私が変えてきたこと、変えなかったこと

2025/06/28 Women Tech Terrace 2025
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Transcript

1. S P E A K E R P R O F I L E モバイルギルド Android/Flutterチーム あかつき 株式会社ゆめみ なんだかんだ10年くらいエンジニアをやっている。 モバイルアプリ開発の経歴が長く、iOS(Objective-C, Swift)/Android(Java, Kotlin)/Flutter領域で雑多に開発中。 技術広報的なことや技術コミュニティ運営もたまに。 2021年、2023年には出産を経験（それぞれ約1年、約半年の産育休後 に復帰）。 日々ドタバタしながらフルタイムワーママをやっている。 ロールモデルに してますと 言われたとき
2. 今日の内容
3. 『私が変えてきたこと、変えなかったこと』 私はエンジニアとして働く中で、転職、出産、技術分野の変更など、 さまざまな変化を経験してきました。ライフステージや興味関心の移り変わりに 合わせて働き方や技術スタックを柔軟に変えてきましたが、その一方で 「自分が今大切にしたいこと」に従って選択する、という軸だけは変えません でした。このLTでは、実際に経験したいくつかの変化と、それにどう向き合って きたかを共有します。変化を恐れて踏み出せない方のヒントになればいいなと 思います。
4. 『私が変えてきたこと、変えなかったこと』 私はエンジニアとして働く中で、転職、出産、技術分野の変更など、 さまざまな変化を経験してきました。ライフステージや興味関心の移り変わりに 合わせて働き方や技術スタックを柔軟に変えてきましたが、その一方で 「自分が今大切にしたいこと」に従って選択する、という軸だけは変えません でした。このLTでは、実際に経験したいくつかの変化と、それにどう向き合って きたかを共有します。変化を恐れて踏み出せない方のヒントになればいいなと 思います。 「転職、出産、技術分野の変更」と書いたものの 全部話すと膨大すぎるので転職の話に絞りました󰢛 気になるテーマがあれば懇親会で！
5. 目次 • 転職の話① • 転職の話② • 変化を妨げるものの例 • 変化とどう向き合うか • 最後に
6. 転職の話①
7. 当時の会社 • 残業が常態化していた • 学びはあったものの、とはいえ自分が好きな勉強もしたいし、プライベートも充実さ せたい • 「作ったら終わり」状態が多く、PDCAが回っている感がなかった • ものによるが、動かせない仕様や要求に悩まされることがあった
8. 仕事をする上で大事にしたいこと • 技術的な刺激、成長が感じられる • 「開発」というより「ものづくり」ができる ◦ ユーザの声を聞き、PDCAを回す ◦ 仕様検討の段階から入っていきたい • ちゃんとプライベートの時間が取れる
9. 結果的に • 技術的な刺激がありそうな会社に転職した • 入社したら社長と一緒にユーザインタビューに出向くような、ユーザ志向の会社に 入った • 残業時間は半減、もしくはもっと減った
10. 転職の話②
11. きっかけ • とある会社で「2人目妊娠してつわりの気配があるから、そろそろ言っておこうかな」 と思っていた矢先のこと • 開発チームの約半数が解散になると聞かされる • 私は残る側だと話された • プロダクトや同僚、職場環境が気に入っていただけにショックが大きかった
12. 数年先のことを考えてみた • 子供が生まれてバタバタするだろう • 仕事とプライベートをなんとか両立させたい • まだエンジニアをやっていたい • 日々楽しく仕事をしたい
13. もしこのまま在籍するなら • 慣れたチーム、慣れた環境で働ける • 子育てしながら働きやすい • Flutterで開発できそう でも • きっと今までのように自由な・チャレンジングな開発はできないだろう • 技術的な挑戦が少なくなりそうな状態で年数を重ねたら、キャリアとして　停滞して しまうのではないか • 先行きが不透明すぎる
14. 転職は現実的だろうか？ • 入社後1年以内に育休を取れるところはおそらくあまりなく、いつもより　厳しい転職 活動になりそう • 現状よりいい会社に転職できるかわからない • つわりで転職活動が困難になる可能性がある
15. 私が大事にしたいことは何か？ • 毎日楽しく仕事をしたい ◦ 日々学び、発見がある状態にしたい • 技術にチャレンジングな環境に身を置きたい • 子育てと仕事を両立したい
16. 結果的に • 転職できた • 子育てと両立がしやすい会社 ◦ 育休取れた • 技術的に刺激のある環境
17. 変化を妨げるものの例
18. 現状維持バイアス • 変化を受け入れたくない心理作用 • 未知のものや変化を受け入れると現状の安定した状態を「損失」するリスクがある ため、それを回避しようとしてしまう • 「転職しても今より良くなるとは限らない」と転職を回避するなどが例
19. インポスター症候群 • 自分の能力や実績を過小評価し、成功を運や偶然のせいだと捉えてしまう • 自己評価、自己肯定感の低さから、チャレンジを避ける傾向に繋がることも • 女性に多く見られると言われている ◦ 「女性は女性らしく、家庭的で控えめに」という価値観の中で育つことが要因の 一つとも言われる
20. 変化とどう向き合うか
21. 現状維持バイアス、 インポスター症候群を認識する • まずはそのような心理が働くことがあることを認識する • 知識としてあるだけでも「あ、今自分現状維持バイアスがかかってるかも」と補正で きるかもしれない
22. メリデメを冷静に整理する • 頭の中で悶々と考えずとにかく紙に書き出してみる • その上で自分が大事にしていることと照らし合わせて考えてみる
23. 他人にアドバイスをもらう • 凝り固まった思考をほぐしてもらう • 「xxじゃないといけない」と思っていたことが、実はそうでもないことに　気付かされ たり、別のアプローチで解決できることが認識できたりする
24. そもそも本当に変化すべき状況にないですか？ • 「職場を変えたくない」と思っても、その間自分は変わってないですか？ • 技術だって流行り廃りがあり、変化した方がいい時もある • 変わっていないことこそ良くない可能性もあるので定期的に見直すのが理想
25. 最後に
26. いろいろ言いましたが • 私も変化に対して積極的になれない時があります • 自分が大事にしていることを整理したり、客観視したりして挑んでます • 一緒に克服していけるといいですね
27. 最後に、問いを • あなたが今一番大切にしていること、失いたくないものはなんですか？ • それに対して、現状はベストですか？
28. 終わり