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2026年3月1日(日)福島「除染土」の公共利用をかんがえる

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 2026年3月1日(日)福島「除染土」の公共利用をかんがえる

主催:いばらき原発県民投票の会 筑西支部・筑西市の環境を考える会
場所:筑西市コミュニティプラザ
日時:2026年3月1日(日)

にてお話した内容
#除去土壌 #中間貯蔵施設

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Masano Atsuko

March 01, 2026
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  1. 話の流れ • 放射線防護の三原則(という原発を利用し続けるための理屈) • 福島第一原発事故後の「緊急事態宣言」 • 緊急事態宣言のもとで誕生した1つ目の二重基準 • 2つ目の二重基準 復興再生利用ーなぜそうなったのか

    • 見過ごされている問題 • 地域の実証事業が反対で進まず、中央官庁で「率先垂範」 • まとめ 「復興再生利用」にどのような問題があるか、解決策はあるか?
  2. 環境省「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(令和6年度版)」 https://www.env.go.jp/chemi/rhm/current-kisoshiryo.html (ICRP Publication 103 「国際放射線防護委員会の2007年勧告」から) 「現在の放射線防護では、 低線量域でも直線しきい 値なし(LNT)モデルを 適用していますので、安

    全と危険を明確に区分す ることはできません。そこ で、どんなに小さくとも有 限のリスクがあるものとし て、「リスクを容認でき る」ことを基準に、防護の レベルが考えられていま す。」
  3. 「低レベル放射線によるがんの リスクを評価する場合には、主 に広島・長崎の原爆被爆者集 団の疫学調査の結果を用いて います。 放射線被ばく線量とがん発生 の関係はおよそ100ミリシーベ ルト以上では、ほぼ直線的に線 量と共にリスクが上昇すること が分かっています。

    しかし、100ミリシーベルトより 低い線量では、直線的にリスク が上昇するかどうかは明らかで はありません。」 https://www.env.go.jp/chemi/rhm/current/ 03-01-04.html 論争 https://www.env.go.jp/chemi/rhm/cur rent/04-01-08.html 「しきい値なし(LNT)仮説」とも言う
  4. 「線量限度はそこまで 被ばくしてよいという値 ではなく、安全と危険 の境界を示す線量でも ありません。」 「医療被ばくには線量 限度を適用しません。 これは、医療被ばくに 線量限度を適用すると、 必要な検査や治療を

    受けられないケースが 生じ、患者の便益を損 なうおそれがあるから です。」 https://www.env.go.jp/chemi/rhm/cu rrent/04-01-13.html 原発は被ばく限度の差別なしには成り立たない (倫理問題)
  5. 「放射線を伴う行為の メリットが放射線のリス クを上回る場合は、合 理的に達成可能な限り 被ばく量を減らして、放 射線を利用します」 「防護の最適化とは、 社会・経済的なバラン スも考慮しつつ、できる だけ被ばくを少なくす

    るよう努力するというこ とで、必ずしも被ばくを 最小化するということ ではありません。 」 https://www.env.go.jp/chemi/rhm/cu rrent/04-01-11.html 私の解釈 ・被ばくなしには成り立たない原子力産業 ・被ばく労働してもらうための理屈 ・経済的便益が出る範囲で低減
  6. 「参考レベルを用い た防護の最適化」 https://www.env.go.jp/chemi/r hm/current/04-01-12.html 緊急時被ばく状況 原発事故時は 20〜100mSv/年 現存被ばく状況 原発事故後の 回復・復旧期は

    1〜20 mSv/年 計画被ばく状況 平常時の公衆は 1 mSv/年 https://www.env.go.jp/chemi/r hm/current/04-01-12.html 防護の最適化とは 為政者の都合で緩和
  7. 話の流れ • 放射線防護の三原則(という原発を利用し続けるための理屈) • 福島第一原発事故後の「緊急事態宣言」 • 緊急事態宣言のもとで誕生した1つ目の二重基準 • 2つ目の二重基準 復興再生利用ーなぜそうなったのか

    • 見過ごされている問題 • 地域の実証事業が反対で進まず、中央官庁で「率先垂範」 • まとめ 「復興再生利用」にどのような問題があるか、解決策はあるか?
  8. 地表面への沈着量 空間線量率 高さ1m 1F事故による汚染 =広島原爆の168.5個分 (セシウム137換算) 文科省発表 2011年9月27日 1万Bq /m2

    300万Bq/m2 6~30万Bq /m2 0.1μSv/h以 下 事故前は 0.04 μSv/h ぐらい。 15 19μSv/h 以上 (1年で約 166 mSv 以上)
  9. 原子力緊急事態宣言とは 第15条 原子力規制委員会は、次のいずれかに該当する場合において、原子力緊急事態が発生したと認めるときは、 直ちに、内閣総理大臣に対し、(略)指示の案を提出しなければならない。 一 (略)放射線量が、異常な水準の放射線量の基準として政令で定めるもの以上である場合 二 (略)原子力緊急事態の発生を示す事象として政令で定めるものが生じた場合 2 内閣総理大臣は、

    (略)公示をするものとする。 一 緊急事態応急対策を実施すべき区域 二 原子力緊急事態の概要 三 (略)居住者、滞在者その他の者及び公私の団体に対し周知させるべき事項 糸数慶子参議院議員提出 「原子力災害対策特別措置法に基づく原子力緊急事態宣言に関する質問主意書」答弁書 平成29(2017)年2月3日 https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/193/meisai/m193013.htm 緊急事態応急対策を実施すべき区域とは? 平成29年2月3日現在の法第15条第2項第1号の区域は、南相馬市の一部の区域、川俣町の一部の区域、富岡町、 大熊町、双葉町及び浪江町の区域、葛尾村の一部の区域並びに飯舘村の区域である。 平成23年3月11日時点から現在までに空間放射線量が低減する等、当該区域を含む東京電力ホールディングス株 式会社の福島第一原子力発電所の周辺地域の状況が変化していることから、法第2条第5号の緊急事態応急対策の 適切な実施を確保するため、避難指示の解除等に併せて法第15条第2項第1号の区域の見直しを行い、公示している。 政府としては、今後とも、避難指示の解除に向けて取り組むとともに、解除の状況を踏まえて同号の区域の適切な見直 しを行っていく。
  10. 話の流れ • 放射線防護の三原則(という原発を利用し続けるための理屈) • 福島第一原発事故後の「緊急事態宣言」 • 緊急事態宣言のもとで誕生した1つ目の二重基準 • 2つ目の二重基準 復興再生利用ーなぜそうなったのか

    • 見過ごされている問題 • 地域の実証事業が反対で進まず、中央官庁で「率先垂範」 • まとめ 「復興再生利用」にどのような問題があるか、解決策はあるか?
  11. 法律 公衆の被ばく限度 原子炉等規制法 (1957年〜) ・(告示)年1ミリシーベルト(mSv)以下 放射能汚染物質対処特別措置 法(2011年〜) ・年20mSv 以上は「帰還困難区域」 ・年20mSv

    未満は年1mSvを目標に「除染」 =年1mSvで「避難の権利」確立されず (→自力避難、分断、“風評被害”“風評加害”) 1つ目の二重基準。避難ではなく除染。 除去 →汚染土壌<除去土壌>発生 ↓ 仮置き場、仮々置き場 ↓ 避難指示解除された生活空間に 黒いフレコンバックの山 ↓ 中間貯蔵施設に搬入 19 南相馬市小高地区で撮影
  12. 放射能汚染物質対処特別措置法 基本方針(2011年11月11日)抜粋 https://www.env.go.jp/content/900483791.pdf ↑その前は 「除染に関する緊急実施基本方針」(2011年8月26日 原子力災害対策本部) https://www.env.go.jp/content/900484531.pdf 1.事故由来放射性物質による環境の汚染への対処の基本的な方向 ⑦ 国は、できるだけ速やかに除染等の措置等(土壌等の除染等の措置並びに除去土壌の収集、運

    搬、保管及び処分をいう。)及び 事故由来放射性物質により汚染された廃棄物の処理を実施する必要 があることを踏まえ、基準等の設定を行うものとする。 ⑧中間貯蔵施設(相当量の土壌及び 廃棄物を一定の期間安定的に集中して貯蔵及び管理する施設を いう。以下同じ。)及び最終処分場の確保やその安全性の確保については、国が責任を持って行うもの とする。 5.除去土壌の収集、運搬、保管及び処分に関する基本的事項 (略)減容化、運搬、保管等に伴い周辺住民が追加的に受ける線量が年間1ミリ シーべルトを超えな いようにするものとする。 このほか、除去土壌の収集及び 運搬は、その途上における不法投棄の防止等のため、迅速に行うよ う努めるものとする。 また、仮置場等の確保等の観点から、除去土壌について、技術の進展を踏まえつつ、保管又は処分 の際に可能な限り減容化を図るとともに、減容化の結果分離されたもの等汚染の程度が低い除去土 壌について、安全性を確保しつつ、再生利用等を検討する必要がある。
  13. 話の流れ • 放射線防護の三原則(という原発を利用し続けるための理屈) • 福島第一原発事故後の「緊急事態宣言」 • 緊急事態宣言のもとで誕生した1つ目の二重基準 • 2つ目の二重基準 復興再生利用ーなぜそうなったのか

    • 見過ごされている問題 • 地域の実証事業が反対で進まず、中央官庁で「率先垂範」 • まとめ 「復興再生利用」にどのような問題があるか、解決策はあるか?
  14. 26 2つ目の二重基準 復興再生利用ーなぜそうなったのか 環境省が結論ありきの検討会 設置 2015年7月 「中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会」 2016年4月 「中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略」 結論

    県外処分場の確保 「実現性が乏しい」 「一定の公共事業等に限定し再生利用」 問題 再生利用なら実現性あるか? ↓ 2018年6月 環境省 「再生資材化した除去土壌の安全な利用に係る基本的考え方」 再生利用可能な放射能濃度レベル 8000Bq/kg以下 →100歩譲って、本来なら 30年以内県外最終処分としたJESCO法を改正すべき (再利用するという「法律」は存在しない)
  15. 27 法律/環境省の考え方 基準 • 原子炉等規制法 (1957年〜) • クリアランスレベル(原子力施設で使った金属やコンク リートなどで放射性物質として扱わなくてよい基準) •

    33核種 (セシウム134.137は合計100Bq/kg以下) • 手続 (クリアランスレベルを超えないかを 原子力規制委員会が確認) 環境省の「再生資材化し た除去土壌の安全な利 用に係る基本的考え方に ついて」(2016年〜) • (条件付き)除去土壌の安全な利用(10μSv/年以下) • 8,000Bq/kg以下(セシウム134.137合計) • 手続について考えなし 除去土壌を再利用するという「法律」は存在しない 緊急事態宣言下だからなんでもあり状態
  16. 条件付き安全 環境省の「再生資材化した除 去土壌の安全な利用に係る 基本的考え方について」 平成28年6月30日 平成29年4月26日 一部追加 平成30年6月1日 一部追加 https://josen.env.go.jp/ch

    ukanchozou/facility/effort /investigative_commission /pdf/investigative_commis sion_180601.pdf?2510 考え方で用途拡大 ※2:作業員が1年間のうち再生資材に直接接触する作業期間
  17. 30 「80倍だ!」「二重基準だ!」 「考え方は法律ではない!」批判 → 環境省は、特措法 の「処分」に「再生利用」も含まれると解釈。 → しかし、他法令では「処分」と「再生」を区別。 法律 (大坂恵里・東洋大学教授の解説)

    廃棄物処理法 第1条「廃棄物の適正な分別、保管、収集、運搬、再生、処分等の処理」 第6条の2「処分(再生することを含む。・・・)」 循環型社会形 成推進基本法 第2条「処分」を「廃棄物としての処分」と定義 第7条2号 再使用されないが 再生利用できるもの⇒再生利用 第7条4号 上記の循環的な利用が 行われないもの⇒処分 再資源化事業 等高度化法 第2条2項1号「処分(再生を含む。・・・)」と 特措法 第41条 除去土壌の収集、運搬、保管又は処分を行う者は、
  18. 31 • JESCO法 「30年以内に福島県外で最終処分」は改正せず • 特措法は「処分」のまま、国会に改正法案を出さす、 • 2020年1月 特措法に基づく省令改正で済まそうと、パブリックコ メント募集

    • 異例の2864件の意見 大半が反対 ↓ • 環境省「引き続き検討」 結論先延ばし 法令に位置付けようとして、パブコメにより阻止される 巻き返し策の始まり
  19. 33 失敗したパブコメから3年、再びパブコメ 市民の抵抗の壁を砕くための3つの策 1. プロセス細分化・複雑化 → 煙に巻く 2. IAEA(国際原子力機関)に意見を求める →

    国際権威の利用 3. 放射線審議会に諮問 → 専門家権威の利用 2度目の省令改正案 2025年1月 →4月から施行 「復興再生利用」という造語 (定義はのちほど) 「適切な管理」規定: •公共事業又は実施主体・責任体制が明確な事業 •土壌が飛散、流出しないよう措置、場所表示 •措置完了まで記録を保存 致命的な欠陥 「管理年限」規定(190年間の管理が必要なのに)なし 「手続」規定なし。覆土など「考え方」にあった明確な条件見当たらず 約22万件の意見(反対ほとんど)→修正なく、2025年4月施行 「住民参加」手続きなし
  20. 34 法令 基準 原子炉等規制法 (1957年〜) クリアランスレベル セシウム134、137(100Bq/kg) 他31核種を、原子力規制委員会が確認 特措法施行規則 (2025年4月〜)

    復興再生利用(除去土壌処分基準)第58条の2〜 • 再生資材化→盛土、埋立て又は充塡材 • 追加被ばくは年1ミリシーベルト以下 • 適切な管理の下で利用(という性善説) • 管理年限なし。 • 手続規定なし。 • セシウム134と137のみ(8000Bq/kg以下との記載なしだが) https://laws.e-gov.go.jp/law/423M60001000033 放射能汚染物質対処特別措置法は2つの二重基準 ・公衆の被ばく限度 年20mSv(原子炉等規制法の20倍) ・復興再生利用(原子炉等規制法の80倍) 造語「復興再生利用」で2つ目の二重基準(100Bq/kgと8000Bq/kg)
  21. 話の流れ • 放射線防護の三原則(という原発を利用し続けるための理屈) • 福島第一原発事故後の「緊急事態宣言」 • 緊急事態宣言のもとで誕生した1つ目の二重基準 • 2つ目の二重基準 復興再生利用ーなぜそうなったのか

    • 見過ごされている問題 • 地域の実証事業が反対で進まず、中央官庁で「率先垂範」 • まとめ 「復興再生利用」にどのような問題があるか、解決策はあるか?
  22. 環境省「再生資材化した除去土壌の安全な利用 に係る基本的考え方について」(2018年) 省令改正後の「復興再生利用に係るガイドライン」 (2025年) 再生利用 ↓ 復興 再生利用 「再生利用」とは、利用先を管理主体や責任体 制が明確となっている公共事業等における人為

    的な形質変更が想定されない盛土材等の構造基 盤の部材に限定した上で、追加被ばく線量を制限 するための放射能濃度の設定、覆土等の遮へい、 飛散・流出の防止、記録の作成・保管等の適切な 管理の下で、再生資材を限定的に利用することを いう。 (2.1 復興再生利用 より) 東京電力福島第一原子力発電所の事故による災害から の復興に資することを目的として、再生資材化した除去土 壌を適切な管理の下で利用すること(維持管理することを 含む。)。 公共事業又は実施主体及び責任体制が明確であり、か つ、継続的かつ安定的に行われる事業において行うこと。 再生 資材化 「再生資材」とは、除去土壌を適切な前処理や 汚染の程度を低減させる分級などの物理処理を した後、用途先で用いられる部材の条件に適合す るよう品質調整等の工程を経て利用可能となった ものをいう。 除去土壌を化学処理や熱処理等した後の生成 物や、焼却灰等の廃棄物については、現在のとこ ろ、減容処理前後の性状や再生資材としての品 質・用途が必ずしも明らかになっていないことか ら、本基本的考え方の対象としていない。 再生資材化とは、除染実施者が、除去土壌から草木など の異物を除去し、復興再生利用の用途先で求められる要 求品質に適合するよう必要に応じて品質調整を行った上 で放射能濃度の測定を行うことにより、盛土、埋立て又は 充填の用に供する資材として利用することができる状態に する行為である。 除去土壌は、福島県内では大部分が中間貯蔵施設に搬 入され、草木や根などの異物を除去した後に保管されてい るが、福島県外で発生したものは大型土のう袋等に格納さ れ仮置場等で保管されるなど、保管の状態は一様ではな い。このような保管状態の違いにも留意し、適切な再生資 材化を行う。(2−3より) url https://josen.env.go.jp/chukanchozou/facility/effort/investigative_commission/pdf/investigative_co mmission_180601.pdf https://www.env.go.jp/content/000302607.pdf
  23. <住民参加、説明、合意の手続きの欠如>はお墨付きをもらったIAEA報告書に反する 除去土壌の再生利用等に関するIAEA専門家会合(国民の税金を使って) (第1回)2023年5月8日(月)〜12日(金) 8日:環境省との会合 9日〜10日:福島県での現地視察 11日〜12日:環境省との会合 環境大臣表敬 https://josen.env.go.jp/chukanchozou/facility/effort/investigative_commission/pdf/volume_reduction_technology_230927_08-01.pdf (第2回)2023年10月23日(月)〜27日(金) 主な会場:オーストリア

    ウィーン IAEA本部会議場(オンライン併用) https://josen.env.go.jp/chukanchozou/facility/effort/investigative_commission/pdf/volume_reduction_technology_240112_04.pdf?v2 (第3回)2024年2月5日(月)〜9日(金) 都内会合で「3回の会合の成果を踏まえ、IAEAにおいて最終報告書を」(環境省) https://josen.env.go.jp/chukanchozou/facility/effort/investigative_commission/pdf/volume_reduction_technology_240425_ref03.pdf (再掲)市民の抵抗の壁を砕くための3つの策 1. プロセス細分化・複雑化 → 煙に巻く 2. IAEA(国際原子力機関)に意見を求める → 国際権威の利用 3. 放射線審議会に諮問 → 専門家権威の利用
  24. III.3 Application of optimization of radiation protection<放射線防護の最適化の適用> 本文(翻訳アプリ) 「最適化とは、個人線量の大きさ、被ばくを受ける個人(労働者や公衆)の数、被ばくの可 能性が、経済的・社会的要因を考慮した上で、合理的に達成可能な限り低くなる

    (ALARA)には、どの程度の防護と安全がもたらされるかを決定するプロセス」 「第1回IEMでの専門家チームの助言を踏まえ、環境省は、目指すべき線量レベルは、地 域住民や市町村などの利害関係者と協議して決定することを制度に明記することを検討 している。省令、技術指針の策定後、それらに沿って管理型リサイクルを実施する」 III.3 放射線防護における最適化の適用 環境省仮訳(概要) 「最適化とは・・・」(主語は「専門家チーム」 専門家チームの認識) 「専門家チームは、最適化の取組を通じ て目指すべき線量水準は、地域住民や自治体な どの利害関係者と相談して決定されると認識している。」 IAEA報告書にはあった防護の最適化 <住民との協議>は、環境省翻訳で主語を変えて小細工。制度化せず。 線量レベルについて地域住民との協議は 法律にも省令にもまったく明記されていない
  25. 45 受注するのは民間企業 • 2014年、鉄鋼メーカー 大同特殊鋼が、公共事業 で産廃処理すべき有害 「鉄鋼スラグ」を資材に。 • 調査で、100ヶ所以上の 公共事業で。2015年、

    県が刑事告発、不起訴。 • 有害スラグは撤去されず。 • 性善説ではムリ • 除去土壌はキレイな土と 見分けがつかない。 「群馬県は大同特殊鋼に不正スラグの撤去命令を出せるか」 週刊金曜日2014年10月10日 公共事業なら責任体制が明確?
  26. 話の流れ • 放射線防護の三原則(という原発を利用し続けるための理屈) • 福島第一原発事故後の「緊急事態宣言」 • 緊急事態宣言のもとで誕生した1つ目の二重基準 • 2つ目の二重基準 復興再生利用ーなぜそうなったのか

    • 見過ごされている問題 • 地域の実証事業が反対で進まず、中央官庁で「率先垂範」 • まとめ 「復興再生利用」にどのような問題があるか、解決策はあるか?
  27. • 8,000Bq/kg 以下 を「濃度の低い土壌」 • 「適切な管理の下で」 • 「公共事業等」を強調 50 うち「濃度の高い」

    1/4の 8000Bg /kg超につい ては何の説明もなし。 買収した国有地に 残して「復興」? ・・・姑息な説明 2022年12月16日 住民説明会 資料
  28. 52 県外「実証事業」がダメなら中央官庁で「率先垂範」? 「福島県内除去土壌等の 県外最終処分の実現 に向けた 再生利用等推進会議」 (2025年8月26日) 会議構成 議長 内閣官房長官

    副議長 環境大臣 復興大臣 構成員 内閣総理大臣を 除く他の全ての国 務大臣 https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/saisei_riyou/dai3/gi jisidai.html https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/saisei_riyou/pdf/ko nkyo.pdf
  29. 54 中央官庁の「率先垂範」で見える問題 作業員の健康管理放棄 除染作業(1万Bq/kg以上)の場合 除染電離則により事業者に義務 ⚫ 特別な教育 ⚫ 健康診断の実施 ⚫

    被ばく線量の算定と30年間保存 復興再生利用(8000Bq/kg以下) • 事業者はこうした義務を免れる • 花壇作業の実態: マスクなし、長靴ズサンな履き方 • 作業員を誰が守るのか? 草木などを取り除いただけの再生資材 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA14 1080U5A910C2000000/ After 2025年9月24日環境省サイト https://kankyosaisei.env.go.jp/next/blog/20250924_02/
  30. 話の流れ • 放射線防護の三原則(という原発を利用し続けるための理屈) • 福島第一原発事故後の「緊急事態宣言」 • 緊急事態宣言のもとで誕生した1つ目の二重基準 • 2つ目の二重基準 復興再生利用ーなぜそうなったのか

    • 見過ごされている問題 • 地域の実証事業が反対で進まず、中央官庁で「率先垂範」 • まとめ 「復興再生利用」にどのような問題があるか、解決策はあるか?
  31. 57 1 政策形成過程の問題 ⚫ 国会審議を経ず、省令で「復興再生利用」 2 残された問題 ⚫ クリアランスレベル100Bq/kgの80倍という二重基準 ⚫

    190年間の管理が必要なのに「管理年限」規定なし ⚫ 福島県外で最終処分→実際は福島県内外で再生利用(倫理) ⚫ 住民には条件付き8000Bq/kg以下(年間1mSv以下でも)復興 再生利用に便益はない(=正当化できない) ⚫ IAEA安全基準の放射線防護の最適化(目指すべき線量レベルは、 地域住民や市町村などの利害関係者と協議して決定することを制度 に明記)もなし ⚫ IAEAの指摘「規制と実施の分離」にも反し、「用途」審査もズサン まとめ <どのような問題があるのか>
  32. 58 根本問題(原子力緊急事態宣言下の2つ二重基準) 避難させずに除染して居住を維持する政策(1→20mSv/h) 除去土壌→“復興”の名で再生利用(事故前の80倍) ↓ 1. 最初の間違い(「避難の権利」を確立せずに始まったこと)の直視 2. 30年以内に福島県外処分場の確保は「実現性が乏しい」としたが、 1.

    福島県内外での「復興再生利用」なら実現するか?の見極め 2. 残された問題はクリアできるかの見極め 3. 厳然として存在する 東京ドーム11杯分(容積)の「除去土壌」の扱い 東京ドーム面積 約 4万6755m2 福島第一原発敷地面積 約 350万m2 (東京ドーム 75面分) 中間貯蔵施設面積 約1600万m2 (東京ドーム342面分) まとめ <解決策はあるのか>