Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
AWS トレーナーが考えていること/What_AWS_trainers_are_thinkin...
Search
emi
February 26, 2023
Education
2
440
AWS トレーナーが考えていること/What_AWS_trainers_are_thinking_about
20230226_第20回クラウド女子会~AWS最短習得メソッドを編み出そう~ での発表スライドです。
emi
February 26, 2023
Tweet
Share
More Decks by emi
See All by emi
DynamoDB でスロットリングが発生したとき/when_throttling_occurs_in_dynamodb_short
emiki
0
430
DynamoDB でスロットリングが発生したとき_大盛りver/when_throttling_occurs_in_dynamodb_long
emiki
1
670
AWS ログ解析のオデッセイ~システムの息遣いを読み解く冒険~/aws-log-analysis-odyssey-deciphering-the-breathing-of-systems
emiki
2
1.4k
何を使って可視化する?AWSでのログ分析/What-do-you-use-to-visualise-it-log-analysis-in-AWS
emiki
2
1.6k
Terraformあれやこれ/terraform-this-and-that
emiki
9
3.5k
AWS を使う上で知っておきたいオンプレミス知識/aws-on-premise-essentials
emiki
1
5.4k
サーバーのセキュリティ対策とコンテナのセキュリティ対策の違い/hibiyatech_differences-between-server-security-and-container-security
emiki
0
1.6k
FSx for NetApp ONTAP のエンドポイントについて語りたい/hibiyatech1-i-want-to-talk-about-fsx-for-netapp-ontap-endpoints
emiki
0
1.1k
トレーナー視点を盗む~AWSトレーニングを通して学ぶ他者への伝え方~/Imitating-the-trainers-perspective-learning-how-to-communicate-to-others-through-AWS-training
emiki
0
67
Other Decks in Education
See All in Education
1127
cbtlibrary
0
170
Requirements Analysis and Prototyping - Lecture 3 - Human-Computer Interaction (1023841ANR)
signer
PRO
0
850
Chapitre_1_-__L_atmosphère_et_la_vie_-_Partie_1.pdf
bernhardsvt
0
230
Казармы и гарнизоны
pnuslide
0
140
Web Architectures - Lecture 2 - Web Technologies (1019888BNR)
signer
PRO
0
2.7k
アニメに学ぶチームの多様性とコンピテンシー
terahide
0
290
自分にあった読書方法を探索するワークショップ / Reading Catalog Workshop
aki_moon
0
230
ThingLink
matleenalaakso
28
3.8k
Da Necessidade da Devoção à Virgem Santíssima
cm_manaus
0
100
お仕事図鑑pitchトーク
tetsuyaooooo
0
2.3k
LLMs for Social Simulation: Progress, Opportunities and Challenges
wingnus
1
120
Utiliser Linkedin pour améliorer son personal branding
martine
0
100
Featured
See All Featured
Practical Tips for Bootstrapping Information Extraction Pipelines
honnibal
PRO
10
810
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
335
57k
Thoughts on Productivity
jonyablonski
67
4.4k
Imperfection Machines: The Place of Print at Facebook
scottboms
266
13k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
26
1.5k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
157
23k
Side Projects
sachag
452
42k
Embracing the Ebb and Flow
colly
84
4.5k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
78
6.1k
jQuery: Nuts, Bolts and Bling
dougneiner
61
7.5k
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
22
3.2k
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
4
170
Transcript
AWS トレーナーが 考えていること 20230226_第 20 回クラウド女子会 ~AWS 最短習得メソッドを編み出そう~
目次 • トレーナーが考えていること • トレーニング中にやること • 試験に受かるなら • エンジニアとして活躍するには トレーナー(教える)側のこと
トレーニー(教えてもらう、学習する)側のこと
目次 • トレーナーが考えていること • トレーニング中にやること • 試験に受かるなら • エンジニアとして活躍するには トレーナー(教える)側のこと
トレーニー(教えてもらう、学習する)側のこと
トレーナーが考えていること 成人学習(andragogy、アンドラゴジー)とは
トレーナーが考えていること • 成人学習(andragogy、アンドラゴジー) • 成人の発達段階を考慮に入れた学習心理学の知見を多く取り入れた 教育の要素 1.自己概念 2.経験 3.レディネス(準備状態) 4.方向づけ
トレーナーが考えていること 1.自己概念 子どもの学習 成人の学習 未熟型、依存型 成熟型、主体型 自分なりに考えて 頑張ってみたけど… 自分でできる自信が つかない…
まだできないんだから 未熟なんだから 言うことを聞きなさい 言われた通りにしなさい 自分で工夫して 達成できた! 自分でできるよう になった! 安心して 任せられる!
トレーナーが考えていること 1.自己概念 子どもの学習 成人の学習 未熟型、依存型 成熟型、主体型 まだできないんだから 未熟なんだから 言うことを聞きなさい 言われた通りにしなさい
社内で教育しようとするとこれが発生しがち エンジニアとして業務を進められる力と後輩を 育成する力は少し系統が違う 有能なエンジニアであっても教育に向いている とは限らない場合がある 子どもの学習と成人の学習は根本的に違う 人材開発専門の会社、研修を提供する会社の方 だとここが大変うまい (PHP 人材開発様、トレノケート様 etc…)
トレーナーが考えていること 1.自己概念 子どもの学習 成人の学習 未熟型、依存型 成熟型、主体型 まだできないんだから 未熟なんだから 言うことを聞きなさい 言われた通りにしなさい
想像よりも新人や経験年数が浅い人はパワフル 情報化社会・SNS 時代に学生社会を生き抜いてき たためコミュニケーション能力が高い 義務教育を終えた立派な成人 先輩が手を焼きすぎなくても既に自立している やり方や方向性を示唆すれば自走できる人が多い 企業の採用方針や組織風土にもよる
トレーナーが考えていること 2.経験 子どもの学習 成人の学習 教育者(トレーナー)の 経験を元に学習 学習者(トレーニー)の 経験を元に学習 新しく学んだこと +
過去の自分の経験 納得・腹落ち
トレーナーが考えていること 3.レディネス(準備状態) 必要に駆られる(レディネスが整う)までやらない、 というのも手かも?? 子どもの学習 成人の学習 社会からの プレッシャーで学習 必要性や興味を 感じることによって学習
次の案件で AWS を使うことになった PM をやることになった 何もしてないけど 現状なんとかなってる
トレーナーが考えていること 4.方向づけ 子どもの学習 成人の学習 いつか役に立つことを 教科書で学ぶ 現在の問題を 解決するために学ぶ AWS 使うことになったけど
何をどう勉強したらいいか イマイチわからん 業務内容、スケジュール、 ゴールが見えていると 何をしたらよいかわかってくる
トレーナーが考えていること 1.自己概念 2.経験 3.レディネス (準備状態) 4.方向づけ
トレーナーが考えていること • トレーナー(教える人)とトレーニー(教えてもらう人)は対等 • 「教える」「教えられる」の立場はいつでもどこでも入れ替わる • 「考えさせてやろう」ではなく「トレーニーの経験から腹落ちできないか?」 • 自分の常識は常識ではない •
事実と自分の意見を分ける • 「Why」の使い方に気を付ける • 自分が同じ説明を聞いて理解できるか トレーナー(教える人)は トレーニー(教えてもらう人)が 気持ちよく学習できる環境を整える
トレーナーが考えていること • 参考 • エンジニアの成人学習におけるポイント • https://sabawaku.serverworks.co.jp/entry/andragogy • 私が人に何か教える立場になったときに意識していること •
https://sabawaku.serverworks.co.jp/entry/my-trainers-mind
目次 • トレーナーが考えていること • トレーニング中にやること • 試験に受かるなら • エンジニアとして活躍するには トレーナー(教える)側のこと
トレーニー(教えてもらう、学習する)側のこと
トレーニング中にやること 効果的な学習方法
トレーニング中にやること • 学習者が学習しやすい環境を整える • 教材や椅子の準備、温度調節、避難経路、昼食休憩場所、お手洗いの 場所 etc… • アイスブレイク •
オープナー • 「講義」「演習」だけでなく、効果的な教育手法を盛り込む
トレーニング中にやること • 「講義」「演習」だけでなく、効果的な教育手法を盛り込む 参考:ファンドレックス #10 効果的な研修手法について―ファンドレイジング・コンサルタントへの道 https://fundrex.co.jp/lab/2783/ 教育手法 知識 技能
心構え 1 講義 ◦ 2 デモンストレーション(例示) ◦ ◦ 3 ディスカッション(討議) ◦ ◦ 4 ブレーンストーミング ◦ 5 ケーススタディ ◦ ◦ ◦ 6 ロールプレイ ◦ ◦ 7 演習 ◦ ◦
トレーニング中にやること 1. 講義 • ある情報について指示や情報を与えるために話すこと • 一方向コミュニケーション ユースケース • 限られた時間で情報を与えたい(時間節約)
• 詳細を説明したい 留意点 • 学習者が内容を理解できる保証がない • 学習者が終始受け身 • 他の教育手法を盛り込んだり発問をしたりすることで学 習者を巻き込む 一方向コミュニケーションの 教育手法は 動画を活用するのも手かも?
トレーニング中にやること 2. デモンストレーション • 原理やプロセスを実演して見せる、説明する • 一方向コミュニケーション ユースケース • 身体動作を伴う技能・作業手順を教えたい
• 講義で説明しにくい・実物を見た方が理解が早いとき 留意点 • 背景説明が十分でないと漫然と終わってしまう • 準備が十分でないとうまくいかなかったり不適切な例を 見せてしまう 一方向コミュニケーションの 教育手法は 動画を活用するのも手かも?
トレーニング中にやること 3. ディスカッション(討議) • 問題やテーマについて協力しながら話し合うグループ活動 • 声に出して考える • グループディスカッション •
パネルディスカッション • ディベート ユースケース • 学習者同士が共通で興味のある問題を分析したい • 学習者のコミュニケーションスキルを向上したい 留意点 • 全員が参加しやすいよう配慮が必要 (人数が多いと会話が偏る) • 必要に応じてファシリテーター・書記・タイムキーパー を決める 「話さなきゃ」「しゃべらなきゃ」 自分事として取り組むので頭を使う
トレーニング中にやること 5. ケーススタディ • 典型的な問題を分析し解決方法を考える「あなたならどうするか」 ユースケース • 個人の問題(業務)に落とし込んで考えたいとき • 当事者の視点になって考えたいとき
• 自分や他人がどのように対処するか情報共有するとき 留意点 • 検討するために必要な情報を提供する • ケースを学習者から募ってもよい • ディスカッションと組み合わせて多くの気づきを得る 「話さなきゃ」「しゃべらなきゃ」 自分事として取り組むので頭を使う
トレーニング中にやること 7. 演習 • 実際に問題を解いてもらったり、操作してもらうこと ユースケース • 知識の定着を図るとき • 成功体験を得てほしいとき
留意点 • 時間を区切る • ⾧時間の演習は集中力が低下する • ⾧時間の演習は学習者ごとに進捗の差が出やすい いわゆる「もくもく会」 時間がない場合は 集合研修でなくてもよいかも
目次 • トレーナーが考えていること • トレーニング中にやること • 試験に受かるなら • エンジニアとして活躍するには トレーナー(教える)側のこと
トレーニー(教えてもらう、学習する)側のこと
試験に受かるなら 効果的な学習方法
試験に受かるなら まず申し込む • 試験勉強は申し込んでから始めるとよい • AWS を徹底的に深く理解してから…と思っていると 時間がいくらあっても足りない • AWS
はどんどん新しくアップデートされるので終わりがない • 期限を決めることで緊張感が高まる • 限られた時間で工夫しなければならないので頭を使う • おすすめは 1~2 か月(ゼロから始める場合は半年とか) • 忘却曲線 • 人は 1 日後に 74%、1 週間後に 77%、1 か月後に 79% の記憶を忘れる • 座学×演習問題で反復学習して記憶を定着させ、忘却する前に受験する
試験に受かるなら 座学×演習問題 座学 演習問題 ・試験ガイドの確認 ・https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect- associate/ ・デジタルトレーニング AWS Certified
Solutions Architect – Associate ・AWS サービス別資料(AWS Black Belt オンラインセミ ナー) ・https://onl.sc/rzVjs1N ・サンプル問題 ・AWS Certified Solutions Architect - Associate 公式練習 問題集 +α ・対策書籍の購入 ・要点整理から攻略する『AWS認定ソリューションアーキ テクト-アソシエイト』 ・https://onl.sc/qDfV4FK +α ・対策問題集の購入 ・AWS Certified Solutions Architect - Associate Official Practice Exam (SAA-C03 - Japanese) ・https://onl.sc/n211TfW ・Udemy ・【SAA-C03版】AWS 認定ソリューションアーキテク ト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問) ・https://www.udemy.com/course/aws-knan/ 例)AWS Certified Solutions Architect – Associate の場合…
試験に受かるなら 座学×演習問題 • 最短でひとまず合格を狙う⇒「座学×演習問題」 • 人間は思い出そうとするときに記憶が定着するので、 座学だけでなく演習問題で記憶を定着させる • ハンズオン⇒知識の定着にはよいが、時間がかかる •
短期間で見える成果を出す必要もある ⇒「そんな短期間で取ってもどうせ覚えてない」という意見もありつつ 短期間で結果出すという容量の良さ、かなり仕事出来ると見た 3 か月で AWS 認定全冠しました ⇐たまにいる、こういう方
試験に受かるなら 余談 最初から細部を理解しようとする ⇒終わりがない、アップデートされる 一旦(資格試験などで)全体概要を 把握する ⇒注力すべき箇所を見極めて学ぶ
試験に受かるなら 余談 • 理解に時間がかかるタイプ • 深い理解を求める人は後から爆発的に伸びる & この先の業務で活躍す る素質がある •
一旦全体概要を掴む方向で効率的に学習を進めることを理解してもら いつつ、その素質は素晴らしいことを伝える • 前向きな人とかかわる • 「いいじゃん!がんばれ!」「これがおすすめだよ!」 • 元気がなくなる人の話は聞き流す「資格とかとっても意味ない」 トレーナーはこういうタイプの人を サポートできる器を持つべし トレーナーは前向きに応援すべし
目次 • トレーナーが考えていること • トレーニング中にやること • 試験に受かるなら • エンジニアとして活躍するには トレーナー(教える)側のこと
トレーニー(教えてもらう、学習する)側のこと
エンジニアとして 活躍するには 現場で活躍するには
エンジニアとして活躍するには 実践×継続的学習 • 実践に勝るものなし • 仕事がもらえなくても諦めない • 自分にできることがないか探す 「できることありますか?」「やっていいですか?」 •
フィードバックをもらい、改善し、仕事のやり方を覚え実践する • 小さな成果を積み重ねることでより大きな仕事を任せてもらえる • 継続的学習 • ハンズオン • 手を動かすことが実践に直結する • 日々アップデートを確認する • 資格勉強で BlackBelt やドキュメントを読む癖をつけておき、知識差による コミュニケーションコストを減らす
まとめ • トレーナーが考えていること • 成人学習の 4 つの要素 • トレーニング中にやること •
「講義」「演習」だけでなく、効果的な教育手法を盛り込む • 試験に受かるなら • 申し込む、座学×演習問題 • エンジニアとして活躍するには • 実践×継続的学習
ありがとうございました!
未経験のジレンマ https://twitter.com/AwsskillC/status/1415602044493303811?s=20 ドキュメンタリー番組『アメリカンチョッパー』の中の 一場面だそうですね