM/PFD ISO25000 Series SQuBOK コーチング ファシリテーション 認知心理学 社会学 哲学 SECIモデル μITRON Linux WindowsCE C# Java IPv6 Android Cell ARM JP1 CTRON VxWorks BSD UNIX Solaris Sun C言語 アセンブラ TCP/IP Layer2 Switch WS2050 CDMA2000 MC68000 SH-2 オブジェクト指向 ウォーターフォール エンジニアは状況に合わせアンラーニングしないと生き残れない ところが……
  21. 高 低 A社 フリーランス B社 C社 ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ ウイングアーク1st D社 ファインディ

    1993年7月 1995年7月 1996年8月 2002年4月 2013年3月 2021年7月 2024年6月 2000年 1998年 2008年9月 2015年 2017年 2019年 Notion Four Keys EBM Team Topologies RAG GitHub Copilot Prompt Engineering ChatGPT LangChain LlamaIndex Claude FAISS Chroma Weaviate function calling Gemini Cline Cursor MCP Codex ?????? Product Management Change Management Scrum DevOps Management 3.0 グラフィックファシリ テーション サーヴァントリーダー シップ Agile Testing 大人の発達障害支援 Active Listening L.E.T.(Leader Effectiveness Training) 非言語行動論 インストラクショナル デザイン PMBOK 7th AWS GCP CMMI SEPG SPI PPQA PMBOK 5th Project Management Conflict Management Risk Management Agile XP Lean XDDP/USDM/PFD ISO25000 Series SQuBOK コーチング ファシリテーション 認知心理学 社会学 哲学 SECIモデル μITRON Linux WindowsCE C# Java IPv6 Android Cell ARM JP1 CTRON VxWorks BSD UNIX Solaris Sun C言語 アセンブラ TCP/IP Layer2 Switch WS2050 CDMA2000 MC68000 SH-2 オブジェクト指向 ウォーターフォール エンジニアは状況に合わせアンラーニングしないと生き残れない
  22. スキル会得の機会 40 ハードスキル Hard Skills ソフトスキル Soft Skills メタスキル Meta

    Skills 体系だった知識 ヒューマンスキル 応用スキル 理論や手法やツール 自己および対人関係に関する スキル スキルを使いこなすスキル Science Art Practice 形式知 非定形知 経験値 基本、型 個性、天分 訓練、実践 表現しやすい 定量化可能 表現可能 定量化は難しい 表現が難しい 定量化も難しい PMAJオンラインジャーナル2010年10月号「今月のひとこと」の表に私が加筆したもの:http://www.pmaj.or.jp/online/1010/hitokoto.html
  23. 41 スキル会得の機会 ハードスキル Hard Skills ソフトスキル Soft Skills メタスキル Meta

    Skills 体系だった知識 ヒューマンスキル 応用スキル 理論や手法やツール 自己および対人関係に関する スキル スキルを使いこなすスキル Science Art Practice 形式知 非定形知 経験値 基本、型 個性、天分 訓練、実践 表現しやすい 定量化可能 表現可能 定量化は難しい 表現が難しい 定量化も難しい PMAJオンラインジャーナル2010年10月号「今月のひとこと」の表に私が加筆したもの:http://www.pmaj.or.jp/online/1010/hitokoto.html AIが担える領域
  24. 経験学習とドレイファスモデル 42 第1段階:初心者 レシピが必要 第2段階:中級者 全体像を見たがらない 第3段階:上級者(一人前) 問題解決ができる 第4段階:熟練者(中堅) 自己補正が可能(30.5%)

    第5段階:達人 直感で動く(10.8%) 第1の壁 第2の壁 Dreyfus(1983) 経験 •具体的経験をする リフレクション •ふりかえり •内省する 概念化 •教訓を引き出す 実践 •新しい状況に適応する Kolb(1984) 数値参考:職場が生きる 人が育つ 「経験学習」入門 (松尾 睦 , 2011)
  25. 経験学習とドレイファスモデル 43 第1段階:初心者 レシピが必要 第2段階:中級者 全体像を見たがらない 第3段階:上級者(一人前) 問題解決ができる 第4段階:熟練者(中堅) 自己補正が可能(30.5%)

    第5段階:達人 直感で動く(10.8%) 第1の壁 第2の壁 Dreyfus(1983) 経験 •具体的経験をする リフレクション •ふりかえり •内省する 概念化 •教訓を引き出す 実践 •新しい状況に適応する Kolb(1984) 数値参考:職場が生きる 人が育つ 「経験学習」入門 (松尾 睦 , 2011) AI
  26. 44 スキル会得の機会 ハードスキル Hard Skills ソフトスキル Soft Skills メタスキル Meta

    Skills 体系だった知識 ヒューマンスキル 応用スキル 理論や手法やツール 自己および対人関係に関する スキル スキルを使いこなすスキル Science Art Practice 形式知 非定形知 経験値 基本、型 個性、天分 訓練、実践 表現しやすい 定量化可能 表現可能 定量化は難しい 表現が難しい 定量化も難しい PMAJオンラインジャーナル2010年10月号「今月のひとこと」の表に私が加筆したもの:http://www.pmaj.or.jp/online/1010/hitokoto.html AIが担える領域 戦略的に伸ばすべきスキルはここ
  27. 45 スキル会得の機会 ハードスキル Hard Skills ソフトスキル Soft Skills メタスキル Meta

    Skills 体系だった知識 ヒューマンスキル 応用スキル 理論や手法やツール 自己および対人関係に関する スキル スキルを使いこなすスキル Science Art Practice 形式知 非定形知 経験値 基本、型 個性、天分 訓練、実践 表現しやすい 定量化可能 表現可能 定量化は難しい 表現が難しい 定量化も難しい PMAJオンラインジャーナル2010年10月号「今月のひとこと」の表に私が加筆したもの:http://www.pmaj.or.jp/online/1010/hitokoto.html AIが担える領域 戦略的に伸ばすべきスキルはここ でも、どうやって?
  28. やってみた!「モデルを書けばコードが自動生成される」ツールに翻弄された 48 ⚫ 複雑なソフトは図だけでは表現しきれない ⚫ 自動生成されるコードが冗長/パフォーマンス悪い/メンテしづらい ⚫ アジャイル開発の登場で 「包括的なドキュメント <

    動くソフトウェア」 の価値観に転換 ⚫ モデルとコードの同期がすぐズレる問題が頻発 ⚫ IDE(Eclipse/IntelliJ/Visual Studioなど)が高機能化 → モデルを別途維持するモチベーションが低下 注:モデル駆動は組込み系や規制産業(航空宇宙/自動車/医療機器) では今も活きている(厳格な文書化要求があるため)
  29. やってみた!「モデルを書けばコードが自動生成される」ツールに翻弄された 49 ⚫ 複雑なソフトは図だけでは表現しきれない ⚫ 自動生成されるコードが冗長/パフォーマンス悪い/メンテしづらい ⚫ アジャイル開発の登場で 「包括的なドキュメント <

    動くソフトウェア」 の価値観に転換 ⚫ モデルとコードの同期がすぐズレる問題が頻発 ⚫ IDE(Eclipse/IntelliJ/Visual Studioなど)が高機能化 → モデルを別途維持するモチベーションが低下 注:モデル駆動は組込み系や規制産業(航空宇宙/自動車/医療機器) では今も活きている(厳格な文書化要求があるため) AIなら全部得意
  30. The End of Programming as We Know It 51 ⚫

    Tim O'Reillyによる 「我々の知るプログラミングの終わり」 ⚫ AIはプログラマーを置き換えない Timは、AIによってソフトウェア開発者が職を失う という見方に反対し、これは「プログラミングの終 焉ではなく、我々が今日知っているプログラミング の終焉」だと主張。 ⚫ 歴史は繰り返す プログラミングは物理回路→機械語→アセンブリ→ 高級言語と進化してきたが、各段階で古いスキルが 不要になる一方、プログラマー数は増加してきた。 ⚫ 現在のAI革命 LLMにより自然言語でのプログラミング(CHOP) が可能になったが、「このブレイクスルーは新しい 種類のサービスとその需要も創出する」とTimは指 摘。 ⚫ 洞察 ⚫ 産業革命の研究から、技術革新は最終的に新しいスキル を持つ労働者の需要を増加させる ⚫ 「頑固な開発者の死」- AIツールを拒む開発者より、そ れを使いこなす初級開発者の方が有利 ⚫ 「AIエージェントエンジニア」など新しい役職が登場 「これはプログラミングの終焉ではない。最新の再発明の始まりである」 AIによってより複雑なプロジェクトが可能になり、プログラマー需要は増加すると予測。
  31. DORAが示す、AIのこれから 52 本レポートは、『Accelerate State of DevOps Report』で発表された DORA の研究を基盤とし、それ をさらに発展させています。現在の

    AI 導入状況を概観 し、開発者や組織への影響を探るとともに、AI の成功 する統合、測定、継続的改善のためのフレームワーク と実践的なガイダンスを提示しています。 新しいテクノロジーの導入は、短期的には生産性や影 響力の低下を伴うことがあるという点も忘れてはなり ません。持続的で長期的な改善を優先することで、生 成 AI 導入の恩恵をしっかりと享受できるようになるで しょう。 https://cloud.google.com/resources/content/dora-impact-of-gen-ai-software-development?hl=ja
  32. 開発現場におけるAIの浸透 ⚫ DORAの調査に対する回答者の大多数(81%)が、自社が アプリケーションやサービスへのAIの導入を強化するため に優先順位を変えたと報告しています。さらに、49.2%の 回答者は、この変化の規模を「中程度」または「大きな変 化」と表現しています。 ⚫ ソフトウェア開発業務におけるAIの最も一般的な使用例は コードの作成と情報の要約であり、これらのタスクを職務

    に含む回答者のうち、それぞれ74.9%と71.2%が少なくと も一部でAIに依存していると回答しました。 ⚫ 職種別の分析では、データサイエンティストと機械学習ス ペシャリストで特にAI依存度が高い傾向にありました。一 方、ハードウェアエンジニアのAI依存度は最も低くなって います。これは、ハードウェアエンジニアの業務内容がAI の一般的な活用領域と異なる性質を持つためと考えられま す。 53
  33. 生産性向上の実態 54 ⚫ 生産性への影響に対する回答は次の通りでした。 • 10%が「極端に向上」 • 25%が「中程度に向上」 • 40%が「わずかに向上」

    ⚫ 「極端」と「中程度」を合わせて、回答者の3分の 1以上となっており、AIが開発者の日常業務に実質 的な価値を提供していることを裏付けています。 ⚫ なお、AIがコード作成能力を阻害したと報告した回 答者はわずか5%でした。67%の回答者はAI支援のコ ーディングツールによってコード作成能力が少なく とも何らかの向上を見せたと報告し、約10%はAIに よって「極端な」改善が見られたと述べています。
  34. デリバリーパフォーマンスへの悪影響 55 ⚫ DORAにとって予想外の発見もされています。それ は、ソフトウェアデリバリーのパフォーマンスへの 影響です。DORAはここ数年の調査から、ソフトウ ェアデリバリーにおける生産性(スループット)と 安定性の指標が、互いに独立した動きを示し始めて いることが分かってきたのです。 ⚫

    従来、この2つの指標には相関関係があるとされてき ました。しかし、最新のデータは、それぞれが独立 した要因として機能していることを示唆しており、 個別の評価が必要になってきています。 ⚫ この調査結果はAI導入がソフトウェアデリバリーパ フォーマンスに悪影響を与えていることを示してい ます。 ✓ デリバリースループットへの影響は小さいものの、ネガティブな傾向(AI導入が25% 増加するごとに推定1.5%の減少) ✓ デリバリー安定性への悪影響は大きく、AI導入が25%増加するごとに推定7.2%の減少
  35. デリバリーパフォーマンスへの悪影響 57 ⚫ DORAにとって予想外の発見もされています。それ は、ソフトウェアデリバリーのパフォーマンスへの 影響です。DORAはここ数年の調査から、ソフトウ ェアデリバリーにおける生産性(スループット)と 安定性の指標が、互いに独立した動きを示し始めて いることが分かってきたのです。 ⚫

    従来、この2つの指標には相関関係があるとされてき ました。しかし、最新のデータは、それぞれが独立 した要因として機能していることを示唆しており、 個別の評価が必要になってきています。 ⚫ この調査結果はAI導入がソフトウェアデリバリーパ フォーマンスに悪影響を与えていることを示してい ます。 ✓ デリバリースループットへの影響は小さいものの、ネガティブな傾向(AI導入が25% 増加するごとに推定1.5%の減少) ✓ デリバリー安定性への悪影響は大きく、AI導入が25%増加するごとに推定7.2%の減少
  36. デリバリーパフォーマンスへの悪影響 58 ✓ デリバリースループットへの影響は小さいものの、ネガティブな傾向(AI導入が25% 増加するごとに推定1.5%の減少) ✓ デリバリー安定性への悪影響は大きく、AI導入が25%増加するごとに推定7.2%の減少 過去の調査結果に基づき、AIによる生産性とコード生 成速度の根本的なパラダイムシフトが、DORAの最も 基本的な原則の一つである「小さなバッチサイズの重

    要性」を見落とさせている可能性があると仮定してい ます。 つまり、AIによって同じ時間内により多くのコ ードを生成できるため、変更リストが大きくなってい る可能性があります。 DORAの調査では一貫して、大きな変更は遅く、より 不安定になりやすいことが示されています。 総合的に 見ると、デベロップメントプロセスの改善は、必ずし もソフトウェアデリバリーの改善に直結しないことを 示唆しています。少なくとも、小さなバッチサイズや 堅牢なテスト機構といった、成功するソフトウェアデ リバリーの基本を適切に守らなければなりません。
  37. コード生成AIが書くコードは信頼されにくい? 59 ⚫ 開発業務で使用されるAI生成コードの信頼性に対する参加 者の認識は劣っていました。 ⚫ 大多数の回答者(87.9%)がAI生成コードの品質にある程 度の信頼を寄せているとするものの、信頼の程度は全体的 に低く「やや信頼」(39.2%)、「少し信頼」(27.3%)ま たは「全く信頼せず」(11.9%)と報告しました。

    ⚫ 開発者がAIを急速に導入し、それに依存し、パフォーマン ス向上に貢献すると認識している一方で、AIに対する信頼 は薄いということになります。 ⚫ しかし、興味深いのは、この「不信感」がAIの活用を妨げ ていないという点です。 ⚫ 開発者たちはAI生成コードを「完璧」なものとしてではな く、「改善が必要な出発点」として捉えている実態が明ら かになっています。
  38. AIがチームや組織のパフォーマンスに与える影響とは 60 ⚫ 組織のパフォーマンス向上 ⚫ 研究によれば、AIの導入が25%増加すると、組織のパフォーマ ンスが約2.3%向上することが分かりました。この「組織のパフ ォーマンス」とは、収益性、市場シェア、業務効率、顧客満足 度など、複数の要素を総合的に評価したものです。 AIは、業務

    の効率化や意思決定の迅速化、目標達成能力の向上といった面 で組織にプラスの影響を及ぼしていると考えられます。 ⚫ チームのパフォーマンスにも効果 ⚫ チームのパフォーマンスもAIの導入によって約1.4%向上すると いう結果が出ています。この「チームのパフォーマンス」には、 メンバー間の協力、イノベーション、効率的な作業、適応力な どが含まれます。 特に、AIはチーム内でのコミュニケーション や知識共有の促進、意思決定プロセスの効率化といった課題を 解消し、チーム全体の生産性を高める役割を果たしているよう です。
  39. AIがチームや組織のパフォーマンスに与える影響とは 61 ⚫ 製品のパフォーマンスとの関連性は限定的 ⚫ 一方で、製品のパフォーマンス(使いやすさ、機能性、価値、 セキュリティなど)については、AIの導入による明確な影響は 確認されませんでした。これは、製品の成功にはAI以外の要素、 たとえば開発プロセスやクリエイティビティ、ユーザー体験の デザインなどが深く関係しているためと考えられます。

    ⚫ チーム、組織、製品のパフォーマンスが互いに密接な関連 を持つことも示しています。例えば、優れたチームは高品 質な製品を生み出す可能性が高い一方で、低品質な製品を 扱うとチームの力が十分に発揮されないことがあります。 また、良い組織は適切なリソースやプロセスを提供するこ とで優れたチームを育てますが、逆に組織の問題がチーム の力を制限するケースも見られます。
  40. AIが個人に与える影響:利点と課題 63 ⚫ AIによる潜在的な課題・トレードオフ ⚫ 一方で、AI導入による課題も浮かび上がっています。特に、価値ある作業に費やす時間の減少という予想外の結果が観察 されました。 ⚫ AIは、価値ある作業(たとえばコーディング)を迅速に進めることで効率化を実現しますが、単調で繰り返しの多い労苦 的な作業(たとえば会議や事務処理)にはほとんど影響を与えていません。これにより、余った時間が新たなタスクで

    埋められる「真空仮説(vacuum hypothesis)」が起きている可能性があります。 アウトカム 予想される%の変化 (推定値) 苦労する作業の時間:長期的な価値がほとんどない反復的な手作業に費やした時間の割合を測定する単一の項目 +0.4% 価値ある作業の時間: 価値があると考えるタスクに費やした時間の割合を測定する単一の項目 -2.6% ◼ vacuum hypothesis(真空仮説/空白仮説)生態系において「空いている場所には必ず何かが入る」という考え方を示す仮説 です。例えば火山噴火後の新しい土地や、大量絶滅後の生態系の空白地帯には、時間の経過とともに必ず生物が進出し、その 環境に適応した種が定着していきます。この仮説は特に、ガラパゴス諸島のフィンチ類(文鳥のような小鳥の類)のように、 新しい環境で生物が多様化していく「適応放散」という現象を説明する際によく用いられます。名称の由来は、物理学におけ る真空(vacuum)が必ず何かによって埋められようとするのと同様に、生態的な空白も必ず埋められていくという類推から 来ています。
  41. DORAが示す、AIのこれから 64 ⚫ DORAは今回の回答者に、今後1年、5年、10年のAIの影響についての見解や期待を尋ねています。 ⚫ まず、楽観的な見方としては、AIによって製品の品質が引き続き向上すると予想しています。 ⚫ 一方で、AIが自身のキャリア、自然環境、そして社会全体に対して純粋にマイナスの影響を与えると予想して おり、これらの悪影響が約5年後に完全に顕在化すると考えています。 ⚫

    「自然環境」が唐突に思われるかもしれませんが、DORAレポートの前半ではAIの環境負荷についての懸念が 言及されており、具体的には、 • 2030年までにAIによってデータセンターの電力需要が160%増加する可能性 • AIモデルの学習に、米国の1,000世帯以上の年間電力消費量に相当する電力が必要 • 回答者の30%以上がAIは自然環境に有害と考えている といった情報が添えられていました。