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DBTS2026 盛り上がってますか!?Databricksが実現するAI時代のデータ基盤

DBTS2026 盛り上がってますか!?Databricksが実現するAI時代のデータ基盤

DB Tech Showcase 2026にて講演しましたスライドです

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Akihiro Kuwano

November 06, 2026

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Transcript

  1. 扱うデータが、分析から業務へ、AIの利⽤へと広がった その進化を、3つの要素技術から⾒る TODAY 01 LAKEHOUSE 02 LAKEBASE / LTAP 03

    AI USAGE Lakehouseの優位性 Lakebaseの先進性 AIの利⽤監視 DBAが⼿で決めてきたことを、 過去の実⾏記録と検証で決める WALとページをマシンの外に移し、 分析と同じストレージに置く Tokenmaxxingから Valuemaxxingへ 分析のデータ 業務のデータ AIの利⽤のデータ ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 4
  2. Databricksは、データとAIを 1つの基盤で扱う 公式 · 会社概要 WHAT IS DATABRICKS 基本の構成 2013

    分析 データ処理 機械学習 AI 創業 Apache Spark(分散処理)や Delta Lake(表の形式)の 最初の開発者たちが創業 ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 同じ権限の仕組み(Unity Catalog) オブジェクトストレージ(開いた形式) 5
  3. 7年のDatabricksの進化 公式 · 各社の発表 HISTORY 2019/04 Delta Lakeをオープンソース化 開いた形式 2020/01

    Lakehouseを提唱 2022 Unity CatalogがGA 共通の権限 2024/06 Unity Catalogをオープンソース化 2025/06 Lakebaseを発表 業務のDB 2026/06 LTAPとLakehouse//RTを発表 2026/08 Unity GatewayがGA AIの利⽤の管理 2019 ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 6
  4. 2026年には、業務のDBとAIの利⽤も Databricksへ 公式 · 各社の発表 WHAT IS DATABRICKS / 2026

    + AIの利⽤の管理(Unity Gateway) 2026 いま 分析 + Lakehouse//RT 2026/06 · Beta データ処理 機械学習 同じ権限の仕組み(Unity Catalog) + ⾚=基本の構成から増えたもの AI + 業務のDB Lakebase · 2025/06 トランザクション側は PostgreSQLの権限 + LTAP: 分析とトランザクションがストレージを共有 2026/06 · ⼀部Beta オブジェクトストレージ(開いた形式) ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 2026/08 · GA Lakebaseのページも置く 7
  5. 統計がだけでは⾒積もりは外れるが、 毎⽇同じクエリは繰り返し実⾏される 論⽂ · Ultron §1 LAKEHOUSE / 01 /

    ULTRON(VLDB 2026) たとえ:毎⽇通る道なら、地図で計算し直すより、きのうかかった時間を覚えておくほうが当たる 1週間以内に、同じ⽂のクエリが実⾏されていた割合(帯の幅は論⽂の値の幅) Databricks SQL 67〜80% Databricks Runtime 45〜64% 0% 50% 100% 繰り返し実⾏される結合(絞り込みの条件と結合の形が同じ) 結合の数 約85% 実⾏時間 73% 5,000万台超のVMで1⽇に数⼗億クエリ。すべての表の統計はそろえきれない ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 11
  6. Ultronは、前回実⾏の表の⼤きさを次の結合⽅式に使⽤ 論⽂ · Ultron §3–4 LAKEHOUSE / 02 / ULTRON

    たとえ:毎⽇通る道なら、きのうかかった時間を覚えておくほうが当たる ① 覚える 結合の実際の⾏数を記録に残す 前回のクエリを実⾏ 結合の実際の⾏数が分かる ② 探す 似たクエリが来たら、この順で 同じ⽂(定数も同じ) ③ 選び直す 相⼿の表が⼩さいと分かれば shuffle結合(安全側) 表の⼤きさが2倍以内 記録 1週間で消える。本番で数MB WHEREの値だけ違う 2倍刻みなのは、細かな差で 記録を捨てないため broadcast結合 ⼩さい表を全ノードに配る 記録が無ければ統計で⾒積もる 利⽤者の設定は無い。Databricks SQLとRuntimeで⾃動で効く ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 12
  7. 対象の86%は⾼速化、14%は逆に、、、最悪で2.5倍 LAKEHOUSE / 03 / ULTRONの効果と代償 論⽂ · Ultron §5.1,

    5.4 本番の2週間、Ultronを適⽤できたクエリのあり‧なしを組にして⽐べた 速くなる 86% 遅くなる 14% 中央値で25%短縮 最⼤2.5倍(値の偏った表をshuffleしたとき) 結合⽅式の判断の正解率(結合ごとに事後に判定) Ultron 96% 常にshuffle結合 56% 最適化の時間は中央値で+5%未満。表のスキーマが変わると、記録を全部捨てる ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 13
  8. AutoLiquidは、クラスタリングキーを 効果を確かめ適⽤ 論⽂ · AutoLiquid §3 LAKEHOUSE / 04 /

    AUTOLIQUID(VLDB 2026) たとえ:本棚を並べ替える前に、紙の上で「どの棚を探さなくて済むか」を数える 記録を集める 候補を出す 仮の配置で測る 適⽤する 30⽇分のスキャン 絞り込みに使う列 サンプルで読み⾶ばしを ⾒積もる 効果が確かめられたら 効果が無ければ適⽤せず、結果を次の順位づけに使う 利⽤者はCLUSTER BY AUTOと書くだけ ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 14
  9. 候補のキーは、適⽤する前に 「どれだけ読み⾶ばせるか」を測る 論⽂ · AutoLiquid §3.3–3.4 LAKEHOUSE / 05 /

    AUTOLIQUIDの選び⽅ ① 候補を出す よく絞り込みに使う列 過去30⽇のクエリ WHERE a = … AND b = … 候補のキー: (a, b) よく⾛るクエリほど重く ② 机上で測る ファイルの分かれ⽅を⾒積もる ファイル1 a: 0〜49 b: 0〜9 ファイル2 a: 0〜49 b: 10〜99 ファイル3 a: 50〜99 b: 0〜9 ファイル4 a: 50〜99 b: 10〜99 ファイルごとの最⼩値と最⼤値 だけ、データは並べ替えない ③ 確かめる 30⽇分の条件を当てる WHERE a=70 AND b=3 → ファイル3だけ読む 3 / 4 30⽇分で⾜して候補を⽐べる 予測と実測はほぼ⼀致 (決定係数0.998) クエリは流さない。約10分 今のキーより約1.1倍以上良くないと切り替えない。効果が無ければ、その結果を次の順位づけに使う ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 15
  10. 半分の表でキーが改善 論⽂ · AutoLiquid §4.1–4.3 LAKEHOUSE / 06 / AUTOLIQUIDの効果と代償

    約1万の本番の表で、利⽤者が選んだキーと⽐べた(効果=節約したスキャンの回数) 良くなる 50% 同じ 47% 悪くなる 3% 効果とコストの⽐(本番の表、コスト=1) 効果 コスト 約10 1 ⼤半は並べ直し(上限の⾒積もり) 書き込みの多い表はクラスタリングを⼀時的に外す。新しいキーは今の約1.1倍を超えないと切り替えない ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 16
  11. Enzymeは、変わった⾏の分だけ再計算し、 マテリアライズドビューを更新 論⽂ · Enzyme §3–4 LAKEHOUSE / 07 /

    ENZYME(SIGMOD 2026) たとえ:家計簿の⽉の合計は、レシートが1枚増えたら、その分だけ⾜す 元の表(変わった⾏だけ⾊付き) 相⼿の表 マテビュー(書き直す⾏だけ⾊付き) 集計 変わった グループだけ 計算し直す ほかは触らない ⼤きい表。全部は読まない 変わった⾏とだけ結合 ⾏の印(⾏ID)で、 書き直す⾏をすぐ特定 変わった⾏は、元の表の変更履歴(Change Data Feed)から取る 差分で更新するか全部作り直すかは、前回までの実⾏記録でCPU時間を⾒積もって、安いほうを毎回選ぶ ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 17
  12. 例: 地域ごとの平均注⽂額のマテビューに、 注⽂が1件増えたら 論⽂ · Enzyme §3.2–3.3 LAKEHOUSE / 08

    / ENZYMEの差分 ① 注⽂が1件増える 関東の顧客の注⽂ 注⽂ 顧客(変わらず) ② 影響する地域を特定 増えた1件と、その顧客だけ結合 注⽂1件 ⋈ 顧客1件 → 関東と分かる ⼤きい表どうしは結合しない ↑ 増えた1件 ③ 関東の⾏だけ直す 消して、計算し直して、書き⾜す マテビュー: 地域ごとの平均注⽂額 北海道 触らない 関東 消して書き⾜す 関⻄ 触らない 九州 触らない 増えた注⽂‧その顧客‧ 関東の今までの注⽂だけ読む 読むのは、増えた注⽂と、その顧客と、関東の今までの注⽂だけ 前回の結果はマテビューに残っているので、前の値は計算し直さず、消すだけで済む ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 18
  13. 差分がいつも速いとは限らない、全再計算も 論⽂ · Enzyme §6.2 LAKEHOUSE / 09 / ENZYMEの代償

    ベンチマークTPC-DIの8つの表で、差分更新と全再計算を⽐べた 差分更新で⼤きく速くなった 6 そうならなかった 2 Prospect: 全再計算のほうが速い。ほぼ全⾏が毎回書き換わる DimAccount: 速くなる幅が⼩さい。1分未満の軽い表 コストモデルの判断が最適 7 外した 1 定義の変化を⾒落とすと結果が誤り、変わったと誤判定するとペタバイト規模の全再計算になる 本番の数千のパイプラインで、1⽇あたり数⼗億CPU秒を減らした ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 19
  14. RDBは、計算とWAL/データファイルを、同じマシンに保存 ブログ · Reynold Xin(2026-06) LAKEBASE / 01 / WHY

    1台のマシン 物理複製 読み取りのレプリカ 計算(SQLの実⾏とキャッシュ) 物理複製 WAL データファイル 同じCPUとディスクを取り合う ⾼可⽤性のスタンバイ 分析のクエリ 同期レプリケーションや冗⻑なストレージで守れるが、計算ノードと複製の運⽤が結び付く ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 21
  15. Lakebaseは、WALとページを1台のマシンの外へ 論⽂ · Lakebase §3.5, 4.3 LAKEBASE / 02 /

    VLDB 2026 たとえ:店のレジ(計算)と、帳簿(WAL)と、倉庫(データ)を、別の建物に分けた PostgreSQL(計算) ① WALを書く。過半数が書いたらコミット 状態を持たない。ページは キャッシュに置く Safekeeper × 3 WALを3台に複製。過半数で確定 ② WALを渡す ③ 「このページを、この時点の姿で」と頼んで読む Pageserver WALからページを組み⽴てる ④ 永続化 オブジェクトストレージ(ページの永続先) LSN: WALの中の位置。「いつの時点か」を表す番号 ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 22
  16. Pageserverは、どのページも 「指定した時点」を返せる 論⽂ · Lakebase §4.3–4.4 LAKEBASE / 03 /

    PAGESERVER たとえ:節⽬にアルバムを作っておけば、昔の姿は「直近のアルバム+数⽇分のメモ」で出せる あるページの履歴(左から右へ時間が進む) 姿 姿 ▪ 節⽬ごとに保存したページの姿 ▮ その後の変更(WALの切れ端) 返す = 直近の姿 + その後の変更3つ 読む時点より後の変更は使わない 読む時点 なぜ節⽬に姿を作るか 変更だけだと全部読み返す だから何ができるか 過去に戻る‧枝分かれが同じ 代わりに払うもの 姿を書く⼿間と、その容量 計算側のキャッシュのヒット率は98.5%超。Pageserverまで⾏くのは、外れたときだけ ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 23
  17. ブランチもPITRも、データをコピーしない 「どの時点の親を⾒るか」を持つだけ 論⽂ · Lakebase §4.2, 7.1 LAKEBASE / 04

    たとえ:本番のコピーを作るのに、「どの時点の親を⾒るか」の付箋を1枚貼るだけ 親(本番)のタイムライン。左から右へ時間が進む ブランチ: 付箋1枚(親のID+分けた時点) 作成は⼀瞬。データ量に関係ない PITR: 過去の時点から新しい枝を作る 「戻す」も「枝を作る」と同じ操作 起動はp95で500ms未満 起動済みの予備から取る 無いページは親から読む 分けた後の親の変更は⾒ない 開発‧試験に本番のコピー どれも、Pageserverが「指定した時点の姿」を返せるから成り⽴つ ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 24
  18. 代わりに、容量とキャッシュミスがコスト LAKEBASE / 05 / 代償 論⽂ · Lakebase §4.3–4.4,

    5.3 容量の増幅(本番全体)。論理サイズを1とした総容量 最新の時点の論理サイズ Pageserverの総容量 1 約7 ⼤半は、PITRのために残している過去の版(論⽂の式による) 計算側のキャッシュのヒット率(論⽂の評価) 98.5%超 計算側のキャッシュ 外れたとき Pageserver 指定した時点の姿で取る ウォームプール(起動済みの予備)が無いと、起動に数分かかり、遅いときは数時間になる ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 25
  19. LTAPは、分析とトランザクションをストレージ統合し、 エンジンは分離 ブログ · Reynold Xin(2026-06) LTAP / 01 1つのエンジンで両⽅をこなす設計

    LTAP: ストレージを共有し、エンジンを分ける 1つのエンジン=HTAP PostgreSQL 分析エンジン トランザクションも分析も トランザクション 分析 ストレージ 共有するストレージ ‧機能がそろうまで年単位かかる ‧変更を写すパイプライン(CDC)を⾃分で持たない ‧周りのツールが無い ‧トランザクションと分析の性能が分離されない ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 26
  20. LakebaseとLakehouseの間のやりとり ドキュメント · 2026-10-12確認 LTAP / 02 ④ 権限: 分析側からの利⽤はUnity

    Catalogで(GA)。トランザクション側はPostgreSQLの権限のまま Lakebase トランザクション (PostgreSQL) ① 読む: Lakehouse//RTがLakebaseを読む(Beta) ② 変更を流す: ⾏の変更をDeltaの表に(Public Preview) Lakehouse 分析(Delta、Lakehouse//RT) ③ 書く: Lakehouseの表を同期(GA、Direct WritesはBeta) オブジェクトストレージ(同じ置き場を共有する) ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 27
  21. 分析エンジンは、PostgreSQLを⽌めずに、 同じストレージのページを直接読む 論⽂ · Lakebase §6.3 LTAP / 03 /

    DIRECT ACCESS たとえ:レジを⽌めずに、倉庫で直接棚卸しをする PostgreSQL (トランザクション) アプリの読み書き 書く‧読む ストレージ PostgreSQLのページ ① 取る 時点のページを直接 ② 選ぶ その時点で⾒える⾏ ③ 持つ 列形式でキャッシュ ページを取得 ⾒える⾏を選ぶ 列形式で持つ 分析はPostgreSQLを通らない。トランザクションの邪魔をしない ⾒え⽅はPostgreSQLで読んだときと同じ 次からは、変わったページだけ読み直す 論⽂で評価された仕組み(Direct Access)。製品の経路そのものではない トランザクションの書き込みの速さには影響しない ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 28
  22. 速くなるのは処理の⽅式の違い 論⽂ · Lakebase §7.4 LTAP / 04 / DIRECT

    ACCESS(TPC-H SF10) PostgreSQLと⽐べた速さ(ベンチマークTPC-H、約10GB、同じハードウェア) Q18 約90倍 1⾏ずつ処理するか、列でまとめて処理するか サブクエリを結合に書き換えるか Q17 19倍 Q1 11倍 Q8‧Q19 遅い 索引を使うネステッドループ結合がまだ無い 並列化がプロセスか、スレッドか 論⽂のページを直接読む⽅式の評価。製品の列形式のコピーの経路とは別 ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 29
  23. トランザクション中に読むと、スキャンは1.76倍遅い。 書き込みのレイテンシは変わらない 論⽂ · Lakebase §7.4 LTAP / 05 /

    DIRECT ACCESSの評価 Direct Accessのスキャンの時間(トランザクションなし=1、400 QPSのOLTPを同時に流す) トランザクションなし 400 QPSの処理中 1 1.76 書き込みの経路と読む経路が分かれている PostgreSQL 書き込み ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved Safekeeper 分析エンジン 読む ストレージ 30
  24. ⼀括ロードは、Sparkが並列に作ったページに 表の参照先を切り替えるだけ 論⽂ · Lakebase §6.2, 7.4 LTAP / 06

    / DIRECT WRITES たとえ:引っ越しは、荷物を全部運び込んでから表札を替える ① ページを作る ② 置く Sparkが並列に表のページを作る 全⾏を「確定済み」にして置く ③ 差し替える 表の中⾝の参照先を切り替える COPYと⽐べたヒープの書き込みの速さ(倍、1KBの⾏の表) 5GB 2.6× 10GB 3.4× 50GB 100GB 6.2× 7.9× 500GB 31.3× 1TB 73.3× 論⽂の条件: ロード中は、対象の表への同時のDMLを拒否する ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 31
  25. 読んでいる⼈には、切り替えの前は古い表、 後は新しい表が丸ごと⾒える 論⽂ · Lakebase §6.2 LTAP / 07 /

    DIRECT WRITESの分離 たとえ:お客は、表札を替える前なら旧居、後なら新居のどちらかだけを⾒る ① 作る Sparkがページを全部置く ② 切り替える 参照先を替える。1コミット ③ ⾒え⽅ 読み始めた時点で⼀⽅だけ 切り替えのコミット コミットの前に全部置く。 途中で⽌まっても古い表は無事 時間 前に読み始めた⼈ → 古い表 後に読み始めた⼈ → 新しい表を丸ごと ⾏ごとに「⾒えるか」を判定する代わりに、全⾏を「確定済み」にしておく。だから⾏単位で新旧が混ざらない ロード中は対象の表への同時のDMLを拒否するので、書き込みどうしはぶつからない ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 32
  26. 呼び出しをすべてゲートウェイ経由にし、 使⽤量をDatabricksへ書き込む ドキュメント / ブログ AI USAGE / 01 /

    UNITY GATEWAY たとえ:社外への電話を代表番号経由にして、通話記録を1冊にまとめる コーディングエージェント モデル アプリ‧エージェント Unity Gateway 1,000兆トークン超 過去1年の経由量(公式ブログ) SQLのai_query system.ai_gateway.usage 誰が、どのモデルを、どれだけ使ったか ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 34
  27. Databricks社内のコーディングエージェントは、 ⽇次と⽉次の2段の上限で ブログ · 2026-07-28 AI USAGE / 02 /

    DATABRICKSの運⽤ たとえ:お⼩遣いの「1⽇の上限」と「⽉の上限」 ⽇次の上限 ⼩さな上限で暴⾛を⽌める 1⽇ごとの上限。本⼈の確認で上がる ⽉次の予算 上司が承認し、段階的に上げる 期限を付ける ⽉の累計 ⽉の最⼤ 実際の上限 今⽉の使⽤量 右は概念図(数値なし) ⽉の⽇付 実際の上限は「今⽉の使⽤量+1段分」と「⽉の最⼤」の⼩さいほう ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 35
  28. 利⽤の記録として、使⽤量と利⽤者×週を確認 ドキュメント · Claude Code / Zerobus AI USAGE /

    03 / OPENTELEMETRY Unity Gateway エージェントの呼び出し Claude Code OpenTelemetry → Zerobus system.ai_gateway.usage coding_agent で絞る 活動の表 コミット数‧PR数 呼び出し1件ごとに結ぶIDは、 ⼿元の検証では取れなかった(付録D) 利⽤者 × 週 で合わせる 週のトークン ÷ 週のPR数 これは活動量の⽬安。価値は別に測る(次の⾯) ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 36
  29. シンプルな上限で⽌めない、最後は安いモデルへ切り替え ブログ · 2026-08-07 / 10-22 AI USAGE / 04

    / DATABRICKSの運⽤ 2 たとえ:お⼩遣いを⽌めるのではなく、⾼い店の前で⼀声かける Databricks社内。使⽤量が増えるにつれて、⽌めずに摩擦を上げる ① 警告 本⼈が解除できる ② 承認 上司が予算を上げる ③ 安いモデルへ 仕事は⽌めない ④ 停⽌ 最後の⼿段 硬い上限で⽌めると、作業の途中で流れが切れる。 上限に当たるのは、いちばん成果を出している⼈であることも多い。 ⽌められた⼈は個⼈のアカウントに逃げ、何も⾒えなくなる 約10% 減 ⾃分の⽀出の内訳を定期的に本⼈へ送る、 それだけで減った分 ほぼ横ばい 1⼈あたりのトークン⽀出。 総使⽤量と出⼒は増え続けている 上限は最後の⼿段。前の⾯の「⽇次と⽉次の上限」も、⽌めるためではなく気づかせるために置いている ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved
  30. 費⽤を下げる4つの施策、合わせて最⼤90%減 ブログ · 2026-08-07 / 10-22 AI USAGE / 05

    / DATABRICKSの運⽤ 3 ① 効率の良い新モデルへ移す ゲートウェイの1か所で切り替え。開発者は何も変えない ② 課題に合うモデルへ振り分ける Smart Routing。簡単な課題は安いモデルへ 50%以上 30%以上 ③ 可視化と段階的な摩擦 前の⾯。⽀出の内訳を本⼈へ送る ④ トークンの無駄を減らす ハーネスの設定とキャッシュの調整 減 最⼤のレバー。週に数本出る新モデルを ⾃社のベンチで測り、良ければ移す 約10% 減 硬い上限ではなく、⾒せて気づかせる 減 課題あたりの費⽤。品質は いちばん⾼いモデルとほぼ同じ 約50% 減 ⽣成トークン。品質の低下は観測されず トークンの単価は課題あたりの費⽤の⽬安にならない。単価が1.7倍安いモデルが、トークンを多く使って課題 あたりでは⾼かった ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved
  31. ⾃分のコードで測り、 トレースで無駄を⾒つける ブログ · 2026-09-24 / 10-22 AI USAGE /

    06 / DATABRICKSの運⽤ 4 左: ⾃分のコードでベンチマーク 右: トレースで無駄を⾒つける ⾃社の数百万⾏のコードベース 同じモデルでも、ハーネス (周りの道具)が違うと、 実際のPRから課題を作る 課題あたりの費⽤は2倍超 エージェントのトレース ツール呼び出しと応答を表に テストを実⾏して採点 LLMは審判にしない Genieで探す 繰り返す失敗や⼤きい応答 新しい最上位モデルを 約3,500⼈の全エンジニアに 配ると、⽀出は約60%増。 ⽇常の課題には効かず、 良ければ全社へ切り替え 専⽤の予算を切った 公開ベンチは⾃社のコードを映さない MCPツールのバグ7件 直して、効果を測る 約120万 ドル∕年 無駄なトークンと失われた⽣産性の推定 全部の呼び出しを1つのゲートウェイに通すから⾒える。⾒えないものは最適化できない ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved
  32. 分析のデータも業務のデータもAIの利⽤も、 同じ基盤で扱う SUMMARY 01 結合⽅式とクラスタリングキーを実⾏記録で決め、 Lakehouse マテビューは差分の式と⾏IDで更新する。 02 WALとページを分け、ブランチとPITRをメタデータ操作に。 LakebaseとLTAP

    分析は同じページを外から読む。 03 使⽤量と活動を、同じ利⽤者‧週‧エージェントで並べる。 AIの利⽤ 価値は別の表で測る 代わりに、遅くなるクエリ‧並べ直し‧全再計算が残る 代わりに、履歴の分の容量と、トランザクション中のスキャンの遅さ まずは1チームの1週間で、成果の表を作って使⽤量と並べてみる(SQLは付録A) ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 40
  33. 数字の出典は、公開されている論⽂‧ブログ‧ ドキュメントと、⼿元の実測 REFERENCES PAPERS Lakebase、Ultron、AutoLiquid(PVLDB 19(12), 2026)、Enzyme(SIGMOD Companion '26) BLOGS

    Databricksの公式ブログ(LTAP、Lakehouse//RT、Unity Gateway)と報道(ITPro) DOCS LTAP、synced tables、OpenTelemetryの取り込み、Claude Codeの監視 MEASURED ai_queryとClaude CodeのOpenTelemetry(2026年9⽉) LINKS vldb.org/pvldb/vol19(p4385‧p4358‧p4023)、arxiv.org/abs/2603.27775。ほかは配布PDFに TRY まず1チーム‧1週間ぶん成果の表を作り、使⽤量とチーム×週で並べる(SQLは付録A) ©2026 Databricks, Inc. — All rights reserved 41