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反脆弱性(アンチフラジャイル)とデータ基盤構築

 反脆弱性(アンチフラジャイル)とデータ基盤構築

ナシーム・ニコラス・タレブ著のAntifragile(反脆弱性)の概要紹介とデータ基盤への思想適用を解説しています。本資料は2025年7月29日読書シェア会 vol.7で発表した内容になっています。
読書シェア会 vol.7
https://yumemi.connpass.com/event/359607/

ライブ配信映像はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=NEAin9529CQ

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CUEBiC Inc.

July 30, 2025
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Transcript

  1. 反脆弱とのデータ基盤への適用を考える 9 項目 反脆弱(Antifragile) 脆弱 ロバスト スキーマ設計 使いながら変更し、スキーマ進化・再設計でより 良くなる 最初に完全FIX。変更困難。

    変更=リスク 柔軟な型やnullable設計で耐える 処理方式 イベントドリブン/サーバレスで障害点を局所化 し、処理単位で改善 固定バッチのみ。障害で全滅 再実行可。ログで保守 データソース 例外をトリガーにスキーマ進化やデータ品質基準 の更新 想定外の形式で崩壊 異常値を捨てる設計で安定 データマート 新しい要求を受けて構造を進化・再構成する 仕様通り以外の要件に対応不能 標準レポートだけなら対応 インフラ設計 サーバレスでコストやスケーラビリティが変動す ることで最適化進行 オンプレ。変更に弱い クラウド化で耐性はある ※上記はあくまで参考イメージとなります。項目ごとの定義は絶対ではありません