Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

コンテナでLambdaをデプロイするときに知っておきたかったこと

 コンテナでLambdaをデプロイするときに知っておきたかったこと

takahash

March 25, 2025
Tweet

More Decks by takahash

Other Decks in Programming

Transcript

  1. 自己紹介 • Hiroki Takahshi (@_takahash) • CCoE的なお仕事してます • 社内AWS基盤の運用 •

    ガイドライン整備 • クラウド人材育成 • Like • CDK, ECS, EKS • Others • 2024 Japan AWS Top Engineers 2
  2. どうしてコンテナイメージで? • コンテナでオペレーションプロセスを統一したい • すでにコンテナでCI/CDの運用が回っている。zipアーカイブ独自の CI/CDを管理するオーバヘッドを避けたい • zipアーカイブの制約を回避したい • 250MBの制約で機械学習のライブラリが入らない

    • Amazon Linux 2023以外の独自のベースイメージを使いたい • 複雑な実行環境を管理したい • 多数のライブラリやネイティブバイナリが必要で依存関係が複雑 • 一貫性のある実行環境を維持していきたい
  3. Our analysis shows that pulling packages accounts for 76% of

    container start time, but only 6.4% of that data is read. [Harter, et al., 2016] コンテナイメージの特性 イメージ内の読み込まれるデータはごくわずか(6.4%)
  4. オンデマンドロード(1/2) Lambdaがコンテナで作成されるとデータはチャンクに分割される Layer1.tar.gz Layer2.tar.gz … LayerX.tar.gz / /var/task /var/runtime /opt/

    … [0-1] Chunk0 [2-3] Chunk1 [4-5] Chunk2 [6-7] Chunk3 […-…] ChunkX イメージのレイヤー ファイルシステム 展開 分割 512KiB 512KiB 512KiB 512KiB
  5. Worker Per-function resources ②実際にはファイルが必要になったタイミングで 必要なチャンクをロードしに行く 512KiB 512KiB 512KiB 512KiB [0-1]

    Chunk0 [2-3] Chunk1 [4-5] Chunk2 [6-7] Chunk3 […-…] ChunkX チャンクは必要となったタイミングではじめてロードされる Worker Local Cache Local Agent Firecracker Micro VM “slot” Guest Linux Kernel ext4 Filesystem Customer Code λ Shim オンデマンドロード(2/2) ①Lambdaからはファイルが ローカルにあるように見える AZ Local Cache
  6. Worker Per-function resources ②実際にはファイルが必要になったタイミングで 必要なチャンクをロードしに行く 512KiB 512KiB 512KiB 512KiB [0-1]

    Chunk0 [2-3] Chunk1 [4-5] Chunk2 [6-7] Chunk3 […-…] ChunkX チャンクは必要となったタイミングではじめてロードされる Worker Local Cache Local Agent Firecracker Micro VM “slot” Guest Linux Kernel ext4 Filesystem Customer Code λ Shim オンデマンドロード(2/2) ①Lambdaからはファイルが ローカルにあるように見える AZ Local Cache コンテナイメージは利用されているが コンテナが実行されているわけではない
  7. コンテナイメージ構築の選択肢 方法 RIC を含む RIE を含む 備考 LambdaのAWSベースイメージの 利用 〇

    〇 PythonやNode, Java, .NET, Rubyなどを ベースイメージとして使用したい場合 AWSのOS専用ベースイメージの 利用 × 〇 AL2023、またはAL2をベースイメージと して使用したい場合 非AWSベースイメージの利用 × × 独自のベースイメージを使用したい場合 RIC(Runtime Interface Client) :Lambdaサービスとの会話を行えるクライアント(OSS) RIE(Runtime Interface Emulator):ローカルでLambdaをテストしたいときに使うエミュレータ(OSS)