Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
たかが命名、されど命名
Search
44
April 04, 2019
Technology
2
1.1k
たかが命名、されど命名
44
April 04, 2019
Tweet
Share
More Decks by 44
See All by 44
Kotlin MultiPlatform Projectのロマンを語る
44x1carbon
0
500
Vue.jsで考えるMVVM
44x1carbon
0
2.2k
React(Kotlin)でToDoアプリを作ってみた
44x1carbon
2
1.8k
Multiplatform Kotlin
44x1carbon
0
190
Other Decks in Technology
See All in Technology
使いやすいプラットフォームの作り方 ー LINEヤフーのKubernetes基盤に学ぶ理論と実践
lycorptech_jp
PRO
2
200
機械学習を扱うプラットフォーム開発と運用事例
lycorptech_jp
PRO
0
740
Unlocking the Power of AI Agents with LINE Bot MCP Server
linedevth
0
130
共有と分離 - Compose Multiplatform "本番導入" の設計指針
error96num
2
1.2k
新規プロダクトでプロトタイプから正式リリースまでNext.jsで開発したリアル
kawanoriku0
1
570
Create Ruby native extension gem with Go
sue445
0
140
Apache Spark もくもく会
taka_aki
0
150
Codeful Serverless / 一人運用でもやり抜く力
_kensh
7
460
組織規模に応じたPlatform Engineeringの実践
hacomono
PRO
0
100
テストを軸にした生き残り術
kworkdev
PRO
0
220
JTCにおける内製×スクラム開発への挑戦〜内製化率95%達成の舞台裏/JTC's challenge of in-house development with Scrum
aeonpeople
0
290
Terraformで構築する セルフサービス型データプラットフォーム / terraform-self-service-data-platform
pei0804
1
210
Featured
See All Featured
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
31
2.2k
Optimizing for Happiness
mojombo
379
70k
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
34
6k
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
231
53k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
29
1.9k
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
525
40k
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
234
17k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
Imperfection Machines: The Place of Print at Facebook
scottboms
268
13k
Bash Introduction
62gerente
615
210k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
100
5.8k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
30
9.7k
Transcript
たかが命名、されど命名 思いやりのある命名をしよう
DDDとの関わり • 専門学校 3年生 「エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計 」を読む => 分からなくて読むの諦める • 専門学校
4年生 「実践ドメイン駆動設計」を読む => なんとなく分か… 分からなくて読むの諦める
命名にどれだけ時間を 使ってますか?
プログラミングにおける命名 • クラス名 • メソッド名 • 変数名(ローカル・フィールド)
命名をこだわらなくても動く
なぜ、名前をつけるのか? 自分の書いたコードを理解できるようにする為
その時の自分だけがわかる 命名になりがち
なぜ、名前をつけるのか? 自分の書いたコードを他の人(未来の自分も含む)にも理解できる ようにする為
理解が出来ないことで起こること • 全貌の把握に時間がかかる・把握出来ない • 変更・削除していいものか判断がつかない • 機能追加・変更に臆病になってしまう
サービスの成長が遅くなる
そうならないように 良い命名をしよう!
良い命名とは? 仕様のどの部分を表現しているのかがわかりやすい事 • 探しやすい => パッケージ構成など • 理解がしやすい ◦ 名前が責務を表す
◦ 単語が仕様書に出てくる単語である
良い命名とは? 仕様のどの部分を表現しているのかがわかりやすい事 • 探しやすい => パッケージ構成など • 理解がしやすい ◦ 名前が責務を表す
◦ 単語が仕様書に出てくる単語である
良い命名が出来ない? • 仕様がちゃんと理解出来ていない・詳細に定義されていない • 単語で命名しようとしている 一度やりたいことを文章に書き出して整理しよう • クラスやメソッドが色んな事をしようとしている (多重責務)
全てを説明しようと思い 長い名前になってしまう
長い名前になってしまった時は? • 多重責務になってないか改めて考え、責務を分割しよう • 単語を省略する(おすすめしません) 省略する時は、ルールを決める
省略するのではなくスコープを切る 適切にスコープを切ることで、長い名前を短くする => 〇〇▲▲☆☆を〇〇の▲▲の☆☆にする • インナークラス ResultListItem => ResultList.Item •
クラスのフィールドにする userName => user.name
名前を考える
良い命名をする為の準備 • プログラミングでよく使われるパターン(デザインパターンなど) を覚えよう BuilderやFactory、Dao、Dto • 文法をチームで決めておく 例) メソッド名は 動詞
+ 名詞 など • チーム内での単語帳を作っておく
つけちゃ駄目な名前 • 〇〇Manager => 〇〇を管理するクラス • 〇〇Util => 〇〇を扱う便利メソッドが詰められたクラス 上の名前をつけたくなったらHOWを考えて分解しよう
• 〇〇をどう管理するのか? • 〇〇をどうやって便利にするのか?
良い名前かどうかを判断する方法 • 他の人にコードを呼んでもらう ◦ レビュー ◦ 時間をおいてセルフレビュー
命名だけでは伝えきれない 他の人に伝える方法 • 命名 • コメント • ドキュメント
伝えられる情報量 命名 コメント ドキュメント 少ない 多い
コメントやドキュメントの方が良いのでは?
伝え方とコードとの距離 命名 コメント ドキュメント 近い 遠い
コードとの距離が遠くなれば、情報の鮮度が落ちる コードを修正した時に情報の更新を忘れられ、コードと情報に差 異が生まれる。 コメントとコードで言っていること・やっていることが違うという事態 に
いつ、だれに、どれだけ伝えたいかで 伝え方を選択しよう
まとめ • 良い命名をするのは簡単ではないが、適当な命名をすると後 悔するかも? • 命名だけでは全てを伝えられない、伝える方法にはメリット・デ メリットがある • 良い命名が出来るようになるには、日々訓練するしかない
思いやりをもった命名を!