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【応用情報に向けたメモ】情報量

 【応用情報に向けたメモ】情報量

応用情報技術者試験の勉強(というより説明)資料

Kohei Hattori

March 20, 2024
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Transcript

  1. 情報量 ◼ある事象のパターンの数をbit数で表したもの ⚫情報量は以下の式で求めることができる ➢情報量を 𝑦 ,事象が起きる確率を 𝑃 として, 𝑦 =

    − log2 𝑃 ⚫数学で使ったlogってなんだっけ? ➢𝑦 = log2 𝑥 であれば,2をx乗すればyになるということ ➢何乗って何? : 23 = 2 × 2 × 2 であり,2の3乗と読む ➢マイナスであると, 𝑦 = − log2 𝑃 = log2 1 𝑃 ⚫具体例 ➢サイコロを振って1が出る確率は,1/6 𝑦 = − log2 1 6 = log2 6 = 2.5849 … ➢3bitあればサイコロの出る目のパターン数をカバーできる ➢3bit= 23= 8
  2. 情報量 ◼ある事象のパターンの数をbit数で表したもの ⚫情報量は以下の式で求めることができる ➢情報量を 𝑦 ,事象が起きる確率を 𝑃 として, 𝑦 =

    − log2 𝑃 ⚫数学で使ったlogってなんだっけ? ➢𝑦 = log2 𝑥 であれば,2をx乗すればyになるということ ➢何乗って何? : 23 = 2 × 2 × 2 であり,2の3乗と読む ➢マイナスであると, 𝑦 = − log2 𝑃 = log2 1 𝑃 ⚫具体例 ➢サイコロを振って1が出る確率は,1/6 𝑦 = − log2 1 6 = log2 6 = 2.5849 … ➢3bitあればサイコロの出る目のパターン数をカバーできる ➢3bit= 23= 8
  3. 情報量 ◼ある事象のパターンの数をbit数で表したもの ⚫情報量は以下の式で求めることができる ➢情報量を 𝑦 ,事象が起きる確率を 𝑃 として, 𝑦 =

    − log2 𝑃 ⚫数学で使ったlogってなんだっけ? ➢𝑦 = log2 𝑥 であれば,2をx乗すればyになるということ ➢何乗って何? : 23 = 2 × 2 × 2 であり,2の3乗と読む ➢マイナスであると, 𝑦 = − log2 𝑃 = log2 1 𝑃 ⚫具体例 ➢サイコロを振って1が出る確率は,1/6 𝑦 = − log2 1 6 = log2 6 = 2.5849 … ➢3bitあればサイコロの出る目のパターン数をカバーできる ➢3bit= 23= 8
  4. 情報量 ◼ある事象のパターンの数をbit数で表したもの ⚫情報量は以下の式で求めることができる ➢情報量を 𝑦 ,事象が起きる確率を 𝑃 として, 𝑦 =

    − log2 𝑃 ⚫数学で使ったlogってなんだっけ? ➢𝑦 = log2 𝑥 であれば,2をx乗すればyになるということ ➢何乗って何? : 23 = 2 × 2 × 2 であり,2の3乗と読む ➢マイナスであると, 𝑦 = − log2 𝑃 = log2 1 𝑃 ⚫具体例 ➢サイコロを振って1が出る確率は,1/6 𝑦 = − log2 1 6 = log2 6 = 2.5849 … ➢3bitあればサイコロの出る目のパターン数をカバーできる ➢3bit= 23= 8
  5. 情報量 ◼ある事象のパターンの数をbit数で表したもの ⚫情報量は以下の式で求めることができる ➢情報量を 𝑦 ,事象が起きる確率を 𝑃 として, 𝑦 =

    − log2 𝑃 ⚫数学で使ったlogってなんだっけ? ➢𝑦 = log2 𝑥 であれば,2をx乗すればyになるということ ➢何乗って何? : 23 = 2 × 2 × 2 であり,2の3乗と読む ➢マイナスであると, 𝑦 = − log2 𝑃 = log2 1 𝑃 ⚫具体例 ➢サイコロを振って1が出る確率は,1/6 𝑦 = − log2 1 6 = log2 6 = 2.5849 … ➢3bitあればサイコロの出る目のパターン数をカバーできる ➢3bit= 23= 8
  6. 補足 ◼対数(log)の足し算と引き算 ⚫便利な性質 ➢𝑎 > 0, 𝑏 > 0 とする

    log2 𝑎 + log2 𝑏 = log2 𝑎𝑏 ⚫成り立つ理由 ➢対数の定義から 𝐴 = log2 𝑎 ⇔ 𝑎 = 2𝐴 𝐵 = log2 𝑏 ⇔ 𝑏 = 2𝐵 ➢指数関数の掛け算は 2𝐴 × 2𝐵 = 2(𝐴+𝐵) 𝑎𝑏 = 2(𝐴+𝐵) ➢両辺に log2 をとる log2 𝑎𝑏 = 𝐴 + 𝐵 log2 𝑎𝑏 = log2 𝑎 + log2 𝑏
  7. 補足 ◼対数(log)の足し算と引き算 ⚫便利な性質 ➢𝑎 > 0, 𝑏 > 0 とする

    log2 𝑎 + log2 𝑏 = log2 𝑎𝑏 ⚫成り立つ理由 ➢対数の定義から 𝐴 = log2 𝑎 ⇔ 𝑎 = 2𝐴 𝐵 = log2 𝑏 ⇔ 𝑏 = 2𝐵 ➢指数関数の掛け算は 2𝐴 × 2𝐵 = 2(𝐴+𝐵) 𝑎𝑏 = 2(𝐴+𝐵) ➢両辺に log2 をとる log2 𝑎𝑏 = 𝐴 + 𝐵 log2 𝑎𝑏 = log2 𝑎 + log2 𝑏
  8. 補足 ◼対数(log)の足し算と引き算 ⚫便利な性質 ➢𝑎 > 0, 𝑏 > 0 とする

    log2 𝑎 + log2 𝑏 = log2 𝑎𝑏 ⚫成り立つ理由 ➢対数の定義から 𝐴 = log2 𝑎 ⇔ 𝑎 = 2𝐴 𝐵 = log2 𝑏 ⇔ 𝑏 = 2𝐵 ➢指数関数の掛け算は 2𝐴 × 2𝐵 = 2(𝐴+𝐵) 𝑎𝑏 = 2(𝐴+𝐵) ➢両辺に log2 をとる log2 𝑎𝑏 = 𝐴 + 𝐵 log2 𝑎𝑏 = log2 𝑎 + log2 𝑏
  9. 補足 ◼対数(log)の足し算と引き算 ⚫便利な性質 ➢𝑎 > 0, 𝑏 > 0 とする

    log2 𝑎 + log2 𝑏 = log2 𝑎𝑏 ⚫成り立つ理由 ➢対数の定義から 𝐴 = log2 𝑎 ⇔ 𝑎 = 2𝐴 𝐵 = log2 𝑏 ⇔ 𝑏 = 2𝐵 ➢指数関数の掛け算は 2𝐴 × 2𝐵 = 2(𝐴+𝐵) 𝑎𝑏 = 2(𝐴+𝐵) ➢両辺に log2 をとる log2 𝑎𝑏 = 𝐴 + 𝐵 log2 𝑎𝑏 = log2 𝑎 + log2 𝑏
  10. 補足 ◼対数(log)の足し算と引き算 ⚫便利な性質 ➢𝑎 > 0, 𝑏 > 0 とする

    log2 𝑎 + log2 𝑏 = log2 𝑎𝑏 ⚫成り立つ理由 ➢対数の定義から 𝐴 = log2 𝑎 ⇔ 𝑎 = 2𝐴 𝐵 = log2 𝑏 ⇔ 𝑏 = 2𝐵 ➢指数関数の掛け算は 2𝐴 × 2𝐵 = 2(𝐴+𝐵) 𝑎𝑏 = 2(𝐴+𝐵) ➢両辺に log2 をとる log2 𝑎𝑏 = 𝐴 + 𝐵 log2 𝑎𝑏 = log2 𝑎 + log2 𝑏
  11. 補足 ◼対数(log)の足し算と引き算 ⚫便利な性質 ➢𝑎 > 0, 𝑏 > 0 とする

    log2 𝑎 + log2 𝑏 = log2 𝑎𝑏 log2 𝑎 − log2 𝑏 = log2 𝑎 𝑏 ⚫この性質を使う ➢𝑎 = 1 とすると log2 1 − log2 𝑏 = log2 1 𝑏 − log2 𝑏 = log2 1 𝑏 となる ➢ 独立な事象であれば,それぞれが同時に起こる確率は単純に掛け算で表せるので, 𝑦 = − log2 𝑃 = − log2 𝑃𝑎 𝑃𝑏 = − log2 𝑃𝑎 − log2 𝑃𝑏 = 𝑦𝑎 + 𝑦𝑏 と表すことができる
  12. 補足 ◼対数(log)の足し算と引き算 ⚫便利な性質 ➢𝑎 > 0, 𝑏 > 0 とする

    log2 𝑎 + log2 𝑏 = log2 𝑎𝑏 log2 𝑎 − log2 𝑏 = log2 𝑎 𝑏 ⚫この性質を使う ➢𝑎 = 1 とすると log2 1 − log2 𝑏 = log2 1 𝑏 − log2 𝑏 = log2 1 𝑏 となる ➢ 独立な事象であれば,それぞれが同時に起こる確率は単純に掛け算で表せるので, 𝑦 = − log2 𝑃 = − log2 𝑃𝑎 𝑃𝑏 = − log2 𝑃𝑎 − log2 𝑃𝑏 = 𝑦𝑎 + 𝑦𝑏 と表すことができる
  13. 補足 ◼対数(log)の足し算と引き算 ⚫便利な性質 ➢𝑎 > 0, 𝑏 > 0 とする

    log2 𝑎 + log2 𝑏 = log2 𝑎𝑏 log2 𝑎 − log2 𝑏 = log2 𝑎 𝑏 ⚫この性質を使う ➢𝑎 = 1 とすると log2 1 − log2 𝑏 = log2 1 𝑏 − log2 𝑏 = log2 1 𝑏 となる ➢ 独立な事象であれば,それぞれが同時に起こる確率は単純に掛け算で表せるので, 𝑦 = − log2 𝑃 = − log2 𝑃𝑎 𝑃𝑏 = − log2 𝑃𝑎 − log2 𝑃𝑏 = 𝑦𝑎 + 𝑦𝑏 と表すことができる (𝑦𝑎 = − log2 𝑃𝑎 , 𝑦𝑏 = − log2 𝑃𝑏 )