本発表は、TypeScriptにおけるmoduleオプションについて、その基本的な役割と設定時に注意すべきポイントを体系的に整理します。
moduleオプションは、TypeScriptが出力するモジュール形式を指定するための重要な設定項目であり、ESModuleやCommonJSの違い、Node.jsにおける実行時の挙動、さらにはビルド結果の違いを正確に理解しておかねば、意図しないトラブルに見舞われるリスクが高まります。
そこで、発表では実際に私が遭遇したトラブル事例をもとに、moduleオプションがもたらす挙動の微妙な違いとその影響を解説し、さらにTypeScript 5.8で導入された "NodeNext" の仕様変更がどのような影響を及ぼすのかについても触れます。
主な対象は、日常的にTypeScriptを活用している開発者で、特に tsconfig.json の設定に携わる機会のある方々です。基本的なTypeScriptの知識があれば参加可能な内容となっています。
発表を通じて複雑なmoduleオプションに対する苦手意識を払拭し、基礎知識と最新の挙動を理解する方法を知ることで、自信をもって設定に臨めることを目指します。
【この資料で発表したイベント】
- TSKaigi 2025
- TSKaigi 2025 本編で話せなかったこと、話し足りなかったこと
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