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SREチームの越境/crossing-Boundaries-of-the-SRE Team
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AEON
November 27, 2024
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SREチームの越境/crossing-Boundaries-of-the-SRE Team
https://aeon.connpass.com/event/332473/
「レバテック×イオン ~事業会社を支える開発組織のBizDevOps戦略~」での発表資料です。
AEON
November 27, 2024
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Transcript
SREチームの越境 イオンスマートテクノロジー株式会社 DevSecOps Div. SREチーム 齋藤光 2024年11⽉27⽇ レバテック×イオン ~事業会社を⽀える開発組織のBizDevOps戦略~
自己紹介
⾃⼰紹介 齋藤光( @hikkie13 ) イオンスマートテクノロジー株式会社(AST) DevSecOps Div SREチーム所属 (2022/5⼊社) ⼊社以来、SREを組織にインストールすることに従事
直近の登壇: - PagerDuty on Tour TOKYO 2024 - HashiConf Global 2024 趣味:ヨガ(RYT200)
会社紹介
イオングループ紹介 - 関連数字 https://www.aeon.info/company/ - "INFOGRAPHICS 数字で見るイオングループ"
会社紹介
iAEONアプリについて 膨⼤なIDと購買データを集約したアプリ「iAEON」 iAEONはイオングループが提供する決済機能やポイントプログラムを1つにまとめたアプリです。 イオングループ内の多数の事業会社がもつ顧客IDを⼀つのアプリに統合しています。
iAEONアプリについて 膨⼤なIDと購買データを集約したアプリ「iAEON」 iAEONはイオングループが提供する決済機能やポイントプログラムを1つにまとめたアプリです。 イオングループ内の多数の事業会社がもつ顧客IDを⼀つのアプリに統合しています。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004399.000007505.html
Agenda • BizDevOpsと越境 • SREチームの越境 • まとめ
BizDevOpsと越境
BizDevOpsって何だっけ?
設⽴当初の組織図(雑) ビジネス部⾨ 開発チーム群 (ベンダ含む) インフラ 運⽤チーム
設⽴当初の組織図(雑) ビジネス部⾨ 開発チーム群 (ベンダ含む) インフラ 運⽤チーム • そびえ⽴つ壁、壁、壁 • 依頼、許可、承認による仕事
イオンスマートテクノロジーでの組織取り組み 2022年に以下の動きが開始 • SREチームの組成(インフラチームからの変更) • 内製開発組織の⽴ち上げ。アジャイル開発への挑戦!
アジャイル開発とSRE、⽬指すものは全てビジネス‧事業的成果 アジャイルの⽂脈で⾔えば‧‧‧ • Don’t just do agile. Be agile. •
開発をアジャイルにするのではなく、経営をアジャイルにする SREの⽂脈で⾔えば‧‧‧ • Class SRE implements DevOps • 運⽤と開発の壁の破壊 • ⽣産性を⾼めるための⾃動化 • プロダクトの信頼性
皆、⽬的は1つなのだ Biz Dev Ops ビジネス的価値 顧客への価値 • 関⼼ごとの共通化=ビジネス的価値、顧客への価値 • そのためには相互理解、素早い仮説検証ができる環境づくりが必要
→ 部⾨を越えた越境のアプローチが有効なケースが多い(個⼈的⾒解)
SREチームの越境
越境ポイントは沢⼭ある ワイ 開発チーム プロダクト イオンスマートテクノロジー イオングループ全体 SREチーム
今⽇の越境ポイントはこちら ワイ 開発チーム プロダクト イオンスマートテクノロジー イオングループ全体 SREチーム
SREチームの越境(1) Embeddedアプローチ
SREチームにまつわるトポロジー(⽴ち上げ当時) Stream-Aligned Team Platform Team Enabling Team SREチーム https://amzn.asia/d/9e7akXD 2つの側⾯を持ち合わせる
Enabling • Stream-Aligned(SA)チームへSREのインストール • 整備したツール/基盤の伝承と伴⾛ • 定点観測会など定期的にSAチームとcommunication Platform • インフラ基盤⾃体の改善(Azure) • セルフサービスの提供(徐々に拡⼤中) • ツール/基盤の整備
こうなる 情報共有&連携 SREチーム プロダクトA プロダクトB プロダクトD プロダクトC Platform ツール など
課題や要望を⼀般化 Enabling Enabling Enabling Enabling
SREチームにまつわるトポロジー • チーム内のcontext switchの多さ • 改善が進まない / 改善のスピードが期待値より低い領域が発⽣ o SAチームのリソース不⾜
o SAチームのcapability不⾜ o 優先度の考え⽅のすれ違い o 相談/依頼のタイミングではHow/WhatになっておりWhyを掘り起こすところからスタート → ⼀部プロダクトへのEmbeddedアプローチの導⼊へ 以下のつらみや悩みが発⽣
Embeddedへの挑戦で意識してやっていること • SAチームが出席するようなプロダクトに関する定例、会議は出席 o SAチームと情報をsync o 案件状況、チームの状態、課題の優先度を把握。⽬線を揃える。 • ⼀緒に課題を解くことで信頼の構築 o
Team Topologiesでのコラボレーションが濃い状態に近いと捉えている • ゴールの状態を忘れない。 o あくまで最終⽬標はSAチーム内でSREの実践が完結すること o SAチーム内でSRE担当に任せっぱなしの状況は作らない。
SREチームの越境(2) だっしゅぼーどを眺める会
AEONとオブザーバビリティ • イオンスマートテクノロジーではNew Relicを活⽤ • オブザーバビリティツールは運⽤チームのためのものではない。開発チームが使いこなす ことが⼤事。 • 開発チームの使いこなし促進‧意識づけのために、定点観測会を実施。堅苦しくないよう に
”だっしゅぼーどを眺める会” と銘打って開催。 • オブザーバビリティのモブ作業として確⽴
定点観測会の副次的効果 • 課題作成‧課題の棚卸し • 直近タスクやトピックなどの共有 • アイスブレイク/雑談 • ザイオンス効果(単純接触効果)で協業がし易くなる!
SREチームの越境(3) SLI/SLO策定のためのワークショップ
AEONとオブザーバビリティ • 現在、SLI/SLOの策定と運⽤を推進している。 • エンジニア部⾨のみで決めるのではなく、 ビジネス部⾨との合意が必須 • 合意に向けた対話には正しい知識が必要 エンジニア部⾨‧ビジネス部⾨両者を集めて SLI/SLO策定ワークショップを開催
ワークショップ後のフィードバック例 • ビジネス部⾨の⽅とワークを⼀緒に⾏なって、SLIの考え⽅がそれぞれだと感じたので、 SLIの共通認識をこれから持っていくことが重要だと感じた。 • ワークショップで話したような議論を通常時でもビジネス側と⾏いたい • SLIとSLOの定義をビジネスと合意して継続的にみていきたい • ビジネスサイドからもSLI
SLOを指標として提案したい
現在 • ⼀部プロダクトでSLOの仮運⽤を開始 • 並⾏してワークショップを随時実施中。そこからのSLO策定会議が開発チーム主導で開催 される流れができている
まとめ
まとめ • SREチームの越境例のご紹介 • 越境は⼀⼈のメンバから始まる。そしてチームへ浸透し やがては組織⽂化変⾰のキーとなる。 • 約60万⼈の従業員に影響するかもしれない越境は楽しいぞ
以下、告知
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告知 https://aeon.connpass.com/event/329303/
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