Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
クリエイターファーストな、 CtoCメディアプラットフォームの 成長を支える ”グロースモデル...
Search
Takuya Asako
July 27, 2023
0
620
クリエイターファーストな、 CtoCメディアプラットフォームの 成長を支える ”グロースモデル”と”指標設計”
Takuya Asako
July 27, 2023
Tweet
Share
More Decks by Takuya Asako
See All by Takuya Asako
チームでドキュメントを育て、 質を高める装置としてのCursor
takuyeah
0
300
すばやくユーザーに価値を届ける! 中規模組織での合意形成と体制今昔話
takuyeah
2
920
2022-11-08_ビジョングロースユーザー価値すべて妥協しない新規プロダクト開発_浅子拓耶.pdf
takuyeah
0
170
企画からリリースまで、 新規サービス開発における PMの立ち回りと成功・失敗
takuyeah
0
570
Featured
See All Featured
A Tale of Four Properties
chriscoyier
159
23k
Put a Button on it: Removing Barriers to Going Fast.
kastner
60
3.8k
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
8
710
Agile that works and the tools we love
rasmusluckow
329
21k
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
40
7.3k
KATA
mclloyd
29
14k
Adopting Sorbet at Scale
ufuk
76
9.4k
10 Git Anti Patterns You Should be Aware of
lemiorhan
PRO
656
60k
Practical Orchestrator
shlominoach
187
11k
Designing for humans not robots
tammielis
253
25k
The Invisible Side of Design
smashingmag
299
50k
Optimizing for Happiness
mojombo
378
70k
Transcript
クリエイターファーストな、 CtoCメディアプラットフォームの 成長を支える ”グロースモデル”と”指標設計”
note inc. 3 フィリピンオフショア開発Webディレクター兼なんでもやる⼈ →モンスター‧ラボでベトナム‧バングラとのオフショアPM ベトナム ダナンに1年半住んでた(⾜掛け3年くらい通ってた) →Adobeでマーケ製品のプログラムマネージャー →noteにプロジェクトマネージャーとして⼊社 →組織改編に伴いプロダクトマネージャーにジョブチェンジ
略歴 Twitter: @taku_yeah note: https://note.com/taku_yeah note歴2年8ヶ⽉ 好きなもの:旅‧⾳楽‧写真‧動物 嫌いなもの:ネタバレ‧早起き‧臓物系の⾷べ物 浅⼦ 拓耶 Takuya Asako プロダクトマネージャー
4
note inc. CREATION いい作品をうみだす DISTRIBUTION 広く人々に届ける FINANCE 収益化する noteが提供する価値 インターネットにおける創作を取り巻く課題を解決するために、noteが誕生。
ユーザーがたくさん集まるプラットフォームにおいて、作品が最適な読者に届き、課金モデルによってクリエイターが創作活 動に見合った対価を得られる仕組みを構築することで、クリエイターエコノミーを促進しています。 5 クリエイター ユーザーがたくさん集まり、機械 学習により 作品が最適な読者に届く 課金モデルにより 創作活動に見合った 対価が得られる クリエイターが適切なファンと直接つながる仕組みをつくることで、クリエイターエコノミーを促進 いい作品が 継続的に生まれる エコシステム
note inc. 6 数値はどれくらい上がりそう? すばやく不確実性を潰せそう? クリエイターファーストな施策になってる? 体験はなめらかになっている? 世間のデファクトに近い体験になってる? なにをもって成功とする? グロースモデルにどう影響しそう?
会社やプロダクトの ミッションにアラインしてる? どうユーザーに届ける? ユーザーにとってのベネフィットはなに? だれの、どんな課題を解決する? 開発せずに仮説検証できない? 課題解決までのステップ数は最⼩? 機能を使う⾒込みユーザーの数は⼗分? 伝わって、使いたくなる⽂⾔になってる? 何が揃っていたら使ってもらえる? 会社の中⻑期戦略にアラインしている?
note inc. (⾊々喋りたいことあるけど…) 今⽇は、note‧CtoCプラットフォームならではの 項⽬に絞って、取り組みを紹介します💡 7
note inc. 今⽇のお話: ”グロースモデル”と”指標設計” 8
note inc. 9 プロダクト全体のKPI:グロースモデル + αでウォッチ 出典:note急成長のカギ、「グロースモデル」徹底解剖 https://note.jp/n/ne0b658deeac3
note inc. 10 グロースモデル、ざっくり説明 • ひとつのKPIではなく、複数の指標をバランスよく追うためのモデル • ユーザーの獲得や、売上のトップラインを伸ばすことだけでなく、事業全体の流れ‧バランスを⾒て、 どこが切れているか‧弱いか‧強化する必要があるか…などがチェックできる CEO加藤さん‧CXO深津さん‧PM組織を⽴ち上げた
⽯坂さんが対談している記事があるので、 詳しくは記事を読んでください。今⽇は詳細は割愛 https://note.jp/n/ne0b658deeac3
note inc. 11 現場から⾒た、グロースモデルの優れているポイント • noteというプロダクトの性質上、単⼀のKPIを伸ば しても事業成⻑に繋がらない。ということを踏まえ てつくられている • 「売上が上がれば、他のKPIは気にしなくてOK」な
どの、プロダクトの歪みが発⽣しにくい • ⾃チームの追うKPI以外もケアしないと事業全体が 伸びないので、必然的にプロダクト全体を⾒渡せる ようになる
note inc. 12 現場から⾒た、グロースモデルの難しいと思うポイント • プロダクト全体を⾒渡して、他チームがやっている 施策にキャッチアップしないと成果が上げられない • たとえば、浅⼦のチームは「コンテンツが売れる」 に注⼒していたが、グロースのドライバーがプロダ
クト上のCVR向上 <「クリエイターが集まる」→ 「読者が集まる」だったことが判明 ◦ くわしくは後のスライドで話します
note inc. 13 現場では、グロースモデルをどう活⽤している? • チームの追うKPI‧⾃分たちがやった施策が影響するKPIとしては粒度が⼤きすぎる ◦ 実際は、各指標を細かくブレイクダウンしてKPIを定めている ◦ トップレベルKPI‧観測指標としてグロースモデル上の数値も追ってはいる
• 他の指標に影響があるケースが多いので… ◦ 反指標(= ガードレールメトリクス)を設定したり ◦ 必要に応じてA/Bテストを実施したうえで全体に適⽤する • ⾃チームで上げたいKPIの前段で、どんな要素が必要か?を考える ◦ 売上を伸ばすためには、クリエイター数や読者数が増えないと…など
note inc. 14 (極端な架空の)具体例:「フォロー数をめっちゃ伸ばしたい」 • 課題: フォロワー数が伸びず、クリエイターが記事を 書いても読んでもらえていない • 解決策案:
フォロワーを増やすために、⼈通りが多い 記事詳細ページで、フォローを訴求する ◦ 具体的には右図のように、記事にアクセスした タイミングでフルスクリーンのポップアップを 表⽰し、フォローのベネフィットを訴求する ✕
note inc. 15 (極端な架空の)具体例:「フォロー数をめっちゃ伸ばしたい」 • 課題: フォロワー数が伸びず、クリエイターが記事を 書いても読んでもらえていない • 解決策案:
フォロワーを増やすために、⼈通りが多い 記事詳細ページで、フォローを訴求する ◦ 具体的には右図のように、記事にアクセスした タイミングでフルスクリーンのポップアップを 表⽰し、フォローのベネフィットを訴求する ✕ • フォロー数が増えたとしても、記事の読了率が下がる‧ スキ数が減る‧シェア数が減るなどの影響が考えられる この施策案の課題は?何が問題?
note inc. 16 (実際にあった)具体例:「メンシプの売上伸ばしたい」 • 課題: 昨年リリースしたメンバーシップで、 収益を上げられるクリエイターを増やし、売上UPさせたい • 解決策案:
競合にあって、noteにない機能を充実させることで、 ⽐較検討したときに負けないようにしていく
note inc. 17 (実際にあった)具体例:「メンシプの売上伸ばしたい」 • 課題: 昨年リリースしたメンバーシップで、 収益を上げられるクリエイターを増やし、売上UPさせたい • 解決策案:
競合にあって、noteにない機能を充実させることで、 ⽐較検討したときに負けないようにしていく • 中⻑期的には正しい戦略。だけど、短期的な売上には繋がり にくい • グロースドライバーは、「ファンがたくさんいる、売上ポテ ンシャルがあるクリエイターを誘致する」ことだった 実際は…
note inc. 18 まとめ 1. 優れたグロースモデル = プロダクト開発の意思決定を助ける 2. 反指標の設計、A/Bめっちゃだいじ
3. ⽬の前の課題を、さらに⼤きなフレームで捉えるための補助になる
note inc. CtoCのプロダクト開発、⼤変なことも多いけど、 ユーザーと近い距離で開発ができて楽しいよ🚀 19
note inc. 20 プロダクトマネージャー、募集中です 📫カジュアル⾯談フォーム or @taku_yeah まで 採⽤情報
興味がある⽅、話を聞いてみたい⽅、 まずはカジュアル⾯談だけでもどうですか?
Thank you ! 21