Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
カイゼンと僕とE2Eテスト
Search
02
November 30, 2019
Programming
0
110
カイゼンと僕とE2Eテスト
2019/11/30 システムテスト自動化カンファレンス2019 LT枠にてお話ししたスライドです。
02
November 30, 2019
Tweet
Share
More Decks by 02
See All by 02
PHP RFC: Deprecate implicitly nullable parameter types をサクッと話す
cocoeyes02
0
270
PHPUnit 11 概論
cocoeyes02
4
1.5k
Random\Randomizer クラスで日常のあれこれを解決しよう! / Random\Randomizer class solves familiar trouble
cocoeyes02
1
820
BASEにおける インシデント対応フローと工夫
cocoeyes02
0
1k
AWS Lambdaから始める Devチームの小さなDevOps改善 〜QCDどれも諦めない運用を目指して〜 / Start to improving small DevOps with AWS Lambda by Dev Team
cocoeyes02
0
1.3k
PHPUnit 10 概論 / Introduction of PHPUnit 10
cocoeyes02
3
8.5k
テスト駆動開発本をPHPで写経してみた / Copy Test Driven Development Code by PHP
cocoeyes02
0
460
テストコードリーディングのみでPHPUnitの仕様を理解してみる / Try to understand PHPUnit specification with test code reading only
cocoeyes02
1
2.7k
カンファレンススピーカー入門〜登壇するぞ!って決めてからトークするまで〜 / How to talk in Tech Conference
cocoeyes02
2
1.3k
Other Decks in Programming
See All in Programming
いりゃあせ、PHPカンファレンス名古屋2025 / Welcome to PHP Conference Nagoya 2025
ttskch
1
180
AppRouterを用いた大規模サービス開発におけるディレクトリ構成の変遷と問題点
eiganken
1
450
traP の部内 ISUCON とそれを支えるポータル / PISCON Portal
ikura_hamu
0
180
PHPとAPI Platformで作る本格的なWeb APIアプリケーション(入門編) / phpcon 2024 Intro to API Platform
ttskch
0
390
Fibonacci Function Gallery - Part 2
philipschwarz
PRO
0
210
Оптимизируем производительность блока Казначейство
lamodatech
0
950
ATDDで素早く安定した デリバリを実現しよう!
tonnsama
1
1.9k
React 19でお手軽にCSS-in-JSを自作する
yukukotani
5
560
サーバーゆる勉強会 DBMS の仕組み編
kj455
1
300
情報漏洩させないための設計
kubotak
5
1.3k
KMP와 kotlinx.rpc로 서버와 클라이언트 동기화
kwakeuijin
0
300
“あなた” の開発を支援する AI エージェント Bedrock Engineer / introducing-bedrock-engineer
gawa
4
220
Featured
See All Featured
How to Ace a Technical Interview
jacobian
276
23k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
222
9k
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
335
57k
Practical Tips for Bootstrapping Information Extraction Pipelines
honnibal
PRO
10
870
How to train your dragon (web standard)
notwaldorf
89
5.8k
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
40
2.5k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
232
140k
Practical Orchestrator
shlominoach
186
10k
BBQ
matthewcrist
85
9.4k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
693
190k
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
6
500
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
44
13k
Transcript
カイゼンと僕と E2E テスト 02 ( 大津 和槻) システムテスト自動化カンファレンス 2019
自己紹介 02 ( 大津 和槻) Twitter: cocoeyes02 株式会社ウィルゲート(新卒2 年目) バックエンドエンジニア
QA 領域にも興味がある(QA エンジニア) 趣味:ジャズ鑑賞、カホン、ゲーム
今日は私が業務で触っている プロダクトの改善について お話をします
テストコード( 主にE2E テスト) メインのお話です
触っているプロダクト 去年リリースされた BtoB 向けの案件管理システム リリース当初から 「業務が止まってしまうような障害が多い」 という大きな問題を抱えていた 当時のマネージャーからも 「なかなかシステム品質が悪い」の一言
触っているプロダクト 去年リリースされた BtoB 向けの案件管理システム リリース当初から 「業務が止まってしまうような障害が多い」 という大きな問題を抱えていた 当時のマネージャーからも 「なかなかシステム品質が悪い」の一言 「よし、カイゼンだ!」
問題:バグが多い バグの発見は手動のシステムテスト頼り 漠然と「システム品質が悪い」と思う状況だった ので、どの機能に問題があるのかわからない
問題:バグが多い バグの発見は手動のシステムテスト頼り 漠然と「システム品質が悪い」と思う状況だった ので、どの機能に問題があるのかわからない 「よし!カイゼンだ!」
対応:E2E テストを導入した 素早く確実にバグを見つけたい、品質を可視化したい → テストコードの導入を検討 しかし、当時ユニットテストを書くにはリファクタリ ングが必要だとされていた 内部処理が複雑になっている リファクタリングの心理的障壁が高い ユニットテストと比べると
内部的なコードをあまり気にせずテストができる E2E テスト(puppeteer) を用意することにした
問題:E2E テスト作る時間が あんまりないよ! 時間がないのはしょうがないとして、そもそも テストコードを作る優先順位がきまってなかった 当時はそもそもテストを使って何を担保したいのか、 テストの目的が定まっていない状況だった
問題:E2E テスト作る時間が あんまりないよ! 時間がないのはしょうがないとして、そもそも テストコードを作る優先順位がきまってなかった 当時はそもそもテストを使って何を担保したいのか、 テストの目的が定まっていない状況だった 「よし!カイゼンだ!」
対応:主要機能の Never Must Want を定めた まず、事業部と開発で整理し、主要機能について以下 をスプレットシートに記入しました あってはならない(Never ) できなければならない(Must
) あったら良い(Want ) テストコードでは「Never が起きていないこと、 Must ができることを担保する」という目的を定めた
問題:E2E テストが全然運用 に乗っていなかった 運用し始めたあと、デザイン変更などが理由で 半分ぐらいの E2E テストが壊れていた
問題:E2E テストが全然運用 に乗っていなかった 運用し始めたあと、デザイン変更などが理由で 半分ぐらいの E2E テストが壊れていた 「よし!カイゼンだ!」
対応:修正 + 結果を見やすく 泥臭く修正した! ただ修正するだけじゃなくて、以下の改良も加えた テスト失敗したときには画面のスクリーンショッ トを取って保存する そもそも何を確認したいE2E テストなのか、 テストケース名を整理して結果に表示する
問題:バッチの挙動は E2E テストで担保できない! E2E テストで担保できている範囲も広くなったが、 流石にここはE2E テストでは担保できない
問題:バッチの挙動は E2E テストで担保できない! E2E テストで担保できている範囲も広くなったが、 流石にここはE2E テストでは担保できない 「よし!カイゼンだ!」
対応:リファクタリングをし て、ユニットテストを導入 バッチ処理をリファクタリングし、重要ロジック部分 をユニットテストで担保した 初めてユニットテストを導入するので、若干リファク タリングはした 改めて、E2E テストで担保すべき場所を見直すことに
問題: 「このプロダクト、 ユニットテスト書けないわけ ではないよ?」「えっ」 02 や設計者以外のチームメンバーが、設計に対する ユニットテスト導入のアプローチを勘違いしていた 大規模なリファクタリングをしなくても、 ユニットテストが導入できる
問題: 「このプロダクト、 ユニットテスト書けないわけ ではないよ?」「えっ」 02 や設計者以外のチームメンバーが、設計に対する ユニットテスト導入のアプローチを勘違いしていた 大規模なリファクタリングをしなくても、 ユニットテストが導入できる 「よし!カイz
「あ、02 くん来月から別のチーム と兼任になるので稼働半分ぐらい減るからね」 「えっ」
to be continued...
今後アプローチしたいこと
指針: 僕がいなくてもテストコード を書く作業ができる状態にしたい ユニットテストにかかる工数を見積もりたい 優先度の高い機能から見積もりをし、チケット化 する E2E テストの範囲に含まれているところから手をつ けると良いかも
指針: 僕がいなくてもテストコード を書く作業ができる状態にしたい テストコード指針を書きたい UI(E2E) テスト、結合(feature, API) テスト、ユニッ トテストで得意領域と苦手領域は違うはず Never
Must を見て、どの機能をどのテストで担保 するのかだけは書いておく
指針: 僕がいなくてもテストコード を書く作業ができる状態にしたい 各テストの書き方マニュアルを用意する 簡単なハンズオンリポジトリみたいなのも用意し ても良いかも?
カイゼンに終わりはない オレたちのカイゼンは これからだ!!
Thank You For Listening! Twitter: cocoeyes02 Github: cocoeyes02