Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Transactions API
Search
Daisuke Kobayashi
September 01, 2018
Programming
6
2.8k
Transactions API
Daisuke Kobayashi
September 01, 2018
Tweet
Share
More Decks by Daisuke Kobayashi
See All by Daisuke Kobayashi
Actions Builderによるアクションのビジュアルプログラミング
covayashi
0
130
Google アシスタント アクション運用の知見あれこれ
covayashi
1
700
Other Decks in Programming
See All in Programming
CSC509 Lecture 13
javiergs
PRO
0
110
どうして僕の作ったクラスが手続き型と言われなきゃいけないんですか
akikogoto
1
120
Amazon Bedrock Agentsを用いてアプリ開発してみた!
har1101
0
340
C++でシェーダを書く
fadis
6
4.1k
OnlineTestConf: Test Automation Friend or Foe
maaretp
0
120
Duckdb-Wasmでローカルダッシュボードを作ってみた
nkforwork
0
130
Compose 1.7のTextFieldはPOBox Plusで日本語変換できない
tomoya0x00
0
190
Why Jakarta EE Matters to Spring - and Vice Versa
ivargrimstad
0
1.1k
Micro Frontends Unmasked Opportunities, Challenges, Alternatives
manfredsteyer
PRO
0
110
ピラミッド、アイスクリームコーン、SMURF: 自動テストの最適バランスを求めて / Pyramid Ice-Cream-Cone and SMURF
twada
PRO
10
1.3k
とにかくAWS GameDay!AWSは世界の共通言語! / Anyway, AWS GameDay! AWS is the world's lingua franca!
seike460
PRO
1
900
リアーキテクチャxDDD 1年間の取り組みと進化
hsawaji
1
220
Featured
See All Featured
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
38
1.8k
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
232
17k
Agile that works and the tools we love
rasmusluckow
327
21k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
49
11k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
44
2.2k
ReactJS: Keep Simple. Everything can be a component!
pedronauck
665
120k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
26
1.4k
Scaling GitHub
holman
458
140k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
126
18k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
65
4.4k
The Invisible Side of Design
smashingmag
298
50k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
93
16k
Transcript
Transactions API Daisuke Kobayashi
自己紹介 小林 大介 / @0rga(オーじゃなくてゼロ) 株式会社ぐるなび 8月に子供が産まれて育休中のエンジニア。
今まで作ったもの
目次 • Transactions APIの使い方 • ぐるなびで飲食店を予約できるアクションを作った時の話
Transactions APIの使い方
Transactions APIとは 通常は利用規約で制限されている、 Google Assistant向けアクションでの 購入、注文、予約 といった行動を実装できる機能。
Transactions APIとは Transactions API使わなくても自前のAPI使えば購入 注文予約のアクションを実装はできると思うけど、そ れじゃリリースレビュー通しませんよ、という事。
Transactions APIを使用した 一連の流れの例(飲食店の予約の場合)
取引可能判定チェック ⇣ 住所取得 ⇣ ユーザ情報取得 ⇣ 取引確認&作成 ⇣ 取引状態更新
取引可能判定チェック TransactionRequirements class 任意項目のひとつ。ユーザがTransaction可能な状態かどうかを チェックできます。 ユーザが取引不可の状態(決済情報を未登録など)でも取引確定 の手前まで進めますが、最後の最後でダメって言うのはUXが著し く良くないのでおすすめできません。 コード例は決済なしのTransaction(予約)ですが、決済ありの場合 は、paymentOptionsのパラメータを指定する必要があります。
取引可能判定チェック
取引可能判定チェック ⇣ 住所取得 ⇣ ユーザ情報取得 ⇣ 取引確認&作成 ⇣ 取引状態更新
住所取得 DeliveryAddress class 任意項目のひとつ。作ろうとしているTransactionに住所情報が必 要ない場合は実行しなくて良いです。 ユーザが住所を登録しておりかつユーザの許可が降りた場合住 所情報が取得できます。 取得できる内容は下記の通り。 電話番号も住所の一部です。
住所取得 パラメータのreasonに住所を必要とする理由が書けますが、【, 配 送先をGoogle…】 以下は固定文言になっています。 固定文言なしのフリーフォーマットが欲しい所です。 予約は配送しませんので。
住所取得
取引可能判定チェック ⇣ 住所取得 ⇣ ユーザ情報取得 ⇣ 取引確認&作成 ⇣ 取引状態更新
ユーザ情報取得 Permission class 任意項目のひとつ。こちらもユーザ情報が不要な場合は実行しな くて良いです。 名前 と 位置情報 が取得できます。 住所取得でも名前が取得できますが、あちらはフルネーム(フリー
フォーマット)で返ってくる為、姓名分割は正規表現の限界に挑む ことになります。 こちらは最初から姓名別で取得できますので、ベストな方を使い ましょう。
ユーザ情報取得 位置情報には2つの種類がありますのでご注意下さい。 • DEVICE_PRECISE_LOCATION スマートフォン用。正確な緯度経度などが返ってきます。 • DEVICE_COARSE_LOCATION Googleホームデバイス用。郵便番号、市および国コードなどが 返ってきます。
ユーザ情報取得 住所取得と同様にパラメータのcontextにユーザ情報を取得する 理由を書けますが、【名前と現在地が…】 以降は固定文言です。 [はい / いいえ]のサジェストも出す事ができません。
ユーザ情報取得
取引可能判定チェック ⇣ 住所取得 ⇣ ユーザ情報取得 ⇣ 取引確認&作成 ⇣ 取引状態更新
取引確認&作成 TransactionDecision class 必須項目。これこそがTransaction。 組み立てたカート情報(order)を元にユーザに決済するかどうかを 尋ねる事が出来ます。 コード例のようにorderOptionsでEMAILを指定する事で、通常はア カウントリンキング(OAuth認証)をしないと取得できないユーザの EMAILアドレスを取得できます。 取引完了後にメールを送る場合は取得しておきましょう。
※ orderの中身はGoogleActionsV2OrdersProposedOrderを参照して下さい。 取引確認&作成
取引確認&作成 ※キャプチャはサンプルコードのもの
取引可能判定チェック ⇣ 住所取得 ⇣ ユーザ情報取得 ⇣ 取引確認&作成 ⇣ 取引状態更新
取引状態更新 OrderUpdate class 必須項目。取引の状態を更新する事ができます。 取引の状態は随時更新する必要があり、 • CREATED:取引作成 • REJECTED:取引キャンセル •
CONFIRMED:取引受注済 • FULFILLED:取引完了 などの状態があります。
取引状態更新 更新する度にユーザのGoogle Assistantの購入履歴にある該当 の取引情報が更新されていきます。 基本的にリアルタイム更新が求められますので、商品を発送した り、予約の時間になったら状態更新をしましょう。 なお、別途APIを叩くことでも状態は更新可能ですので、バッチな どで更新するのが便利かもしれません。
取引状態更新 なお、 • TransactionDecision関数を実行 • 自前の購入注文予約APIを実行 は同時には出来ません。 どうしたってタイムラグが発生します。 TransactionDecision関数を実行した後に自前のAPIを実行し、自 前のAPIがコケた場合は、取引情報をREJECTEDに更新するなど
の工夫が必要です。
取引状態更新 ※ OrderUpdateの引数はGoogleActionsV2OrdersOrderUpdateを参照して下さい。
取引状態更新 ※ FULFILLEDの状態の一例
以上が一連の流れの例になります
実は… 予約アクション(0円取引)はTransactions APIでは非推奨になりま した。 悲しい事やで。 ですので、皆さんがこれからTransactions APIを使用して取引アク ションを作る場合は、決済が実際にある購入注文で作る事をオス スメします。
もしも時間が余ってたら、 ぐるなびで飲食店を予約できる アクションを作った時の話を少し。
どんな予約アクションを作ろうかな
人数指定 お店の予約 コースの予約 席のタイプ NoShow 対策 日付指定 エリア指定 料理ジャン ルの指定
全部言わせる…?
コースの予約 をしますか? 何日に予約 をしますか? 何時に予約 をしますか? お席のタイプ はカウンター ですか?テー ブル?それと
も掘りごたつ ですか? 何人です か? 場所はどこに しますか? 料理のジャン ルは何にしま すか?
None
VUIで詳細検索はダメ
何人ですか?
何人ですか? つくったもの • 飲食店を探すエリアはユーザの端末の位置情報を取得し、徒 歩圏内に収める。 • 予約できる時間は現在の時刻から30分後に固定。 • コース予約は無くし、空席予約のみにする。 予約に必要な情報は人数だけに絞る事によりシンプルなVUIにし
ました。 行きたいお店をじっくり探すのは不向きだけど、近くで2次会を探 すなどのユースケースでは抜群の便利さを実現しています。
ありがとう ございました