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クラウド・ガードについて<レスポンダの説明 編>

クラウド・ガードについて<レスポンダの説明 編>

Database Technology Inc.

December 04, 2024
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Transcript

  1. © 2024 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 2 はじめに

    本書は、Oracle Cloud Infrastructure(以下「OCI」)のマネージドサービ スであるクラウド・ガードについて、弊社の解釈による解説を付記して紹介 するものです。 OCIの各サービスにおける最新情報については、オラクル社による公式情報 をご確認ください。 OCIコンソールの実際の画面は、本書と若干異なる可能性がございます。
  2. © 2024 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 3 第1回:クラウド・ガードの概要

    第2回:ディテクタの説明 第3回:レスポンダの説明 第4回:問題・問い合わせの説明、まとめ ※クラウド・ガードは、4回に分けて機能紹介を行います。本書は3回目です。 各回のタイトル
  3. © 2024 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 4 Index

    1. これまでの復習 2. レスポンダの特徴 3. レスポンダレシピとレスポンダルールについて 4. レスポンダの動作 5. まとめ Cloud Guard
  4. © 2024 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 6 1:これまでの内容のまとめ

    ⚫ クラウド・ガードとは、クラウド全体や特定のコンピュートインスタンス 内の問題を検出する、セキュリティサービス ⚫ ターゲットを指定した後は、以下の動作の繰り返し 1. ディテクタ……問題を検出 2. 問題……問題を表示 3. レスポンダ……検出された問題に対して通知・対応 今回は、レスポンダ部分を解説
  5. © 2024 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 7 1:レスポンダ【1回目の資料

    p.28 の内容】 ⚫ 問題に対してクラウド・ガードが実行可能なアクション ⚫ レスポンダレシピに基づいて、アクションを実行 ⚫ レスポンダレシピは1種類のみ ⚫ イベント生成による通知や、個別の対応を行う ⚫ 1つのターゲットに、レスポンダレシピを1つ設定可能 レスポンダによって、クラウド・ガードのアクションを実行可能
  6. © 2024 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 8 Tips:レシピの注意点(ディテクタとレスポンダ共通)

    【2回目の資料 p.11 の内容】 ⚫ レシピは2種類存在する 1. Oracle管理レシピ ⚫ ルールの編集不可 ⚫ デフォルトでルートコンパートメントに作成される ⚫ 各ディテクタレシピが1つずつ(合計で5つ) ⚫ レスポンダレシピが1つ(レスポンダはタイプ分けがないため) 2. ユーザ管理レシピ ⚫ ルールの編集可 ⚫ 既存レシピをクローニングして作成 ルールを編集するためには、ユーザ管理レシピを作成する
  7. © 2024 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 10 2:レスポンダの特徴

    ⚫ レスポンダレシピとレスポンダルール ⚫ レスポンダレシピ……レスポンダルールをまとめたもの ⚫ レスポンダルール……問題を検出するための条件 ⚫ レスポンダルールは、適宜更新されていく ⚫ 最新のレスポンダルールのリストは、以下のURLから確認 https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/cloud-guard/using/respond-recipes- reference.htm レスポンダはディテクタと似た構造になっている
  8. © 2024 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 11 2:レスポンダについて

    ⚫ 2024/11/15現在、レスポンダレシピは1個 ⚫ ディテクタレシピと違い、レスポンダレシピはタイプ分けなどはない ⚫ 2024/11/15現在、レスポンダルールは10個 ⚫ ディテクタルールと違い、レスポンダルールは2種類のタイプが存在する ⚫ レスポンダルールのタイプは、アクションの分類を示している 1. NOTIFICATION……通知タイプ。通知を行う 2. REMEDIATION……改善タイプ。当該リソースの削除や変更を行う レスポンダルールのタイプによって、アクションが異なる
  9. © 2024 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 12 2:レスポンダレシピのクローニング画面

    1. クローンを選択 2. 既存のレスポンダレシピをクローニング レスポンダルールを編集するためには、 既存のレスポンダレシピをクローニングし、ユーザ管理レシピを作成 (デフォルトで作成されるOracle管理レシピは、ルールの編集が不可能)
  10. © 2024 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 13 3.

    レスポンダレシピと レスポンダルールについて
  11. © 2024 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 14 3:レスポンダ

    ⚫ 検出された問題に対して、クラウド・ガードが実行可能なアクション ⚫ ユーザの代わりに、クラウド・ガードが自動でアクションを行う ⚫ レスポンダを使わずに、ユーザが手動で対応する事も可能 ⚫ レスポンダルール毎に、異なるIAMポリシーの設定が必要 ⚫ 例) ⚫ コンピュートインスタンスを停止……Allow service cloudguard to manage instance-family ⚫ IAMポリシーを削除……Allow service cloudguard to manage policies etc. ⚫ 無料で使用可能 レスポンダルールのタイプによっては、 当該リソースの削除や変更が行われるので、 レスポンダは慎重に設定する
  12. © 2024 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 15 3:レスポンダレシピ

    レスポンダルール:10個 レスポンダレシピはクローンが可能
  13. © 2024 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 16 3:レスポンダルールの編集

    有効か無効かを選択 必要なIAMポリシーが書かれている
  14. © 2024 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 17 3:レスポンダルールのサマリー情報

    1 レスポンダルール名 タイプ 実行されるアクションの詳細 トリガーとなるディテクタルール Cloud Event NOTIFICATION 問題の詳細をイベントに公開 全てのディテクタルール Delete IAM Policy REMEDIATION IAMポリシーを削除 構成:Policy gives too many privileges 構成:Tenancy admin privilege granted to group Disable IAM User REMEDIATION IAMユーザの資格を無効化 アクティビティ:Bastion created アクティビティ:Bastion session created アクティビティ:CA bundle updated アクティビティ:Certificate Authority (CA) deleted アクティビティ:Intermediate Certificate Authority (CA) revoked アクティビティ:Export Image アクティビティ:Import Image アクティビティ:Instance terminated アクティビティ:Update Image アクティビティ:Database System terminated アクティビティ:All rules in IAM group アクティビティ:All rules in Networking group
  15. © 2024 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 18 3:レスポンダルールのサマリー情報

    2 レスポンダルール名 タイプ 実行されるアクションの詳細 トリガーとなるディテクタルール Delete Internet gateway REMEDIATION インターネットゲートウェイを削除 構成:VCN has Internet Gateway attached Enable DB Backup REMEDIATION DBの自動バックアップを有効化 構成:Database is not backed up automatically Make Bucket Private REMEDIATION バケットの可視性をプライベートに変更 構成:Bucket is public Rotate Vault Key REMEDIATION 新しいバージョンのキーでローテーション 構成:Key has not been rotated Delete Public IP(s) REMEDIATION コンピュートインスタンスのパブリックIP を削除 構成:Instance has a public IP address Stop Compute Instance REMEDIATION コンピュートインスタンスを停止 構成:Instance has a public IP address Terminate Compute Instance REMEDIATION コンピュートインスタンスを削除 構成:Instance has a public IP address
  16. © 2024 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 20 4:レスポンダの動作

    ⚫ ターゲットにレスポンダレシピを設定する事が可能 ⚫ ターゲット内で検出された問題に対して、アクションを実行 ⚫ レスポンダルールがトリガーされた際の挙動について、2種類の構成設定から選択 1. ルールの実行前に確認 2. 自動的に実行 ターゲットにレスポンダレシピを設定すると、 レスポンダルール毎に構成の設定が可能になる
  17. © 2024 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 23 4:レスポンダルールの構成

    IAMポリシーステートメントの追加も可能 ルールの実行前に確認するか、自動実行するかを選択 ▼IAMポリシーステートメントの追加 ・CloudGuardPolicies-security_service というIAMポリシーが作成される ・表示されているポリシー ステートメントが追加される
  18. © 2024 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 24 4:レスポンダアクティビティ

    1 トリガーされたレスポンダのステータスを表示
  19. © 2024 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 25 4:レスポンダアクティビティ

    2 ルールの実行前に確認する構成の場合は、アクションを選択
  20. © 2024 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 26 4:レスポンダアクティビティ

    3 レスポンダルールの実行をスキップする事も可能
  21. © 2024 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 28 5:まとめ

    ⚫ レスポンダレシピはレスポンダルールをまとめたもの ⚫ ユーザ管理のレスポンダレシピしかレスポンダルールの編集が出来ない ⚫ レスポンダルールによっては、既存の構成を変えてしまう可能性がある ⚫ 検出された問題に対して、手動で対応するという運用もあり レスポンダは自動でアクションを行ってくれるが、使用には注意が必要
  22. © 2024 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 29 お問い合わせ

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