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日中の電子決済システムの比較と分析 / comparison and analysis of ...

Arata
January 12, 2023
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日中の電子決済システムの比較と分析 / comparison and analysis of Japanese and Chinese electronic payment systems

Arata

January 12, 2023
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  1. キャッシュレス決済比率を比べる: • 中国: 83.0% • 日本: 29.8% → 有意な差があると考えられる →

    ではこの差を生んだ要因は何か? ※ただし中国の値は参考値であることに注意 現状調査 6
  2. 日本のほうが現金を安全・便利に使える環境が整っている 比較#1: 現金の普及度 8 日本 中国 ATMの設置台数 紙幣を使いたいときに使えるか 0.29台/km2[2] 0.09台/km2[2]

    銀行口座の保有率 紙幣を安全に保管できるか 96%[3] 79%[3] 紙幣の安全性 紙幣そのものが信用できるか 1万円の偽札が年に2000枚 ほど発見されている [4] 高価な紙幣の偽札が 多く出回っている[5] [2] 総務省「平成30年版 情報通信白書」 [3] The World Bank「The Global Findex Database 2021」 [4] 警視庁「偽造通貨の発見枚数」 [5] 戸田澪, 遠藤正之「決済サービスに見る中国と日本の現状の考察」 ※近年保有率は高まる傾向にある [3]
  3. 比較#2: 電子決済システム 9 日本 中国 電子決済に使用する媒体 電子決済を使いたいときに使えるか ICカードを使うものが主流[6] スマホを使うものが主流[6] 加盟店に対する手数料

    電子決済が手間なく利用できるか 売上の1~3%程度[7] 売上の0~0.6%程度[7] 電子決済に関する不安要素 電子決済そのものが信用できるか セキュリティに対する不安[6] セキュリティに対する不安[6] [6] UnionPay「現金とキャッシュレス決済に関する調査」 [7] 朱永浩「中国におけるキャッシュレス化の現状と課題〜 O2Oマーケティングの可能性〜」 中国のほうが電子決済を使用する際のユーザーへの負荷が少ない ※近年スマホを使うものも注目されている [6] ※クレジットカード決済の場合 ※モバイル決済の場合
  4. 比較#3: QRコード決済サービス 10 PayPay (日本) Alipay (中国) 加盟店に対する手数料 電子決済が手間なく利用できるか 売上の1~2%程度[7]

    不要[8] 利用可能な機能 • 支払 ◦ ネットサービス ◦ 公共料金 • 送金 • クーポン • 支払 ◦ ネットサービス ◦ 公共料金 • 送金 • クーポン • 信用スコア [7] 趙彤, 水ノ上智邦「中国の新興決済機構のイノベーション」 [8] https://paypay.ne.jp/「PayPay(ペイペイ)- QRコードで支払うキャッシュレス決済のスマホアプリ」 (2022/01/10参照) 中国のほうがQRコード決済の活用範囲は広い 同時に日本でもその活用範囲は広がりつつある
  5. • Alipay ◦ Ant Groupが提供 ◦ モバイル決済と生活関連サービスを融合したプラットフォーム ◦ 通販、公共料金の支払での利用が多い •

    WeChat Pay ◦ WeChatが提供 ◦ SNSであるWeChatの付属機能として開始 ◦ 飲食店、タクシーなどの支払での利用が多い 中国における主な電子決済システム 15 [] 総務省「平成30年版 情報通信白書」