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コミュニティサイエンスの実践@日本認知科学会2025

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September 15, 2025

 コミュニティサイエンスの実践@日本認知科学会2025

日本認知科学会2025での発表資料です。

オーガナイズドセッション
「続きはSNSで:ICTと生成AIは研究者や研究コミュニティのありかたをどう変えるか」

https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2025/proceedings/OS2-3.html

タイトル
コミュニティサイエンスの実践―心理学研究コミュニティ「あいまいと」における一般市民と研究者による共同研究の事例を通して

要旨
心理学研究コミュニティ「あいまいと」では,研究者と市民が持つ些細な好奇心である「研究のたね」を起点に対話が広がり,研究プロジェクトに発展している。2025年7月で3件の研究が進行し,うち1件は査読付き国際雑誌に採択。本稿では設立背景,クラファンやDiscordの活用,研究内容を紹介し,コミュニティサイエンスの効果・課題・解決案を議論する。また,あいまいとの特性(ファンコミュニティが基盤にある研究コミュニティ)を考察し展望を論じる。

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September 15, 2025
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Transcript

  1. あいまいと主宰者‧櫃割 仁平 2 「美」は私たちに何をもたらすのか?ドイツで⼼理学研究に励む、⽇本⼈研究者の眼差し https://www.recruit.co.jp/blog/guesttalk/20250221_5391.html 櫃割仁平(ひつわり‧じんぺい) ヘルムートシュミット⼤学‧研究員 博⼠ (教育学)。京都⼤学⼤学院教育学研 究科博⼠課程修了。

    専⾨は感情⼼理学、実験美学。現在は、 世界最短の詩、俳句を中⼼に、⽇本の芸 術‧芸能 (書道、⽔墨画、雅楽、茶器な ど) を題材にしつつ、美や感性の構造を ⼼理学‧脳科学的に研究している。 ⽇本学術振興会第14回育志賞受賞。 ポッドキャストプラットフォームVoicy にて、毎⽇⼼理学の論⽂を紹介中。
  2. 14 コミュニティサイエンスの課題 1. 研究をリードできる研究者(櫃割⽒)のリソース不⾜。 • 研究プロジェクトをリードできる⼈材の増員‧教育 • AI for Community

    Science 2. 研究初⼼者の⽅の役割分担の難しさ。 • 研究メンバー募集⽅法の⼯夫(必要な役割を明確化した上での募集) • 様々なタイプの研究プロジェクトを創出(データ収集だけを⾏うなど、研 究に⼊りやすいタスクを設計) 3. 他にも、持続可能な資⾦源、知的財産、情報セキュリティなど、将来起 こりうる課題は想定できる。