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〜バイブコーディングを超えて〜 チームで実験し続けたAI駆動開発

〜バイブコーディングを超えて〜 チームで実験し続けたAI駆動開発

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Toranosuke Minamikawa

April 24, 2026

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  1. 2 KDDI Agile Development Center Corporation 自己紹介 南川 虎之介 KDDIアジャイル開発センター株式会社(通称

    KAG)ソフトウェアエンジニア 2年目 現在 • 仕様駆動開発で試行錯誤チーム 最近ハマってきたもの • 日本酒 趣味 • 野球観戦 • 麻雀 • 旅行 Twitter (新X) : @fun_tora_
  2. 3 KDDI Agile Development Center Corporation 今日話すこと • 最高なチームで働いている •

    AIに良い実装をしてあげるためにいい計画をAIと共に作り導いてあげよう • AIおよびツールは毎日進化していくから、すぐに適応し実験し続ける柔軟なチームを作 ろう • AIの出力を鵜呑みにしないために、全員が「これおかしくない?」と言えるようなチー ムを作ろう
  3. 6 KDDI Agile Development Center Corporation 新卒1年目の流れ 新卒1年目の流れ 入社 25/04

    25/07 25/10 26/01 配属 チーム開発研修 現プロジェクト 発足 JAWS-UG 登壇
  4. 7 KDDI Agile Development Center Corporation 新卒1年目の流れ × AI年表 新卒1年目の流れ

    AI技術の進化 25/04 25/07 25/10 26/01 配属 チーム開発研修 現プロジェクト 発足 JAWS-UG 登壇 GPT-4.1 Kiro CLI Devin 2.0 Opus 4 Sonnet4 Claude Code GA Copilot Agent Mode Kiro 仕様駆動開発 Sonnet 4.5 Agent SDK Opus 4.7 ハーネスエンジ ニアリング Everything Claude Code OpenClaw Agent Skills Claude Code Skills Opus 4.5 GPT-5 GPT-5.1 GPT-5.4 Codex CLI Preview Gemini CLI コンテキストエ ンジニアリング AI-DLC Spec Kit cc-sdd OpenSpec Codex GA SWE-1.5 Kiro GA Gemini 3.0 Antigravity Cursor 1.0 superpowers v4 入社
  5. 8 KDDI Agile Development Center Corporation 新卒1年目の流れ × AI年表 新卒1年目の流れ

    AI技術の進化 25/04 25/07 25/10 26/01 配属 チーム開発研修 現プロジェクト 発足 JAWS-UG 登壇 GPT-4.1 Kiro CLI Devin 2.0 Opus 4 Sonnet4 Claude Code GA Copilot Agent Mode Kiro 仕様駆動開発 Sonnet 4.5 Agent SDK Opus 4.7 ハーネスエンジ ニアリング Everything Claude Code OpenClaw Agent Skills Claude Code Skills Opus 4.5 GPT-5 GPT-5.1 GPT-5.4 Codex CLI Preview Gemini CLI コンテキストエ ンジニアリング AI-DLC Spec Kit cc-sdd OpenSpec Codex GA SWE-1.5 Kiro GA Gemini 3.0 Antigravity Cursor 1.0 superpowers v4 入社 刻一刻と変化する時代に 方法が確立されるまで待つなんてやってられない
  6. 10 KDDI Agile Development Center Corporation チームの取り組み方 • 年次やロール関係なくガンガンAIを使っていく •

    AIの使い方を常に実験していく • 振り返りで出た課題のトライ3~4つを次のボルトで全部やり切る • モブプログラミング • 全員で共通認識を持ってから進める • たくさん雑談する ※ボルト=AI-DLCのイテレーションの名称
  7. 11 KDDI Agile Development Center Corporation 様々な実験を行った Steering/ルールの継続改善 (不要な出力を出す問題への対処) 振り返りのAI活用

    (Meet議事録からTry案) 仕様駆動開発の導入と変遷 cc-sdd → superpowers / ECC 新ツールの検証 (kiro:validate, Serena MCPなど) ボルト中間振り返りの導入 (5営業日で区切る) コンテキスト肥大化対策 (Steering要約・整理) 1バックログごとに商用リリース DevOps自動化 (CI/CD, テスト, 性能試験, 運用Agent) リポジトリ内での意思決定記録 (外部ツールからリポジトリ完結へ) AI-DLC(可変長ボルト)への移行 ボーイスカウトルールの導入
  8. 12 KDDI Agile Development Center Corporation 様々な実験を行った リポジトリ内での意思決定記録 (外部ツールからリポジトリ完結へ) Steering/ルールの継続改善

    (不要な出力を出す問題への対処) 振り返りのAI活用 (Meet議事録からTry案) AI-DLC(可変長ボルト)への移行 仕様駆動開発の導入と変遷 cc-sdd → superpowers / ECC 新ツールの検証 (kiro:validate, Serena MCPなど) ボルト中間振り返りの導入 (5営業日で区切る) コンテキスト肥大化対策 (Steering要約・整理) 1バックログごとに商用リリース ボーイスカウトルールの導入 DevOps自動化 (CI/CD, テスト, 性能試験, 運用Agent)
  9. 13 KDDI Agile Development Center Corporation 様々な実験を行った リポジトリ内での意思決定記録 (外部ツールからリポジトリ完結へ) Steering/ルールの継続改善

    (不要な出力を出す問題への対処) 振り返りのAI活用 (Meet議事録からTry案) AI-DLC(可変長ボルト)への移行 仕様駆動開発の導入と変遷 cc-sdd → superpowers / ECC 新ツールの検証 (kiro:validate, Serena MCPなど) ボルト中間振り返りの導入 (5営業日で区切る) コンテキスト肥大化対策 (Steering要約・整理) 1バックログごとに商用リリース ボーイスカウトルールの導入 DevOps自動化 (CI/CD, テスト, 性能試験, 運用Agent)
  10. 14 KDDI Agile Development Center Corporation AI-DLCの話はこちら 【AI駆動開発カンファレンス 2025秋】 Beyond

    Scrum AIの力で開発プロセスを変革し続 けるチーム AI-DLCへの段階的移行の実践 ― AI時代のスクラ ムイベントを再定義する ― スライド
  11. 15 KDDI Agile Development Center Corporation 様々な実験を行った リポジトリ内での意思決定記録 (外部ツールからリポジトリ完結へ) Steering/ルールの継続改善

    (不要な出力を出す問題への対処) 振り返りのAI活用 (Meet議事録からTry案) AI-DLC(可変長ボルト)への移行 仕様駆動開発の導入と変遷 cc-sdd → superpowers / ECC 新ツールの検証 (kiro:validate, Serena MCPなど) ボルト中間振り返りの導入 (5営業日で区切る) コンテキスト肥大化対策 (Steering要約・整理) 1バックログごとに商用リリース ボーイスカウトルールの導入 DevOps自動化 (CI/CD, テスト, 性能試験, 運用Agent)
  12. 17 KDDI Agile Development Center Corporation Vibe Codingは品質にムラが出る 人によってプロンプトの質が違う •

    チーム開発だと品質がバラバラに • ベロシティが安定しない(爆速の時もあれば手戻りだらけの時も) 実験してみよう! → いい設計を渡せば、AIはいい実装を返してくれる そんな時に仕様駆動開発が登場
  13. 18 KDDI Agile Development Center Corporation 仕様駆動開発(SDD)の基本ワークフロー 01 Requirements 要件定義

    ・何を解決するか (What) ・なぜやるか(Why) ・ユーザーストーリー ・非機能要件 02 Design 詳細設計 ・アーキテクチャ定義 ・DB/スキーマ設計 ・テスト観点の定義 ・技術選定の明文化 03 Tasks 実装計画 ・サブタスクの切出し ・リリースの粒度設定 ・一貫した作業手順 ・依存関係の整理 04 Implement AIによる実装 ・テスト駆動開発 ・自動テスト実行 ・コードレビュー ・既存コードとの整合 各フェーズでAIが提案し人間が承認する これをバックログ単位で行っている
  14. 19 KDDI Agile Development Center Corporation 仕様駆動開発をやってみて  着実に前へ進む感覚 •

    事前に技術的な不明点を洗い出すから、実装での後戻りが少ない • チームで設計をがっつり議論するので、認識のズレが減った • レビューの質も上がった(設計が先にあるので判断しやすい)  一方で、試行錯誤もあった • 仕様の粒度が掴めず、設計が膨らみすぎることも • 難しかったのは仕様を最新に更新し続けること。軽微な修正のために仕様を更新するのが大変 で諦めた
  15. 20 KDDI Agile Development Center Corporation 仕様駆動開発のツールも実験をし続けている SDDツールにより、開発プロセスはより自律的かつ並列的に進化 以前 Superpowers

    ・対話ベースで軽く始められるSDDのSkills ・AIが要件を1つずつ質問 ・2〜3つのアプローチを提案しトレードオフを提⽰ 現在 最近は OpenSpec も実験中 cc-sdd ・ドキュメントが長く、レ ビューが重たい
  16. 22 KDDI Agile Development Center Corporation ドキュメントは全てリポジトリへ 解決策 ・リポジトリ内にdrawioファイルを作成 ・VSCode拡張機能

    + Live Shareで同時編集 ・Claudeでバックログ共有用の1枚絵を生成 今後の挑戦 議事録から設計ドキュメントを自動生成する こと 共有コストの低減と、AIフレンドリーな開発環境の構築 これまでの課題 Confluenceのホワイトボード設計はClaudeに食わせづらい ➔ 設計ドキュメントをリポジトリへ集約
  17. 25 KDDI Agile Development Center Corporation ボーイスカウトルール ボーイスカウトルールとは 既存のファイルを編集するときは着手時より美しくしよう AI時代のコードベース管理

    • AIは既存のコードベースを真似る • 汚いコードや不要なコードの伝播による全体的な品質低下を防ぐ • AI時代だからこそ、コードベース/リポジトリの衛生管理が重要
  18. 26 KDDI Agile Development Center Corporation モブ モブプログラミング + シャッフル

    3/2/2のモブで開発、ボルトごとにメンバーをシャッフル ある技術に触っていない人がいたら、その人がいるモブで取り組む • チーム全員で共通認識を持てる • AIの出力に疑問を持てる
  19. 27 KDDI Agile Development Center Corporation 毎時50分休憩 背景と課題 我々はAIの出力をレビューするだけ +

    モブでかなり疲れる 休憩のメリット 休憩を取ることで頭をリフレッシュさせ、10分前に気づけなかったことに気づける
  20. 30 KDDI Agile Development Center Corporation AI駆動開発勉強会の開催 参加者の声 • ちょうど使おうと思っていたから助かった…

    • 言葉だけ知ってたけど完全に理解した • Claude Codeを社内の人権にする • 公式プラグイン色々試したい! 背景 • チームごとに知見が閉じているのはもったいない • AI分野は情報の流れが早い • 誰かが共有してくれないと置いてかれる 社内勉強会の開催 社員全員が自由に参加できる勉強会を主催 1月開始 → 4月時間変更 → 30人ほどが参加 毎週30分。誰かが話題を持ち込むスタイル 最近の話題 • ハーネスエンジニアリングって? • OpenSpecいいぞ • AI時代におけるリファクタリングの重要性
  21. 32 KDDI Agile Development Center Corporation まとめ • AIに良い実装をしてあげるためにいい計画をAIと共に作り導いてあげよう •

    AIおよびツールは毎日進化していくから、すぐに適応し実験し続ける柔軟なチームを作 ろう • AIの出力を鵜呑みにしないために、全員が「これおかしくない?」と言えるようなチー ムを作ろう